こんにちは、あづまです。
記事を書くのも久しぶりな気がします。
さて今日は、
「信じる」という言葉、
まあ、よく使われる言葉ではありますが、
この言葉には、日本人がよく使う意味として、
心理学的に全く異なる、三つの意味があることをご存じですか?
そのみっつとは、
「期待」「信頼」「思考停止」です。
ひとつめは、「期待する」という意味です。
よく、「信じていたのに裏切られた」
という言葉を聞きます。
まあ、彼氏彼女の関係で、
相手が自分の元に居続けてくれて、
相手が自分のことだけを考えてくれて、
ずっと離れないでいてくれる、
そういうことを「信じて(=期待して)」いたのに、
裏切られた。
そういう意味ですね。
そうです。
期待は、裏切られることがあります。
なぜか。
それは「期待」は、自分都合で、こうなってほしい、という想いを相手に向けていることだからです。その期待が現実とずれている場合、当然、裏切られる日が来るわけです。
もうひとつ、「信じる」という言葉には危険な魔力があります。
それは、彼が浮気をしていそうだ。周囲から見たら完全にクロ。それもう無理じゃん。そう見えるのに「私は彼を信じてる」。なんかイタイ人ですね。
もちろん、こういうケースの相談があったとき、頭ごなしに「別れなよ」という指導はしないですし(それではプロのセラピストのアドバイスじゃありませんから)、なぜ続けたいのか良く聞いた上で、続けていく方向の行動課題を作ることだってあります。
だから、短絡的に、別れるべき、という話にはならないのですが、
大事なことは、ここです。
その判断、腹くくってますか?
あとで、誰も責めない覚悟、ある?
で、実は、そういう覚悟がなくて、
でも、現実に直面する勇気もなくて、
だから、「信じて」いたい・・・
そうなっている場合の「信じる」を、私は「思考停止」と呼んでいます。
そうです。
「信じる」という言葉の意味には、
実は、あまりカップルの仲を良くしない、悪い意味がふたつあって、
それが「期待する」と「思考停止する」
なのです。
では、残りの一つ、「信頼」とは何なのか。
私は「信頼」には「彼を」などの特定の人はつかないのだと、今は考えるようになりました。「彼を信頼する」のではない。
では何を信頼するのか。
それは、原因と結果の法則、物事がなるようになる法則、全ての物事がなるべき方向に動いていくというプロセス、
あるいは、今の彼が問題行動ばかりしているダメんずだったとしても、その問題行動を通じて悪あがきしながら、深い部分ではきっと自分を成長させようとしているはずだ、そしてそうなっていくはずだ、という、プロセスというか、神の采配に対する信頼。
そういうことなんじゃないかと思います。
いちいち自分が舵を握って、必死の形相でコントロールしようとしないで、信じて流れに任せてみること。
それが、起きていることを「信頼する」ということなのかな、と最近は思うようになりました。
以前私が「信頼」に関する記事を書いたときと、ちょっとニュアンスが変わっているので、比べて読んでみると面白いかもしれません。
参考記事:
【ココヘル271】愛情貯金4?『信頼する』
【ココヘル299】相手を本当に【信頼】するとは?
【ココヘル596】感情的負担が結婚生活を壊す