【ココヘル516】いま私たちにできること/話し合いのコツ

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 516号 2010.3.15
 
 こんにちは、あづまです。
 
 被災された皆さまには、
 心よりお見舞い申し上げます。
 
 さておそらく、ココヘルはPCを立ち上げられる環境に
 ある方が、読まれていると思いますので、
 
 いま無事な私たちが、何をすればよいか、それを考えて
 行きたいと思います。
 
 
 今日のコンテンツは、
 ・いま私たちにできること
 ・「話し合い」のコツ
 
 の二本です。
 
 
■ いま、私たちにできること
 
◆ 日常生活、通常の経済活動を、しっかり行うこと。
 
 支援というと、募金だボランティアだと、直接助けることに目が
 向きがちですが、役所も消防も自衛隊も、活動資金は税金です。
 
 しっかり働いて、経済をしっかり回して、税金を納めましょう。
 (その上で「ちゃんと役立てて」と声を上げることは重要です)
 
 要するにまずは、自分の面倒をちゃんと自分で見ること。
 
 私も、セラピストとして、地に足をつけて活動していきます。
 
 
 参考:「個人ボランティアは、今は現地に行かないで」日経BP
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110314/218984/?top
 
 
◆ 義援金は、信頼のおけるところに。
 
 今後多額の資金が必要になります。
 少額でもいいので、義援金を送りましょう。
 
 許し難いことですが、義援金を騙った振り込め詐欺が発生してい
 るようです。
 
 Yahooによると、Yahooトップページからリンクのあるページに飛
 んで、そこから寄付をしてください、とのことです。
 
 直接リンクを飛ばそうと思ったのですが、以上の理由から、トッ
 プページへのリンクを貼っておきます。寄付はご自分の目で、
 ヤフーであることを確認してからお願いします。
 
 http://www.yahoo.co.jp/
 (Yahoo!IDが必要になります。すぐ作ることもできます。)
 
 ◇日本赤十字
 http://www.jrc.or.jp/
 
 
◆ モノは送らない、方がよいようです。
 
 物資が必要なことは間違いないはずですが、個人からバラバラに
 モノが送られても、現地での仕分けなどかえって混乱を招きます。
 
 自治体のホームページを参照して、送ってほしいと書いてあった
 ら送る。ことだと思います。
 
 なお、宮城県のページを見ると「医療用酸素・生理食塩水etc…」
 など医療用の専門物資が要請されています。個人でこれらを持っ
 ている人はあまりいないはずです。
 
 福島県のページを見ると、混乱を避けるため、個人の物資は辞退。
 企業からの物資でも、数と仕様を揃えられるもののみ受け入れ。
 と、書かれています。
 
 善意は大事ですが、あくまで、現地の希望を第一に。
 
 
 物資を種類毎に段ボールに詰めて自治体に送りましょう、みたい
 な、まことしやかなチェーンメールが流れているようですが、
 安直に行動を起こす前に、各自治体のホームページなどを確認し
 て、混乱を起こさないように心がけましょう。
 
 
◆ 節電
 
 既にご存知かと思いますが、電力が不足して、輪番で計画停電が
 行われます。できるだけ節電しましょう。
 
 輪番停電の最新情報は、東京電力のホームページから。
 http://www.tepco.co.jp/index-j.html
 
 
◆ できるだけ信頼のおける情報をとる
 
 Yahoo!地震・津波災害に関する情報
 http://weather.yahoo.co.jp/weather/2011sanrikuoki_eq.html
 
 Google地震災害関連サイト
 http://goo.gl/saigai ←短縮URLですので転送されます。
 
 Ustream(各テレビ局の災害放送が見られます)
 http://www.ustream.tv/
 
 各自治体の公式ホームページも参照。
 (県名で検索してください)
 
 情報は大事ですが、あやふやな情報はかえってマイナス。
 情報を伝える場合は、情報源をよく吟味して、責任を持って
 情報発信しましょう。
 
 
★ ココヘルに載せてほしい情報があれば受け付けています。
 
 このようなときですので、微力ながら載せられる情報があれば
 お手伝いしたいと考えています。
 
 ただ、安否情報などは、相手もココヘルの読者である可能性が高
 い場合は有効かもしれませんが、むしろ、NHKなどに情報を
 集約した方がよいように思います。
 
 こんな情報を載せてほしい、などのご要望があれば、
 
 ☆質問フォームから質問する(非公開)
   https://24auto.biz/556health/touroku/556health_q.htm
 ☆まぐまぐ! のクリックアンケートから(非公開)
  http://clap.mag2.com/thaliovioc?goiken
 
 このメールに「返信」してもあづまに届きます。
 
 
◆ 私たちにもできるメンタルサポート
 
 心理学的なことで、
 サポートできることは何かあるのか、考えてみました。
 
 スキルは色々あるのですが、結局のところ、
 サポートする側が、落ち着いた状態でいること。
 
 これに尽きます。
 
 
 ◇不安になっている被災地の身内から電話があった
 
 「もしもし…(中略)…燃料も食料も足りないし…(中略)…
  今後どうなるのか分からないし…。」
 
 こんなとき、やっぱりプラス面に目を向けていくことは
 大事だと思います。
 
 「そうだよね…まあ、不幸中の幸いというか、○○ちゃんが
  生きて電話してきてくれたことが嬉しいよ。」
 
 ★但し。
 
 プラス面に目を向けるといっても、相手のペースですることが
 大事なんです。
 
 自分はサポートしているつもりでも、自分の不安な気持ちに
 振り回されると、こうなります。
 
 「もしもし…(中略)…燃料も食料も足りないし…(中略)…
  今後どうなるのか分からないし…。」
 
 「(焦って)で、でもさ、○○ちゃん、生きてるし、こうして、
  電話もできてるし。大丈夫だよね? ね?」
 
 これでは、現地の人が安心して自分のことに専念できませんね。
 
 
 ◇自分だけが助かってしまって…
 
 「自分だけが助かってしまって…」
 
 こういう気持ちになっている方もいらっしゃると思うのです。
 
 サポートする側としては「あなたが悪いんじゃないよ」と伝えた
 いところですが、どう受け止めるかは、本人が決めることです。
 
 周りは、
 「私は、○○ちゃんが生きていてくれて良かったと思ってるよ。」
 あくまで、自分の立場を伝えるのみです。
 
 早く立ち直ってほしい、とか、早く元気になってほしい、とか、
 周りの人が焦ったり不安になったりすると、
 
 空元気を作る必要が出てしまい、余計疲れさせてしまいます。
 
 
◆ 傾聴
 
 そんな中にあっても、どんな場合でも、大事な関わりがあります。
 
 それは、傾聴です。
 相手の気持ちに「そうなんだよね。そう感じるんだよね。」
 と寄り添っていくこと。
 
 もし、被災地の方と話をする機会があったら、
 きっといまは、そんなに長い時間話せないと思いますが、
 
 それでも、その時間の中で、できるだけ寄り添ってあげてください。
 
 
 
 
■ 話し合いのコツ
 
 今日のメインコンテンツ、ふたつめです。
 
 
◆ 話し合いのコツ
 
 今回、直接被災された方も、そうでない方も、
 色々な変化を経験されているかと思います。
 
 仕事の時間帯や、お金のこと。
 
 また、防災に関する家族の話し合いを
 もたれている方もいらっしゃると思います。
 
 
 まとまる話し合い、
 こじれる話し合い。
 
 
 今回は、これについて書いていきたいと思います。
 
 
◆ P・A・C
 
 交流分析では、人間の意識を
 P(ペアレント:親)
 A(アダルト:大人)
 C(チャイルド:子供)
 
 というふうに、大きくみっつに分けています。
 
 結論からいうと、Aの状態を上手に使うことが、
 話し合いをうまくいかせるコツです。
 
 
◆ こじれる話し合い
 
 こじれる話し合いは、率直なやりとりになっていないんです。
 
 預金通帳の置き場についての夫婦の話し合いを例にとります。
 
 夫:「通帳は、すぐ持って出られるように玄関近くに置こう。」
 妻:「泥棒に遭っちゃうよ。うちの実家の金庫がいいよ。」
 夫:「持ち出せない場所に置くなんて神経が分からない。」
 妻:「あなたこそ、不用心だわ。」
 
 …議論は平行線に…。
 
 
 上の話し合いは、
 一見、大人の冷静な話し合いに見えなくもないですが、
 
 A→A という理性的なコミュニケーションが表で行われている
 一方、その裏では、
 
 夫:「通帳は、すぐ持って出られるように玄関近くに置こう。」
  (俺が全てをコントロールしていないと不安なんだよ!)
 
 妻:「泥棒に遭っちゃうよ。うちの実家の金庫がいいよ。」
  (あなたに持ち出されるぐらいなら、持ち出せない方がマシ!)
 
 なんて気持ちがあるので、
 上の話し合いは平行線で、空回りするわけです。
 
 
 感情的になっていて、その感情の声に振り回されている状態。
 これは、言ってみれば子供になっている、ということ。
 
 意識状態ではA(大人)ではなく、C(子供)なのです。
 
 
◆ できるだけ、現実をまっすぐ見て、素直に。
 
 まず、現実問題としてどうなのか、
 ちゃんと理性的に考えることが大事です。
 
 一方で、自分が不安に思っていることは、
 「○○だから不安だ」と、素直に口にすることが大事です。
 
 不安な本心を隠して「○○すべき」と言うときほど、
 話し合いはこじれるものですので。
 
 私が不安に感じているということも、
 ひとつの事実として、ちゃんと言葉で伝えるということです。
 
 もちろん、自分の感情は、自分の責任だという原則を、
 しっかり持っておく、心の体力も必要です。
 
 
◆ 私、あなた、全体、の立場を全て言葉にする。
 
 もうひとつ、大事なポイントがあります。
 
 【相手の立場も、自分が言葉にする】ことです。
 
 (それをしないと、こうなります)
 夫:「通帳は、すぐ持って出られるように玄関近くに置こう。」
 妻:「泥棒に遭っちゃうよ。うちの実家の金庫がいいよ。」
 夫:「持ち出せない場所に置くなんて神経が分からない。」
 妻:「あなたこそ、不用心だわ。」
 
 
 (それをすると、こうなります)
 夫:「通帳は、すぐ持って出られるように玄関近くに置こう。」
 妻:「なるほど。【あなたは、すぐ持って出られることが大事だと
    考えているのね。】
    私は、最近はカードでお金は下ろせるし、通帳はむしろ、
    盗難に遭わないようにしたいの。」
 夫&妻:「どうしようか…困ったね。」
 
 【】内の言葉があるだけで、だいぶ印象が違うと思います。
 
 
 そして、二人で、「さて困ったね」と言えるかどうか。
 それが大事なポイントです。
 
 つまり、二人の立場が違っていることを、二人共が認めていて、
 しかもそれを、客観的に見ている感じ。
 
 お互いが自分の立場に固執するのではなくて、
 二人とも、全体の立場から考えている。
 
 
◆ 慣れるまでは、椅子をチェンジしてみると良い
 
 自分の立場、相手の立場、全体の立場。
 
 これを感じる練習として、良い方法があります。
 
 人間関係力向上セラピスト養成講座でも練習するのですが、
 ゲシュタルト療法の「エンプティーチェア」のワーク。
 
 
 これは、話し合いの最中と言うよりは、
 話し合いに先立って、一人でやってみてください。
 
 
 椅子を二つ、向かい合わせに置きます。
 (座布団でもOKです)
 
 片方が、自分の立場です。
 もう一方が相手の立場です。
 
 まず、自分の側の椅子に座って、主張を口に出します。
 (一人でやるときも声を出す方がいいです)
 
 次に、相手の側の椅子に座って、その相手になりきって、
 主張を自分に向かって口に出します。
 
 何度かこれを往復して繰り返します。
 コツは、相手の意見の否定や、質問は避けて、あくまで
 自分の主張・要求を言ってみることです。
 
 そして最後に、ふたつの椅子から等距離の位置、
 椅子と自分で正三角形を作るような位置に立って、
 冷静に眺めてみます。
 
 応用範囲の広いワークですので、
 議論の前準備に、何かを決めたいときに、活用してみてください。
 
 
◆ 今回のまとめ
 
 話し合いはP(親)、A(大人)、C(子供)の意識状態で、
 A(大人)の状態をしっかり使って行うもの。
 
 不安になるなど、C(子供)の心が出てきてしまうときには、
 ・率直にそのことも口にする
 ・でもあくまで、感情は自分の責任、と捉える
 ことが大事。
 
 そして、自分の立場だけではなく、相手の立場も自分が口にする
 (「あなたは、そう思うんだね」という形で)。
 
 ゲシュタルト療法の「エンプティーチェア」も
 話し合いの練習や考えの整理に有効。
 
 
 
 こういった、心理学スキルを実践的に学ぶ講座がこちらです。
 ↓ ↓ ↓
 
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 ■感想の一部です
 
 講座終了後、最初に書いた”講座で得たいもの”が、すでに自分の
 中にあったことに気づきました。もっと色々学びたい、色々な人
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 みなさん、半年間ありがとうございました。
 
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 待を裏切らない講義をありがとうございました。一緒に泣き、笑
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 い中でも1歩ずつ前に進んでいたことが今は分かります。
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◆ 質問募集中です!
 あづまに質問を送りたい方は、
 次のどの方法でもOKです。
(1)ブログにコメントする(公開)
   http://ameblo.jp/loveandpartnership/
(2)ツイッターで @azmax777 をつけてつぶやく(公開)
 ↑つけないと私が気づかないので確実によろしく。
(3)質問フォームから質問する(非公開)
   https://24auto.biz/556health/touroku/556health_q.htm
(4)まぐまぐ! のクリックアンケートから(非公開)
  http://clap.mag2.com/thaliovioc?goiken
 
 
★ 恋愛セラピー、たくさんのお申し込みありがとうございます。
 
 あづまは、3/25まで広島に滞在します。
 
 対面のセラピーは、その後再開します。
 >>> https://www.556health.com/order.html
 なお、広島市内での対面セラピーをあと1件だけ受けます。
 
 電話やスカイプのセラピーは通常通り受け付けています。
 >>> https://www.556health.com/skype.html
 
 ★停電中でも電話回線は生きていますが、コードレスフォンや、
 光電話のTAなど、電源が必要な電話は、家に電源装置などが
 ない限り通話不能になります。ご注意下さい。
 
 
◆編集後記
 
 わが家は偶然、広島の、妻の実家に避難していたので、
 震災に関して何も問題はありませんでした。
 
 心配して下さった方、ありがとうございます。
 
 
 被災された方に、重ねて心よりお見舞い申し上げますと共に、
 なくなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
 
┏━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┓
 応援ありがとう!まぐまぐ殿堂入り! 祝!20000部
 ◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
 ◆ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信!
 ・頂いたメールは、事前確認なく掲載することがあります。
 ・お名前はイニシャルにします。
 ・メール相談は行っていません。また、多数のメールを頂くた
  め、個別の返信はできないことがございます。
 
 もっと幸せな恋愛・結婚生活・人間関係を求める方に情報提供
 をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。
 
 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
 ◆自己紹介はこちらです↓(声の自己紹介があります!)
  https://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html
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 第七期募集開始しました。
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 ■感想の一部です
 
 講座終了後、最初に書いた”講座で得たいもの”が、すでに自分の
 中にあったことに気づきました。もっと色々学びたい、色々な人
 と出会いたい、そう思わせてくれる講座でした。
 みなさん、半年間ありがとうございました。
 
 第6期の養成講座が修了しました。あづま先生、ワーク中心の期
 待を裏切らない講義をありがとうございました。一緒に泣き、笑
 い、食べた仲間もありがとう!毎回泊まりを許してくれた家族に
 も感謝!Hちゃんに倣ってキャッシュバックでセラピーカードを
 買いました。先生、今度サインして下さいね♪
 
 全10回本当に本当にありがとう!たくさん泣いて辛かったり悲し
 い中でも1歩ずつ前に進んでいたことが今は分かります。
 「大丈夫」と見守ってくれたみんなに感謝。これからも続く道共
 に歩いて参りましょう。これからもよろしくね!またたくさん食
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 今年は上級コースも開講します。
 
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