★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 567号 2012.2.17
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
さて。
これまで、テーマが「傷つくこと」だったので、
ネガティブな感情について書いてきましたが、
今回は、ポジティブな感情の役割について書きます。
シリーズの中で、過去の未解決のネガティブな感情があると、
傷つきやすい状態になるという話を書きましたが、
それ以上に、今日のメインテーマである
「ポジティブな感情で心を満たしておくこと」は
重要であると言えます。
◆ こんな経験、ありませんか?
彼に「お前太ったな」と言われた。
あまり良い言い方ではありませんが、
まあ、そういう会話、あると思うんですね。
◇ある日の自分は…
直前に、仕事で表彰されて、すごく元気いっぱい。
さらに、20年来の友達と食事する機会があって、
とても楽しくて、心のエネルギーが十分チャージされていた。
そこに、彼のその一言。
あんまり、うれしいひと言ではないけれど、
とりあえず、それほど問題にせず、笑ってスルーできた。
◇ところが…別の日。
直前に、仕事で自分のミスが大ごとになってしまって、
身の縮む、とてもつらい思いをした。
さらに、雨が降っていて、靴はびしょ濡れ。気持ち悪い。
なんか、心のエネルギーが枯渇している感じ…
そんなときに、彼の
「お前太ったな」
が来てしまった!
弱っているときだったので、
「ぐさっ」と来てしまった。
◆ 受け取り方は、出来事の前に経験したものの影響を受ける
実は、受け取る側の心の状態によって、
できごとの印象って、ものすごく変わってくるものなんです。
だから、
プラスの感情で心を満たしていれば、傷つきに強くなるし、
マイナスの感情で心が占められていれば傷つきやすくなります。
・・・って私が力説するまでもなく、ご存じですよね?
今日のメインは、その先の話です。
◆ 感情の「貯金」は10年単位で考えるもの。
上に挙げた例は、体験として、記憶に残りやすい、
一連の出来事、数時間内の出来事の話です。
でも、実は、感情の貯金というのは、
もっともっと、長い期間でも起こっていることなのです。
たとえば、結婚して、なんだか窮屈な生活だと思ったけれど、
別れるのも怖かったので、我慢して生活を続けてきた。
あるときから、急に神経症的症状が出はじめて、
ちょっとしたことでも、過敏に反応するようになってしまった。
こういう場合、プラスの感情の貯金が、
10年単位で考えたときに、次第に枯渇してしまった、
ということもあるわけです。
本当は、もっとさかのぼると、
子供時代にまでさかのぼることになります。
◆ 感情の貯金ぐせ、借金ぐせ。
実は、同じできごとを経験しても、
楽しかったことに目が向くポジティブな人と、
イヤなことばかり気になるネガティブな人がいます。
これは、言い換えると、
感情の貯金ぐせがある人と、
感情の借金ぐせがある人、
という風にも言えると思います。
そしてこのクセがどうしてできるのかをひもといていくと、
子供時代にまでさかのぼることが多いのです。
◆ 人は、ストロークを得るために生きている。
交流分析のエリック・バーンによれば、
「人は何のために生きるか。それはストロークを得るためだ。」
つまり、人はストローク(存在認知)を得るために
生きているのだ、とされています。
ストロークというのは、
「おはよう」と言うのもストローク。
子供の頭をなでるのもストローク。
(そもそも「ストローク」という単語は「なでる」という意味)
ほめるのもストローク。
けなすのもストローク(否定的なストローク)。
自分で自分をほめるのも、ストローク。
感情の貯金ぐせというのは、
自分がどんなストロークを欲しているか、
自分でちゃんと分かっていて、
自分で自分にも肯定的なストロークをあげられて、
(自分で自分を喜ばせ、気持ちよくさせることができて)
他人からも、上手にストロークを求め、受け取ることができる。
そういう行動の習慣のことなんです。
詳しくはまた、次回以降!
◆編集後記
いや?テレビに映ってましたね?
なんか恥ずかしいです。
テレビ映りは、あんまり良くないですよね?
まあそういう商売じゃないですから仕方ないですけど。
この週末は、
人間関係力向上セラピスト養成講座
去年の10月からの期の最終回です。
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◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
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◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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