心理セラピーが真に役立つとき3【得体の知れない感情の出どころ】

 

あづまです。
 
心理セラピーが真に役立つとき1
心理セラピーが真に役立つとき2
 
からのつづきです。
 
さて、【得体の知れない】感情に襲われる、
という症状が、幼児期の感情が未解決になったもの、
である可能性を、以前の記事でお伝えしました。
 
では、どうやったら、
 
本当にそうであるのか、知ることが出来るのでしょうか?
 
いや、そもそも、
 
幼児期の感情が原因であると特定することは、
可能なのでしょうか?
 
 
 
私は、こう考えます。
 
人は、心理学的には「転移」と言いますが、
似た状況、似た対象に対して感じた感情を、
呼び起こして、重ね合わせて感じる特性を持っています。
 
 
たとえば、夜ひとりになったときに、
ふと、恐ろしい闇に呑み込まれるような感覚に襲われた。
 
大人になってからの話ね。
 
 
このとき、
たとえば、赤ん坊とか、出来事の記憶が残らないぐらい小さい頃、
夜ひとりで起きてしまって、大人はみんな死んだように眠っていて、
あまりに恐ろしく、固まったという経験をしたかもしれません。
 
その経験から来た感情が、
夜、暗い、ひとり、という「似た状況」を引き金にして、
呼び覚まされた、ということが、起こりえます。
 
ここまでは、
可能性の話。
 
セラピーの現場で実際に必要なのは、
では、いまその症状に悩んでいる人が、
本当にその原因なのかどうか、
どうやったら分かるのか、という話。
 
 
結論から言うと、
調べよう、調べよう、としている限り、
 
分かりません。
 
要するに、心理分析に凝ってもムダだってこと。
 
 
その、大もとと思われる体験をセラピーで扱って、
思い出しても怖くなくなって、
 
 
そして、もしも、
 
 
悩んでいた症状が消えたとしたら、
 
 
ああ、やっぱりそれが原因だったのか、
と、分かる。
 
つまり、解決方法を試してみて、
症状が消えたら、ああそれだ、と証明できる。
 
これを、結果的証明法、と言います。
 
偉そうな名前が付いていますが、
要は試してみましょ、ダメだったら次、
って話なの。
 
 
でもね、これだと、
ひたすら当たりくじを引くまで、
くじを引き続けるみたいな、
体力勝負になりそうですよね?
 
そこで、少しでも、
当たる確率を上げる方法がほしいと思うもの。
 
 
その方法を、次の記事で、お届けします(予定)。