夫の浮気からの回復?自分をゆるし、素直になる

 

他人の行動を変化させるのは、自分が変わるよりも難しいことです。
 
浮気をした旦那さんが、発覚後も相手の女性に会っている。
それを、やめてほしい、というのが相談内容でした。
 
ここで「他人は変えられない」と一蹴してしまえば、クライアントは傷ついて絶望するかもしれません。もちろん、他人の行動を変化させるのは、そう簡単なことではありません。あきらめて別れるよりも、むしろ大変なことなのです。
 
でも、それにチャレンジしたい、そういう強い思いを持った方でしたので、あづまも最新の知識を動員してサポートに当たりました。
 
そして・・・
 
 
Y子さんから、喜びのメールが来ました。
 

あづまさま
2回のセラピーをしていただいたY子です。
 
セラピーを受けてよかったです。ありがとうございました。間をおかず、二回うけたことで、私にとってはとてもよい効果がありました。
 
とても感謝しています。本当に受けてよかったです。なにがよかったのか、自分の気持ちを整理してみました。もし、お時間があったら読んでいただければうれしいです。
 
1回目で、これまでの主人の浮気に関する経緯を聞いてもらい、ゆるしのワークをうけました。
 
1回目終了後→自分の気持ちの中に支えのような温かい気持ちを感じることができた。
と同時に、突然主人への強い怒りが出てきてしまい、別れてさっぱりしてしまいたい、と強く思うようになり苦しくなってしまった。
 

 
あづまの解釈
それまで飲み込んでフタをしてきた気持ちがあると、ゆるしのワークによって、自分の感情に許可が出たときに、一気に怒りなどが噴出することがあります。
 
それまで溜め込んできたんだなぁ、おつかれさま。そう、自分をねぎらってあげることが大事ですね。(またフタをしないことが大事)

 
2回目(一週間後)
一週間で感じた、ネガティブな怒りについて聞いてもらいました。その怒りの下には、愛されたいというさみしさがあるんです。といわれて、とても動揺しました。
私は、怒ることでさみしい気持ちから逃げてたんだな、と思いました、でも、とてもじゃないけどそのさみしさには今向き合えない、と思いました。「いたすぎてむりです」「わかります、そういうときもあってもいい」とあづまさんに言ってもらいました。後半は、経済学のチャート(?)のような方法で、目標を一年後の幸せ「家族三人で楽しく暮らしている」におき、今後一年間の設定をしました。
 

 
あづまのコメント
そうでしたね。相手が浮気した場合は、相手の行動も変化しないと本当の解決に至らないのです。
カウンセラーが良く言う「相手は変えられない」は消極的すぎる考え方で、愛情と覚悟がある(ように見えた)Y子さんの場合、相手を巻き込み、動かしてゆく道を選んだ方が、良い結果を生みそうだと思えました。
そこで、新しく取り入れたばかりの方法「全脳思考チャート」を使って、相手も変化する道を一緒に考えました。
 

 
 
その後、、、、
 
カウンセリングを受けているときは、夢中で話しているのですが、カウンセリングってその2時間だけではなくそのあともずっと、効き目があるんですね。もっと正確に言えば、あとで効いてくる、、というか。
 
カウンセリングの時は、痛々しすぎて自分のものとして捉えられない、と思った「愛されたいけど愛されないさみしさ」なのですが、2回目のカウンセリングの3日後くらいに、その痛みがあまり生々しくなくなっていること、と同時に、怒りもとんでいってしまっていることに気づいてびっくりしました。
 
もちろん、その後も、浮気の行為自体について嫌だとおもうのだけど、今までの感情と違って、不気味さや不安感や得体の知れなさ、が抜き取られて、もっと現実的なふつうのさみしい、かなしいな、、、、に変わった気がします。
 
(カウンセリングでは、逃げたつもりだったのに、こんなことってあるんですか?あづまさんが、そういうときもあります、って言って下さった、あの一言が大事だったのかな?)
 

 
あづまの解釈
そうですか。そんな感覚をお持ちになったんですね。ということはきっと、生活の中で変化が起きたのでしょうね。とにかく、怒りを怒りのままぶつけなくて良かったです。
 
実は、私が気をつけていたポイントは、もっと違う部分です。Y子さんが、とても素敵な方だったのに、心のどこかで自分が愛されないと思いこんでしまっているようだったので、もったいないなと思い、できるだけそれを(さりげなく)お伝えするようにしていました。
 
また、「仕事のできる女性の場合、男性をどのように必要とするか、それをハッキリ言葉にして相手に伝えることが大事なんですよ。」という話をしたかと思います。
「一緒の時間、空気を共有して、散歩できる時間が幸せ」とおっしゃってくださいましたね。
 
このようなセラピーの対話の中で「愛される道もあるのかな」とY子さんの心が希望を持ち始めたのではないでしょうか。
 

 
で、ここ一週間、前よりずっとずっと、主人との距離が近くなった気がします。
ゆるしのワークのおかげか、いつもあった、主人に対する不安、怖さ(みすてられたらどうしようとか)がずいぶんなくなりました。
そうしたら、それと同時に主人もこちらに近づいてきた気がします。私の不安感は、主人を責めていたんだなあ、と思いました。
 
それから「仕事をがんばってね」というのはやめた方がいい.「がんばっているね」といったほうがいい。というアドバイスは、目から鱗でした。
ほぼ毎日、「がんばってね」と言っていたので。仕事を頑張っているので応援したいと思っていたのですが、それは、がんばっているあなたじゃないと好きじゃない、と伝わって、相手をせき立てていたのかもしれなかったんですね。
 
それ以来、「頑張ってね」というところを、全部、「がんばってるね」「今日はすごくがんばってたね」と変えてみました。
 
ここ最近、毎日すごく早く帰ってきてくれるようになり、夕ご飯を家族でとったり、散歩に出かけたりする機会が増えました。
 

 
これは、いい習慣ですね(*^_^*)
 

 
前は、一緒に家族の時間を過ごすと、そのときは楽しそうに見えても、あとで必ず仕事が遅れてしまった、といらいらすることが多かったのに、今は、それもなく楽しんでくれているきがします。
 
前は、浮気しているから埋め合わせに一緒にいてあげるという義務感みたいなのをかんじて辛かったのですが、今は、そうしたいから、いっしょにいてくれてる、という気がします。錯覚かもしれないけど、うれしいです。
 

 
あづまの解釈
 
ご主人さんは、Y子さんに認めてもらいたかったのではないでしょうか。心から喜んでいるY子さんの姿が見たかったのではないでしょうか。
 
私も、結婚してから、奥さんが喜んでいる顔を見ると、本当に気持ちが落ち着くことに気づきました。
 
今の感覚が錯覚なのか、前の義務感みたいなのが錯覚なのか。まあ、どっちでもいいじゃないですか。
 
今、嬉しいわけですからね!
 

 
まだまだ、道は長いですが、ずいぶん進んだ気がします。主人への手紙、も書こうと思いつつ、書こうと思うだけで、満足してしまい実際書いていません。もし、書けたら、あづまさんにまた相談させてください。
 
お忙しい中、読んでいただき、ありがとうございました。
 
Y子
 

 
ありがとうございました。辛い状況の中、ぐっとこらえる部分はこらえて、感情に流されることなく、
 
望む現実を着々と手にしつつある。ここまで、本当に頑張りましたね。
 
心から、尊敬と賞賛の気持ちを贈りたいと思います。
 

 

 
相手を動機付け、動かしてゆくのは、夫婦生活ではとても大事なことです。これまで「相手は変えられない」という原則に基づいてカウンセリングをしてきましたが、
 
あづま自身も、少し方向転換していこうと考えています。相手を【自分に都合のいいように】動かすことはもちろんできないのですが、相手が変わるように【サポートしていく】ことは大切なことですし、
 
その相手にとっても、結局幸せなことなんですよね。
 
相手を動機付け、動かす。そして、みんなが幸せになる道を作ってゆく。
これは、「リーダーシップ」といわれる分野です。
 
妻は、家庭内で上手にリーダーシップを発揮すべき、というのが私の持論です。もちろん、夫も同じなのですが、メンタル能力は女性の方が高いので、妻の側がまずやってみよう、という考え方の方がうまく行くと思っています。
 
家庭内リーダーシップの研究、これからも続けていきたいと思います。