女性は少し依存的、男性は少し犠牲的、がよい理由

 

私は、女性は女性らしく、男性は男性らしくいる、ということがとても大事なことだと考えています。
 
世の中には男女を同じに扱うべきだという考えがあるようですが、就職や昇進といった面での性差別はすべきでない、ということには賛成ですが、恋愛や結婚といった、人間の「感情」がからむ活動においては、「女らしさを捨て」たり「男らしさを捨て」たりすると、うまく行かなくなります。
 
なぜなら、人間の感情は500万年前からそれほど進化していないからです。
女性が乳児を抱えて一人で生きていくことができなくて、男(夫)に頼らなければ母子共に生き残れない環境の中で進化した「感情」を、人類はいまだに持っているからです。
 
この記事は、恋愛や結婚生活をしたい、うまくいかせたいと願う人に向けて書いています。
(ひとりで生きていきたい方は、参考にならないと思いますので、閉じてください)
 
 
さて。
 
女性は少し依存的であったほうがよい。
男性は少し犠牲的であった方がよい。
 
私がそう考えるのには、根拠があります。
 
 
まず、カップルというのは、
一方が少し依存的、一方が少し犠牲的なときに、うまく行くんです。
 
二人とも犠牲的だと、関係が始まらなかったり、遠距離になったり、距離の遠い関係になりやすいんですね。
しかも依存的な人が好き好き?って割って入ってくると壊れやすい、不安定な関係なんです。自立的(これも犠牲的な側のパターンのひとつ)な女性と、自立的な男性のカップルで、男性が依存的な女性と浮気をしてから、二人の距離が開いていることは危険なことだと、女性が認識するケースがあります。
 
逆に、二人とも依存的だと、お互い相手に求めるばかりですから、ケンカばかりになります。それも、「あなたの事をもっと知りたい。心を開いて。」という建設的なケンカではなく「なんで分かってくれないの!」「なんでやってくれないの!」という自分都合を押しつけ合う、不毛なケンカになります。
 
一方が極端に依存的、他方が極端に犠牲的だと、共依存的な関係になります。アルコール依存症の夫(依存側)とそれに文句を言いながらもずっと世話をし続けてしまう犠牲的な妻、というような。
 
 
だから、一方が少しだけ依存的、一方が少しだけ犠牲的な形がうまく行くんです。
 
 
それで、女性が犠牲的で男性が依存的な関係もOKじゃないかと思われるかもしれませんが、
(ちなみに「自立」は犠牲的な方に入れて考えます)
 
確かにそういうカップルもいます。
姉さん女房と、年下の草食男子みたいな。
 
依存的な側の方が「すきすき?♪」って感情表現をして、
犠牲的な側の方が、自分の感情を抑えて、相手を喜ばせる行動をするわけです。
 
 
でも。
男性が依存的、女性が犠牲的という関係は、
私はあまりお勧めしません。
 
というのは、依存的な男性は、やっぱり手に負えないことが多いからです。
特に、女性が大変なときに、自分都合のことばっかり言って、手助けしてくれないという「お子ちゃま夫」と結婚してしまったら、後悔すること間違いナシです。
 
 
私も以前は、男らしくとか、女らしくとか、そういう決まり切った考えは捨てて、自分らしくいられるのがよいと考えていたこともありました。
 
しかし、男女関係は、相手がいて成り立つもので、しかも、自分がどんなキャラ(役割)をとっているかによって、どんな相手が寄ってくるかが決まるんですね。
 
だから、「自分らしくいればいい」という考えだけではなくて、「結婚したいタイプの人を引き寄せる自分になろう」という考えも大事だという考えに、今は変わっています。
 
その一番大きな要素が
「依存的(自分の欲求に素直、恋愛では好き好き?ってなる側)」
「犠牲的(相手を喜ばせることに力を注ぐ側。自分の欲求には抑制的)」
という分け方です。
 
 
犠牲的な人の方が、罪悪感を感じやすく、ストレスを抱えたときには一人になりたがる傾向があります。
依存的な人の方が、相手に対する不満を感じやすく、ストレスを抱えたときには、不満を吐き出す(話す)ことを必要とする傾向があります。
 
犠牲的な人の方が、相手との距離をとりがちです。
依存的な人の方が、相手とべったりくっつきがちです。
 
そして、依存的な人と犠牲的な人がくっついてカップルになる傾向を持っています。
私は依存的なタイプをN(Needinessの略)、犠牲的なタイプをS(Sacrificeの略)と呼んでいるのですが、本当に磁石のようにこのNとSが引き合うのです。上に書いたように、SとS、NとNは疎遠になったりケンカになったりしてあまり相性がよろしくないのです。
 
もちろん、男女とも、依存的な部分と、犠牲的な部分と、両方持っていていいとは思うのです。
 
但し、女性が過度に犠牲的だと、依存的な男性を引き寄せやすいのです。すると、恋愛が始まってから、自己中心的な彼にウンザリするパターンの恋愛になりやすいのです。
 
だから私は、女性は少し依存的な方が、恋愛や、その後に続く結婚生活はうまく行く、と考えているのです。


 

「女性は少し依存的、男性は少し犠牲的、がよい理由」への5件のフィードバック

  1. 私は同い年の彼と4ヶ月付き合っていましたが去年振られてしまいました。彼からの猛アタックで付き合うことになったのですが、私は彼にあまえたりするのが恥ずかしくて素直になれず、メールの返事も遅くて彼を不安にさせてばっかりでした。お互い違う大学に進学し、二人とも6年間男子校女子高だったため久しぶりの共学。彼はお互い違う大学でしかも共学ということがとても不安だったようです。そんな彼は私に素直に会いたいと言ってくれたりたくさん愛情表現をしてくれましたが私はその彼の態度に安心しきって自分は満たされてばかりで彼を安心させてあげるということができていなかったように思います。
     
    >>>依存的な男性は、やっぱり手に負えないことが多い。
    特に、女性が大変なときに、自分都合のことばっかり言って、手助けしてくれないという「お子ちゃま夫」と結婚してしまったら、後悔すること間違いナシです
     
    というこの記事を読んで元彼に思い当たる点がありました。私の大学はマンモス大学で入学当初は自分の居場所を見つけるので必死でした。彼はというと中高大一貫で大学もさほど広くないため大学へ進学しても中高の友達に会えるという環境でした。私はその時大学が嫌でいやで仕方なくて、でもそんな泣き言をずっと言ってる場合ではなかったので大学の友達を作るのに必死で少し友達との遊びを優先しすぎていました(と彼に思われていました)彼は子供っぽくて自分が会いたいとき会えないと不機嫌になるし、あまり人の話を聞いてくれないし私が大変なのをあまり理解してくれませんでした。
    結局彼はふと私に冷めてしまったみたいで振られました。最後らへんは私の気持ちのほうが彼よりも大きかったように思います。彼は私と別れてから、「俺はホンマに人好きになったら損するばっかや。これからは彼女に依存せん。」と言っていたよう。今では人が変わったようにチャラくなってしまったようです。私を振ってすぐに彼女ができその子と付き合ってるにも関わらず違う子キスしたり…本当に悲しいです。
    付き合っていた時困った事もありましたが、彼と居る時は本当に楽しくて幸せでした。今の彼は昔と違うけど、昔のあの純粋に私のことを好きでいてくれた彼を知っている私は未だに心の隅で復縁を望んでしまうし他に好きな人もできそうもなく、今本当に辛いです。
    長々とすいませんでした

  2. naoさん
     
    コメントありがとうございます。
    そうですか。辛い別れでしたね。
     
    別れたあとの辛さが強い時期には、あまり無理をしないことです。まずは心と体をよく休めてください。
     
    恋愛経験が少ないうちは、一人との別れで、全てを失ったように感じてしまうこともあるものですが、きっと、光が見えてくると思います。
     
    少し落ち着いたら、せっかくの機会ですから、自分を見つめて、また次に向かいましょうね。
    応援しています。

  3. あづまさん
    こんばんわ!!
     
    SとNの磁石の関係
     
    わたしもまさしく
    この関係は磁石だっておもった関係がありました
     
    でも、
    今冷静に考えてみると
    遊ばれていたんだなぁーって思うところも多々あり
    (その当時はそうは思ってなくて
    頑なに信じていました)
    その関係は断つことに決めて
    今は恋愛依存症を直そう思って
    毎日を送っています!
     
    今でもその彼はやっぱり
    忘れられない存在といいますか
    少し特別な存在です
     
     
    磁石のような人と
    今度は本気の恋をしたいです!

  4. ぽんたさん
     
    コメントありがとうございます。
     
    そうですか。
    ぜひ、素敵な恋がみつかるといいですね!

  5. あづま先生こんばんわ!
    先生の記事は時々グサっとくることが書かれているけど、さすが心理学を学ばれただけあって興味深く、いつもドキドキ読ませて頂いてます。
     
    でも、今回の記事は読んでて意義ありっ!と思いました(笑)
     
    男らしい性格の女の子、女々しい性格の男の子は幸せな恋愛ができないかと言われれば、そおんなことはありませんよっ!
    むしろ、幸せいっぱいで過ごしている熟年夫婦やカップルも、たくさんいますよ!
    私の友人には、あたしについてこいタイプのかっこいい女の子も、家事は得意だし子供も好きだけど、あんまりガツガツ働くのは苦手という男の子もいます。
    女の子のほうはサービス精神旺盛で、明るくいい子ですし、男の子は地味だけど、ほんわか癒し系です。
     
    どちらもぴったりなパートナーを見つけて、のんきに幸せなカップルライフを送っています(笑)
     
    女らしい性格じゃない女性が無理して女らしく振る舞い、女々しい男性が無理して男らしくしたって、きっとうまく行かないと思います。
     
    むしろ個々の性格を理解し、尊重してくれるパートナーを見つけ、その人のために思いやりのある行動ができるかどうかなのではないでしょうか??

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