【ココヘル309】浮気・借金erc.手に負えない問題への「質問力」

 

◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 309号 2008.7.18
 
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んでくださってありがとうございます。
 
 
 ★このメルマガは、心理に関する内容を扱っているため、感情的
  ストレスを感じることがあります。ご自分の感情にはご自分で
  責任をもつ姿勢でご利用いただきますようお願い申し上げます。
 
 
 
 10回にわたって、あづまが実際に恋愛相談の現場で使っている
 技法や考え方をご紹介しています。
 
 身近に心が苦しくなっている人がいるというあなた、
 少し困った行動をする人がいるというあなた、
 そして、
 今自分自身も少し苦しいかも、というあなた。
 
 
 いまご紹介しているのは、心理療法で使われる本物のテクニック
 です。もちろん、プロ並みに使いこなすのは繰り返しトレーニン
 グが必要ですが、自分が「できそう」と思う部分だけでも生活に
 取り入れてみてください。
 
 
 今日は「上手な質問をしよう」の2回目です。
 
 
◆ 手に負えない場合、どうするか?
 
 前回は「解決志向」か「犯人探し」か、という話でした。
 
 「何をどうしたら、解決できるだろう?」
 という、解決志向の質問をして、脳に解決策を探らせるのか、
 
 「なんで、こんな問題が起きるんだろう?」
 という、犯人探しの質問をして、脳に責任転嫁する相手を探らせ
 るのか、では、
 
 人生を切り開く力に天と地ほどの開きが出ます。
 
 
 そして、問題が大きくなって、自分の手に負えなくなってくると、
 ついつい他人に責任転嫁したくなって、犯人探しの質問をしてし
 まいがちになる、という話をしました。
 
 
 で、今回はその続きで、
 
 では、自分にとって大きすぎる問題が目の前にあることに気づい
 た場合、どうすればよいか、です。
 
 
◇ 手に負えない問題とは?
 
 手に負えない問題というのは、基本的にないと思っていますが、
 短期決戦では解決できない問題は、色々あります。
 
 たとえば、依存症的な問題。私の定義では以下のものが依存症と
 して扱うべきものと考えています。
 
  アルコール依存症
  セックス依存(風俗依存や、AV依存、過度のセックスなど)
  ギャンブル依存
  危険行為への依存(乱暴な運転や危険な登山など)
  過食・摂食障害
  買い物依存
  自傷癖、
  恋愛依存症(相手に過度に依存する。相手が子供の場合もある)
  回避依存症(浮気性。典型が指名トップのホストみたいな人)
 
 これらは、短期決戦で解決しようとすると、関係者みんなが疲労
 困憊してしまいます。
 
 短期決戦では、一時的に色々なことを我慢し、犠牲にし、そのか
 わり問題解決に集中することが、効果を生みます。
 
 しかし、上記の問題に代表されるような、長期戦で考えなければ
 いけない問題は、「生活の一部に組み入れる」必要があります。
 
 問題を抱えている人が家族にいても、
 他の家族は映画を見に行く、ディズニーランドに遊びに行く、
 飲み会に出かける、合コンに行く、恋愛をするetc…
 
 とにかく、普通の生活をする必要があるということです。
 そうしないと、みんなで倒れてしまいます。
 
 長期戦の場合は、生活の一部に組み入れる。
 大事なことです。
 
 
◆ 手に負えない問題への、「質問力」
 
 手に負えないと感じる問題は、要するに、課題が大きすぎるので
 す。もっと細かく段階を踏んで進む必要があります。
 
 海外旅行に行くときに、いきなり準備せずに空港に行って、
 「なんで行けないんだ?」って叫んでも、行けません。
 
 行き先の選定、パスポートの手配、チケットやホテルの手配、
 仕事がある人は休む段取りをつける、服やスーツケース、持ち物
 の準備。現地での行き先を調べるのも、準備のうちですね。
 
 そして、いよいよ空港に立つわけです。
 
 このようにして、一歩ずつ段取りを踏んでいくわけです。
 
 
 でも、海外旅行は、どうやったら行けるか分かっていますから、
 準備も、旅行代理店などに聞けば、大体分かりますね。
 
 
 では、もし、それが、宇宙旅行だったら?
 先が何も分かりません。どうやっていくの?
 (こういうのを、手に負えない、大きな課題というのです)
 
 あなたの目の前にある問題は、ひょっとして、あなたにとって、
 宇宙旅行みたいなものなのではありませんか?
 
 
◆ まず、専門知識を集める
 
 私ならまず、専門知識を集めるところから始めます。
 できるのか? できないのか?
 出来るとしたら、どんな方法が一番成功しそうなのか。
 
 この段階で、よく調べておくことが、何より大事です。
 間違った方向で努力すると、多くの時間とお金が無駄になります。
 
 たぶん、一人では無理です。専門家の助けを借ります。
 
 
◆ 次に、質問力が役に立ちます。
 
 スケーリングクエスチョンといいますが、
 「どん底を0点、何もかも解決した状態を100点としたとき、
  現在は何点ですか?」
 
 そう問います。
 たとえば30点。
 
 次に、こう問います。
 「なぜ、0点ではなくて、30点なのでしょう?
  何があったから、30点なのですか?」
 
 宇宙旅行なら、「理論的には行ける可能性が示されたから」など
 
 浮気の問題なら「今は夫が家にいてくれているから」など。
 
 
 まず、現状で手元に「ある」ものに注目します。
 
 皆さん、手元に「ない」ものに注目しすぎなんです。
 スポーツ競技で優勝した選手に「今日の結果は何点ですか」と
 インタビューしていて、選手が「90点です」と答えました。
 
 スケーリングクエスチョン的に発想すると、
 「何が出来たから、90点なのですか?」
 と問うところですが、そのインタビュアーの人は、
 
 「あと10点は何が足りなかったのですか?」
 
 と、聞いてました。
 
 私は思わずテレビの前で「なんで90点の内訳を聞かないんだ!」
 と叫んでました(笑)
 
 まあ、出来が90点ならそれでもいいのですが・・・
 
 とにかく、出来ていないこと、今ないものにばかり注目していた
 ら暗くなるんです。選手の人って大変だね・・・
 
 
 さて、話を戻します。
 
 「その30点が35点になったら、何がどうなっている?」
 
 と、問います。5点上がったところを想像するのがポイントです。
 
 たとえば、
 
 「知り合いの人10人に「宇宙旅行を目指します」と宣言する」
 ということかもしれません。まあ、味方してくれる人が現れるか
 もしれませんしね。
 
 浮気の問題なら、ひょっとして、
 「信頼のおける友人3人に「浮気の問題を抱えている」という
  ことを打ち明ける」
 ということかもしれません。上手に味方してくれる人が見つかる
 までやる、という条件が付くかもしれませんけどね。
 
 
◆ 先が見えなくても、目の前のことに集中する
 
 長期戦では、先が完全に見通せることはないと思います。
 今の生活を元気に送ることと、スケーリングクエスチョンをして
 出てきた「目の前の課題」をクリアすることに注力すること。
 
 それしかないんです。
 
 行動してみると、また新しい刺激や、情報が入ってきます。
 今まで「できる」と信じていた方法が、困難だと判明したり、
 逆に新たな方法が見つかったりすると思います。
 
 
 そうしたら、また新たにスケーリングクエスチョンをします。
 ↑
 ここ、大事です。
 
 点数はその都度、増えたり減ったりします。
 一度した選択も、選択し直すことがでてきます。
 
 
◇ 大人として必要な、心の力その1 選択し直す力
 
 状況に応じて選択をし直すことも、大人の感覚として大切です。
 
 人生がうまく行かない人は、選択のし直しができない人が結構い
 ます。あなたは大丈夫ですか?
 
 そして、選択のし直しが出来ないと、始めに選択してとにかく取
 りかかる、ということもできません。
 
 物事を始めるのが苦手、というあなた。ひょっとしてこのパター
 ンにはまっていませんか?
 
 
◇ 大人として必要な、心の力その2 見えない未来を信じる力
 
 考えてみると、宇宙旅行の例でも、浮気問題の対策の例でも、
 目の前のことは分かったけれど、もう少し先の保証はあるのかと
 いうと、
 
 ない
 
 わけです。
 
 私は、不確定な未来に向けて、努力できる力、見えない未来を信
 じる力が、結局目標を達成できる人とできない人を分ける大きな
 違いだと考えています。
 
 保証がないなら進まない。
 というなら、ほんと、何も出来ませんから。
 
 もうひとつ補足しておくと、目標を達成するために努力をした結
 果得られる一番大きな成果は、
 
 「成長した自分」
 
 です。
 すると、失敗のしようがないんですね。
 結果はともあれ、経験を積んで成長した自分はいますから。
 
 
◆ 次回予告
 
 次回は、問題を抱えているのが自分ではなく、パートナーなど
 相手の場合についてです。
 
 カウンセラーでもついつい、問題を抱えている相手に巻き込まれ
 てしまうことがあります。それを防ぐために、何が必要か。
 
 このあたりの話をしたいと思います。
 
 
◆ 今日のまとめ
 
 ついつい他人に責任転嫁したくなって、
 「なんでこんな問題が起きるのよ?!」
 という「犯人探し」の質問をしてしまうことがあるが、
 
 それは、自分にとって「課題が大きすぎる」ことを表している。
 
 その場合、通常の生活を行いながら問題にとり組んでいく、
 「生活に組み込んだ」長期戦の構えが必要。
 
 スケーリングクエスチョンをすることが役に立つ。
 
 そして、5点上がった世界で、何がどうなっているか考え、
 そこに向かって努力をすることが、解決の役に立つ。
 
 スケーリングクエスチョンは、一歩前に進んだり、状況が変化し
 たらまたやってみること。前と違う点数が出ても構わないし、
 そこで、目の前の課題を変えてもよい。選択のし直しが大事。
 
 
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◆編集後記
 
 昨日家族三人で焼き肉を食べに行きました。
 なななんと、幸恵ちゃんと焼き肉を食べるのは、初めてです。
 
 お寿司はよく行ったんですけど。
 
 たまには、いいですね。楽しかったです。
 食べ過ぎました。
 
 今日は午後から用事があってプールに泳ぎに行けないので、
 昨日少し気合い入れて泳いだのですが、
 
 そのあとにお肉を食べたので、しっかり筋肉が付いたと思います。
 
 お腹にも(笑)
 
 
 
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