身の回りに、いじられキャラの人っていませんか?
こういう人が一人いると場が和んで、雰囲気が柔らかくなります。とってもありがたい存在ですね。
でも、このいじられキャラ、心の問題(トラウマ)を抱えていることがあるって言ったら信じますか?
本人は、決して楽しんでやっているとは限らないと言ったら、信じますか?
機能不全家族といって、親が喧嘩ばかりしていたり、暴力的な雰囲気だったり、無視・世話の放棄みたいなことや、あるいは不機嫌さが満ちていたり親が子供を愚痴聞き係にしてしまうような家庭で育った子供は、身を守るすべを身につけます。決して喜んでするわけではないのですが、必死で生き延びようとするのです。こうして生き延びてきたけれど、心がうまく育っていない大人のことをアダルトチルドレン(AC)と呼ぶこともあります。
そのために身につける役割としては、いじられキャラ以外にもいくつかあり、
ヒーロー:ひどい家庭なのに、とても立派に育つ。本人は絶望を感じたくないから、必死で頑張ります。
但し、心は穏やかではありません。マイナスを打ち消すことで必死です。
殉教者:家族の他のメンバーに被害が及ばないよう、自ら犠牲になります。ひどいケースでは性的
虐待の被害者になったりするのも、この役割の子です。
スケープゴート:英語で「いけにえ」の意味ですが、「目をそらさせるもの」というニュアンスがあります。
外で悪さをする悪い子ですが、家の中の問題から必死で目をそらさせようとしているのです。
迷子:自分なんかいなくなった方がいい、という観念を持っている子です。居ても存在感がない、
あるいは本当に居なくなったりします。
マスコット:場が緊張すると、面白いことを言ったり、愛想を振りまいたりして和ませようとします。
心の底から楽しんでやっているというよりは、場の緊張が怖くて必死なのです。
さて、いじられキャラというのは、上の5つの役割で言うと、「マスコット」にあたります。
友達にいじられキャラがいたら、家庭内での緊張を和らげようと必死で身につけた、生きるための方法をいまだにやっているのかもしれません。やや無理やりな冗談とかボケ、天然キャラといわれているけれどどこか必死さや悲壮感が漂っているとしたら、家族の問題を解決しようと必死に生きた子供時代の心のクセがいまだに抜けていないのかもしれません。
バカにしたり、利用したりせず、その心の苦しさにそっと寄り添ってあげて、そして、彼(彼女)は場の緊張が何より怖いはずですから、あなたも、場を和ませるように心を配ってあげることが愛情のある対応といえます。
愛すべきいじられキャラ。
でも、本人の心の中は、怖さで一杯かもしれない。(直接問いただしたりしないこと!)
優しく受け止めてあげると、いじられキャラ君の心も救われることでしょう。
愛情のある対応を、ぜひお願いします。
30分で分かる男心という無料レポートを読んで胸が熱くなりました。
私もセルフイメージが低くて愛情のざるだったことに気づきました!!
これからは愛情の貯金箱をためられるように、この暖かい気持ちを貯めていける女性になります♪
ありがとうございました!!これからも応援しています☆
とりさん
コメントありがとうございます。
愛情の貯金箱、ぜひ目指してくださいね!
応援しています。
あづま先生今日は。
私は職場(今まで就いた職場ほとんど)でいじられる事が多く、なぜなのかといつも疑問に思っておりましたが、こちらのコラムを拝見し、自分の生い立ちに原因があると気づけました。長年の謎が解け、すっきりしました。
私の家庭は、両親が不仲で、父親が酔っては妻や子供である私達へ暴力を振るい、母親は父に意見を言っても聞き入れてもらえず、その愚痴を子供にこぼしておりました。そんな環境で育った私はACなのでしょうね。
自分では愛想を振りまいている自覚はないのですが、周囲が私の行動や言動を面白可笑しく捉え、私が傷つくことを平気で言ってきます。私が「嫌だ!」とはっきり意思表示しても、いじる人は続けます。上司に相談して間に入ってもらった事もありました。よくよく考えてみると子供の頃からその傾向はあり、小学生や高校生の頃はいじめられた事もあります。
以前はくよくよ悩んでおりましたが、職場を変えてもいじる人は何処にでもいる(私の性格が相手をそのようにさせているので、私に原因があるのでしょうが・・・)ので、今は開き直りました。”笑うなら笑え!その隙に人より多く仕事をこなして見返してやる!!”と心を強く持つようにしております。
また、そのような相手とは自分から深入りせず、相手にせず、距離を置くようにしております。
花の季さん
貴重な体験談ありがとうございます。
そうですか。頑張ってきましたね。
本記事に書いた、いじられキャラのパターンとは少し違うような気がしますが…
実は、幼少期の傷ついた経験があることで、感情の動きや、それが表に出た「リアクション」が、そのような経験がない人とは違うものになることがあります。
花の季さんが、あえて自分の「キャラ」を変えたいのかどうか、文面からでは分からなかったのですが、セラピーなど、内面を見つめる活動の中で、感情のバランスを整えて、怒りも喜びも、悲しみも、恐れも、バランスよく感じ、かつ、日頃は落ち着いている、そんな心の状態を手に入れるように取り組んでみると、周囲の人との関係も変化するような気がします。
「見返してやる!」は自分を高めるという意味では一見立派な考えではありますが、私たちは神さまはないですから、自分を高める考え100%にはなれず、どうしても、相手を見下す心が紛れ込んでしまいます。「あんなレベル低いやつは相手にしない」とか「あんなレベル低いやつより、自分の方が上だと証明してやる」みたいな感じでしょうか。
すると、やっぱり、相手を否定する意識が伝わっちゃうんですね。
で、そのことが、さらなる反発やいじめを生んだりします。
ということで、まあ、あくまで、いまのパターンを根本から変えたいと望むなら、という話ではありますが、ちゃんと過去の傷を癒やし、承認不足も解消して、感情のバランスの整った、どっしりした心になる方向で取り組む。他人と近づいても、トラブルが起こらない自分になる。
恋愛セラピストとしては、やっぱりそういう方向をオススメしたいなぁ。