人生脚本 【じんせいきゃくほん】 (life script , childhood script)
人生脚本とは、交流分析の創始者エリック・バーンが提唱した理論で、人は幼い頃に自分の人生の脚本を書き、その後の人生はその脚本に沿ったものになる、というものです。そしてこの「人生脚本」は深層心理の中にあり、人はそれに無自覚であると考えられています。それどころか、人生脚本が不幸なものであるときには、人は意識的に幸せに生きるための「対抗脚本」を作り、通常その対抗脚本のみを意識しているのです。しかし、結局深層心理にある人生脚本の通りに生きてしまうことがある、とされています。
幼少期に「自分は気にかけてもらえる価値がない」「何もできない」「楽しいことを期待していると裏切られる」などの自己概念や世界観を持ってしまう(人生脚本)と、気にかけてもらえるように頑張ったり、できるようになろうと努力したり、楽しいことが起きるように綿密に準備したり(対抗脚本)しても、不幸な人生脚本の通りの人生になってしまうことがある、ということなのです。
参考記事:
心理学コラム「人生脚本の書き換え方」
友達に「もう別れなよ」と言われる恋愛パターンの、交流分析的説明【禁止令と人生脚本】
人生がパターン化するとき(禁止令と人生脚本、つづき)