人を説得して動かす秘訣で、大事なことは、
本当に大事なことだけ、
的を絞って、
繰り返し何度も伝える、
ということです。
あるコンサルタントは「教育とは、同じ人に同じことを400回伝えることだ」と言ったそうです。
これはなかなか、理にかなった考え方です。
というのも、
人間の心に与える印象の強さは、このような序列になっているからです。
・子供時代に親から言われたこと:100
・大人になって、自分で自分に言ったこと:10
・大人になって、他人から言われたこと:1
たとえば、旦那さんが一回「ゴミを捨ててほしい」と言ってもやってくれなかった。
きっと、子供時代からの習慣がないのでしょう。子供のときにゴミ捨てが大事なことで、家族の一員として、協力し合って行うことだと親から教わっていれば、きっとやるはずです。
(親が口で言っていても、イヤイヤやらされていたり、その親みたいになりたくないと思っている場合は、反発して「やらない」と決める場合もあります)
子供時代に習慣ができていなかった。
あるいは、
子供時代に、嫌な感情を持ってしまった。
そのような相手を、大人になってから、しかも、他人の言葉で動かすには、親のひと言の100倍は繰り返さなければなりません。
(実際にはそこまで回数が必要でない場合もありますが、そのぐらいの覚悟を決めておくと、途中で投げ出さずにすみます)
そして、繰り返す際に大事なことは、
・毎回初めて依頼するように伝える
・感情的にならず、穏やかな調子で伝える
・おどおどしない。堂々と、キッパリと伝える
ということです。
「何であんたは毎回言ってるのに、ウソついてばっかりじゃない!!!!!」
という風に感情的になったら既に、相手の罠にはまっているということです。
相手は、責任逃れをするためにあの手この手を使ってくるかもしれませんが、
「この人は絶対にあきらめないんだな」と思わせたら勝ちです。
動揺したり、怒ったり、おどおどしたりすると、相手に「つけ込む隙がある」と思われてしまいます。
何度でも根気よく繰り返し伝える。
人を説得する際の、大原則であり、とても大切なことです。