ヤンデレな彼氏・彼女とつき合っているあなたへ

 

私の彼氏(彼女)が、ヤンデレ(≒恋愛依存症)の傾向があって、どうにかしたいと思っているあなたへ。
 
色々な課題を抱えているからといって、簡単に切り捨てたりせず、何とか解決しようと悩んでいるあなたは、とても優しい人ですね。まず、それを心からお伝えしたいと思います。
 
但し、解決の道は、そんなに簡単なものではないのです。
 
この状態は、ある種の依存症です。依存症とは、本当に欲しいものの代わりに、ニセモノの満足を入れている状態。彼といても永久に満たされない、渇望の無間地獄なのです。
 
病み化した(ヒステリー状態など、感情が乱れた)時こそ、本当は解決のチャンスです。その時に、何が本当に欲しいものなのか、それをしっかり見つめることが大事です。多くの場合、ほしいものは、親からの愛情がだったりします。
 
もらうことの出来た愛情に目を向け、感謝する(内観療法など)。
もらえなくて苦しかった自分自身の寂しさや怒りを、ありのままに認めてあげて、無意識の中に飲み込み、封じ込めてきた感情をしっかり吐き出す(癒し)。
 
という道が、解決のためには必要です。
 
 
但し、ここで本当によく考えてほしいのは、
「あなたは本当にその相手のためを思って、助けたいと思っていますか」、ということ。
 
というのは、心に色々な重荷を抱えている人は、その苦しさから逃れるための恋人、あるいは心の傷に触れないで済む恋人を選んだりすることがあるからです。これを認めるのは苦しいかもしれませんが、あなたも、そうやって選ばれた人なのです。
 
彼(彼女)の心の重荷がとれて、健康な心になっていくと、恋愛の好み自体が変化することもあるのです。性格が変わり、別人になります。もちろん、生き生きとして自分らしくなる、良い方向の変化です。
 
そのときに、まだあなたと相性が合うかどうかは分からないのです。
もちろん、たまたまあなたの相性が合うひとなのかもしれません。もしそうだったとすると、あなたの助けによって自分らしさを取りもどした彼(彼女)はあなたに感謝し、強い心の絆が生まれるでしょう。そうなったら、とても素敵なことです。
 
しかし、彼(彼女)のリハビリ相手としての関わりになってしまうこともあるのです。もちろん、それはそれで立派なことですし、素敵なことです。でも、彼(彼女)が救われるための手助けをしたあと、彼(彼女)を手に入れられないのは、寂しいことでもあります。
 
それでも、相手のことを心から思うのであれば、チャレンジしてみることも、有意義だと思います。私自身は、パートナーの立場から相手を助けることができなかった経験を持っていますので、そのようなチャレンジをされる方のことを、心から尊敬しますし、本当に相手のためを思って関わるのであれば、心から応援したいと思います。
 
でも、老婆心ながらひと言アドバイスをさせてもらうと、自己否定の気持ちが癒されて、自信がついてくると、場合によっては彼(彼女)は、あなたを「卒業」して、別の相手の元へと巣立っていってしまうこともあります。
 
あるいは、そこまで癒しがすすむ前に、少し親しくなってくると逃げたくなってしまうメンタリティーの人も、このタイプの人の中には存在します。
 
このようなタイプの人を恋人にする場合は、まず、自分の心が強く、どっしり構えられる状態である必要があります。無理をせず、自分のできる範囲で関わってください。
 
また、私なら、恋愛セラピーなどの専門サービスも活用して解決に当たります。やはり、どんなに知識があっても、当事者としての関わりは辛く厳しいものになる場合があるからです。