【ココヘル513】「正しさ」の「軸」を持とう

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 513号 2010.2.10
 
 こんにちは、あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 では、今日もよろしくお願いします!
 
 
★ 人間関係力向上セラピスト養成講座
 
 第六期修了しました。
 真剣に参加してくれてありがとう!
 
 ■感想の一部です
 
 講座終了後、最初に書いた”講座で得たいもの”が、すでに自分の
 中にあったことに気づきました。もっと色々学びたい、色々な人
 と出会いたい、そう思わせてくれる講座でした。
 みなさん、半年間ありがとうございました。
 
 第6期の養成講座が修了しました。あづま先生、ワーク中心の期
 待を裏切らない講義をありがとうございました。一緒に泣き、笑
 い、食べた仲間もありがとう!毎回泊まりを許してくれた家族に
 も感謝!Hちゃんに倣ってキャッシュバックでセラピーカードを
 買いました。先生、今度サインして下さいね♪
 
 全10回本当に本当にありがとう!たくさん泣いて辛かったり悲し
 い中でも1歩ずつ前に進んでいたことが今は分かります。
 「大丈夫」と見守ってくれたみんなに感謝。これからも続く道共
 に歩いて参りましょう。これからもよろしくね!またたくさん食
 べて飲もうね!
 
 
 ちなみに、第七期の講座日程は以下の通りです。
 4/23・24、5/21・22、6/18・19、7/16・17、8/13・14(全て土日)
 土曜は13:30?19:30、日曜は9:30?16:30
 
 今年は上級コースも開講します。
 
 
★ 恋愛セラピー、たくさんのお申し込みありがとうございます。
 
 今年は花粉を避けて3月に広島に滞在しますので、
 対面のセラピーをご希望の方はお早めにお申し込み下さい。
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◆ 正しさの「軸」とは?
 
 これまでココヘルでは、正しさを振りかざすあまり、
 「あなたは正しいけど、一緒にいるとつらい」と言われてしまう、
 そのような行動を改めるような主旨の記事を書いてきました。
 
 責めたり裁いたりするより、ゆるすことが大事。
 
 今でも大事だと思っていますが。
 
 
 最近はその手の記事はそんなに多くなかったかな。
 
 私自身の経験にも基づいていますし、
 記事の主旨自体は間違ってなかったと思っています。
 
 
 しかし、最近思うことは…
 
 
 いや、説明の前に、具体例をちょっと読んでみて下さい。
 
 
◆ ある女性の話…
 
 ※実際の相談事例を参考にしながら、今回の記事の主旨に合う
  ように創作したフィクションです。
 
 
 彼が、浮気したんです。
 
 それも、今回が初めてじゃない。
 
 勘づいた分だけで、3回はしているよう。
 
 
 意を決して彼を問い詰めました。
 
 「メール見たんだけど、やっぱり女の人と会ってるでしょ?
  こないだ、ホテルにも行ったんでしょ?」
 
 彼は逆ギレしました。
 
 「なんだと!お前勝手に人の携帯見るのか!
  大体、なんだかんだと文句ばかり言うし、
  この前もオレのPC買いに行くって言ってドタキャンしたし、
  そういう態度だから、オレだって離れたくなるんだ。」
 
 彼女は、そこで、こんな風に思ったのですが、
 
 (え? PC買う話、浮気に比べるような話じゃないし…
  携帯見たのは悪かったけど、それだって行動が怪しいから…)
 
 でも、確かに自分にも全く非がないわけじゃないので、
 なんだか、強く言えなくなってしまい、
 
 
 その日は引き下がりました。
 
 
◆ ようやく、本日のテーマです。
 
 どう思いましたか?
 
 ちょっと話を極端にしているので、
 そこまでの話はないんじゃない?と思われたかもしれませんが。
 
 
 それで、今日のココヘルのテーマは、
 
 
 「ゆるすことが重要課題になるのは、
  自分の中に、正義の軸をしっかり作ったあと」
 
 です。
 
 
 もう少し説明すると、この彼女の場合、彼が逆ギレしたとしても、
 やはり彼の行動に問題がある、としっかり自分の中で答えを持っ
 ておける強さがなくて、
 
 え?あれ?私の方が間違ってるの?と
 ぐらぐらしてしまっているわけです。
 
 ゆるすことを課題にする前に、自分の中に、
 正義の軸をしっかり作っておかなければいけないのです。
 
 
 
◆ 自我の成長モデル
 
 私たちは、こんな風に成長していきます。
 
 ◇初期の自我 (幼児の「イヤイヤ期」)
 
 初めて自分の主張をするようになる時期です。
 
 
 ◇中期の自我 (大人の顔色をうかがう)
 
 ところが、自分の欲求を全部出したらうまく行かないことを学習
 します。これをすると怒られるかな、みたいな感じですね。
 
 他人に合わせるのですが、あくまで、怒られないように、親の
 顔色(や、他の人の顔色)をうかがって決めるという段階です。
 
 
 ◇後期の自我 (自分の「軸」を持って行動する)
 
 後期の自我まで進むと、自分の中に、
 「これはよいこと」「これは悪いこと」という規範が根付きます。
 
 早い子で、小学校の高学年でこの段階に到達するようです。
 まあ、まじめな学級委員長なんて、この段階ですよね。
 
 
 気の弱い人を、中期の自我の人は(怒られないので)利用します
 が、後期の自我の人は「それは正義に反する」と考えて、利用し
 たりしません。
 
 もうちょっと高度なテーマもあります。
 たとえ相手が怒るとしても、言うべきことは言う。など。
 
 
◆ ゆるすというのは後期→成熟へのテーマ
 
 後期の自我の人は自立していて、自分の行動が一貫していて、
 その結果、社会生活がそこそこ順調に営めます。
 
 そこそこ、と言ったのは、トラブルが起きたときに後期の自我の
 段階の人は対決姿勢を取りがちだからです。
 
 白黒ハッキリつけるために(自分が正しいと証明するために)
 相手と徹底的に闘っちゃったりするわけ。
 
 
 自分は勝ったけど、人間関係を壊してしまった、
 といううことも起きるわけです。
 
 
 だから、対決姿勢を取りがちな人は、
 ゆるすことを学ぶ必要があるわけです。
 
 
◆ と こ ろ が !
 
 自分の中の正義の「軸」がしっかりしている人は、
 あえてゆるす、ゆるめることも大事になるのですが、
 
 自分の中の正義の軸がまだしっかりしていない人は、
 ゆるすことに意識が向くと、妥協、なれ合い、流され、
 長いものには巻かれろ、八方美人、という感じになっちゃう。
 
 
 今日のココヘルのテーマを再度書きますが、
 
 「ゆるすことが重要課題になるのは、
  自分の中に、正義の軸をしっかり作ったあと」
 
 なのです。
 
 
◆ 成熟した自我の人は…
 
 表面的な見方をすれば、後期自我から成熟へと進むとき、
 対決姿勢から、ゆるす方に行く。
 
 そういう風に目に映るわけなのですが、
 
 私の見方は、それとは違います。
 
 
 なぜ、対決が必要なのか。
 それを考えてみると、よく分かってきます。
 
 
 相手が自分と違っているときに、不安になったり、
 なんだか突き上げてくるイライラ、モヤモヤを感じるのは、
 
 
 真の意味では、自分の軸がしっかりしていないからです。
 
 
 本当に自分の軸がしっかりしていて、
 相手がなんと言おうと、全くぐらつかないのであれば、
 
 相手と対決しようなんて思わないわけです。
 
 …話が脱線しました。
 
 
◆ はじめは、鵜呑みで身につける
 
 自分の中の正義の軸は、子供の頃に親や先生から言われたことを
 そのまま鵜呑みにして取り込んだことが、通常土台になります。
 
 子供の頃に理解したことなので、極端なルールになっていること
 も多いのです。たとえば「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」
 と言われた結果、「人は常に我慢すべき」というルールになって
 しまうこともあるわけです。
 
 こうして、人はそこそこ正しいけれど、時と場合によっては微妙
 にずれているルールを心の中に持って生きるようになります。
 
 多少ずれているだけなら、修正も可能だし、そう大きな問題はな
 いのですが、中にはこんな環境で育った人もいます。
 
 ◇「軸」を身につけることが難しい環境もある
 
 そのときの機嫌によって、あるときは甘やかしたり、あるときは
 異様に厳しかったりする親に育てられた。
 
 あるいは、極端な放任(ネグレクト)の環境で育った。
 
 または、いつも家族内はケンカや言い争いで混乱状態。
 子供は親の顔色を常にうかがって警戒している状態。
 
 すると、
 子供は自分の中に、安定した軸を育てることができません。
 
 
◆ 正義について考えてみることがひとつのステップ
 
 大人になってから自分の中の軸を育てる場合、いったいどうした
 らよいのか、セラピストになってから私はずっと考えてきました。
 
 ↓それがこれ↓
 
★ ブログで議論が白熱しています
 いま、私の中でとっても熱いテーマが、
 マイケル・サンデル教授の「JUSTICE(正義)」
 
 現在「浮気はなぜいけないのか、議論しましょう」というトピッ
 クで、ご意見を大募集中です。
 https://www.556health.com/archives/2010/12/post_543.html
 
 私は、マイケル・サンデル教授のDVDボックスまで買ってしま
 いました。(ちなみにこれ→ http://amzn.to/gkP63P )
 
 既にめちゃ2レベルの高いコメントがついています(感謝)。
 https://www.556health.com/archives/2010/12/post_543.html
 
 
 普通、セラピストというのは、わりと優しい人が多いですし、
 温かく受け入れて、傷ついた心を癒す、みたいな、いわば母親的
 な愛情を持って相談者と接する部分があるわけです。
 
 私も、ゆるしのワークなど、ありのままの自分を受け入れること
 を援助するワークを重視していますし、まあ確かに、母親的な
 愛情を心に補う助けをしているという意識はあります。
 
 
 しかし、軸を作るというのは、父親的な「ダメなものはダメだ」
 という芯の強さ、規範の意識をしっかり育てることなんですね。
 
 これが足りない場合、他人の批判で簡単にぐらぐらしちゃうから。
 
 
 なお、父親的な愛というのは、西欧的な言い方かもしれません。
 
 
 だって、日本の文化は母性的な文化で、
 本当に父親的な愛を示せる父親って、必ずしも多くないもの。
 
 だから父親的、と言われてもピンと来ないかもしれません。
 
 
 父親的な愛というのは、日本人に一番分かりやすい表現で言えば、
 
 
 肝っ玉母ちゃん
 
 
 てことだと思います。
 
 
 温かくて、
 優しくて、
 大きくて、
 でも厳しいところは厳しい、
 
 そして、
 
 安定していて、ぶれない、という要素。
 
 
◆ 心の中に、肝っ玉母ちゃんを育てる
 
 たとえ彼が逆ギレして、
 
 「なんだと!お前勝手に人の携帯見るのか!
  大体、なんだかんだと文句ばかり言うし、
  この前もオレのPC買いに行くって言ってドタキャンしたし、
  そういう態度だから、オレだって離れたくなるんだ。」
 
 などと言っても、
 
 心の中の肝っ玉母ちゃんが、
 
 (あんたが自分の内にある孤独感と向き合って、
  ちゃんと解決してないのが一番の原因。それを棚に上げて、
  私のことを批判したって、あんたの課題は変わらないよ。)
 
 と、ちゃんとツッコミを入れられる、ってことです。
 
 実際に言うかどうかは、その場の判断になります。
 
 
 そんな風に、自分の中に「正しさの軸」を作る。
 
 それが、大事なことなんじゃないかと、
 最近よく思うわけです。
 
 
 ↓その一助になれば↓
 
★ ブログで議論が白熱しています
 いま、私の中でとっても熱いテーマが、
 マイケル・サンデル教授の「JUSTICE(正義)」
 
 現在「浮気はなぜいけないのか、議論しましょう」というトピッ
 クで、ご意見を大募集中です。
 https://www.556health.com/archives/2010/12/post_543.html
 
 私は、マイケル・サンデル教授のDVDボックスまで買ってしま
 いました。(ちなみにこれ→ http://amzn.to/gkP63P )
 
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 次のどの方法でもOKです。
(1)ブログにコメントする(公開)
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★ 恋愛セラピー、たくさんのお申し込みありがとうございます。
 
 今年は花粉を避けて3月に広島に滞在しますので、
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◆編集後記
 
 花粉症対策、今年は入念に行っています。
 
 1月中に耳鼻科に行って薬をもらってきました。
 今年は花粉の飛散量が多いよ、と脅されました(苦笑)
 
 マスクの他に「鼻マスク」といって鼻孔の中に入れるマスクを
 買ってあり、既に外出時には使っています。
 ほとんど気づかれません。でもたぶん、花粉は半分ぐらいしか
 取れない気がします。本格シーズンになったら普通のマスクと
 併用しようかと。
 
 この時期は洗濯物を部屋干しするので、除湿器を買いました。
 気温が低い時期なので「デシカント式」というタイプがよいよ
 うです。
 
 空気清浄機のフィルターを新しくしました。
 これを広島に持って行きます。
 
 そして、三月の上旬から、広島に避難します。
 神奈川県と比べると広島県は花粉の飛散量が五分の一ぐらいの
 ようです。つまり去年のこっちとそう変わらない、ってこと。
 
 これで何とかなるかなぁ…
 
┏━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┓
 応援ありがとう!まぐまぐ殿堂入り! 祝!20000部
 ◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
 ◆ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信!
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  め、個別の返信はできないことがございます。
 
 もっと幸せな恋愛・結婚生活・人間関係を求める方に情報提供
 をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。
 
 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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  https://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html
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