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◆ 女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 122号 2006.8.22
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あづまです。こんにちは。
親には、感謝するもの。
なんとなく、みんなそう思っていますよね。
小学校で道徳の時間に(いまそんな時間割あるんですかね?)
言われたような気もするし、親にも言われたし・・・
そして何より、心理学の本を読んだりすると、親に感謝すること
そして、「親を許すこと」が大事だ、と書いてあったりします。
今日は思い切って、それを否定します。
親に感謝なんてしなくていいですからね?
感謝なんて、したくなったらすればいいのです。
したくないときに、無理に感謝しても、自分を縛るだけです。
◆親に感謝する前に、感謝してほしい人
私です(爆)
うそです。
あなた自身です。←ここ大事です。
◆順番が逆なのです
まず、あなた自身が、今自分が嫌いな部分も含めて、この自分に
生まれてきてよかった。と感じて、自分自身に「ありがとう」が
言えるようになることです。
すると、この愛おしい自分をこの世に生み出してくれた親にも自
然に感謝の気持ちが湧いてきます。
親に感謝しようとすると、体に緊張感がある場合、
あなたの本心はまだ親に感謝する段階にないかもしれません。
本当に親に感謝する気持ちが湧いているときは、介護とか、退職
した親に生活費を入れるとか、そういうときにも、おだやかな、
温かい気持ちが湧くものなのです。
もし、そうでないとしたら、まだ親を許し、感謝する段階に来て
いないのだと思います。無理はしないことです。
まあその段階に来ても「めんどくせー」とは思うものですけどね。
人間の心ってわがままですから。それでいいんですよ。
◆自分自身を許すこと
あなたの、人に見せたくない心ってありますか?
実は私、他人に対してすごく怒っていることが多いんです。
実は私、自分ばかり得したいと思っているんです。
実は私、プライドが高くて人からほめられたいんです。
みたいに。
実は私、(ここにあなた自身の見せたくない心を入れて下さい)
では問います。
今思い浮かべた、あなたの人に見せたくない部分を、
動物、植物、もの、または抽象的な形(青い玉とか)に例えると
どんなものですか?
両手で、水をすくうように器を作り、あなたの人に見せたくない
部分として出てきたイメージをその中に入れてみてください。
今目の前にあるイメージは、あなたの人に見せたくない部分です。
今日まで一緒に生きてきました。
あなたは、小さい頃から、愛情を受け、また、愛情を与えて生き
たいと願ってきたかもしれません。
現実は、思い通りではなく、その中で、嫌な自分を作ることが、
今日まで生き延びてくるために必要だったかもしれません。
今目の前にあるイメージは、あなたの人に見せたくない部分です。
今日まで一緒に生きてきました。
今日まで一緒に生き延びてきました。
今日まで一緒に頑張ってきました。
あなたの大切な一部である、そのイメージに向かって、
「こんにちは」
「一緒に頑張って生きてきたね」
そう、声をかけてあげてください。
そして、もしできたら、
「ありがとう」
そして、
「今まで無視しようとして、ごめんね」
「今まで嫌っていて、ごめんね」
あなたの大切な一部である、その、人に見せたくない部分に向かっ
て言ってあげてください。
◆ネガティブな感情も認めてあげること
人は、喜び、楽しさ、元気、ワクワク感、誇らしさなど、ポジティ
ブな感情を感じて生きていたいと思うものです。
逆に、悲しみ、怒り、妬み、寂しさ、恐怖、不安など、ネガティブ
な感情は嫌なものです。
でも、ネガティブな感情があるからこそ、それを避けようと強い行
動力が生まれるのです。痛くなければ次から怪我しないように気を
つけようとは思わないですよね!
だから、あなたが感じるネガティブな感情は、どこかであなたのた
めになっているはずなのです。まず、そう捉えてみてください。
そして、上のイメージワークをもう一度やってみると、さっきより
自分の嫌いな部分に親しみがわくと思いますよ☆
◆自分自身が望む人生を生きること
さあ、ここからが、親に感謝しなくていいという今回の内容の核心
とも言える部分です。
「親に感謝しなくてはいけない」
そう思ってしまっている人は、多くの場合、
「親の望むような生き方をしなければいけない」
とも思ってしまうものです。
いや、多くの人が知らないうちに親の望む人生を、自分が望むか
どうかよく考えずに歩んでいるかもしれません。本当はそんな生
き方したくないのに、それが幸せだ、と自分を騙しているのかも
しれません。
どうしても、親に感謝できない。
どうしても、親を許せない。
そこまでいかなくても、
親に感謝しようとすると、頭では出来るけれど、体が緊張する。
そんな感覚があるあなたに問います。
あなたは、親の目がなかったとしたら、どう生きたいですか?
このとき、いくつかのパターンがあると思います。
☆よくあるパターン1は、
今まで、親が望む生き方を一生懸命してきた
けれど、
自分が望む生き方は、それと違っていた
☆よくあるパターン2は、
今まで、親が望まない生き方を一生懸命してきた
けれど、
自分が望む生き方は、親が望む生き方と同じだった。
でも、親の言うとおりが嫌だったから、必死に抵抗していた。
前者は良い子のパターン。
親の言う通りにして、自分を見失っているのです。
後者は悪い子のパターン。
親に反抗して、自分を見失っているのです。
親の言う通りにしてもダメ
親に反抗してもダメ。
良い子も悪い子も、子供ですから。
じゃあ、どうすればいいの?
大人はね、自分の心の声に従うのです。
◆生まれてきたことに感謝の気持ちが湧く
自分の感情は、ネガティブなものも含め、大切な自分の一部。
自分の心の声に従って生きることが、正しいことと思える。
すると、自分自身を許せるようになります。
自分自身を受け入れられるようになります。
生きていてよかった。
生まれてきたよかった。
◆親を許すかどうか、どうでもよくなってませんか?
結局、自分の心の声に従って生きればよいのです。
親は?
関係なくなってませんか?
◆親を許すということは、
ここからは私見ですが、親を許すということは、
「親を許さない心」を「手放す」ことだと思っています。
つまり、許してもいいし、許さなくてもいいし、どっちでもいい
か、と思えるようになれば、かなり「手放し」ていますね。
自分の心の声に従って生きられるようになります。
◆10月も、恋愛カウンセリングを行います。
今度は、2日間で8名の方にカウンセリングを提供したいです。
詳細が決まりましたら、ご連絡します。
前回受けて下さった方、前回申し込んで下さったけれどお受けで
きなかった方を優先しますので、今回はあまり枠が多くないかも
しれません。
◆まとめ
自分を変えてゆくために必要な「親に感謝する」「親を許す」
それは、(あづまの私見では)あくまで結果。
まずは、自分に感謝し、自分を許すことが必要。
自分の嫌いな部分も、自分を守ってくれた大切な一部。
自分の望む生き方をすればよいのです。
◆あなたは、どう思いますか?
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azma@556health.com までメールしてください。
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◆編集後記
親に感謝しなくていい。
そういいながら、母親の誕生日プレゼントを買いました。
奥さんと一緒に選びに行ったので、楽しかったです。
少し視力が落ち気味の母を見ていると、一生懸命子供を育て、
健気に生きた母の人生を思い。なんだか切なくなります。
自分のために、楽しく安心して過ごしてほしい。
そう願わずにはいられません。
ルールズ、全部読みました!
マニュアル的に使うのは、まあできるでしょう。
でも、この本を貫いている信念を理解するのは難しいでしょうね。
常に自分の幸せを信じ、相手のことも信じる心がなければ
実践し続けることはできないでしょうね。
本を読んだことのない人には分からないネタですみません。
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(結婚とは)
このコーナーはあづまが気付いた結婚とはなにか?を気まぐれに
配信するコーナーです。自分が思い描いていた幻想通りにはいか
ないのが現実の生活。でもそれがいいじゃないの。
そんな肩の力が抜けるためのメッセージです。
「結婚とは、自分の新たな一面の発見である」
先日妻と一緒に大磯ロングビーチに行って遊んできたのですが、
何と初めてプリクラを撮りました。水着姿でね。冷房が効きすぎ
て寒かったんですが、あ、そんな話はいいんですけど。
プリクラの機械の中に入ると、スゴイ明るい照明で、私は趣味で
写真を撮るんですけど、その目で見てもキレイに撮るために必要
ないいライティングをしていました。感心しました。
「今度は、もっとくっついて?☆」とか言われて、ついぴったり
くっついて写真を撮ってしまいました(笑)
プリクラを楽しめる自分。
今まで生きてきて、知りませんでした。
相手に合わせて色々やってみると、自分の新たな一面を発見でき
たりします。お互いにね。
(今日のアファメーション)
「ありがとう。今日までの私。」
他人に感謝することは大事だと色々なところで言われますが、
自分に感謝することが欠けているのが現代人だと思います。
自分がしたいことは、他人にもしてあげる。
それは大切なことですが、まずちゃんと自分にもしてあげること
を忘れないようにしましょう。
愛情の貯金が切れてしまうと、思いやりや創造力、体力までもが
落ちてしまうものです。
だから、自分に向かって、愛情を込めて。
ありがとう。今日までの私。
あしたからもよろしくね。
ココヘルファンのココです。
この記事を何度か読んでみると、自分の価値観(自分の望む生き方)の中にはだいたい三種類あると気がつきました。
親が望むから
親が望まないから(反抗する為)
自分が望むから
価値観の「事業仕分け」が必要みたいです。
よくよく考えてみると、実際に親が望む望まないにかかわらず、「親と同じ考えをするべき」とか、逆に「親とは同じにならない様に」とか、自分の中で親の残像(?)が基準となってしまっていることも意外と多い気がします。
あと厄介なケースは、同じ事項の中にもいくつかの理由が入れ混じっていて、自分の望む度合いを錯覚させている気がしたり。。
仕分けにあたって、もし何かあづま先生からアドバイスがきけたら嬉しいな、という下心で(笑)コメントしました。。
ココさん
コメントありがとうございます。
価値観にも仕分けが必要、なかなか深い言葉ですね。
その通りだと思います。
嫌われたくない、悪い人になりたくない、親を心配させたくない、みたいな動機の場合、親の言う通りの選択肢になりますね。
これは、他人の言う通りにしないと生きていけないという感覚が土台になっています。子供のときは親の言う通りにしていないと生きていけませんから、その時期についた心のクセ、ということになります。
過去の出来事を思い出して、しっかりと大人の目で解釈し直す。そうやって過去の感情を整理することが、解決に役立ちます。(心理療法を活用した方が早いです)
一方で、やはり、反発心を持つこともあるわけですが、これは、動機としてはふた通りありそうです。親のような生き方をしたくない、という動機と、自分の意思で選択したいという動機が過剰に出ている場合。
親のような生き方をしたくないという動機の場合、やはり過去の感情を整理した方がいいと思います。
自分の意思で選択したいという動機の場合、どこか、自分の意志は通せないという先入観を持ってしまっているのかもしれませんから、実際に自分の意思で選択する経験を積んでみることがいいのではないでしょうか。自分で考え、自分で決めて、自分で責任を取る。このサイクルは人を成長させます。
そうやって、過去の感情をどんどん整理していき、今ここで何を感じるかに集中できるようになったとき、価値観の仕分けは終わっていると思います。自分が望むものだけが残っているはずです。
頑張ってとり組んでみてくださいね。