対人関係における【自分が変わる】ことでうまく行くポイントとして、
相手の言葉の「意味」と「印象」を分けて捉える
という点が挙げられます。
意味と印象というのは、どういうことかというと、
たとえば、彼氏があなたに「ちょっとそれ、やめてくれ」と不機嫌そうに、ぶっきらぼうな言い方で言ったとします。ちょうどあなたは彼と一緒にいるときに親友に携帯メールを打っていたのです。
意味:僕といるときに、遠慮なく携帯メールをするのはやめてほしい
印象:不機嫌、すごく嫌がっている感じ、(私を)否定する感じ
大抵、コミュニケーションがうまく行かなくなるときというのは、印象の影響を受けすぎていて、相手の言葉の意味がちゃんと受け取れなくなっているのです。
上記の例であれば、言葉の意味をちゃんと受け取るなら、
「あ、そうか。一緒にいるのにメールしててごめんね!
でも、いつもじゃないから。彼女、親友で。このメールだけは打たせて、お願い!」
と、言葉の意味をちゃんと受け止めた上での受け答えをして、
なおかつ、
「あのね。言いたいことをちゃんと言うのは、とても大事なことだと思うけど、
さっきの言い方、実は怖かったのね。だから、ソフトに言ってくれると、
私も話を受け止めやすいなぁ。」
と、相手の印象に関することについても、冷静に客観的に伝えることができます。
ここで、意味と印象をごっちゃにするとどうなるか、というと、
1.怖いので全部逃げちゃうパターン
「ごめんなさい。。。(え、でも、ホントは大事なメールなんだけどなぁ・・・)」
→そして親友の子がイライラしていたのをあとで知り、彼に恨みを持つ結果に・・・
・・・その場しのぎの対応をしても、よい結果は生まれません。
2.逆に、相手を全否定したり、反撃するパターン
「何でそんな言い方するわけ?(私が正しい、当然、という強い口調で)」
「友達にメールするぐらいで、いちいちガタガタ言わないでよ!」
彼:「・・・・・。(はぁ。めんどくさい子とつき合っちゃったなぁ)」
相手とコミュニケーションを取る上で、
相手の言葉の意味と、その印象をちゃんと分けて理解できることは、とても大事です。
とくに、関係に少しかげりが出てきたときに、修復できるか、そのまま破綻するかは、こういった、コミュニケーション能力に依る部分が大きいのです。
上記の例では、相手の言葉が、印象の悪い言い方であっても、ちゃんと意味は受け止めようという主旨の例になっていました。その場合、相手の印象を見ないふりするというやり方でも、その場は成功します。
しかし、印象が悪いケースについては、その場で感情的に反応するのは抑えなければなりませんが、長い目で見ると放置すべきではないと思います。つまり印象の部分、言葉になっていない部分もちゃんと感じ取ることが大事だということです。
相手の言葉の意味と、印象。両方ともちゃんと【分けて】冷静に受け止め、それをコミュニケーションに活かしていきたいものです。