自分の感情に気づいていないと、彼女との関係を壊す

 

男性の陥りやすい、男女関係のワナの一つに、
 
「自分の感情に気づいていない」
 
というものがあります。
 
 
いくつか典型的なパターンがあるのですが、大体共通して、最終的には、無自覚に、
・怒りを彼女にぶつける
・引きこもる(コミュニケーションを拒否して距離を取る)
のどちらかのパターンをやってしまいます。
 
「感情に気づいていない」というのは、そこに至る前に本当は色々な心の動きがあるのですが、それに気づかずに、最終的な、破壊的な行動に至ってしまうという意味です。
 
 
no.1たとえば、彼女の質問に対して、答えられなかった。
彼女は残念そうな顔をしている。
 
→(な、なんだよ。オレの能力が低いっていうのか?)
 →(そんなこと、認められない!)
  →(自分だって分からないくせに、何だよその顔は!)
   →「そんな、くだらないこと訊くなよ!」
 
突然怒りをぶつけられた彼女は、驚いてショックを受けてしまう…
 
 
 
no.2たとえば、彼女がテレビを見ながらタレントをほめる。
「○○って、カッコイイね。」
 
→(オレはかっこよくないってこと????)
 →(そんなこと、認められない!)
  →(オレの前で、そういうデリカシーのない発言をするなんて許せない!)
   →いきなり拗ねて、会話拒否。引きこもる。
 
彼女は何気ない一言に彼が急に不機嫌になったので、意味が分からない。
 
 
 
no.3たとえば、仕事上の話をしていて、職場でのトラブルの話。
彼女が、こちらの意に反して、ちょっと指図的なアドバイスをした。
「そういう場合、○○しないといけないのよ。」
 
→(がーん。オレの責任でトラブルが起きたと思われてる!)
 →(そんなこと、認められない!)
  →(大体なんだよ偉そうに、自分は当事者じゃないくせに。)
   →「おまえのそういう偉そうな態度が鼻につくんだよいつも!」
 
今まで冷静に話していたのに、
急に攻撃された彼女は意味が分からないし、ショックを受けてしまう。
 
 
 
no.1なら、「答えられなくて不甲斐ないと感じてるよ。我ながら。」
no.2なら、「オレ容姿に自信ないから、ちょっと凹むんだよね、そう言われると。」
no.3なら、「事情を分かってもらえてないみたいだね。残念だ。実際はね…」
 
など、上の破壊的な例では括弧内に入っていた、思考や感情にちゃんと気づいて言葉にすれば、相手との関係は壊れないのです。
 
これらは、自分でも気づかずに湧き上がって、最終的な怒りの原因になっている自動思考および、それに関連した感情です。こうした思考や感情に気づき、客観視できることが大事なのです。
 
 
感情を抑え込むことが大人の証なのではありません。
自分の感情を自由に感じるけれど、客観視も出来ることが大事なのです。
逆に、自分の感情に振り回されたり、気づかないうちに怒りにまで発展してしまったりするのは、感情面で大人であるとは言えません。
 
 
女性たちは、プライドが高い男性は付き合いにくいとか、すぐ怒る人は嫌だとか、気むずかしい人は扱いが難しいとか、様々な言葉で表現しますが、
 
実は事の本質は、男性が、自分自身の感情にちゃんと気づいていない、ということなのです。
特に、怒りに発展する前の感情をキャッチできるかどうか。そこが大事なのです。
 
「自分の感情に気づかない男性は、付き合いにくい」
 
これが、事の本質です。
私もかつてそうでした。この記事は自戒を込めて書きました。


 

「自分の感情に気づいていないと、彼女との関係を壊す」への4件のフィードバック

  1. コラム拝見しました。
    今、私が困っていることズバリだったので、コメントします。
    ただ、パートナーではなく、会社の話です。
     
    私が勤務する会社は創業間もない会社で、メンバーも
    旧知の人間のみ全員で4人の会社です。
     
    社長はみんなで色々意見を出して盛り上げていこう!とは
    言うのですが、実際会議で、自分の考えと異なる意見を
    みんなが言うと拗ねてむくれます。
     
    そして、うやむやで締めて、何事も無かった事のように
    結局は自分の考えで物事を進めます。
     
    もちろん社長ですので、経営者責任でそうなさることは
    結構なのですが、その割に『みんなの意見』を求めます。
     
    拗ねてむくれている時は、顔が赤くなり、怒りをため込んで
    我慢していることがありありと分かるので、周囲も扱いに困ってます。
     
    そのうち様子を見ていると、自己否定されていると感じてる
    のではないかと思うようになりました。
    そうなると…もう、どうしようもないなと。
     
    もちろんビジネスですし、周囲はそんなことはありません。
    因みに、周囲との関係は壊れ気味です…。
     
    座席の配置も心理面が出るものなのでしょうか。
    社長が考えたこだわりのレイアウトなのですが
    同じフロア内で自分だけ孤立しているような配置にしてます。
     
    そして、他の人達の島を一つ作ってます。
    その配置も、片方は社長と向い合せになり、片方は
    社長に背を向けるような配置になってます。
     
    正に今日、席の配置替えをお願いしました。
    私の席は、社長に背を向けている側です。
     
    『見張られているとは思ってませんが、後ろから見られている
    配置は心理的に圧迫感があります』
    とは言ったのですが、あんまりいい顔はしてませんでした。
     
    ずっと、付き合いにくいと考えてた自分が未熟だと
    思ってたのですが、実際付き合いにくいんだと分かると
    少しホッとしました。

  2. sk_kyさん
     
    コメントありがとうございます。
     
    そうですね。仕事でも実はそうだと思います。
    私もそういう人上司の元で働くのは、結構苦手だと思います。
     
    高度成長期の、年功序列・上意下達式のマネージメントでは、
     
    実は素の自分を見せ(自己開示)、心を開いて部下と向き合うことをしなくても、なんとかなったんですね。(本当は感情的なしわ寄せが誰かに行っているんですが)
     
    これからは、次第にそれは通用しなくなっていくんじゃないかな。
     
    無理して合わせても苦しいし、かといって面と向かって反発しても、今度は自分が立場的に損をしてしまうでしょうから、
     
    大人の対応でうまく乗り切っていきましょう。
    応援しています。

  3. はじめまして。この記事を読んで、正に私の彼氏がそうなんです。彼氏とは同じ職場で、最近管理職になりました。入社は私が先になります。管理職になって余裕がないのは、私も感じてますが、その前から他人にはそういうことはないのですが、私に関しては怒りをあらわにします。彼は、すごく周りに気をつかってるのは理解してて、私にしか自分の感情を出せないだろうと思ってますが、その時になるとやはり悲しい思いをします。先日も彼が仕事休みでしたので、その日の伝達をしたところ、休みなのに休んだ気がしないと怒られました。彼の前の上司には、普通にしていたのでビックリしてしまい、もう本当に悲しくて、喧嘩になりました。彼はそういうことがあると態度に出ますが、その日は逆にすごく私に関わって来て、手伝ってくれるので、よくわからないなと思って、一歩下がってみてました。感情を客観的に見れないのですね。本当にそうだと思いました。見れるようになるには、私は彼に何かしてあげられますか?

  4. 梅ちゃん
     
    コメントありがとうございます。
     
    >私は彼に何かしてあげられますか?
    この言葉が本気であると信じて、アドバイスを書きます。
    簡単な話じゃないので、覚悟して進んでください。
     
    まず、ネガティブな感情を出し慣れていない人は、怒りなどの、激しくて相手にとって受け止めにくい感情から出してくる傾向があります。
    梅ちゃんは、彼の怒りを、まっすぐ受け止める必要があるんです。
     
    怒りを出し尽くすと、そのしたにある悲しみというかむなしさというか、本当の痛みの部分を感じられるようになります。まさに、梅ちゃんの望んでいる状態がやってくるわけです。
     
    彼の、感情の抑圧の程度がどのぐらいなのか分からないので、確定的なことは言えませんが、梅ちゃんのキャパをオーバーしているような場合は、別れた方が楽だと思います。
    それでも取り組むのだ、という気持ちがあるのでしたら、楽じゃない道ですが、やってみる価値はあると思います。
     
    彼の怒りを堂々と受け止めて逃げない自分を作るところからです。
    大変だと思いますが、頑張ってくださいね。
     
    ※このコラムは、感情を出さない「本人」に向けてのものです。
     相手を変えたい、というテーマは、このように、格段に難しいのです。

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