回避依存症【かいひいぞんしょう】

回避依存症とは、いわゆる「モテる男(女)」が抱えていることの多い心の問題で、相手にぞっこんに惚れさせて自分は心を開かないというパターンが典型的なもの。一見とても自立していて…子供っぽくて常に女性の気を引く言動を…これがなぜ心の問題かというと、

回避依存症【かいひいぞんしょう】
 
 回避依存症とは、いわゆる「モテる男(女)」が抱えていることの多い心の問題で、相手にぞっこんに惚れさせて自分は心を開かないというパターンが典型的なもの。一見とても自立していて、力にあふれているように見えるタイプの人もいるし、子供っぽくて常に女性の気を引く言動をしているように見えるタイプの人もいる。これがなぜ心の問題かというと、自分が自己開示(自分の弱さをさらけ出すこと)せずに、よそ行きの心だけを見せているために、永久に安心感が得られないからである。親密になるのが怖いという感情が表面にある。そして、回避依存症タイプと交際している相手は、「私のことを好きかどうか分からない」という感覚にずっと悩まされる(心を開いてもらえないので当然です)。すると、大抵の交際相手は辛くなって去っていく。こうなると、今度は心の根っこにある「捨てられることが怖い」という心が急に表面に出てくる。別れがちらつくと急に態度が変わることがあるのはこのためである。この、捨てられるのが怖いという感情から逃げるために、何人もの交際相手を同時に確保しておき、振られたときに自分が受けるダメージを少なくするという戦略を採ることがある。これがいわゆる「モテる男(女)」となる。ひどい男(女)と断罪することは簡単だが、相手の辛い気持ちを思いやる心の余裕もないぐらい、回避依存症者本人は捨てられる恐怖と闘っているわけで、このパターンを持っている人を善悪で裁くことはなんの解決にもならない。但し周囲が愛情を持って接したとしても、本人が自分の心の問題を自覚しない限り、変化を望むのは難しい。
 
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 回避依存症のタイプの男性には、恋愛依存症あるいは共依存症と言われるタイプの女性が引き寄せられることが多い。
 
 浮気男の心理も参照してください。