【ココヘル528】キノコ荘物語2 人生において、チャンスはこう現れる

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 528号 2010.6.22
 
 こんにちは、あづまです。
 
 いつも読んでくださってありがとうございます。
 
 
 数回にわたり、「キノコ荘」誕生の物語をお伝えします…
 
 
 なぜそれを紹介しようと思ったかというと…
 
 
 私の人生って、どうしてこうなんだろう…
 なぜか同じパターンを繰り返している…
 
 あるいは、
 
 自分らしく成功するってどういうこと?
 
 
 そして、
 
 セラピストとして成功しているように見える人って、
 どんなことを考え、どんな行動をしているの?
 
 安定している今じゃなくて、はじめの一歩で
 何をしたから、今の状態を手に入れられたの?
 
 
 そんな問いに対して、
 もしあなたが興味を持つとしたら、
 
 何かのヒントになるかも、と思うからです。
 
 
◆ 前置き
 
 これから紹介する「キノコ荘物語」は、
 珠帆美汐さんの書かれた文章です。
 
 お友達への個人的な転送はOKですが、
 ブログ等の公開メディアへの転載に関しては、
 あくまで著者の珠帆美汐さんに許可を取って下さい。
 
 (私は、珠帆さんの許可をもらって掲載しています)
 
 
◆ 前回までのあらすじ
 
 札幌(できれば琴似)にセミナールームがほしいと願った私。
 できれば庭付き一戸建ての古民家がいい。
 
 夫に話したら望み通りの家を見つけてくれて、翌日見に行くこと
 に。展開はやっ!と思う間もなく…
 
 
◆ つづきのはじまり?
 
 琴似で、庭付き一戸建てのビジョンが・・・
 
 こんな勢いで、こんなスムーズに、叶ってしまうの・・・?!
 
 
 子ネコちゃんの額ほどのお庭の付いたその古ーい一戸建ての民家。
 
 間取りも理想的。
 
 20人は入れます。
 
 定員20名のセミナーができます。
 
 
 お風呂が無いとか(宿泊所としても使いたいので本当はお風呂も
 欲しかった)二階が大家さんの物置になっていて、一階からは
 行けないように封鎖してあるとか、(その代わり外階段が付いて
 います)いくつか残念ポイントはあるものの、
 
 
 立地条件の良さ、アクセスの便利さ、この間取り、この広さ、
 その上まさかの家賃の安さ!!
 
 ビジョン通りの琴似庭付き一戸建て古い民家。
 
 
 その古さ加減も、まさにビジョン通り。
 
 
 「札幌に自前のスペースが借りたい」と思い立ってからの
 この進展の速さといい、これはご縁だな、と。
 
 
 呼ばれちゃったな、と。
 
 
 しみじみと感慨深くその家を眺めていると、
 傍らの夫がぼそりと「これから不動産屋に寄って契約して帰ろか」
 と言いました。
 
 
   ・・・これから契約して帰る?!
 
  ちょっと待って!!心の準備が!!
 
 
◆ 急に現実がのしかかる…
 
 いや、乗り気だよ?
 でも心の準備が。
 
 お部屋を借りるってことは、
 固定費が毎月かかるということでしょう?
 
 私が体調を崩してしばらく働けなかろうが、
 何か他の仕事で忙しくってセミナーを開かない月があろうが、
 毎月固定費がずっしりと私の肩に乗っかるということだよね(><)
 
 確かに格安な家賃だけど、
 お部屋を借りると家賃だけじゃすまない。
 
 電気代、水道代、ガス代、灯油代・・・
 雪かきは?
 講座当日の朝早くに私がやるのかなあ・・・
 
 
 それに、「ネイティブアメリカン合宿」のような
 場所を選ぶイベントだって時にはある。
 
 プロジェクターが必要な講座も、他の会場借りることになる。
 
 
 そんな時は、ここの部屋代を払いつつ、
 別途会場費が掛かってくるんだよね。
 
 
 持ち物を増やすということに付随する重さが、
 ずっしりと実感として私を襲いました。
 
 
 いったい、固定費を抱え込むだけの度量が、
 私にあるんだろうか・・・。
 
 私はその責任の重圧に耐え続けていくことができるんだろうか 。
 
 
◆ イヤな汗が…
 
 一旦不安になると、いくらでも不安要素が浮かんできます。
 
 恐怖と不安と責任の重圧に身体がこわばり、呼吸が浅くなり
 イヤな汗がじっとりと手のひらに浮いてくるのを感じながら、
 私はいつまでもぐるぐると迷い続けました。
 
 不動産屋さんの前まで車で行ったものの、車から降りることが
 できず、「今夜一晩考えさせてくれ」と夫に頼んで、
 
 その日は一旦帰宅しました。
 
 
 家に向かう車の中で、不安と期待、喜びと恐怖が順番に、
 代わる代わる私を訪れました。
 
 ○札幌に自前のスペースを持つ夢が叶うかもしれない。
 
 ○こんなに早い展開で。
 
 シンクロの嵐の中、
 ○ビジョン通りの物件と出会ってしまった喜びと期待。
 
 
 ▲自分がそれを維持していけるのか。
 
 ▲私にこれからしばらく固定費を払い続けていけるのか。
 
 ▲先の見えない不安。
 
 ▲なんの保証もない恐れ。
 
 ▲自分で決断し、
  自分でその責任を負っていくしかない経営者の孤独。
 
 
 
◆ 内なる声
 
 ぐるぐるしたままパソコンを開き、いつも迷ったときに助けを
 求める凄腕タロット占い師じょいあさんに
 
 「相談に乗って欲しいことがあるんだけど、
  今日中に時間取れないだろうか」とメールしました。
 
 すると速攻お返事が来て、すぐに占ってもらえることに。
 
  「その家を借りて大丈夫。
  自分の直感を信じて進んでいい。
  きっとたくさんの人が応援してくれる。」
 
 
 もうすでに記憶はあいまいですが、そのような趣旨の結果でした。
 (じょいあさん私何か間違ってたら訂正してね^^)
 
 とにかく力強く背中を押してもらう結果だったんです(^^)
 
 じょいあさんからお返事が返ってくるのを待つ間に、
 自分でも気がついたことがありました。
 
 
   「やめとけ」と言われても、私はやるだろう。
 
   私はこのご縁を手放す気がない。
 
   私は、「あの家に呼ばれた」と、
   「大いなる宇宙意志がこの縁をつないだ」と
   「大いなる宇宙意志にあの家を託された」と
   感じてる。
 
   止められても、進むだろう。
 
   私の内なる声は力強く「YES!!」と私に告げている。
 
   これは、”calling”だ。
 
   私は呼ばれてしまったんだ。
 
   GOだな。
 
 
 私の中で静かな決断が下されました。
 
 まだ怖いし、まだ不安だけど、行くしかない。
 
 その高揚感のまま、あるプロジェクトのメンバーが
 集うチャットに書き込みをしました。
 
  「私、札幌に自前のスペース借りようと思って。
   明日の朝、契約の話する。
   札幌でのセミナーの時は使ってね!」
 
 
 ちょうどネットを見ていたらしい
 メンバー達が素早く反応してくれました。
 
 「おおおーーー!」「いいねいいね」 と口々に・・・
 
 みんなが喜んでくれたことで胸がいっぱい・・・(^^)
 
 そうだよね、私が良い場所を作り上げて提供することができれば、
 みんな喜んでくれるよね。
 
 私にとって、これは重くて大きなチャレンジだけど、
 チャレンジする甲斐のあるチャレンジだ、と
 改めて気持ちが定まりました。
 
 「3月での札幌個人セッションの会場を借りる相談をたまちゃんに
  しなきゃ、って話してたまさにその瞬間にこのチャットが入っ
  てすごいびっくりした。
 
  まさにシンクロ。
  シンクロが起きてるときは流れが来てるときだから、
  不安がらずに進んで大丈夫だよ!」
 
 1人のメンバーがこう言ってくれたことには
 特に背中を押されました・・・。
 
 
◆ そしていよいよ決断。ところが…
 
 次の朝、夫に、「あそこ借りる。決めた。契約進めてください。」
 と頼みました。
 
 ・・・しかし、「お試し」はそれだけでは終わらなかったのです(><)
 
 
◆ 「行きたいとは思えない場所」
 
 次の日。
 
 朝のうちに夫が不動産屋さんに連絡取ってくれました。
 
 不安は手放し、腹を据えて希望を見ていくことにしよう。
 
 そう思うと現金なモノですっかりウキウキ気分に
 
 「自分のスペースが持てるの楽しみだなー
  名前付けなきゃだよなー。
  備品もそろえなきゃ。」
 
 
 そこへ入った連絡。
 
 昨夜の私の話を聞いた友人たちが、
 早速琴似まで出向いて私が借りようとしている家を
 見てきてくれたそうなんです。
 
 そしてその感想は。
 
 一緒に行ったメンバーの、半数以上が
 
 エネルギーがかなり悪く、
 正直居心地が悪い。行きたいとは思えない場所。
 あそこでセミナーやセッションはちょっと・・・。
 
 と、口々に・・・。
 
 
 
 がーーーーんがーーーーんがーーーーん(泣)
 
 うそーーーっ!って思いました(号泣)
 
 
 セミナーやセッションができない場所なんて意味がない。
 行きたいと思えない場所なんて・・・。
 
 どうしよう・・・
 
 
◆ 苦言も愛情。だけど…
 
 こうして率直な感想を伝えてくれたこと、
 すごい愛と勇気と思いやりだと思います。
 
 その方々(4人で行って、3人もがそんな感想)が勇気を出して
 正直なところを伝えてくれた、ってことを誇りに思います。
 
 仲間とそんな関係を作れている自分を誇りに思います。
 
 「本当のこと」って、なかなか言ってもらえないじゃないですか。
 
 
 「気を悪くさせたくない」「傷つけたくない」
 「気分を害したくない」
 そんな遠慮から、本当のことほど、本人の耳には届かない。
 
 そういうことって、起こりがちですよね。
 
 そういうのだけはイヤだ、と常々思ってました。
 
 それじゃ進歩も成長もない。
 
 それじゃあ進化が止まってしまう。
 
 
 私の心の底からの願いは
 自己満足でもちやほやしてもらって良い気分になることでもなく、
 より価値の高いものを提供していくこと。
 
 より質の高いものに少しでも近づいていくこと。
 
 そのためには、耳に痛いことこそ、
 知っておきたい。話してほしい。
 
 
 というわけで、「伝えてくれた」ということに関しては
 「言いにくかったでしょうに、言ってくれてありがとうね!」
 なのですが、
 
 
 ではどうするのか。
 
 あの家をそれでも私は借りるのか。
 
 
 契約のやり取りを開始したばかりで、まだ契約書は届いてないし
 (地方在住者なので郵送でやり取り)
 契約中止、キャンセル、っていう選択肢はまだ残ってました。
 
 でも、自分の内側を探ると、進みたがってるんです。
 
 内なる声は「それでも進めるんだ」
 「あそこなんだ、あそこでOKなんだ」と言い続けるのです。
 
 とてもはっきりと。迷いなく。力強く。
 
 
 私の本体は、「内なる声」と「外側からの声」の板挟みになって、
 本当に苦しみました(><)
 
 
 「内なる声」はGO!と言う。
 
 でも使ってもらえない場所、
 人が来ない場所なんて、意味がないじゃないか。
 
 
 リスクを冒して部屋を借りて、
 そのせいで仕事がうまくいかなくなるなんて、
 本末転倒もはなはだしいじゃないか。
 
 私の大切な人たちと、良い時間を、
 より居心地良くより楽しくより安心安全に過ごすために
 部屋が欲しかったんだ。
 
 それができない場所なら・・・。
 
 そんな場所なら要らないじゃないか。
 
 
 
◆ あづまの解説
 
 なんと、自分が「ここだ」と思った場所は、
 人の意見を聞いてみたら、気が悪いらしい…
 
 いったいどんな展開になるのか…
 
 
 
 チャンスというのは、必ずしも「食べやすい」形でやってくると
 は限りません。自分が試されるような出来事、
 
 シャーマニックテストとして、やってくることも多いのです。
 
 というか、人生が変わるようなチャンスは、そうかな。
 
 
 期待と不安とでぐちゃぐちゃになり、
 その中で気持ちを整理していき、
 
 ある、心境に達したとき、
 
 静かに心の声がYESと告げる。
 
 
 そういうものだと思います。
 
 なぜなら、物事を大きく変える「決断」は頭でどれだけ考えても
 「判断」できないことを「決断」する必要があるからです。
 
 決断とは、悩み抜いて、理性の脳だけじゃなくて、感情の脳も
 全部使って、答えを導き出すことだからです。
 
 悩むことから逃げちゃうと、決断はできないってこと。
 
 
 次回は、いよいよ、
 珠帆美汐さんが、なぜこの建物を選んだのか、
 その本当の意味が明らかになっていきます。
 
 
 
◆ 質問募集中です!
 あづまに質問を送りたい方は、
 次のどの方法でもOKです。
(1)ブログにコメントする(公開)
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 ↑つけないと私が気づかないので確実によろしく。
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◆編集後記
 
 三回シリーズでお届けしている「キノコ荘物語」ですが、
 予約配信ですので、直近の出来事はナシです。
 
 これを書いているのは21日。知花の誕生日(4歳)です。
 早いもんですね?
 
 ココヘルを書き始めたときは、まだ結婚前だったわけですから。
 よく続いてます…
 
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 応援ありがとう!まぐまぐ殿堂入り! 祝!20000部
 ◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
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