ストローク 【すとろーく】 (stroke)
ストロークとは、交流分析の用語で身体的接触・言葉・態度などによる「ふれあい」のことです。
元々は「なでる」という意味の言葉で、人は食物を求めるのと同じように「ストローク」を求める存在であると考えられています。人間の心身の成長、発達には欠かせない、いわば「心の栄養」です。
ストロークをさらに細かく分類すると、
身体的なストローク(愛撫など)と精神的なストローク(会話など)
肯定的なストローク(ほめ言葉など)と否定的なストローク(叱る・殴るなど)
無条件のストローク(ただ受け入れる・問答無用で拒否する、など)と
条件付きのストローク(成績がよかったからほめる、ウソをついたから叱る、など)
というように分類することができます。
肯定的なストロークに関しては、
無条件の肯定的ストローク(会っただけで嬉しい顔をする、ただ受け入れる、など)と、
条件付きの肯定的ストローク(結果を出したのでほめる・喜ぶ、など)の
両方が必要だと考えられています。
女性の方がより、存在を認めてもらう、無条件の肯定的ストロークを求める傾向があり、
男性は比較的、結果を認めてもらう、条件付きの肯定的ストロークを求める傾向があります。
否定的なストロークに関しては、何が問題なのかちゃんと伝わることが大事です。説明もせずに「がつん」と怒ったり叩いたりしてしまうと、単に「否定された」という印象のみが残ってしまうため、なぜそれがいけなかったのか、きちんと伝わるように諭すことが大事です。
あるストロークが、どんな種類のストロークになるかは、ストロークの受け手側がどう感じるかで決まるものです。相手に、意図したように伝わるよう、日頃からよく考え、工夫をしてストロークを与えたいものです。