★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 594号 2012.9.8
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
さて今日は、
先日電車の中で見た光景から、
思ったことを書こうかと思います。
あるお母さんと、二人の息子たち。
5歳と、3歳ぐらいでしょうか。
一番前の席で、運転席をのぞき込んでいる。
もちろんお約束の、靴を脱いで座席に立っていました。
で、兄弟で、どっちが真ん中で見るかで押し合いへし合い
しているわけですね。
見え方には大して変わりはないと思うんですが(笑)
それで、お母さん、叱っているんですが、
子どもたちは全然聞かないんですね。
まあ、きかない盛りの子どもたちですから、
なかなか言うことを聞かないものなのだと思いますが、
しかしその一方で、
叱り方がすごく気になったんですね。
【その言い方でいいのか?】
【そもそも親自身が、子供のままでいいのか?】
私はそう感じたんですね。
(その子たちには、そっと、
自分で成長しろよ?、と心の中でエールを送りました)
と、ここで、突然話は変わりますが、
珠帆美汐さんの名文をご紹介。
前回からの続きですが。
>学校に行きたくなかった。
>自分は誰からも嫌われる。
>誰からも好かれない。
>みんながあっちに行けと言う。
>こっちに来るな、と言う。
>どこにも居場所なんかない。
>両親がとても仲が悪く、母がノイローゼ状態で、
>家庭にも居場所はありませんでした。
>「あんたたちさえ生まれてなかったら、
>離婚できたのに」と母から何度も言われました。
>私が生まれてきたせいで、大好きなお母さんが苦しんでいる。
>私さえ生まれてこなかったら。
>自分が生まれてきたことを本当に申し訳なく思いました。
>今でも思い出すのがつらい思い出があります。
>母が他の兄弟を連れて家出しようとしたときに、
>私だけは置いて行こうとしたこと。
>「あんたはお母さんがおらんでも大丈夫やろ、な?」
>と言われたこと、
>次の日、家出を断念した母がトランクから
>他のきょうだいの衣類を出していたけれども、
>私の衣類だけはいつものタンスの中に入っていたこと。
>私は誰からも愛されない。
>みんなから要らないと言われる。
>生みの母からすらも。
>誰一人私を愛さないし欲しがらない。
>私が居ることはみんなの迷惑。
>自意識が過剰になる思春期は本当に疾風怒濤に苦しく、
>高校から大学にかけて、何度も何度も自殺企図をしました。
>びくびくおどおど、人の顔色をうかがい、友達をろくに作れず、
>バイトでちょっと注意されてもいちいち泣き出したりしてしまう。
>見捨てられ不安が強く、
>ひとりで居ることに耐えられず、恋愛依存。
>複数人から同時に注目を浴びることが病的に怖く、
>そんな機会があると心臓がバクバク、息が上がり、
>イヤな汗をかき、足が震え、目眩がして倒れそうになる。
>それゆえ、就職活動もできませんでした。
>面接試験を想像しただけで呼吸ができなくなり、目がくらむ。
>結局会社訪問も面接も一社もしないまま大学卒業。
>だって、できなかったんですもの(泣)。
>不可能、でした。
>まっすぐフリーターの道へ。
>まともな社会人経験がないまま、
>25歳で結婚、26歳で長男に恵まれましたが、
>お約束のように育児ノイローゼ。
>赤ん坊の泣き声が私を責める声に聞こえ、
>「あんたまで私を責めるのか!」と子供と一緒に泣き崩れる日々。
つづきは「癒し力ワークショップ(札幌)」のページに。
https://www.556health.com/sp/hugandact_rlts/
(このワークショップ、東京開催は9/15・16なんですが、
満席で、次回開催予定はちょっと先です。すいません!!)
珠帆美汐さん。
今でこそ、クライアントが自分らしく生きるための
サポートをするお仕事で、
北海道にこの人あり、というぐらいの活躍をされていますが、
こんな風に、苦しんだ過去があったんですね。
さてここで、冒頭の親子の話に戻りますが、
私がなぜ、気になったかというと、
そのお母さんの言い方が、
「運転手さんに怒られるよ」
「周りの人に怒られるよ」
「周りの人に恥ずかしいよ」
ということばかりだったんですね。
言い換えると、
「この世界は、世間様という怖い存在の中で、
必死で気を遣って生きる場所なんだよ」
ということを、親の無意識から子供の無意識に、
伝えていることになるだろうな、と思いました。
親もそのことには無自覚だと思うんですね。
私のところには、
周りの人の目をすごく気にしてしまって、
なかなか自分らしくいられない、
生きづらい
他人の目が怖い
自分の存在が恥ずかしい
そういう悩みを抱えて相談に見える方も、
結構いらっしゃいます。
表面的には恋愛の悩みであっても、
よくよく話を聞いていくと、根っこはそこにあった、
みたいなことも、実は多いわけです。
そして、そうなった原因が、
本人も分からない、ということがよくあります。
象徴的な出来事が特にない、ということも多いので。
一方、日頃から、母親が叱るときに
「誰それに怒られるよ」という、
「他人の目は怖い」という視点からものを言っていることが、
無意識から無意識に、じわり、じわりと伝わる、
ということは、起こっているかもしれないわけです。
本人が、受け取ったことすら気づかないうちに。
で、その二人の男の子たちは、
なんだか、すごくいや????な感情を受け取ったかのように、
ますますケンカをしていました。
(がんばれ?、自分で成長しろよ?、
と心の中でエールを送りました)
じゃあ、どうだったらよかったのかってことなんですが。
子供は、親の言動を全てまず「鵜呑み」にして取り込むんですね。
心の動きも含めて。
関わる親の側は、自分が「親P」の自我状態を
しっかり持っていることが大事になります。
電車の中で、騒いで他人に迷惑をかけることがあったら、
それは、マナーとして、いけないこと。
そう思ったら、他人様の目を怖れる言葉ではなくて、
自分基準の言葉で、
「電車の中では、「しー」だよ」
と言えばいいわけです。
子供に「しーだよ」と言っている、
指示出しの責任者は、私です。
そういう意識をしっかり持って。
これが「親P」の自我状態をしっかり持っていると言うこと。
メルマガだと文字だけなので伝わりにくいんですが、
親が他人様の目を怖がって言っているのと、
自分基準の言葉で、責任ある言葉として言うのとでは、
文字にしたときに同じでも、現場にいたら、
伝わる雰囲気というか、言葉の重みが違うんですね。
ではさきほどの例では、お母さんは、どうだったのか。
周りの人の目を気にするというのは、
「子供C」の自我状態のひとつで、
「順応した子供(AC)」という自我状態です。
ちなみに子供Cにはもうひとつあって、自由な子供(FC)
があります。
まあちょうど、電車の中で展開されていた状況は、
「怒られるよ?やめようよ!」とびくびくした子供が、
「だって面白いんだもん」と好き勝手やっている子供に
注意のようなものをしている状況、という話です。
形式上は親が子に注意していますが、
心理学的には、子供が子供に言っている状態だったわけです。
まあそういうわけで、
注意の効果もなかったわけですね。
私は子育てのノウハウをメルマガで教える気は、
あまりないんです(いま実践を通じて勉強中ですし)。
それよりも、
こんな風にして、自分が過去に影響を受けたかも、
という、自分を省みるきっかけにしてほしいと思って、
こういう記事を書いています。
自分軸を持って、相手に接することができるようになると、
急に相手の態度が変わってきたり、ということは、
よく起こることです。
特に、今まで「順応した子供(AC)」の自我状態が多く、
他人の目が気になって仕方ない、という人が、
自分軸を持って、相手に接するようになると、
周りの人の反応も、大きく変わることが多いです。
珠帆美汐さんも、
自ら試行錯誤されて、
自分で自分を育てることにチャレンジ。
今では、私から見ると別にアダルトチルドレン的なところは、
ないんじゃないかと感じるぐらいです。
ご本人は、まだ色々あると感じていらっしゃるようですけど。
で、たとえ親が、しっかり「親P」の自我状態で、
自分と関わってくれなかったとしても、
自分で自分を育てていくことができれば、
その問題、子供や孫の代に持ち越さなくて済むじゃないですか。
だから、自分で自分を育てて、成長していきましょう。
◆ 今日のまとめ
親が、どんな自我状態で子供(というか自分)に接してきたか、
そのことが、親の無意識から子の無意識へと伝わるもの。
それは、出来事ベースの記憶ではないので、
大人になってから「思い出す」ことができない。
思い出せないが、考え方のクセや、感情のパターンという形で、
無意識が学習してしまっている。
もう少し何回かかけて、
子供時代の影響という話と、
それを変え、自分で自分を育てていく取り組みの話を、
書いていきたいと思っています。
次回もお楽しみに!
◆編集後記
昨日メルマガを出そうと思っていたんですが、
昨日は一日、ネット環境を入れ替える作業で終わってしまい、
(auひかりに切り替えたんですが…大家さんに工事の説明を
営業担当者がちゃんとしていなかった、などの問題があり(怒)
いろいろ対応して、あやうく工事中止か、というところまで
行ったんですが…一応無事終わったんですが、疲れました)
メルマガ発行は今日になってしまいました。
さきほど、バジルを摘んで、ジェノベーゼソースを作りました。
バジルがずいぶん伸びてもっさりしてきたので(^^)
今日は夜から、名古屋でセミナーを行います。
今期のセラピスト養成講座は、名古屋も開講しますよ?
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ご無沙汰しております。
以前小田原でお世話になったものです。
あれから、一年半以上も経過しているなんて不思議でなりません。
セラピーの効果がいまも続いていて、育児や家事で忙しく思うようにセラピーに行けなくてもあづまさんの言葉が突然心に降りてくることがあります。
毎日の生活の中で「ああ、私はお母さんにこうして欲しかったんだ」「淋しかったんだ」
という気持ちが出てきて驚いています。
もちろん、その度に娘を抱きしめとゆるしのワークをしたり(笑)、子どもたちが寝ている横やお風呂でゆるしのワークをしています。
「自分軸のある親に怒られること」
「自分軸のある親であること」
最近、本当にこの大切さを実感しています。
私は何事にも自信がなく、いつも後悔や迷いの中にいた気がします。
本を読んだり、周りを見て、必ずぶれる・・・
自分を責める。
UPDOWNが激しくて、対応がまちまちになる。
育児方針や今後の自分の仕事の進退についても混沌としていました。
そんなだったので、子どもに影響がもろにでました。
そういう三年間だった気がします。
今まではきづかなったけれど、自信がなくて不安なんだということに気づきました。
自分のことなのに全くわかっていなかった(汗)
そして、子どもを通して知り合った素敵なママ友達と子どものお陰で半年くらい前から
「自分はこれでいいんだ」と思えるようになった気がします。
結婚したお陰でよそ様の家に長期滞在する機会にも恵まれ、
こんな夫婦もあったのか、こんなライフスタイルもありなのかといつも「目からウロコ」的な影響をうけたのも、いい方向に作用したようです。
自分軸がなく自信がない理由もなんとなく育った環境を振り返って見ればわかります。
親のせいというか、あの環境と母親の対応では当然だったのかも。
親も人間で大変だったんでしょうね。
でも、本当に知らないうちに父親や母親の無意識にしていることを繰り返すんですね・・
「自分で自分を育てていくことができれば」どんなにいいか。
私はもうすぐ「お母さん」四年生になろうとしています。
たくさん涙を流し、主人の浮気を乗り越え(こちらは今は浮気はありませんが、対応についてはセラピーにて相談したいと思います)、二人目の出産し、迷うことばかりでしたが、
体当たりの四年間でした。
そのときの自分の決断があってこそ今があるので、前も後ろも大切だけど
「今」を大切に生きていきたいと思います。
今後のメルマガ期待しています!!
ALOHAさん
コメントありがとうございます。
そうですか。セラピーの効果が続いている。
嬉しいご報告ありがとうございますm(_^_)m
素敵なお母さん四年生ですね(*^_^*)
体当たりで頑張ってきたことが、成長につながっているのでしょうね。
いいお話しをありがとうございました。
ではでは!