あづまです。
私は常々、
仕組みや人間関係は、
人間の感情と一致するように作るべきだ、
という考えを大事にしていますが、
浮気が起きたあとの相談を色々受けていると、
浮気されてつらい理由のひとつが、
「こんなことされ続けたら、私はこの人をもう愛せなくなる」
というものである、
ということに、気づくことがあります。
「私が、愛されていない」
ではなくて。
「私が、(彼を)愛することを、できなくなる」
なのです。
もちろん、
私が今まで、色々な記事で書いた来たような、インナーチャイルド的課題が十分にクリアできていない状態(=愛され足りない)であるとか、事が起きた直後で、心のエネルギーが枯渇している状態であるとか、色々な理由で、
「私が、愛されていなくてつらい」
という気持ちになることは、あります。
でも、そればかりではない。
成熟した人は、何かに愛情を注いでいる状態が、
生き生きと生きる上で、必要なこと。
それが、なくなることは、つらいこと。
ですよね?
これ以上このつらい状況が続いたら、
私が、彼を、愛することが、できなくなる。
セラピーの中で、
こういう状態であることに気づいたら、
私は、その相談者さんの中に、愛があることを、お伝えします。
あなたは、愛のある人ですね、と。
(まあホントはみんな、愛がある人だと思うんですけどね)
でも、そうやって、気づくことが大事なので。
そして、
愛を表現していられる、
素敵な自分でいたいからこそ、
問題のある状況を、解決していくべき、なのだと思います。
愛を表現したい、という大もとの感情があるわけだから、
それを、苦痛なく表現できるように、
安定した夫婦関係があるべき、
と、そう考えています。
カウンセラーや、宗教家の人などには、
つらい状況があっても、
自分自身のあり方で、愛は表現し続けられる、
そんな方向のことを、
おっしゃる方もいらっしゃいますが、
私はそんなに悟りを開けていないので、
それは無理だ、と思ってしまいます。
だからこそ、
相手が愛を表現できるためにこそ、
自分は、二人の関係を良好に保つべきだ、
そう考えるわけです。
仕組みや人間関係は、
人間の感情と一致するように作るべきだ、
というのは、そういうことです。
今の人間関係がつらいと感じるとき、
(全ての場合がそうだとは限りませんが)
実は、自分が十分に、安心して、
愛を表現できない状況にあるからつらい、
そんなことも、あるかもしれない。
一度そう考えてみてください。
そして、もしも、
その通り、私が愛を表現できないことがつらいのだ、
ということが、しっくりくると思ったら、どうか、
まず、自分自身の中に、愛があることを、
認めてください。
それだけでも、随分楽になると思います。
参考になれば。