問題だらけの人生は、「共依存的人間関係」から生じる

 

私の人生は複雑で・・・
テレビドラマみたいに、ドロドロのことがいつも起きて・・・
ひとつ問題を片付けても、モグラ叩きみたいに次々問題が起きて・・・
 
人生が問題だらけで複雑なとき、たぶんそれは、根っこを解決していないから、問題が形を変えて再発し続けているだけです。本当の問題を解決することが、何よりも大事です。
 
たとえて言えば、水ぼうそうにかかっている。(まあ水ぼうそうはしばらくすれば普通は自力で治りますが)
発疹が出た →ファンデーションで隠そうとする。
熱が出た →解熱剤で下げようとする。
だるい →カフェイン入りの栄養ドリンクで元気を出そう!
 
・・・間違ってますね。
 
よく寝て、医師の処方によりますが、抗ウイルス薬などを使用して、免疫力と薬の力で根治を目指します。まあ、普通の考え方ですね。もちろん、皮膚を保護するなどの対症療法も、痕が残らないためには大切ですね。
 
 
人生の問題も同じです。
表面的な対症療法【だけ】を続けていても、ダメなんですね。
 
 
問題がたくさん起こるように思える場合、根本的な対策というのは、
 
★今すぐ認めたくないかもしれませんが★
 
あなたと、周囲の人間との共依存的な関係を断ち切る、ことにある場合が多いです。
 
依存的で、他人の領域に踏み込んでくる人間と、自分の領域を明け渡してしまい、ついつい他人の言いなりになってしまうあなた。そんな一方的な関係が成立してしまっているとしたら、そういう人間関係の周囲ではトラブルが多発しても、不思議ではありません。
 
さらにもっと掘り下げると、何か起きたときに自分を責めるような心のあり方を持っていると、他人との関係が一方的になりがちです。
 
つまり、
・自分が攻撃されたり、利用されたりするのを【容認】してしまう、あきらめた心
  →そういう「弱い」人間を利用する人たちが寄ってくる
    →寄ってきた「依存的」な人たちを、振り払うことが出来ない
      →共依存的な人間関係が成立(徐々に進行し、成立に何年もかかることもある)
        →一旦こうなると、泥沼のトラブルが多く発生する
 
という順番で、物事が起きている、ということです。
 
最も根っこの部分、自分の心のあり方を変えていくことなしには、表面に現れた人間関係の問題をひとつひとつ解決しようと躍起になっても、まるでモグラ叩きのモグラのように、次々と問題が立ち現れてきて、対処のしようもないのです。
 
もちろん、心のあり方を変えるためには、おそらく経験したであろう、過去の辛い体験を、もう一度整理しなくてはいけませんし、共依存的な人間関係を、最終的には断ち切らなければいけません。断ち切るというのは、一番うまく行って、距離をとるという意味です。どうしてもうまく行かない場合は、文字通り縁を切ることになる場合もあります(大抵は自然にそうなります)。
 
問題が多くて、モグラ叩きのように見える場合は、ひとつひとつのことに対処するのはほどほどにして、根本の問題つまり、共依存的な人間関係を整理することと、それを甘んじて【容認】してしまっている自分の心を変えることに、真剣に取り組んでほしいと思います。


 

「問題だらけの人生は、「共依存的人間関係」から生じる」への5件のフィードバック

  1. あづま先生、コメントというより質問です。
    もしも、共依存的な関係で10年の恋愛関係(依存関係?)が経ち、ドロドロなモグラたたきな問題だらけの日々になりながらも、お互いに愛していると思い込んでいて(実際は依存し合っているだけだけれど)、つらすぎるのに離れられない場合、具体的にどのような方法で、その共依存的な関係を断ち切り、心を変えることができるのでしょうか。
    住んでいる町を変えたり、連絡を一切止めるだけでは、重い傷だけが残り、心を変えるところまでたどり着けず、次の恋愛など、できなくなってしまいそうに思います。
    何か参考になる、依存的な自分の心を変える方法を教えていただけませんか。
    できれば、具体的に。
    先生の記事へのリンクなどでも構いません。
    私は、自分がひどい依存体質であり、その原因が幼少期に抱えていた愛情不足にあること、そして自分を責め続けてきたことも、先生の「ゆるしワーク」を実践し、わかっています。今、それを心から変えたいと思っています。そして、それを克服することができて、それでもその彼といたければもう一度やり直してみたいし、または新しい彼と、今度はもっと幸せになれる恋愛をしたいのです。
    何かアドバイスをください。

  2. zさん
     
    コメントありがとうございます。
    そうですか。変わりたいという思いをお持ちなのですね。
     
    そもそも、私がやっている「恋愛セラピー」「HUG&ACTワークショップ」「人間関係力向上セラピスト養成講座」などは全て、依存的な状態から自立して安定した状態に変化するための方法を提供しているわけですので、いちばんの近道は、そうしたものを利用していただくことです。
     
    ひとりでとり組むとなると、時間はかかると思いますが、自分の気持ちと毎日向き合うことが、地味ですが一番大事かと思います。
     
    親に対して出さない手紙を書いてみたり、彼に対してやってみてもいい。但しあくまでマイナス感情は自分の責任と考え、相手に分かってもらおうとか、相手に変わってもらおうとしないことです(大抵玉砕しますから)。
     
    自分で自分の気持ちを分かって受け止められるようになること。これが目標です。
     
    ゆるしのワークは大事なので続けてみてください。
    自分の気持ちと向き合うためのノートを作ってください。
     
    そして、上記のふたつを2週間程度やってから、今度は、「他人からのありがとうをたくさん受け取る」ことに挑戦してみましょう。
    ポイントはふたつ。(1)ありがとうと言われるようなことをする (2)その「ありがとう」をちゃんと心に入れる(受け取る)。
    特に(2)を忘れがちなので、しっかりやりましょう。
     
    本気でとり組めば、zさんはきっと変化を感じられると思います。
    そのときに、今の彼とは、なんとなく合わなくなっている可能性もあります。まあそうなったら、むしろ新しい彼と出会う準備ができたということなんですけどね。
     
    いずれにしても、自分を大切にするための、上に書いたような取り組みをし続けていくと、良い方向に進んでいきますので、それを信じてやってみてくださいね。
     
    応援しています。

  3. あづま先生、
    返信ありがとうございます!
    そして、とても具体的でわかりやすいアドバイスも。
    さっそく実践していきます。
    まずは独りでやれるところまで実践して、めげそうになったら、
    先生のセラピーを受けてみようと思います。
    良い方向に行けるよう、がんばります!
    本当にありがとうございました。

  4. あづま先生、私は2年ほど前に恋愛セラピーを受けた者です。
    その時相談した恋愛相手とは4年半の交際が続いていましたが、今月初めに『好きな人ができた。もう付き合い始めたから戻れない』とメールが来ました。先月始めに会った時はいつもと変わりなかったのですが、会った後に私が送ったメールの内容で別れを決め、新しい彼女と付き合い始めたようでした。
    返事がなかなか来なくて、イライラしてたところにお風呂からメールしてきたので、『いつも娘さんに遠慮して、隠れてお風呂からメールしてるの?』と送ってしまったのです。彼の娘さんに対しての嫉妬のような感情は、今までも何度となくぶつけてきていました。それが一番嫌なこととわかっていたのに、ぶつけてしまったのです。
    それから彼からのメールが少しずつ減り、会うつもりで誘ったら断られ、もう別れたいというメールが来てその後途絶えてしまいました。詳しい理由はその10日後に送られてきて、職場でメールを見て、気が遠くなりました。そのあとは半日、体の震えが止まらず、仕事もなにもできなかったです。
     
    40半ば過ぎ、ドロドロ人生にやっと終止符が打てると思っていました。
    この人となら安心して一生大切なパートナーとして過ごせると思っていました。
     
    でも何かいつも不安でした。本当に私を選んでくれるのだろうか・・・
    結婚したいというかいつもそばにいたい、独占したいという気持が強すぎて、離れると不安、会えない時間が不安、彼が何を考えているかわからない、不安でそれをぶつけるのが嫌で逃げ出したい、あきらめたいと何度も思いました。でも別れる勇気もなく、私が待てばいいんだと呑み込んできてしまった。そんな時、恋愛セミナーを受け、自分なりに不安を克服して、正直な気持ちも伝えるようにして、うまくやってこれたつもりです。
     
    そしてここ一年ほどで彼の態度が変わり、少しずつだけど結婚に対して前向きな状態になってきていて、今年に入ってからは、さらに結婚願望が強くなっていたようでした。でも逆に私は、仕事や家族の病気のストレスで、もっと会いたい、話したいという彼が面倒に感じていました。そこでまた不安病が再発・・・急に彼の言葉を信じられなくなり、相手をしなくなった私にさみしさを感じていたところに、職場の部下で、離婚が決まった彼女の存在が入り込んできたようです。そして不満のメールを最後に彼の心は彼女に移ってしまった。
     
    その後、ごはんも食べられず体重も一気に落ち、夜も眠れません。仕事も手に付かず、覇気がないと言われています。さみしくて苦しくて、心が痛くて、どうしてどうしてと叫び続けています。先週は彼女の家にお泊まりしてきたらしい彼に会ってしまい、本当に心が空っぽで、消えてなくなってしまいたい気持ちです。私が彼にちゃんと寄り添っていたらこんなことにならなかったのでしょうか。
    『最近メール返事くれないね、あんまり会えないね、地震で電車が動かないから迎えに来てくれるかな。。。』彼からのSOSはいっぱいきていたのに、自分が疲れてるから、家族の手前いけないからと言い訳してなにもしなかったのはなぜでしょうか。あの時こうしていたら、今も続いていたのに・・・と、どれだけ後悔してもしたりません。
    不安になった時点で、あづま先生のことを思い出せばよかったのに、冷静になれなかった。。。
    いまさらですが、とにかく吐き出したくて書かせていただきました。長々と申し訳ありません。

  5. kさん
     
    コメントありがとうございます。
     
    そうですか。
    その気持ちは、彼と別れたことによる気持ちなのでしょうか?
     
    なんとなく、反応がそんなに強いということは、親に捨てられる子供みたいな反応になっているのでは?と感じましたが…
     
    もしかすると、この機会に、ずっと持ってきた見捨てられ不安とか、孤独感といった古い感情の整理をつけることが、よいのかもしれません。
     
    まずは吐き出すことも大事ですので、ここに書いて下さったことはよいことだと思いますが、その先、もう少し落ち着いてきたら、考えてみて下さいね。
     
    光が見える日が来ることをお祈りしています。
    では。

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