最近の調査によると、20代の女性は高学歴であっても、専業主婦志向がかなり増えているようです。
小渕優子前少子化担当大臣によると、髪を振り乱して仕事に邁進した世代(80年代?バブル期に入社したキャリア志向の世代)を見て、恐れをなしてしまったのでは?とのことでしたが、
仕事をすればガンガン稼げるわけではないという、現在の日本の経済状況を見て、現実的に「結婚相手に求めるのは安定した収入」と考えているのかもしれません。
さて、このような状況にあって、どのように結婚相手を探したらよいのでしょうか?
あなたが、20代の場合。
専業主婦というのは、実は経済的には「贅沢」な選択肢です。というのも、一人稼ぎで、子供の教育費まで含めて家族を養える収入の男性は、それほど割合的に多くないからです。この道を選ぶ場合、腹をくくって、恋愛競争に勝ち残る覚悟を決める必要があります。
また、上昇志向があり、収入も多い男性の場合、「稼げる人がエライ」という価値観を強く持っていることも多くなるでしょう。たとえ片方が稼いでいても夫婦は対等が前提ではありますが、上昇志向が強く、自分が上でいたい気質の男性を夫にした場合、妻の側が大人になって上手に持ち上げてつき合わないと、夫婦関係に亀裂が入りやすいでしょう。
逆に、経済的にそこそこでいい。草食系男子のような、上昇志向のない男性を夫にしようと考えるのであれば、家族のために時間を使ってくれることや、気遣いなどに対して、高い評価を与える必要があります。妻が「やってもらって当然」と思っていると、夫はいやなものですから。「すごいね。ありがとう。」そう心から言えるかどうかが試されます。
経済的な力は、生きていく上である程度は必要なものですので、上昇志向のない男性の場合、結婚してから物足りなさを感じるかもしれません。それでも、彼のよいところに目を向けられるかどうか、それが試されるわけです。
あなたが、30代半ば?40代の場合。
同年代あるいは年上の男性を選ぶのであれば、専業主婦志向で行くことも可能かもしれません。
しかし、この年代で、婚活中の女性の話を聞いていると「なかなかいい男性がいない」という訴えをよく聞きます。女性目線でバランスが取れていて、問題なさそうな男性は既に結婚して落ち着いてしまっていることが多いようです。年齢が行くほど、向こうからやってくる結婚のチャンスは減るので、目標を決めて、自分から行動する必要があります。
自分が必要とするポイントをしっかり絞ること。
「育てる」心を持つこと。
このふたつが大事です。
離婚して傷ついている男性が、話の聞き上手の女性と交際しているうちに癒されて結婚した話や、過去の親子関係に問題のあった男性が、癒し系の女性との交際の中で自分らしくなっていき、結婚した話は色々あります。
完成品を求めると、奥さんとの関係で対女性のコミュニケーション能力が磨かれている既婚者に目がいってしまいがちで、不倫になりやすいので、原石を磨く気持ちを持つことが大事です。
自分がキャリア志向で、稼ぐ方は任せて、という場合。
草食系男子をパートナーに選ぶことも可能でしょう。「仕事ができる人がエライ」という価値観を、夫婦間に持ち込まないことが必要です。どんなに自分の方が仕事ができても、夫婦は対等。これは、仕事を軸にして生きてきた人には、自分の存在価値を否定されるような心の痛みを伴うことがあり、乗りこえる必要がある課題です。
そして、自分は彼をどんな風に必要としているのか、それを自覚してきちんと伝えることができるのが大事なことです。
なお、ちょっと厳しい点として、女性特有の感情を相手にぶつけるような言動や、甘えなどは、年上の男性の方が容認してくれるという一般的な傾向があります。年下と結婚する場合、自分の感情に責任を持つということを、よりきちんと心がけましょう。もちろん、ときには気持ちを受け止めてもらうことも必要でしょう。そのときに、話を聞いてもらえたことや気持ちを分かってもらえたことにちゃんと感謝できればOKです。
もうひとつ、見た目のことですが、やはり見た目が若い方がチャンスが増えます。恋愛感情はもともと、生殖のための感情ですから、男性は無意識に見た目の若さ(生殖可能性=自分の子孫を残せる可能性)を感じ取っています。
結婚は恋愛感情だけでするものではありませんので、若くなくなったらもう夫婦の絆がなくなるという訳ではありませんが、元々生まれも育ちも違う、他人同士の男女が近づくというストレスに打ち勝ってカップルになるという、出会いの段階を乗りこえるには、恋愛感情のパワーを使える方が有利であることは間違いありません。