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◆ 女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 288号 2008.4.29
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今日のアファメーション3 ?研究生活から学んだ恋愛哲学?
「会社は学校よりイジメがキツイからな」
(巻末の解説に続く)
こんにちは、あづまです。元気ですか??
今日も張り切っていきましょう!
★このメルマガは、心理に関する内容を扱っています。読んで
いるうちに、感情が乱れるなど、感情的ストレスを感じるこ
とがありますが、あくまで自分の感情には自分で責任をもつ
という姿勢でご利用いただきますようお願い申し上げます。
法には触れないけれど、相手を傷つけてしまう10の方法の、
今日は第6回目です。
ではちょっとおさらいです(◇:済 ◆:未 ☆:今回)
◇ 不幸顔をする/被害者意識で生きる
◇ 自分を傷つける
◇ 苦行をする
◇ 過度の遠慮をする
☆ 負ける
◇ 心にないことを言う
◆ 強がる
◆ 無視をする
◆ 世話をする/過保護にする
◆ 信頼しない
今回は「負ける」です。
◆◆
◆ 負ける
これはちょっと分かりにくいので、解説します。
割と女性にありがちなパターンだと思いますが、男女差より個人
差の方が大きいです。
「負ける」というのは、その場できちんと意見を言って話し合う
ことから逃げるために、相手が正しいことにしてしまう、という
意味です。
「どうせ私が意見を言うと怒るに決まっているから、負けとこう」
「私が負けておけば、丸く収まるのよ」
別の視点から見ると、本音で相手と関わることを避けている、
と言うことができます。
◇周りに、「負ける」人がいるあなたへ
確かに、議論をしてもすぐ逃げてしまう相手がいると嫌な感じが
しますね。勝手に負けるわけですから、それ以上議論できません。
おそらくその人にも問題があるのだと思います。
きちんと話し合いをすることに、極端な恐怖心や嫌悪感を持って
いるわけですから。
ただ、そこを指摘しても相手は変わらないです。
まずは、あなたが、相手が本音を言いやすい雰囲気作りをするこ
とが大事です。相手のことを否定せずに、話を聞くこと。
長年にわたってしみついたクセだったら、すぐに変化はしないか
もしれません。でも、自分の主張がない人なんていないんです。
我慢しているだけですから。
いや、正確に言うと抑えすぎて麻痺していたり、既にあきらめて
しまって、自分でも自分の主張が分からなくなっているんです。
◇自分の主張がない人なんていないんです。
半年に1回ぐらいは、限界が来て、主張をすると思います。
なかなか自分の意見や気持ちを主張しない人と接するときは、そ
の数少ないチャンスを確実に生かすために、常にアンテナを張っ
ておく必要があります。
まずは、要望はないの?と聞いてみることです。
もし、あなたが今まで相手を抑えつけてきた、と感じるなら、ご
自分の蒔いた種ですから、反省し、じっくり時間をかけて相手の
気持ちをほぐして行ってください。
そして、相手が何か言ったら、とにかく否定せずに聞くこと。
これが、何より大事です。
自分の意見を言うトレーニングができていない人は、バランスを
欠いたことを言うものです。それでもまず「言えたこと」を一緒
に喜んであげましょう。
始めの一歩が出れば、次第に改善していきます。
◇自分が「負ける」パターンを持っている気がするあなたへ
あなたの周りには、あなたを負かそうと息巻いている感じの人が
いるのかもしれませんね。怖く感じるかもしれません。
相手の表面的な要求は「俺に勝たせろ」「お前が折れろ」という
ものなのかもしれません。
但し、ここが人間心理の複雑なところですが、その人はあなたを
負かしても、いい気分にはならないんです。
その人は一瞬、自分が勝ったことでいい気分になっても、あなた
を負かしたことで(心の底では)嫌な気分にもなります。
◇いつも「負ける」クセがつくことの本当の問題
また、いつも「負けて」いると、あなたは自分の気持ちが分から
なくなってしまいます。すると、喜びの感情や感謝の気持ちといっ
た、相手に好かれる感情が出にくくなります。
我慢→あきらめ へと進んでいくと、感情が鈍くなるんです。
恋愛や結婚生活では、笑顔や楽しそうな声、そして言葉で、
喜びや(義務でない)感謝の気持ちを伝えることが二人の関係を
保つ心の栄養になるのですが、
感情が鈍くなると、せいぜい表面的に「ありがとう」と言うぐら
いしかできなくなります。
ここが、本当の問題なのです。
当然これは、回りまわって、相手をいい気分にさせないことにつ
ながります。
つまり、あなたが「負ける」ことは、その場は丸く収まっても、
結果的に相手を嫌な気分にさせているということです。
◇どこを見直せばよいのか?
「負ける」パターンを持っているあなたが、見直すべき点は、勝
ち負けではないパターンを知ることです。
「違いを認め合いながら共存・共栄する世界」を信じることです。
ここでもう一度おさらいですが、
「負ける」というのは「相手が正しい」「あなたが間違っている」
ということを、あなたが認める、という意味です。本心ではなく、
争いを避けるために。
なぜ、このパターンから抜け出せないかというと、たぶんね、
こういうことではないかと思うんですよ。
ちょっと、次の質問に答えてみてください。
今日も、パートナーと議論になりました。
内容は、大したことではないのですが、いつも相手は譲らないん
です。今までは、あなたが「負けて」いました。
「そうね、あなたが正しいわ」(ホントはそう思ってないけど)
みたいに。
でも昨日、あづまという変なセラピストの人が「負ける」という
パターンをやめましょうと言ったので、今日は負けるのをやめて
みます。
さあ、こんな場合、あなたはどうしますか?
「負ける」かわりに、どうしますか?
考えてみてください。
◇はい、では解説です。
★「はっきりと主張する」と答えたあなた。
まあ、もしかしたらうまく行くかもしれません。
これがうまく行くケースは、相手は実はあなたがハッキリ言って
くれることを望んでいて、あなたの心の中に壁があった場合です。
自分で勝手に「主張してはいけない」と思いこんでいたわけです。
私は、職場の上司とこういう関係だったことがありました。
主張してみたら、意外とスポーツのように議論を楽しめました。
但し、明るくやることです。これは大原則。
★「それとなく主張する」と答えたあなた。
それって、今と変わらないんじゃない?
ココヘルは、女性の読者さんを主に想定して書いていますが、
あなたが女性で、相手の人が「勝とうとする」男性だとしたら、
それとなく主張しても汲み取ってくれない可能性が高いんじゃ?
この行動は、私はあまりお勧めしないですね。
今まで「それとない主張もしてこなかった」のなら、ちょっと
やってみるのは良いかもしれませんね。
★「相手の話を聴く」と答えたあなた。
これはね、やりようによっては、うまく行く可能性があります。
但し、長期戦です。
私がお勧めするのは、この「相手の話を聴く」方法。
「そっか、あなたは、そう思うんだね。」
(言い方は自分のキャラに合わせてアレンジしてください)
こんな風に、相手の考えは100%認めてあげるんです。
でも、自分の考えがそれと違っていてもOK、ということです。
言い換えると、今までは、
「相手は正しい、あなたは間違い」という結論になっていた。
これからは、
「相手は正しい、あなたも正しい」という結論になった。
そういうことです。
自分も相手も否定せずに、相手の話を聴く方法を知らないから、
どっちが正しいかの議論になってしまうんです。
だから、負けるパターンから抜け出せなかったんです。
◇とはいえ、話を聴くことは難しい
そうは言っても、相手を否定せずに話を聴くのは簡単ではありま
せん。数ヶ月前に募集した癒しのセラピスト養成講座で、先日そ
れを丸一日かけて実習しました。そのくらいの話なんです。
文字でお伝えできる範囲のことをお伝えしますね。
相手が表面的には、どんなにあなたを打ち負かそうとしていても、
心の底では、あなたを負かそうとしているんじゃないんです。
「俺、間違ってないよね?」って確認しているだけなんです。
ただ彼は、自分の正しさを感じる方法として、
「あなたが間違い、彼が正しいという結論を出すこと」
しか知らないんです。
繰り返します。
相手はただ心の底で、
「俺、間違ってないよね?」
「俺、悪くないよね?」
その確認をしたいだけなのです。
それに対してもしあなたが、表面的に
「そうね、あなたが正しいわ」
と言いながら、心の底では
(ホントはそう思ってないけど)
と思っているとしたら、相手の心の底の疑問
「俺、間違ってないよね?」
に対して、心の中で
「間違ってます」
と答えていることになるのです。
これは、【何となく嫌な感じ】として伝わります。
このような形で、本心では「違うよ」と思いながら話を聴くのな
ら、うまくいかないと思います。
自分の価値観と違うことを主張している相手の話を、否定せずに
聞くのは、カウンセラー級の「聴く技術」が必要です。
人間としての器の大きさも必要です。
このあたりのことを、自分の課題として取り組み、あなた自身が
成長して、その上で相手の話を聴くのなら、大きな効果があると
思います。
自分と違うことを言っている相手の話を、否定せずに聞ける。
(もちろん、嘘をついたり、自分を偽った受け答えはダメです)
ポイントは、
「そっか、あなたはそう思っているんだね。」と、
相手がそう思っていることを、認めていくことです。
たぶんね、この方法が一番効果が出ると思います。
相手の話を、否定せずに(もちろん自分の気持ちも否定せずに)
聴く技術を身につけるということ。
これができると、勝とうとしてばかりいた相手の態度が、
柔らかくなってきます。
現在、癒しのセラピスト養成講座第一期で教えています。
第二期の募集か、何か別の、恋愛に役立つスキルのみに絞った
心理学講座を開こうと思っていますので、
興味のある方はお知らせをお待ち下さい。
◆◆
◆ まとめ
「負ける」態度も、相手を傷つける行動のひとつ。
思ってもいないことを言って、相手を立てても、その場しのぎを
しているだけです。
もし「負ける」くせがあると思うなら、まずは、相手に勝たずに、
でも自分が屈服することもなく相手の話を聴きましょう。
ポイントは、
「そっか、あなたはそう思っているんだね。」と、
相手がそう思っていることを、認めていくことです。
逆に、身近に「負ける」人がいる場合は、あなたが追い詰めてい
ないかどうか、一度考えてみてください。
まとまっていない話でも、よく聴いてみてあげてください。
今日は、「相手の話を聴きましょう」というまとめになりました。
いずれ、話の聴き方についても書きたいと思います。
◆編集後記
明日はNLPマスタープラクティショナーコースの最終回です。
○ー○ッ○○ュー○を使ったプレゼンをしようと準備しています。
ところで・・・
6月に「恋愛 脳トレ講座」と題して、恋愛や結婚生活、そして
人間関係に役立つ体験型セミナーを開こうかと思っています。
今日の、話の聴き方などは、文字で読んでも分からないですから、
実践してみるのが良いと思うんですね。
あるいは「恋愛座談会」と題してグループセラピーみたいなこと
をやってみようかと考えています。テーマは決めず、参加者の質
問や悩み相談を受けて私が答えたり、心理セラピーを行ったりす
る、というもの。カウンセリング1回分ぐらいの料金で、一日参
加できるようにしようかと。
希望のある方は、メールをいただけますとありがたいです。
まだ受付ではありませんが。
知花は、ハイハイがすごく速くなりました。
一度覚えると早いですね。何でも手を出すので油断なりません。
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応援ありがとう!まぐまぐ殿堂入り! 祝!22000部
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◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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(今日のアファメーション3 ミニ解説)
「会社は学校よりイジメがキツイからな」
新人の時に、先輩の研究者から言われた言葉です。
この言葉は、ありがたかったと思っています。
確かに、明らかなイジメは会社レベルで見ると問題なのですが、
個人のレベルでは、それに文句を言っていても始まりません。
それに、
おいしい話があったときに誰に話すか、とか、
人間関係とか、仕事のテーマの変化とか、何かトラブルが起きそ
うなときに早めに情報が回ってくるか、こないかとか、
嫌な雑用を回されやすいか、そうでないかとか、
裁量の範囲内と思われる部分では、人間のやることですから、
イジメに近いことやえこひいきは必ずあります。
イジメ的な出来事にあっても、悲観することなく、仲間を作って
対抗するとか、仕事面でしっかり認められて、立場を逆転すると
か、強く生き抜きなさい、というメッセージだと思いました。
えと。恋愛とは関係ないですね。
人脈と仲間を作って、自分の居場所を確保していくという意味で
は仕事もプライベートも同じだと思います。
良いカップルは、人の輪が広がっていくし、逆に、
もし人付き合いが狭くなっていくのなら、その恋愛はあまりよい
ものとは言えないと思います。
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