カウンセリング 【かうんせりんぐ】 (counseling, counselling)
カウンセリングとは、悩みや精神疾患を解決することを目的とした対話のことである。心理療法。カウンセリングは通常、相談者とカウンセラーが一対一で行うことが多い。カウンセラーは精神医学、心理学などの専門知識に基づき対応や助言を行う。
現在行われているカウンセリングには、いくつかの代表的なスタイルがある。
・来談者中心療法(クライエント中心療法)
傾聴を軸とする。相談者の話を否定せずに、受容的な姿勢で受け止めて聴いてゆく。時間はかかるが、ありのままの自分で居てよいという感覚を相談者が取りもどしてゆくと、自分から問題を解決できるように変化してゆく。
・認知行動療法
うつの治療などでよく使われている。自分自身の「認知のゆがみ」に気づき、物事の捉え方をポジティブに変化させていくことなどを中心にカウンセリングが進む。紙に書いて自分の考えに気づくなどの「行動」を重視する。
・NLP(神経言語プログラミング)
ミルトン・エリクソン、フリッツ・パールズ、バージニア・サティアを中心とした天才心理療法家の手法を体系化した「脳の取説」とも言える心理療法や目標実現のための手法の体系。恐怖症の治療や、心を明るいことに向ける方法など多様な技法の集大成。最近ではビジネスに用いることも盛んである。
・解決志向ブリーフセラピー
短期療法の代表格。徹底して無駄(カウンセラーが悪影響を与えることなど)を省き、短期間で効果を上げることに主眼を置いた方法。「問題」ではなく、「能力・リソース」に目を向けるなど、心という複雑な対象を相手に迷宮入りしない工夫が見られる。日本ではスクールカウンセラーなどがよく用いている。