依存・自立・相互依存そして共依存は混乱しやすいので、図をご覧下さい。
この図は、パートナーシップにおける自立と依存の状態を表したものです。
・与えること
・受けとること
この二つを軸にして考えます。
人から何かをしてもらい、受け取るばかりの人が「依存」の状態にあることは誰でも分かると思います。
ところが、与えるばかりで受け取れない人も、「依存」の状態にあるんですね。
これは、ちょっと分かりにくいですね。
これは、極端な例である「共依存」を例に取ると分かりやすいです。共依存の典型例はたとえば、アルコール依存症の旦那を奥さんが「私がいないとだめな人だから」と言って面倒見る、みたいなケースです。
世話をする側は、相手を依存させ、生活力を奪って、支配するのです。一方与えるばかりの境遇に心が疲れ果てぼろぼろになりながらも、他方、相手を支配する現在の状態を捨てられないのです。これもひとつの依存の形です。
お互いに与えてくれる相手に依存、受け取ってくれる相手に依存、という形で依存し合っているから共依存というのです。
与える側(自立側/共依存側)は、
・支配したい心
・自分に対して、受け取ることを禁止している
・愛を受け取れないので満たされない
・次第に心が干からびてしまう
逆に、受け取る側(依存側)は
・甘えたい心
・自分だけ得したい
・与えると、損した気分になる
・問題を自分の力で解決する自信がない
・次第に自由がなくなってゆく
こうなる傾向にあります。
つまりギブアンドテイクといいますが、与えることと受け取ることのバランスをちゃんととることが大切なんですね。受け取ることが多くて与えていない人が多いですが、逆のパターンつまり与えるばかりで受け取れない人もいます。自分のパターンがどちらかをよく理解しましょう。
そして、バランスが取れている状態でも「自立」と「相互依存」があります。この二つの違いは、「与えること」「受け取ること」の二つの軸で考えると、与えることも受け取ることも少なく関係が希薄なのが「自立」与えることも受け取ることも多く関係が濃密なのが「相互依存」と言うことができます。
あなたは、「依存」「自立」「相互依存」どこにいますか?もしかして「共依存」?
関連記事「依存?自立?相互依存?共依存」も参考にしてください。
恋愛に悩んで様々なサイトを巡って
やっとここに辿りつきました。
読んでみて、涙がでました。
わかりやすく、かつ的確なアドバイスありがとうございます。
つきあった彼氏と結婚の話が
でるようになりました。
でも、本当にうまくいくのかな?と不安ばかりが募っています。
というのも、自分が恋愛依存のような気がしています。
本当はしたくないことも、なんとなく「いいや」と思って
譲っていたことが、だんだん窮屈に感じるようになりました。
本当はその場で「NO」という自分の気持ちを
伝えることが愛情だったんだなぁと
このサイトを読むにつれて分かってきました。
きっと、恋愛依存ですね。
別れたくない、さみしいの方が勝ってしまっていました。
彼の要望は、洋服の趣味や、言葉づかいなどから
それは、徐々に細かさを増していって
今、彼といても全然くつろげない状態に
陥ってしまっています。
すべてに対してYESと言ってしまいます。
NOというのがとても怖いですし
正直、望みを叶えてあげることで
彼を私のコントロール下におきたいのかもしれません。
そう考えると、そんな彼にしてしまったのも
私の責任なんだと思います。
もしも、こんな私にももう一度彼と
昔のように対等な立場の関係に戻って
もう一度、私を見てほしいと思っています。
それは可能なんでしょか?
どう彼と接していけばよいか悩んでいます。
あけみさん
コメントありがとうございます。
彼との関係で不安があるのですね。
不安は心の中からのメッセージ。しっかりと向き合うことが大事です。逃げるほど、大きくなりますので。
まず、大切なことは、相手がどういう態度であろうと、自分の側の姿勢・あり方を崩さないこと。お互いに信頼し合う関係がほしいのなら、信頼することです。
そして、ここが大事なところですが、相手がそれに付いてこないようなら、うまく行かないということを受け入れるのも、心の力です。
特定の彼に執着するのは、恋愛依存症の典型的な症状です。
心が健康な人は、別れは辛いけれど、それを選んで、未来の幸せを探せる人なのです。
その上で、もう一度考えてほしいのですが、あなたは今の彼を信頼して、誠実な紳士として扱うことができますか?
彼の細かい指摘も、あけみさんが幸せになるための指摘なのでしょうか?それなら、あけみさんが受け入れるべきでしょう。でも、自分の思い通りに支配したいから指摘しているのだとしたら、その指摘を突っぱねて、「私の、私らしさを大事にしてほしい」と言うのが、相手を誠実な紳士として扱うことだと思いますよ。
それができないのなら、今の彼と一緒にいるべきなのか、もう一度よく考えてください。
そして、もう一度繰り返しますが、
特定の彼に執着するのは、恋愛依存症の典型的な症状です。
自分の心を育てることが、あらゆる問題を解決するための大事なポイントなのです。
少し厳しいことも書きましたが、文面を見て、あけみさんの現在の心の基礎体力では、彼との問題を解決できないような気がしたので、まずは心の基礎体力をつける方がいいのではないか、というアドバイスをしました。
考えてみてください。
いま遠距離でおつきあいをはじめた彼とのことで悩んでいます。
自立と依存で検索していたら、このページにいきつきました。
彼は自立の人で、いつでも頼ってきていいといってくれます。
私は、依存なのですが依存すること自体に抵抗があり、つらいときは
依存しつつも、依存している自分に次第に自己嫌悪がまして、
新たな方向性を見出せずに消極的に関係を終わらせるという
パターンを繰り返してきました。
なんとか今までのパターンから脱却して、少なくともマイナスな気持ちで
消滅するような後味の悪い終わり方ではなくて、相互依存とはどのようなものかを
体験し、できることにはベストを尽くし、少なくとも、わけのわからないもやもやではなくて、
互いに必要なことを学び取ったかたちになれる道を模索したいと思います。
ただ、何かアクションをとるのもすべて私からの働きかけがないと動かないという形なので、まずは、そこをどう考えているのかということを彼にきき、彼の中に方向性が
まったくなくて状況次第、相手次第、成り行き次第ならば、私が学べることも少ないので
そのときはきっぱりお別れして、新たな出会いにかけるべきかとも思います。
でも、次の相手が現れる前に一人になるのが正直怖いです。
また、彼が状況次第でも、私のことをちゃんと考えてくれる気持ちは組まなくてはと思います。遠距離はやっぱり、自分との戦いになり、正直もうしんどいですが、何かよいアドバイスがあればおきかせくださいませ。
さくらさん
コメントありがとうございます。
状況や、考え方から推察するに、意識的な努力ではなくて、潜在意識の部分に取り組んだ方が近道ではないか、という気がします。
潜在意識を変えたときに得られる成果とは、
★好きになる恋人のタイプが変わる
★今までと同じように振る舞っているつもりなのになぜかうまく行く
★恋愛の始まり方、終わり方のパターンが変わる
セラピーを活用されるのが一番楽で早いと思いますが、ご自分で取り組まれる場合、こういう方法があります。
子供時代に、親に対して感じてきた気持ちを徹底的に紙に書いて吐き出し、そのときに自分が考えたこと、決めたことを客観的に自分の目で見る。
たとえば、あくまで一例ですが、
甘えたいときに親が共働きで家にいなかった。
寂しいので「なんでうちはお母さんがおうちにいないの?」と訊いた。
「わがまま言うんじゃありません」とバッサリ。
子供心に「寂しい気持ちはフタしないといけないんだ」と決めてしまった。
それ以来、寂しい気持ちは自動的に呑み込むクセがついた。
など。
その考え方が恋愛にプラスになっているか、マイナスになっているか考えて、マイナスになっているなら、違う生産的な考え方(上の例なら「できるだけ『寂しい』は表現しよう」など)に切り替えるよう、地道に努力します。
ご参考になれば。
コメントありがとうございます。
やっぱり、潜在意識が起こることの原因なんだなあとつくづく思います。
自分が無力な子供のように思えてしまうのは、子供時代の経験やかんじきることのできなかった経験からきているのだと思います。今は自分への自信や、自尊心をもてない自分と向き合い、彼にも、さびしい気持ち、自分だけのおもいでつづいているような関係でつらいとおもっていることも、正直に打ち明けることができるようになってきました。
その中で、癒されたことも多く、感謝もしています。そして完璧だと思っていた彼のほうが実はどうにもならないトラウマを抱えていたり、感情が麻痺しているところがあることもわかってきました。また結婚や将来のことを私は考えたかったのですが、彼の過去の離婚の経験が、結婚などの前向きな将来を思い描けない障害に今なっていることも打ち明けられました。将来的には変えたい気持ちはあるけれども、今はトラウマでいっぱいいっぱいの状態だとのことでした。感情を表現して確認してわかったことも多く、いままでは自分の潜在意識のにごりにどっぷりとつかって、事実もほとんどみえていなかったのだとつくづく思いました。彼には、一緒に乗り越えられるようにがんばりたい気持ちは伝えましたが、私が何かポジティブな影響を与えることのできることの手応えは今は感じられない状態です。
——以下上段のあけみさんへのコメントが身にしみました。————————————-
ひとつひとつ、事実と向き合い、自分の理想、姿勢・あり方を崩さないこと、理想と考える関係になるために、行動すること。相手がそれに付いてこないようなら、うまく行かないということを受け入れること。特定の彼に執着するのは、恋愛依存症の典型的な症状。
心が健康な人は、別れは辛いけれど、それを選んで、未来の幸せを探せる人。
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どちらにしろ、今までのパターンのように途中で終わらせることなく、自分の姿勢、あり方を確立するためにも、納得がいくまで自分の潜在意識をクリアにし、本当の彼の姿を知るために、彼にかかわってみようと思います。潜在意識のにごりから、自分の姿勢にぐらつきがあったり、心が健康な状態で結論を出すことができないならば、たぶんどう決めてもすっきりとはせず、未来の幸せには進めないのだと思います。どちらの方向かはまだわかりませんが、未来の幸せに向けて模索しながら、進みたいとおもいます。