心理セラピーが真に役立つとき【得体の知れない感情の癒し】

 

こんにちは、あづまです。
 
世の中には色々な相談業がありますが、占い、コーチング、コンサルティング、などなど。
その中にあって、心理【セラピー】が真に役立つ場面、いや、もっと言えば、この場面では心理セラピーしかない、というタイプの問題があります。
 
それは、得体の知れない感情を癒す、というテーマです。
 
 
彼氏に振られそうになると、世界の終わりみたいな、どど〜〜んと奈落の底に落ちるような落ち込み方をする、とか、
 
バカにされたり、見下されたりすると、突然、我を忘れるような、激しい怒りに襲われる、とか、
 
そこまで極端でなくても、
なにか、特定の場面、特定の状況などで、頭で考えてみるとどうもおかしい、そこでそんなに不安になったり、怒ったりしなくてもいいのに、というレベルの、強い感情がわき起こってくる、というような場合。
 
 
本人は、長いことその感情に慣れ親しんでいて、自分は「そういう性格」だと思っていたりするんですが、それが、乳児期〜幼児期のトラウマ的な体験によるものであるケースは、これまでの相談経験上、かなりあります。
 
生まれ持っての性格ではないのですから、必要なケアを行い、正しく対応すれば、生きづらさの原因となっている、その【得体の知れない感情】をかなりおとなしい状態、誤解を恐れずに言えば、「普通の人の感覚レベル」まで改善することが可能です。
 
 
これから数記事にわたって、その改善法について書いていきます。
 
今回は、基本中の基本について書きたいと思います。
 
 
なぜ、そういうことが起きるのか、という話です。
 
まず基本として押さえておいてほしいことは、トラウマのでき方です。
たとえば、小学生の時に、木の上から落ちた。で、そのとき、かなり怖い落ち方をしたし、その後も相当痛い思いをした。
 
そういう経験があったとしますね。
このときに、あまりの恐怖に、感情が閉じてしまい、その出来事を思い出すことすらできなくなった、潜在意識の中に封じ込めて(抑圧)、意識に上らせることのないようにしてしまった(あくまで、無意識的に、です)。
 
すると、日頃からその恐怖心を感じて生きることはなくなり、一旦は落ち着くわけですが、その場面を思い起こす状況、たとえば木の上などの高所に行くと、得体の知れない恐怖心を感じて、体が動かなくなってしまう。
 
このように、
・激しい感情を感じる原体験
・それを解消できず、抑圧(フタをする)してしまう内的・外的状況
がそろうと、トラウマが作られ、解消されず、
恐怖症的な症状(得体の知れない恐怖)が出るわけです。
 
 
実際には、高いところから落ちたからと言って必ずそうなるわけではなくて、十分泣ける状況があったり、その後にその出来事について話せる状況と、共感的に聞いてくれる家族の存在があったりして、感情が解消に向かうこともあります、というか、解消することの方が多いと思います。
 
 
ところが、それが、なかなか解消しない状況もあります。
・本人が非常に幼い(4歳未満の、記憶の残らない時期など)
・受けた心の傷が深い
・その出来事の時点で、かなりの愛情不足
・その後の家族のケアがなかった
などの状況があると、解消せず、過去の傷が凍りついた状態で、大人になるまでそのまま固定化されてしまうことがあります(したがって【得体の知れない感情】がわき起こることがある)。
 
 
次回以降、もう少し詳しく、よくあるパターンと、解決の大まかな道筋について書いていきます。