イギリスの神学者 トーマス・フラーの名言
結婚前には両目を大きく開いて見よ。
結婚してからは片目を閉じよ。
この格言のうち、あなたはどの部分が大事だと感じますか?
私はずっと、「結婚してからは片目を閉じよ」の部分だと思っていました。
殊更に相手の欠点ばかり見るのではなく、片目を閉じて、上手につき合うことが大事。
それを教えている格言だと思ってきました。
しかし、最近思うことは、
フラーが「両目を大きく開いて」とまで言っているということは、
結婚前によく見ることがいかに大切か、
ということも、強く主張したかったのではないか、ということです。
Googleなどで検索すると、結婚前に何を見るのか、みたいなQ&Aがたくさんあります。それぞれに、大事なことを言っているようですので、それはそれで、見ていただくとして、
ここでは、あまり多くの人に理解されていない視点を、提示したいと思います。
結婚前に、よくよく見る必要があるものは、お互いの心の距離です。
私たちの間には、本当に絆が出来ているのか?
彼は、私を心から選んでくれているのか?
私は、彼を心から選んでいるのか?
彼も私も、お互いにとって、最高の「味方」「仲間」になっているか?
相手との距離が遠いと感じていたり、何か、心から通じ合っていない、お互いにつながっていない感じがある。そういう感覚があるときに、それを相手に伝えるのも難しいですし、具体的に暴力とか浮気のような問題が起きているわけでもないので、いま何がおかしいのか、言葉にするのも難しいところなのです。
それでも、相手とつながっていない感じ、心の距離が遠い感じがするときには、お互いに心の距離を近づける行動を起こすことが大切だと、私は考えています。
心の距離が遠い状態を放っておくことは、ふたりの間にすき間が出来ているのを放っておくことです。すき間を放っておくと、他の異性などが入って来やすいですし、夫婦間で何か問題が起きたときに、夫婦で一丸となって解決に当たるというチームとしての強さを発揮しにくくなります。
最強のチームを目指して、お互いの心の距離を、交際段階から放置しないことが、何より大切なのです。
なお、心の距離という問題に関わる、問題への関わり方として、問題解決型と、責任転嫁型があります。(問題に向き合う4つの態度参照)
「味方」については「味方=楽しいことを話せる+辛いことを話せる」を参照。