自分が何か問題を起こしてしまったとき。
あるいは、
表面的には相手が問題を起こしたように見えるけれど、
たとえば夫の浮気とか。
それまで、二人の間に横たわっていた、本音の部分では信頼し合えない関係とか、お互いに相手に本当は期待していなくてあきらめムードがあったなど、自分の側にも何か原因があるとき。
人は、何か、反省しなくてはいけないわけです。
しかし、反省という言葉。
なんと誤解の多い言葉でしょうか。
日本人に多いのは、反省と自己否定の違いが分からない、という問題です。
反省は、自己否定ではありません。
そうではないのです。
反省は、自らを省みて、もちろん、問題点があることは認識して、それを改善することです。
反省するときの自分に対する認識は、
×自分はダメだ
ではもちろんなくて、
○自分はこの問題を解決できるし、未来に向けて成長できる
であるはずです。
そうです。
反省とは、問題を解決できるという、自分の力を信じるという行為なのです。
その点を勘違いしてしまうと、もう二度とそこに近づきたくない、みたいな症状になってしまいます。
?夫の浮気なら、もう二度と結婚しない、みたいなことです?
そうではなくて、問題点をきちんと認識して、自分にはその問題は必ず解決できると、自分の力を信じて、そういう認識の上で、行動を改める。
それが、正しい反省の仕方です。
※但し、相手に対峙するときにどんな言い方をすべきか、という問題はまた別です。
やはり、相手によっては「私に非があります」と言わなければならない場合もあるでしょう。
一旦は相手に合わせるところから始める必要があったりするわけです。それでも、自分の中では、自分の力をしっかりと信じ続けること。それは常に大事なのです。