★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 640号 2014.8.19
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さて。
ちょうどお盆が終わった、という感じの時期ですね。
仕事に復帰して、まだエンジン全開じゃない、
という方も、いらっしゃるかもしれません。
私もサラリーマン時代には、
通常の仕事の期間と、夏休み、みたいな期間と、
結構ハッキリ分かれていましたが、
やりたいことを仕事にして、
土日休日の方が人が集まるということもあり・・・
となっている今、
どのタイミングが休みなのか、
自分でもよく分からなくなりました。
あ、それなりに休んではいますので、
ご心配なく。
さて、
お盆と言えば、
あちらの世界から、
先祖の霊がこちらに帰ってくる、
そのために、灯りをたいて待つ、という行事ですね。
私自身は、
宗教的な意味での、
あちらの世界については、よく分かりません。
ただ、
心理学的な意味での、
あちらの世界と、
色々、共通点や関連がある気がしています。
人間は、
自分にとって都合の良くないものを、
あっちの世界に押し込めてしまって、
「なきものにする」
ということを、無意識にやりがちです。
非常に辛い過去のトラウマ的体験を、
抑圧する、みたいなことは、典型例ですが、
それ以外にも、
「人に頼み事をする」
とか、
「人に『NO』と言う」
という行動を、
「あっちの世界」に持って行ってしまって、
自分の生きている、こっちの世界から、
閉め出してしまっている、
ということは、よくあるわけです。
最近、プロセスワークという分野について、
セラピーに取り入れようと学びを進めていますが、
少し、概念的・抽象的すぎるかな、という気は
しなくもないですが、
私が学んだ、色々な分野の中で、
いちばん、バランスの取れた、
心理的課題の扱い方を持っているかな、
と感じています。
プロセスワークでは、
慣れ親しんだ世界のことを「一次プロセス」
まだ見ぬ、未知の世界のことを「二次プロセス」
と表現します。
たとえば、
他人に対して「NO」を言うのが苦手な人がいたとします。
この人にとって、
他人の期待に添うように行動することは、
一次プロセス。
他人の期待に反して「NO」を言うことは、
二次プロセス。
と、こう表現します。
インナーチャイルド派、
深層心理が大事派の
セラピストの人は、
NOと言えないのは、
過去の承認不足の問題であるとか、
マズローの五段階欲求説で言うところの、
安全の欲求が満たされていないことが原因であるとか、
ついついそうやってすぐに、
原因を想定してしまうわけですが、
プロセスワークでは、
とりあえずまず、
慣れ親しんだ一次プロセスとして、
他人の期待に添う行動をすること、
未知の世界、二次プロセスとして、
他人の期待に反して「NO」を言うこと、
があるのですね、
と定義します。
こちらがわの世界と、
あちらがわの世界、ということですね。
そして、その間に、
三途の川ならぬ、
「エッジ」がある、
と、表現します。
長らく、カウンセリングの仕事をしていて、
たとえば、
他人の期待に添う、
という一次プロセスが固定化していて、
他人に対してNOと言う、
という二次プロセスに進めないという人が、
全部、
過去のトラウマ的な、未解決の感情や、
幼少期の承認不足のようなインナーチャイルド的課題、
なのかというと、
実はそうではないケースも、
結構あるのだと気づきました。
たとえば、
優等生である、というパターン。
学校では、成績がいいんですね。
それなりに能力があるので、
他人の期待に添うことが、ちょっと頑張れば出来る。
小学校の頃、このパターンで生きていると、
自分にとってこの世界は、
他人の期待に応えるという、
関係性で関わる世界だ、
というイメージができあがります。
で、ずっとそのパターンを続けていくんですね。
何かの大きな問題が起きない限り、
そのパターンに疑問を持たずにずっと生きていきます。
でもどこかのタイミングで、
・とんでもなくモラハラ的な上司に出会った
・すごく厚かましい義父・義母との関係で困った
・仕事の責任と子育ての両立で、いよいよ限界に
など、
これまでのパターン(一次プロセス)を
変えなければ、対応できない瞬間がやってきます。
この、優等生パターンの人の場合、
必ずしも機能不全家族で育ったわけではありません。
だから、幼少期の体験ばかり、
一生懸命掘り起こそうとすると、
掘っても掘っても、解決しない、
ということになります。
心理セラピストは、
過去の傷つき体験(トラウマ)や
過去の承認不足(愛情飢餓)などを
扱うのは得意な人が多いですが、
そして、そういうアプローチをすることが、
有効なケースも、それなりに多いのは事実ですが、
当てはまらないケースも、
あるわけなんですね。
そして、一方、
一次プロセス
二次プロセス
というとらえ方は、
大体どんなケースでも
当てはまるので、
より、一般的で、客観的な
心理的課題の取り扱い方だな、と感じています。
もちろん、
一次プロセス
二次プロセス
という定義をしたあとに、
そのあと、良く話を聞いていくと、
結局、過去の未解決の感情が、
エッジとして、そこに立ちはだかっている、
ということもあると思います。
逆に、
単に、いままでそれを経験してこなかったから、
本当に、未知の世界なので、
抵抗があって、先に進みにくい、
ということも、実は、あります。
そして、
色々なタイプのクライアント(相談者)が
いらっしゃいまして、
自分の問題を、
・トラウマ的に取り扱われる
・愛情飢餓(インナーチャイルド)的に取り扱われる
ことが、とにかく嫌だ、
という方もいらっしゃるわけなんですね。
まあ、
「セラピストが偉そうに、
なにレッテル貼ってるんだ」
みたいな感覚というのも、
私自身も、ちょっと分かるので(笑)
一次プロセス
二次プロセス
エッジ
という取り扱いなら、
非常に客観的で、
決めつけが無くて、
いいと思うんですね。
今後、こういう定義をしながら、
セラピーをレベルアップさせていきたい。
そんな風に、考えています。
まとめますと、
人間には、
慣れ親しんだ、こっち側の世界(一次プロセス)と
まだ見ぬ、未知のあっち側の世界(二次プロセス)が
あって、
時に、二次プロセスに進むときに、
心理的抵抗が大きい(エッジが存在する)場合がある。
ということなんですね。
霊的な、あちらの世界から、
霊が戻ってくるという、この時期に、
心理学的な、あちらの世界のことについて、
考えてみるのも、いい機会かな、と思います。
次回もまた、お楽しみに!
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ではまた!
◆編集後記
5月頃から育てているバジルですが、
もうね、半端なく育ってしまって、
若干、収拾がつかなくなってきました(笑)
バジルペーストは冷凍保存していますが、
乾燥バジルなどは、自前で作る気もないので、
バジルの使い途に困ってますorz
いよいよ何本か根っこから切ろうと思ってます。
今年もバジルchan、ありがと???
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