ミラクルクエスチョン 【みらくるくえすちょん】
ミラクルクエスチョンとは、解決志向ブリーフセラピーの中心的な手法で、奇跡が起きたらどうなるかを問うことで、解決したあとの状態をイメージさせる質問のことを言う。具体的には、「あなたは、どうなったら幸せですか?」「現在の問題が全て解決したら、どうなっていると思いますか?」「ある朝目が覚めたら、今の問題が全て解決していました。その日は、どんな日だと思いますか?」というような奇跡(ミラクル)が起きたらという仮定の質問(クエスチョン)なのでミラクルクエスチョンという。
潜在意識にとっては、想像したことは現実と変わらないので、問題を探ると問題に意識が行ってしまい問題から離れられなくなる、逆に解決した姿をイメージすると解決に意識が行き、イメージした状態を実現しやすくなるため、このミラクルクエスチョンは大事だと考えられている。
但し、「彼氏ができない」という悩みを持つ方に対してミラクルクエスチョンをしたときに、想像上の奇跡の一日の中に男が出てこないというケースもある。この場合、「男性との関係で傷つくのが怖い」という怖れの方が現在は強いのである。怖れを手放すための、別のワークを行う必要がある。
ミラクルクエスチョンを投げかけるのは簡単だし、その割に効果も高い方法であるが、以上のように万能ではないので、適切に使う必要がある。