ヤンデレ 【やんでれ】 (‘yan-dere’, love addiction)
ヤンデレとは、「病み」と「デレ」(惚れた状態)との合成語です。アダルトゲームの「Scool Days」やそこから派生したTVアニメで、登場人物の桂言葉(ことのは)が、凄惨な結末を迎えることから、「ヤンデレキャラ」として話題になりました。
ヤンデレとは、「恋愛依存症」「境界性人格障害」「アダルトチルドレン」などの心理学用語で表現されるキャラのことです。正式の心理学用語や医学用語ではなく、あるタイプの「激しい依存傾向のあるキャラ」を表す言葉です。
ヤンデレキャラの特徴は、「病み化(闇化)」するという点です。日頃明るくても、急に激しい依存状態、性的倒錯状態、躁鬱になることです。心理学的には、ある種のヒステリー状態です。抑圧した(飲み込んだ)ネガティブな感情が限界を超えて噴出している状態です。
恋愛依存症の基本的な成り立ちは、「厳しい親」あるいは「忙しい親」の元で無条件の愛情、「包まれる」感覚が薄いまま育つ。大人になっても、どこか足りない、満たされない想いを抱えているが、愛情に恵まれた周りの人はそんなこと感じていないようなので、自分を抑えて我慢する。という過程をへて作られます。
そして、抑圧された負の感情のエネルギーが強いので、激しく恋愛関係を求めてしまいます。順調なときはよいが、関係が煮詰まってきたり、相手がちょっと別の相手に気が向いたりすると途端に不安になり、ネガティブな感情が噴出するのです。
このような人の場合、恋愛が「幸せ」「愛」に向かっているのではなく、実は常に抱えている「怒り」「寂しさ」「不安」などの負の感情から逃げたり、フタをしたりするためのものになっているのです。
本当は、一時的な逃げとして恋愛を使うのではなく、自分の負の感情をしっかり癒すことが必要で、根本治療には、負の感情の癒しを何らかの方法で行う以外に道はないのです。
アニメ作品中のキャラの場合、治療する必要はないのですが、あえて書いてみました。