ザイアンスの単純接触効果 【ざいあんすのたんじゅんせっしょくこうか】 (Robert Zajonc’s mere exposure effect)
ザイアンスの単純接触効果とは、心理学者ロバート・ザイアンスの実験によって明らかになった人間の好感度に関する傾向で、多く見ている顔ほど親近感、好感を持つという効果のことです。
恋愛においては、毎日顔を合わせれば次第に親近感が湧くため、始めからいきなりアタックせずに、しばらく相手がこちらに親近感を持つ【間】をとろう、という文脈で引き合いに出されることの多い心理法則です。
但し、他の多くの心理実験と同様、ザイアンスの実験はかなり単純化されたものです。面識のない人の写真を何枚も見て、好感度を答えるというものです。ですから、いつも不機嫌な顔をしていて、会うごとに好感度を下げている逆効果の例などを説明できるわけではありません。
会う機会を増やせば、好感度が上がることが多いという一般的傾向は存在すると言えますが、過信は禁物です。