家事が嫌い、という女性がいます。
家事が上手でないので、苦手意識があるというレベルではなくて、何か拒否したい気持ちになったり、嫌悪感があったりする場合、単なる好みの問題ではないので、注意が必要です。
ズバリ、原因から行きますが、「家事が嫌い」という女性に対して「お母さんが不機嫌に家事をやっていませんでしたか?」と尋ねると、かなり高い確率で「はい」という答えが返ってきます。
お母さんが「私はこんなに大変な中、頑張っているのよ!(だから味方して/だから言うことを聞いて)」というオーラを出して家事をしていると、子供は家事と親の不機嫌さを心の中で結びつけてしまい(心理学用語で「アンカーリング」といいます)、家事に対して嫌悪感を抱くようになります。
親の役目としては、生活を楽しみ、大人になったらこういう風に楽しく生きることができるんだよ、という手本を見せることが、実は一番大事なことだというのが、あづまの持論なのですが、
家事が嫌いという女性の場合、母親が、そのような手本になってくれなかったわけです。
今これを読んでいるあなたが、家事嫌いである場合、
「お母さんみたいになりたくない」という気持ちがないかどうか、ご自分の心を探ってみてください。
さて、母親の不機嫌が、自分の家事嫌いの理由であったことが、明らかになったとして、ではそれをどうやったら解決できるのでしょうか。
自分のためにやる。
まず、そこから始めることです。
「料理が嫌い」を例にとって説明しますね。
母親が不機嫌に料理していた。
→子供である自分は、無意識に罪悪感(重たい感じ)を感じていた。
→料理と重たい感じが、心の中で結びついている。
→料理は、なんとなく嫌いで、やりたくない(そんな自分が女らしくないので嫌い)。
これを、よくよく分析してみると、
母親は、自己犠牲して、料理していた(本当はやりたくないが、家族のため、という偽善)
→本当は、料理ではなくて「自己犠牲の姿勢」が嫌いだった。
→「料理」と「自己犠牲の姿勢」を心の中で「切り離す」ことができれば、解決に向かう。
→「自己犠牲でない料理」を体験することが、一番の心のクスリ。
ということになります。
そこで、次のふたつを提案します。
・自分のために料理を作って、自分を楽しませる。
・サービスの極めて良いレストランなどに行き、料理を心から楽しむ。
その結果として、
「料理って、楽しいものなんだ」
「料理は、人を幸せにするものなんだ」
「料理で人を喜ばせられるって、素晴らしいな」
などと思えるようになれば、この問題から抜け出しています。
その他の家事の場合も、基本的には同じです。
自分の幸せな生活のため、快適な生活のためにやろう、そこから始めてください。
また、母親が不機嫌に家事をしていたから嫌いなのではなく、子供時代に嫌々家事をさせられていたり、あるいは家にゆとりがなくて、子供らしくすることができず、小さな頃から家のことを大人並みに負担させられていたというケースの場合、少し問題の根が深いかもしれません。
その場合、単に嫌な印象を楽しいことで上書きすればよい、というような単純な話にはなりません。楽しい子供時代がなかったことを嘆き、悲しみ、涙と共に手放すことが必要です。これは一人では難しいと思いますので、セラピストを頼った方がよいでしょう。
はじめまして。
「家事が嫌い」の検索で辿り着きました。
母親が不機嫌に家事をし、子供時代に嫌々家事をさせられていました。
数年前、、私はなんでこんなに家事が嫌なんだろうと考えました。
【家事の中でも特にやりたくない&放置している事=子供の頃に毎日の日課でやらされていた事】
自分が子供時代にやっていたこと..と思い当たりました。
そして、今日、こちらの記事を拝見して確信しました。
なんでこんなにも嫌なのか...原因に少しだけ近づきましたが、、
治す術がわかりません。。
セラピストの方に頼ったら....
日々の家事...手を抜く方が気持ちが悪いと思える日がくるのでしょうか..
もふもふさん
コメントありがとうございます。
たどり着くべき感覚、というか境地というのは、
・自分は幸せである
・自分は十分愛されたし、いまも愛されている
・自分を自分で愛している
・だから、他人の幸せのために行動するのが嬉しい
・つまり、家事は、私にとって、愛情表現である。
という感覚だと思います。
その感覚を持っている人の場合、適度に手抜きもできるはずです。
手抜きが気持ち悪いとなるのでしょうか→いわゆる完璧主義的な考えですよね?
これも、修正されていくことが、望ましいと思います。
さあ、あとは、勇気を出して自分を変えると決めるかどうかです。
幸せに向けて。