★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 543号 2011.9.16
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
◆ 人間関係力向上セラピスト養成講座 募集開始
本物の心理セラピーのスキルを学べる講座です。
https://www.556health.com/sp/therapist/
残席あと1名です。
◆ 恋愛・結婚・人間関係に
ソッコー使える心理スキルセミナー3
ついに、10月9日。日曜日に開催です。
https://www.556health.com/sp/rightaway3/
婚活に役立つ心理学シリーズです。ココヘルでは、
「婚活」を広く捉えていて、結婚相談所やお見合いの利用もあり、
自分で出会いの機会を作れたらそれでも良し、と考えています。
さて。前回のおさらいです。
人の心の働きを大きく5つに分けると、
CP、NP、A、FC、ACに分けられます。
◇CP(Controlling* Parent:支配的な親)
厳格な父親や、厳しい肝っ玉母ちゃんに特徴的な、
ルールや道徳をしっかり持っている心の働きです。
*異なる表記もありますが、交流分析協会の用語ではControllingです
◇NP(Nurturing Parent:養育的な親)
優しい母親みたいな、相手を受け入れ、気持ちに共感し、
お世話をする、といった心の働きです。日本語の「母性本能」
に近い気がしますが、本能ではありません。
◇A(Adult:成人)
全体の調整役であり、冷静に・客観的に判断する、
大人の判断力の部分です。「今ここ」に意識を向けています。
◇FC(Free Child:自由な子供)
自由な感情や欲求を持っている部分です。
さあ、遊ぼうぜ!という感じ。
※ネガティブな感情も持っています。
◇AC(Adapted Child:順応した子供)
相手の顔色をうかがったり、相手に従ったりする部分です。
◆ 彼って、道徳観に問題ありな気がするんだけど…
法律違反をしているわけではないんだけど、
・車椅子マークのついている駐車場に平気で車を止める
・他人に対する思いやりに欠け、自己中心的な考えが多い
・女を「持ち物」だと思っているかのような振る舞い
・自分の意見は通すが、他人の意見を聞かない
・その「自分の意見」も一貫していなくて、勝手な感じがする
・正義より、目先の利害損得が優先している気がする
みたいなことを感じて、悩む女性の方の相談を受けることが、
時々あります。
こうした、道徳観が欠如したように見える彼は、
いったい何が問題なのでしょうか?
今日のテーマは、それです。
◆ CP(シーピー)はルールの貯蔵庫
五つの自我状態のうち、CPは、親から教えられたルールを
いつしか自分のものとして貯蔵している部分です。
食事の前に「いただきます」を言うのも、玄関で靴を揃えるのも、
初めは親から教えられたはずなんですが、いつしか自分の中に、
ルールとして根付いています。
親以外にも先生に教えられたことなども入っています。
適切に働けば、大事な要素なんですね。
◆ CPが強く働きすぎると
ルールにうるさく、他人に対して説教をしたりする、
口うるさい人になりがちです。
◆ CPが高いのか、わがままなのか、見分ける方法
交流分析では、ルールにうるさいCPの高い人と、
単なるわがままで自己中心的な人は分けて考えます。
見分けるポイントは、まずは、
ルールが普遍的なものと考えているかどうか、です。
言い換えると、そのルールを自分も守っているかどうか。
◆ わがままで自己中心的で、他人に要求が多いのは?
自分のことは棚に上げて、他人に要求が多いのは、
これは、CPが高いのではなく、
ネガティブなFCが出てしまっています。
自由な子供、というか、わがままな子供ですね。
「親に叱られてばかりいた」と表現される方の中には、
親が、CPで叱ったり導いたりしていたのではなく、
単に自分の感情で当たったりキレたりしていただけで、
親が親役ではなく、子供役になってしまっていた、
というケースもあります。
すると当然、子供は子供らしくいることが出来ません。
親が、一貫したルールでほめたり叱ったりするから、
こどもはそれを「ルールだ」と理解するのに、
その場の感情で、その時々でキレたり、キレなかったり、
親自身が一貫したルールを自分の中に持っていないと、
子供は、自分の中に、ルールや道徳観の貯蔵庫である、
CPを育てることが難しくなってしまうんです。
◆ 全然叱られなかったというのも問題。
逆に、全然叱られなかったというケースも問題です。
それは、親が親として子供と向き合うことを
放棄してしまったのです。
一貫したルールで、ほめたり叱ったりすることを
放棄した結果、子供はルールを覚えないで育ちます。
いや、道徳とか社会のルールみたいなものを
教わらないで育つと、
?あづまの人間観察からの仮説なのですが?
【その場の感情が絶対法則になる傾向】があるようです。
つまり、周りの人の機嫌取りがルール、てこと。
誰かの機嫌を悪くすることはしない。
機嫌良くいられることなら、何でもしていい。
極端な話、そういうことです。
◆ CPが低いことの弊害
さあ、ようやく今日の本題にたどり着きました。
親が一貫したルールでほめたり叱ったりするおかげで、
子供はそのルールを普遍的なものとして取り込めるわけです。
そして、それが行動の規範になる。
上に書いたような事情で、その正常なプロセスが妨げられると、
子供は、CPが十分に育てられないわけです。
すると、
今が楽しければいいじゃないか(FC)という態度になり、
でも、目の前の人が、機嫌悪くなると、場合によっては、
え、どうしよう(おろおろ)、機嫌とらなきゃ(AC)
と、なってしまうわけです。
いずれにしても、十分大人になっていないんですね。
子供の自我状態で反応してしまっているわけです。
道徳観が欠如しているように見える彼は、
いったい何が問題なのか。
CPが低いのが問題。
それが今日の回答です。
◆ ではそういう彼に対して、どう接したらいいの?
正直、子供の時にちゃんとルールを学ばなかった彼の、
再教育みたいなことが可能なのか、
可能だとしても、彼女・妻という身近な立場でできるのか?
正直よく分かりません。
ケースバイケースだろうとは思いますが。
但し、CPが低いことが課題になっているわけですから、
きちんと、筋を通して、守るべきことは守る、という対応をする
ことが基本だと思うんですね。
比較的問題の根が浅い場合は、本人も、ちゃんとルールを教えて
もらっていないことに物足りなさを感じているものなので、
道徳観・規範の意識がしっかりしているパートナーに
憧れたりします。そうやって自分を育てようとしているんですね。
本人が吸収する気がある場合は、パートナーは、
感情的にならず、でも、曲がったことは嫌い、という姿勢で
根気よく接することが大事だし、それが愛情なのだと思います。
もちろん、自分の価値観を彼に押しつけることにはなりますので、
彼が未熟なら、それは必要なことではあるでしょうが、
自分の側も、勝手な自分ルールを彼に押しつけていないか、
自分が「常識」と思っていることが、本当にそうなのか、
一度よくよく考え抜いてみることが必要なのだと思います。
◆ ではなぜ、そういう人を好きになってしまったのか?
ず??っと、他人の顔色を見て生きてきた(AC)女性が、
自由に振る舞っている(FC)男性を見たときに、
「ああ、なんて自由なんだろう♪」
と、憧れてしまって、
交際を始めちゃうケースはあると思うんですよね。
親の顔色を見て生きてきて、
他人からルールを押しつけられるのはもうこりごり。
口うるさい男性(CPが高い)は、ほんとうんざり
(親がそうだから)。
と、CPの【低い】男性を反動で選んでしまって、
つきあい始めてから、彼の道徳観の欠如に気づく。
なんて話、たまにあるんです。
要するに、
顔色をうかがう子供(AC)が
自分中心な子供(FC)に憧れた、って話なので、
大人の恋愛じゃないんですね。
うまく行かなくて当然です。
その場合、その男性を選んでしまった自分の考え方や、
未だ過去(親に対する感情)に振り回されている心の状態、
そのあたりを解決しないといけないわけです。
相手の問題だけを見るのではなくて、
そういう相手と無警戒につきあってしまった自分自身も見る。
そういうことです。
あづま的に一番おすすめの考え方は、
彼が道徳的にずれたことをするたびに、
なぜそれがいけないことなのか、考えるチャンスがもらえる、
自分が親から言われたから「常識」と思っていることについて、
自分の頭で改めて考えて検証するチャンスをもらっている。
そう考えることです。
◆ 今日のまとめ
道徳観念が欠如している彼。
何が問題なの?
交流分析的に説明すると、
心の働きのうち、CP(支配的親)の働きが低い。
筋を通して、守るべきルールは守り、安易な妥協はしない。
そういう姿勢で接することが、彼の足りない部分を補うのに、
役に立つ、のではないか、と思います。
但し、子供時代に受け取ってこなかったものを、
パートナーの立場から補いきれるのか、それは分かりません。
本人の意識と心がけ次第だとは思います。
だから、パートナー側として、どんな心構えでいるべきか。
それは、
彼が道徳的にずれたことをするたびに、
なぜそれがいけないことなのか、考えるチャンスがもらえる、
自分が親から言われたから「常識」と思っていることについて、
自分の頭で改めて考えて検証するチャンスをもらっている。
そう考えることです。
次回は、NPが欠けているケースについて書く予定です。
おたのしみに。
★ 恋愛セラピー 9/9申込分まで、価格据え置きです。
https://www.556health.com/order.html
★ 恋愛・結婚生活・人間関係に
ソッコー役立つ 心理スキル セミナー3
https://www.556health.com/sp/rightaway2/
恋愛セラピーよりも、もっと気軽に、心理スキルを学べる機会が
あったらいいなぁ。
そんな声にお応えして、すでに第三弾!
10/9(日)14:00?16:00。
パート3を開催することにしました。今度は日曜です。
今まで来られなかった方も、この機会にどうぞ。
ちょっと定員が少ないのでお申込はお早めにどうぞ。
滝野川会館(最寄り駅:駒込/上中里)
参加費は2100円です。
詳細&お申込は、こちらのページからお願いします。
恋愛・結婚生活・人間関係に
ソッコー役立つ 心理スキル セミナー3
https://www.556health.com/sp/rightaway3/
◆ 次回以降の予定
これからしばらく、婚活特集で行きます。
☆交流分析的見地から、婚活を見る、シリーズ
・恋人ができない理由。三十代半ばを境に変わるって知ってました?
・デートのルールで、男性が女性を大事に扱ってもてなすのはなぜ?
・理系男子を狙え!?地味でも安定!金の卵はこう落とせ。
・男性を褒めるコツ
・男性をヤル気にさせるコツ
・彼がだらしないと感じた時、どうすれば?
・彼が結婚式の準備にあまり関わろうとしない
・結婚を前にして、不安になる(マリッジブルー)理由と対処法
などなど。
上に挙げた内容は、あくまで現時点での案ですので、
新たに追加されたり、削除されることがありますので、
ご了解くださいね。
ではまた!
◆ 質問募集中です!
あづまに質問を送りたい方は、
次のどの方法でもOKです。
(1)ブログにコメントする(公開)
http://ameblo.jp/loveandpartnership/
(2)ツイッターで @azmax777 をつけてつぶやく(公開)
↑つけないと私が気づかないので確実によろしく。
(3)質問フォームから質問する(非公開)
https://24auto.biz/556health/touroku/556health_q.htm
(4)まぐまぐ! のクリックアンケートから(非公開)
http://clap.mag2.com/thaliovioc?goiken
9/30まで、電話も対面も含めた全ての
恋愛セラピーの売り上げの5%を、被災地に寄付します。
★恋愛セラピー
一人で悩まずに、早めに相談。早めに解決!
https://www.556health.com/order.html
◆編集後記
今日は、ココヘル+も配信したので、
もうあまり書くことが無くなっちゃったんですが。
いまから、バジルペーストのスパゲッティーを作って食べます。
幸恵ちゃんは知花と幼稚園の遠足です。
┏━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┓
応援ありがとう!まぐまぐ殿堂入り! 祝!20000部
◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
◆ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信!
・頂いたメールは、事前確認なく掲載することがあります。
・お名前はイニシャルにします。
・メール相談は行っていません。また、多数のメールを頂くた
め、個別の返信はできないことがございます。
もっと幸せな恋愛・結婚生活・人間関係を求める方に情報提供
をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。
◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
◆自己紹介はこちらです↓(声の自己紹介があります!)
https://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html
◆登録・解除: http://www.mag2.com/m/0000164141.html
(解除依頼は受けていません。ご自分でお願いします)
◆ウェブサイト https://www.556health.com/
このメルマガは自主的な登録によってのみ登録になります。
違法なアドレス収集は一切行っていません。
★ご友人への転送は歓迎です。メルマガ全文をお願いします
★このメルマガの著作権は発行者であるあづまやすしに属します。
無断転載を禁じます。転載は【事前に】お申し出下さい。
┗━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┛