執着 【しゅうちゃく】 ?別れた元彼が忘れられない心理? (holding on)
執着とは、既に失っているにもかかわらず、その喪失を受け入れられない状態のこと。恋愛で言えば、たとえば別れた元彼がいつまでも忘れられないことです。心理学の本やカウンセラーは「執着を手放す」という言い方をしますが、「手放す」と決めて解決する程度なら、それほど問題ではありません。
執着が問題なのは、人生が前に進まないからです。これから得られるはずの未来の幸せを捨てて過去にこだわる姿勢が「執着」の本質です。言い換えると執着とは【過去志向】なのです。
恋愛における執着は「この恋を失ったら(本当は既に失っているが)もう幸せになれない」「だから、失ったことを受け入れたくない」というものでしょう。そう思う前提は「自分には価値がない」という思いこみです。
自分の長所も短所も丸ごと受け入れることができると、執着を手放すことも容易になります。執着が手放せず、別れた元彼がいつまでも忘れられない人は、一旦意識を彼から自分自身に向けて、自分の心を育てることが大切です。
また、彼に対する不満を十分に吐き出していないと、この思い残しの気持ち(未完の仕事といいます)が邪魔をして執着を手放しにくくなります。自分に価値がないという思いこみがあると、相手に対する不満を我慢してため込みがちですから、これも問題の根っこは一緒なのですが。
彼に対する不満、怒りなどをぶつけてしまった場合、罪悪感も出てきます。既に謝ろうにも目の前にいませんから、思い残しの気持ちがいつまでも晴らせなくなります。実際に怒りなどをぶつけなくても、心に抱えているだけで、ぶつけたのと同じように罪悪感を抱えることがあります。
このような、相手に対する不満、その不満故の怒り、そして怒りを抱えたことによる罪悪感が心にわだかまってしまうと、執着を手放すのはいよいよ難しくなります。
出さない手紙を書いて、気持ちを整理したり、感情を受け止めて話を聴くことができるカウンセラーなどを利用して気持ちの整理を進めることが解決に役立ちます。
最後に、再度念を押しておきますが、執着というのは過去にこだわる【自分の】心の状態のことです。あくまで問題も、そして問題の解決のカギも自分の心の中にあることをお忘れなく。
参考記事(こちらもぜひご覧になって下さい)
失恋した元彼との復縁方法を探しているあなたに辛口アドバイス
別れの辛さを癒す方法
別れたあとの執着を断ち切る【捉え方】