夫の浮気が発覚。あるいは、彼氏の浮気が発覚。
色々状況が分かってくると、
「彼女とは本気じゃないから」
「でも今は別れられない」
「仕事のストレスから、浮気に走ってしまった」
などなど、彼のあっさ???い言い訳が出てきて、それにもさらに腹が立つ、という状況があったりします。
友達に相談すると、「そんな彼、もう別れちゃいなよ!」というアドバイスがほとんど。
でも、つきあってきて、彼のそんな面を理解してあげられなかった自分にも後悔と悔しさがあり、自分が十分できなかったことも、彼の浮気を誘発した原因なのかな、なんて考えてしまって、別れにも踏み切れない…
ネットで色々調べていると、共依存だと書いてある。
・・・そうなのかもしれない。
なんて考えて悩んでしまうパターンって、実は良くあるんですが、
このメカニズムが、かなり明快に分かり、
かつ、悩みが軽くなることが分かったので、
今日はそれを解説したいと思います。
まず、この図を見てください、
人間のパーソナリティーを分類すると、おそらく、4つに分けてみるというのが、分かりやすいのではないかと思います。脳内ホルモンでもドーパミン、テストステロン、セロトニン、エストロゲン、それぞれが優位なタイプが存在する、とされていますし、
神田昌典さんの起業の話でも4種類のプレーヤー(起業家・管理者・実務家・まとめ役)が会社を動かしていると考えると説明がつく、とされていますし、さらに、タロットに4種類のスート(棒・剣・コイン・カップ)があるのも、ちょうど4種類の人格を表していることで、さらに、交流分析でもCP、NP、FC、ACのどれが優位なタイプなのかでその人の正確が特徴付けられます(Aの高い低いで、良い面が出たり悪い面が出たりはありますが)。
それぞれ別のところで発展してきたパーソナリティーの分類法だと思われますが、少しずつ違いはあるものの、実は非常に共通点がありまして、人間の本質をうまく表しているのではないか、とあづまは現在考えています。
これらの先人たちの分析を踏まえ、
「冒険者(FC・ドーパミン)」
「管理者(CP・テストステロン)」
「実務家(AC・セロトニン)」
「お母さん(NP・エストロゲン)」
という四つのパーソナリティーに分けて考えてみることにします。
実は、交際1?2年ぐらいまでの間に浮気する人は、おそらくパーソナリティーで言うと冒険者。退屈は嫌いで、新しいこと、楽しいこと、刺激が好き。
そこに、幼少期のスキンシップ不足などの「過去の承認不足」の要因が加わると、浮気をしやすいメンタリティーが完成します(もちろん、気づいて努力すれば修正できるのですが、大抵修正にチャレンジしない人が多いようです)。
ところで、冒険者タイプの男性は、図では管理者タイプと対極に位置しています。管理者タイプは自己を深く見つめ、自分の行動が道徳的か、正義と公正さがあるか、美学があるか、というようなことを深く考え、自分を律して生きようとするタイプです。
で、冒険者タイプはそこが基本的に欠けているわけ。
そして、幼少期の承認不足を持っている冒険者タイプの男性は、大抵、その頃の愛情をとりもどしたいと願い、お母さんタイプの女性と交際しようと試みます。
(つまり、この記事を読まれているあなたは、お母さんタイプである可能性が高い、という話なのですが)
お母さんタイプの人は、生きとし生けるものに対する深い愛情を持っています。人を生まれや容姿はもちろんのこと、能力で差別することすら、ためらいを感じる。全ての人には、かけがえのない価値があると信じたい、という理想主義的な面を持っています。そして、内面と内面が触れあえるような、深いつながりを求めます。ソウルメイトを求めると言ってもいい。
幼少期に傷のある冒険者タイプの人は、比較的交際の初期に、幼少期の寂しかった思い出などを「事実として」語ることが多いので、ここでお母さんタイプの人が「ああ、この人は心を開いてくれている」と勘違いしてしまうんですね。
実のところ、冒険者タイプの人は、相手と深く分かり合いたいとは感じていません。わりと外面的・表面的なものの考え方をします。そこは、お母さんタイプの人とは根本的に違っているのです。
そして、冒険者タイプの人が、自分を律して生きるという管理者タイプの要素、CPの高い行動パターンを本当に放棄して、浮気に走ってしまうと、何が起こるか。
パートナーが、本人が降りた役割を、背負わされてしまいます。
ここ、大事なところです。
冒険者タイプの彼が、自分を律して、自分の行動に美学があるというこだわりを放棄して、簡単に安直な浮気に走ってしまえば、パートナーの女性が、彼本人が放棄した役割を、担わなければならなくなるのです。
つまり、彼自身がやらなくなった、自分を律する係を、彼女が担わされるわけです。
しかも、自分で自分を律するのと違い、携帯チェックをしたり、彼の行動を監視したりして、外側から圧力をかける形になりますから、お互いに非常に嫌な気分を味わいます。
もちろん、女性の側は、この時点で、彼の仕掛けてきたある種の心理ゲームに巻き込まれていることに気づき、何らかの打開策を考える、という冷静な方向に進む必要があるのですが、でも、彼の浮気がなぜ苦しいのか、という根本的な部分を考える時、
彼が、自分が背負うべき責任である、
「自分を律して生きる」という要素を、
自ら放棄して、それを、彼女が背負わなければならなくなった、
という要因が、一番深く関わっている、ということを前提として押さえておく必要があります。
だから、冒険者タイプの彼が、得意の表面的・外面的な話で、「もうその女性とは別れたよ。これで解決だろ?」と言ったとしても、深いつながりを求め、相手の動機などの内面を重視する、お母さんタイプの女性は、「それでは解決になってない!」と、思うわけです。
この構図が、なぜよくないかと言えば、
人は、自分の責任をきちんと背負って生きるべきで、
自分の責任を他人に背負わせてしまうと、その荷物はより重くなってしまうんですね。
たとえネガティブな部分であっても、自分で背負うからこそ、解決もできるし、背負いきれるわけです。他人の人生の責任は、そもそも肩代わりしてあげることはできないのですから。
友達は、客観的な立場からのアドバイスですし、ひょっとすると、実務家的なパーソナリティーが強かったり、管理者的なパーソナリティーが強かったりして、「その関係、ムリじゃん?」「もうその彼、バッサリ切っちゃいなよ!」って普通に考えられるのではないでしょうか。
でも、人と人との深いつながりを大切にする、お母さんタイプのあなたは、その優しさゆえに、なかなか、冷酷にバッサリ切ることができない。
一緒にいれば、自分がかなり苦手な、管理者の役割を(しかも彼が自分で背負うべき部分を)担わされる心理的圧力がある。
別れようとすれば、生きとし生けるものを大切に考え、人と人との深いつながりを大切にする、自分の本質の部分が、痛む。
こんな風に、悩んでしまうのではないですか?
まずは、自分の優しさを、十二分に認めてあげてください。
その優しさは、彼がちゃんと心を開いて受け取ってくれたかどうかは分かりませんが(そこは彼の課題ですし)、彼の癒しに十分役立つものだったはずです。受け取らなかったとしたらそれは彼の責任。
あなたは、十分やりました。
まずそう思うこと、自分の良さを十二分に認めることが、その先に進むための第一歩です。
そしてやはり、彼が放棄した、自分を律して生きるという生き方を、彼に求めていく必要があります。よい求め方を解説すると本一冊分ぐらいになってしまうので、ここでは割愛しますが、まずは、自分の「彼の主張はおかしい」と感じる感覚を大事にしてください。
その感覚は、100%正しいのです。
その上で、今後どうするかを考えて見てください。
・・・なかなか、ひとりでは決断できない場合は、相談してくださいね。
その方が近道のことは多いですから。
まさしく自分の状態だ…と非常に共感しました。
自分が辛いのは、自分がダメだからだ。
とずーっと思って、自己嫌悪で本当に辛かったのですが、
あづま先生にセラピーで上記の内容を教えていだだいてから、
自分はこれで良いんだ。と認めることが出来ました。
結果的には私たちはお別れをしましたが、彼を、私を良く知るきっかけになりましたし、前向きに捉えることが出来ました。
これを知った上で、次こそは自分と相手を受け入れて幸せになりたいと思います。
彼が戻ってくる、と言っていた事が現実になるかもしれません。
そうした時に、しっかりと主張して苦しまないようにしていきます。
まずは自分に、頑張ったね。と言いたいです。
同じ思いをしている方が少しでも自分を責めないで楽になれて、幸せになれれば嬉しいです。
ありがとうございました!
はじめまして。
交流分析もやってみてNPが高く、改めてお母さんタイプと実感しました。
実際友人にも「ゆずは彼のお母さんみたいだ」と言われることも多々ありました。
好きだから近くにいたいという気持ちもあったんですが、元カノと浮気も一度ありましたので、元カノのいる地元に一人で帰すのは不安ということで彼の地元に行くことを決めたんです。しかし、彼からは責任は取れないよと言われていました。
いつも何か問題が起こるたびに「ちゃんと彼と向き合わなくちゃ」と思うのですが、嫌われたらと思うとなかなか言いたいことも伝えられず、嫌な態度を取っていたと思います。
結局私は彼に振られてしまいました。
自分の気持ちを振り返ると
私は自分に自信がなくて、承認欲求も高いこと
別れた今も彼に執着していること
彼に対して依存していたことなどを感じております。
成長しないと、他の人と付き合うことになっても
また同じことを繰り返すだけじゃないかと、とても不安です。
自分の気持ちもぐちゃぐちゃで、どうしたらいいか分かりませんが、
ここのコラムを読んで勉強したいと思います。
幸せになるために、私はいったいどうしたらいいんでしょうか?
先生の解説ではじめて私の苦しさの原因が理解できました。幼少期のスキンシップ不足と母親への潜在的怒りからくる女性不信が浮気の原因にあることを、ずっと夫に
説明してきて5年目で、彼もようやく自分の問題を自覚出来るようになりました。
魂の部分では絆を感じるので切りすてることもできず、女性として夫を許すことも出来ず苦しみましたが、彼に自分の行動の責任をとっていくことをずっと言い続けてきたので、少しずつ夫の態度が変わってきました。
実務家タイプのカウンセラーに離婚を勧められてつらかったことも先生の解説でよく
わかりました。
「毎日、誠実に私と向き合い、仲良くする努力をし続ける限り、私はあなたを見捨てない。でも、それをめんどくさいと言う態度をとったら、その時は二人の関係は終わりです。」と夫には宣言しています。
私が可哀想な被害者を演じていても関係はよくならないと先生のコラムから学びましたので、これからもフェアな態度でよい関係を築いていきたいと思います。
ひかりさん
コメントありがとうございます。
そうですね。
自分の個性を、まず認めるところからスタートですよね。
そしていつか、自分も相手も幸せに、成長し合える関係が手に入るといいですね。
応援しています。
ゆずさん
コメントありがとうございます。
まずは、自分の優しさを、十二分に認めてあげてください。
その優しさは、彼がちゃんと心を開いて受け取ってくれたかどうかは分かりませんが(そこは彼の課題ですし)、彼の癒しに十分役立つものだったはずです。受け取らなかったとしたらそれは彼の責任。
あなたは、十分やりました。
まずそう思うこと、自分の良さを十二分に認めることが、その先に進むための第一歩です。
そしてやはり、彼が放棄した、自分を律して生きるという生き方を、彼に求めていく必要があります。よい求め方を解説すると本一冊分ぐらいになってしまうので、ここでは割愛しますが、まずは、自分の「彼の主張はおかしい」と感じる感覚を大事にしてください。
その感覚は、100%正しいのです。
その上で、今後どうするかを考えて見てください。
・・・なかなか、ひとりでは決断できない場合は、相談してくださいね。
コラム本編と同じアドバイスになってしまいましたが、
結局それが大事なことだと思います。
えりさん
コメントありがとうございます。
細かい部分は分かりませんが、コメントの文面を拝見する限り、彼に必要な、厳しい愛情をきちんと向けていらっしゃるようだと感じました。
なかなか、難しい対応だと思いますし、色々思い悩むこともあるかと思いますが、基本的には、私がアドバイスしても、そのような方針を提案すると思います。
とてもよく頑張っていらっしゃると思います。
ぜひ、ご無理なさらぬよう、ご自分のことも大切にしながら、これまでのように、引き続き彼にも接してあげてほしいと思います。
応援しています。
最後にひと言。
同じ悩みのテーマを持っていらっしゃる方に、指針を示し勇気を与えるコメントだと思いました。心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
はじめまして。初めてコメントします。
相手の仕掛ける心理ゲームへの冷静な対応とか、本一冊になってしまう相手への伝え方とか本当に知りたいです。
きっと方や策だけではないのだろうと思いますが。
根本的に冒険者とお母さんは上手く行くのでしょうか?
悩みます。
こんなことで悩まない自分になりたい。
私は完全に、というか典型的なお母さんタイプだということがわかりました。
そして、お母さんの愛情が欲しい男性を引き寄せていたのですね。
ひどい時にはそれをただ利用されただけの辛い恋愛の経験もあります。
(癒された途端、他の女性の元へ行ってしまった)
先生のセラピーを過去に受けて、今は自分をしっかり愛すことができ、
罪悪感や依存心も軽くなってきました。
今まで私なりに精いっぱい愛してきたことも認めていますし、
私はこれでいいんだって、思ってます。
でも、本質的にお母さんタイプであることは変わりませんから、
引き寄せる男性も変わらないってことですよね?
ということは、私はずっと同じような男性を引き寄せてしまって
いつまでも幸せな恋愛ができないということでしょうか・・・?
だんだん不安になってきました。
どちらかというと引き寄せの法則であって、
このコラムの主旨とずれてしまうかもしれませんが、
よろしければコメントお願い致します。
さゆさん
コメントありがとうございます。
不安なのですね。
これは、コメント欄で解決できる問題じゃないですよ。
とくに伝え方に関するテーマは、たくさん本を読んで(「アサーティブ」に関する本がお勧めです。森田汐生さんの本とか。)勉強して下さいね。
すぐ不安になってしまう自分、というテーマは、
やっぱりセラピーが有効じゃないかなぁ。
幼少期からの承認不足の問題(インナーチャイルドの問題)ではないかと思いますので。
がんばってくださいね。応援しています。
HMさん
コメントありがとうございます。
セラピーのあと、変化を感じていらっしゃるのですね。
さて。
お母さんタイプが冒険者タイプと引き合うとは、私はどこにも書いていませんよ。
上の記事でも、お母さんタイプが主体性を発揮していないですよね?
だから、記事に書いたような展開になるわけです。
ちなみに、主体性を発揮して、自分の望みを言葉にできるし、自分の望みに向かって生きるお母さんタイプの女性は、管理者タイプの男性と引き合うことが多いようです。
日頃から、自分の望みをはっきりと口にするようになると、
不本意な出会いは減っていくものです。
そこがいまのHMさんの課題なのだと思います。
がんばれ!
私はまさに今この状況です。
幸せに来てたいままでの一年間がある人の証言によってすべて崩れました。
愛情表現がはっきりしていて、尽くしてくれる最愛の彼氏がいて幸せすぎると思っていました。
しかし現実は私に隠れていろんな女と寝ていました。
本気で謝罪する気配もなく、女との縁もきってないであろう彼に絶望して、別れようと
おもったものの、連絡を一日でもとらないと食欲もわかないし、常に相手が今何してるんだろうと心配になってしまって日常生活がままならなくなってしまい、結局浮気に気付かなかった幸せな頃に戻ろうと思い努力をしてきました。
しかし浮気がバレてからは扱いも適当になり、私が愛されたいと思ってすがりつくような関係になってしまいました。
周りの友人や両親にも迷惑をかけてしまい、申し訳ないと思っています。
この記事のことを心にとめてがんばりたいです、、、。
さおりさん
コメントありがとうございます。
辛い体験でしたね。
この経験が、次のステップに進むための、貴重な学びとなりますように・・・
応援してます。