★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 632号 2013.11.2
こんにちは、あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
人間関係力向上セラピスト養成講座、基礎コース
今日から始まりました。
また新たな、素敵な受講生との出会いがあると思うと、
楽しみでもあり、ちょっと不安もあり、という感じです^^
さて。
前回、最後に、
>他人から、「浮気しても良いんじゃないの?」
>とか言われても、自分の中の倫理観がぐらぐらしないぐらい、
>しっかりしている、ってこと。
>まだぐらぐらしちゃう人は、
>レベル3にいきなりジャンプしようとするのではなく、
>今の自分はレベル2をしっかりクリアすることが大事だ、
>と考えてください。
>そして、今回のココヘルは、すぐに閉じる(笑)
>で、浮気はいけない、ということが、
>骨の髄までしみこむまで、
>自分にしっかり言い聞かせてください。
>一方、もう、
>「そんなの当たり前すぎるじゃん、
> わざわざ言わなくても。」
>と言えるぐらい、自分の中のルールが、安定していて、
>他人の言葉でぐらぐらしないようになったとき、
>ようやく、次のステップに進む準備ができた、
>ということになります。
と、書きました。
人間は持って生まれた感情のみの状態(レベル1)から、
社会性、外的基準を学ぶ段階(レベル2)
を経て、成長していく存在なんですね。
そして、その先、それが、
今日これから書く内容ですし、
このシリーズで一番お伝えしたい内容でもあります。
感情のコントロールレベル3。
このレベルでは、
【ルールは、十分に分かっている】
でも、
【ルールに反する感情が湧くのも
また人間だと分かっている】
ということが前提になります。
浮気を例にとって言うならば、
【浮気はいけないこと、そんなことは百も承知だ】
(ルールは、十分に分かっている)
でも、
【結婚期間中に、他の異性に恋心を抱いてしまう
ことがあるのもまた人間だ、と分かっている】
という話になります。
人間は、ルール通りに感情が動くわけではありません。
他人を叩いたり、言葉で攻撃したり、
無視したりしてはいけません。
そう言われても、腹が立って叩きたくなったり、
悪口を言いたくなったり、
もうこんなやつとは関わりたくない、
とばかりに無視したり、
したくなることって、あります。
自分の中に、ルールが確立すればするほど、
そのルールに反する感情は、行き場を失います。
で、どうするのよ、
というのが、
感情のコントロールレベル3の課題なんです。
少し難しい言葉で言うと、
ペルソナとシャドウをどう統合して、
折り合いをつけていくのか、という話なんですね。
このレベルになると、
模範解答、といったものは、ないと思うんですね。
その都度、自分の頭で考えて、創意工夫をするしかない。
正解のない世界。
で、
その、始めの一歩が、
認める、ということ。
自分の感情を、そういう感情があると認める。
そう、それが、
「オレはホントは、婚外恋愛がしたいんだよ」
という言葉。
感情のコントロールレベル3の段階の人の、言葉なのです。
似て非なるものに、
感情のコントロールレベル1の支配的夫、があります。
「オレは婚外恋愛がしたいんだよ。
(だからお前は黙って従え)」
これは、相手に意見を言う機会すら与えず、
自分の感情に従って生きるだけの、
感情のコントロールレベル1の夫です。
で、レベル1の場合は、
そのまま行動化してしまうわけですが、
では、レベル3の場合は、
その後どうするのでしょうか。
ここは、カップルによって様々でしょう。
一番、波風が立たない結末は、
どうしてそう思うのか、深く考えてみる、
ということを通じて、
夫婦間にどんな新しい風を入れるべきかが明らかになり、
さらに深いレベルで夫婦が分かり合えるようになる、
ということでしょうか。
たとえば、若い頃は、夫は、性欲がどんどん湧いてくる、で、
品がなくてすみませんが、ある種、
たまったら出す的な欲求の充足が必要だったのが、
男性も40代ぐらいになってくると、
何もなくても性欲がどんどん湧くということが少なく
なってきて、むしろ、
性欲をかき立ててくれるような、
刺激の方がほしくなる。
で、妻を見ると、セックスに応じる姿勢はあるけれど、
もっと刺激してくれる、なんてことはなくて・・・
みたいな。
今のは一例ですが、
たとえば、こういう風に、夫婦の間で、
相手に求めるものが変化しているにもかかわらず、
お互いに良く考えず、
コミュニケーションも取ってこなかった、としたら、
婚外にそれを求めたくなる瞬間も、あるかもしれません。
そういうことを、ちゃんと見つめて、
お互いに自分の気持ちを伝え合い、
建設的な解決策を考える。
まあこの場合であれば、たとえば、
改めてお互いに、男女として、魅力的である努力をしようと、
まあそんな方向の取り組みになるでしょう。
これが、感情のコントロールレベル3、ということです。
再度念を押しておきますが、
レベル2を十分に卒業していない人が
3に生半可な気持ちで進むと、
自己犠牲になってしまいます。
ルールを自分の中にしっかり刻み込む、
というレベル2の段階をしっかりクリアしていない人は、
まずそこをしっかりやってください。
関連した話を書いておきますが、
感情のコントロールレベル2を十分に卒業する、
ということは、
世界のデフォルトは、ルールを守る信頼で出来ている、
ということを受け入れる、ことでもあります。
人を見たときに、基本、信用に値する、
と自分の心が自動反応するのか、
人を見たときに、基本、信用できない、
と自分の心が自動反応するのか、
これは、他人に対するイメージ、
私はこれをセルフイメージの対義語として、
【ワールドイメージ】と呼んでいるのですが、
(心理学の教科書には載ってない言葉です)
この、ワールドイメージが、
人は信用に値するもの、というイメージになっているかどうか、
それが、最終的には大事になります。
感情のコントロールレベル2を十分に卒業
=そういう人が世界に多い、というワールドイメージを持つ
と、言い換えてもいいでしょう。
話を戻しますが、
どんな場合でも先ほどの例のように
解決しなくてはいけないのか。
それは、そうではないと思います。
夫婦でお互いによくよく話し合った結果、
自由恋愛で行こう、という合意ができたなら、
それはそれで、アリだと思います。
但し、お互いに感情のコントロールレベルが3で、
ふたりとも自分の意見を言い合える空気の中で決めた、
ということが前提になりますが。
まあこれは、少数派ではあるかな、という気はします。
・・・と、ここまで書いて思いましたが、
人間の成長って、めんどくさくできてますね。
わざわざルールをしっかり自分の中に刻み込む段階をへて、
今度はそのルールを一部手放すような方向に
進むのが成長だなんて。
自分もそうやって成長してきたと思うんですが、
それにしても、めんどくさい仕組みになってます。
次回、感情のコントロールレベル2を十分卒業した人が、
3に進むために、どんな取り組みをしたらいいか、
その話を書きたいと思います。
次回もお楽しみに!
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◆編集後記
基礎コースの開講に、上級コースの開講準備、
インターンシップの段取り、
コーチング(こちらは生徒として)と、
色々同時に進行しているので、把握が大変です。
ま、自分で立てたスケジュールなんですけどね。
今日は、基礎コースの初日。がんばりま?す。
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