その恋、恋愛依存症かも!? 問題アリの彼から離れられない心理

彼のことが大好きで、離れられない。ずっと一緒にいたい。もしかすると、恋愛依存症の状態かもしれません。依存症のメカニズムを知って、それと照らして恋愛依存症を考えることは、解決の役に立ちます。依存症になりやすい要件というのがあって、・喜びが(単一で)強い・喜びと、それがない場合の落差が大きい

あづまです。
 
彼のことが大好きで、離れられない。
ずっと一緒にいたい。
 
恋愛をしていればそういう気持ちになるのは自然・・・と言いたいところですが、本当にそれ、健全な精神状態の恋愛でしょうか?
 
もしかすると、恋愛依存症の状態かもしれません。
 
 
依存症というのは、何かに依存し、それがなくては生きられないと感じていて、社会生活に支障が出ている状態のことを言うわけなので、恋愛では、なかなかそこまでは行かないと私も思いますし、そういう意味では、医学的な意味での「依存症」ではないのでしょう。
 
しかし、依存症のメカニズムを知って、それと照らして恋愛依存症を考えることは、解決の役に立ちます。というわけで、ここでは、恋愛依存症か否かの診断のためではなくて、自ら、今の苦しい状態から抜け出したいと考える人が、解決策を考えるための記事を書こうと思います。
 
 
まず、依存症になりやすい要件というのがあって、
・喜びが(単一で)強い
・喜びと、それがない場合の落差が大きい
 
です。
 
このことから言えるのは、喜びが恋愛しかない(=恋愛以外の生活や仕事が充実していない)という状態で、恋愛をすると、そこに依存しやすいということ。
 
また、恋愛をすると「セロトニン」が減り、人は精神的に不安定になりやすくなる、ということが知られています。セロトニンは、うつ病の人が脳内で、これが減るので感情的に不安定になる、と言われる、そのセロトニンと同じです。
 
つまり、もともと人間は、恋愛をすると、喜びと寂しさの落差が大きくなりやすい脳の仕組みを持っていて、それはすなわち、恋愛に依存しやすくなる仕組みを持っていると言える訳なのです。ですが、少なくともそのことを知っていれば、予め対策を立てることもできます。
 
・恋愛以外の生活で、安心安全を感じられる環境を持っている
・幼少期のトラウマ・愛情飢餓などの問題は、恋愛前に解決しておく
・ストレスの多い人間関係を(できれば)避ける
・趣味や気晴らしなど、自分を楽しませる方法を知っていて、実践している
・恋愛が始まっても、同性の友達など、恋愛以外の人間関係が充実している
 
言い換えると、恋愛に一極集中すると、
もともと、人間が恋愛に依存しやすい仕組みを持っていることと相まって、恋愛依存になってしまいやすい、ということです。
 
 
恋愛依存症について書いてある記事を色々読んでみると、本人のメンタルな要因について書いてあることが多いように思います。幼少期の愛情飢餓があると、それを埋めるために恋愛し、結果恋愛依存になってしまう、というような。
 
そのような視点で考えることも、もちろん大事なのですが、ここではもう少し違った視点から見てみたいと思います。
 
それは、相手の問題。
 
その相手は、あなたに安心と自信と自由をくれる人でしょうか?
その点をよく考えてみてください。
 
安心をくれる人というのは、誠実で率直で、ごまかしやウソが少ない人のことです。
「今日は仕事だ」と言っていたら、その言葉を信じられる、ということ。
居所不明な時間や、何を考えているのか分からない部分が、少ない人のこと。
 
自信をくれる人というのは、概念的には難しいのですが、
人を人として、大切にしている、という感覚が土台にある人のことです。
逆のパターンを考えるとよく分かるのですが、たとえば彼が、とても能力の高い人で、仕事もできるしお金も稼いでいる。そういう意味ではスゴイ人なんだけど、「能力のないヤツは生きている価値がない」という考えの持ち主だったらどうでしょう。
一緒にいると、あなたはどんどん自身を奪われていきます。
人を人として、大切にしている、という感覚が土台にある人の場合、一緒にいて自信を奪われるなんてことはありません。
 
自由をくれる人というのは、これは分かりやすいですね。変な嫉妬をしたり束縛をしたりしてこない人、ということです。束縛には、何から何までチェックする、というのも含みます。とにかく、恋愛前と後で比べたときに、あなたが自発的、自主的に予定を決めて行動する自由が極端に減っていたら、その相手は「自由をくれる人」ではない、ということです。
 
 
そして、そういう相手とつきあってしまったとき、
その相手の問題は、相手の課題です。あなたの課題じゃありません。
束縛する彼氏がいたとして、彼のメンタルな課題です、ということです。
 
しかし、
その相手とどうするかを決めるのは、あなたの責任です。
付き合い続けるのか、別れるのか。
 
いきなり二択じゃないかもしれません。
ちゃんと、相手に、これこれが問題だとキッパリと伝え、その上で、「改善されないなら別れる」と宣言し、その宣言は絶対に守る。そういう態度も、とても大事です。
 
もしあなたが、「自分の言葉を守らない人」になってしまえば、あなたの言葉の重みはゼロになり、相手に響かなくなります。言った言葉は絶対に守ること。
 
そういう部分で、自分側の課題もある、と言えるのです。
 
 
恋愛依存。
 
交際前から、防止のための取り組みはできます。
恋愛以外の人間関係や生活、仕事を充実させておくこと。
 
そして、過去の(とくに幼少期の)愛情飢餓などは、なるべく早く癒しておくこと。
 
そして、ここが今回の記事で一番重要な部分ですが、相手に問題がある場合も多いので、安心と自信と自由をくれる人かどうかちゃんとチェックして、問題があるなら改善要求をする。それでも改善されないなら別れる、といった、自分を守るための行動をしっかり取る、ということが大事です。
 
恋愛に依存しているかも?
と思ったら、これらのことを、考えてみてくださいね。
 
ではでは!