COBS ONLINEのコラムで、一緒にいて疲れる女性の特徴ランキングが発表されていました。
回答者が男性のケース
1位 会話が続かない 31.0%
2位 気を遣わない 24.9%
3位 言動がわざとらしく、かわいこぶる 24.4%
4位 買い物に時間がかかる 23.6%
5位 自分の好きな話題にしか乗ってこない 22.3%
回答者が女性のケース
1位 人の話を聞かずにしゃべり続ける 50%
2位 言動がわざとらしく、かわいこぶる 49%
3位 自分の好きな話題にしか乗ってこない 36%
4位 会話が続かない 35%
5位 気を遣わない 32%
詳しくは当該記事を見ていただくとして。
一緒にいて「疲れる」というのは、どういうことなのか。
それを考えてみたいと思います。
実は、ほとんどの特徴が、同じことを言っているのです。
それは、柔軟性のなさ、融通の利かなさです。
気を遣わない、というのは、裏を返すと「相手に気を遣わせる」こと。
かわいこぶる、というのも、「相手に好反応を要求している」こと。
自分の好きな話題にしか乗ってこないとか、しゃぺりつづける、というのは、言わずもがなです。
相手が、もう決まった行動しか取れなくなるわけ。
相手に対して「こう行動してほしい」という極めて高い期待があって、相手はその期待を裏切って違う行動をすることができない(違う行動をしたら不機嫌になるわけなので)。
これが「疲れる」と言われることの本質です。
同類の言葉に「重い」もあります。男性がよく感じる感覚です。
自分を大切にすることと、相手に期待通りの反応を押しつけることは、全く違います。
自分を大切にするというのは、自分で自分を大切にすること。相手の反応が悪くても、いちいち不機嫌にならないのが、本当に自分を大切にしている人です。
もしも、自分が該当するところがあるなと感じたら、他人にしてもらいたいと思っていることを、自分で自分にしてみて下さい。話を聞くのはひとりでは出来ませんが、大抵気持ちを分かってもらいたいから話す訳なので、自分で自分の気持ちを受け止めることが、課題になります。カワイイと言ってもらいたいなら、毎日鏡の前で自分に「かわいいね!」と言う。
そうやって、【自分で】自分を大切に出来るようになると、他人に無言の圧力をかけて、自分を承認してもらう必要がなくなります。
すると、「一緒にいて疲れる人」の汚名は返上、ということになります。
逆にもしも、相手に該当するところがあるなと感じるなら、一言ぐらい、このコラムの内容を伝えても良いと思います。そして、あなたが出来る範囲でいいので、相手を認めてあげて下さい。彼(彼女)は自分で自分を認められずに苦しんでいるのです。
但し、結婚相手を選ぶときは、生活や子育ての負担がかかっていますから、ずっとお世話しなければならない相手を選ぶにはリスクがありすぎます。「一緒にいる限り、愛は出し惜しみしない。しかし、一緒にいるかどうかは、よくよく考えて結論を出す」というスタンスで行きましょう。
先生こんにちは。いつも記事を楽しみにしています。とても勉強になります。
この記事を読んで、「では人が恋愛感情を持つのはどのような理由からなのか?恋人やパートナーの役割ってなんなのか?承認するのが自分だけで完結すれば恋人は不要なのではないか?人はなんのために恋人やパートナーを必要とするのか?結婚し子供を産み育てるためだけに必要なのか?そうなら自分が完璧であれば相手が誰であっても結婚が成立してしまうのではないか?なんだか合理的だが恋愛がいいものだとは思えなくなってしまうな…。」と考えてしまいました。
私は相手を承認する、気を遣うというのは愛情の一つだと思っていました。私は承認してもらったり、気を遣ってもらったら嬉しいですしエネルギーを私に向けてくれている、というのが愛情に感じます。
それがなくなってしまったら恋愛の醍醐味ってなくなるのではないかな、とも思います。
相手に対する反応を期待し、それを想像すること、そういうのがないと恋愛が味気なく思います。
私が子供っぽく、きちんと成長していないからそう思うのでしょうか。
ぱるさん
コメントありがとうございます。
・・・頭で考えてますよね。
考える前提として、あなたが、自分の周りの人に対して基本的にどんなイメージを持っているのか、それが大事なのだと思います。
結局のところ、突き詰めて考えれば、あなたの言う通りなのだと思います。
ただ、お互いに、相手が支えられる程度の依存心を持ち合い、相手をある程度支えられる承認を与え合うことができて、となれば、うまくいくのだと思います。
それが、一方的に承認をもらう形になると、うまくいかないし、
一方的に承認を与える側になっても、うまくいかない。
そういうことです。
そして、どの程度が、ちょうどいいのか。
これは、たいていの場合、育った家庭を基準に考えてしまうものなのです。
折角この記事を読まれたのですから、ぱるさんが、人間に対して、そもそもどんなイメージを持っているのかまで、少し掘り下げて見ることをオススメします。