★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 697号 2016.3.16
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
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今日は、私が何のために仕事をしているのか、
という話について書いてみたいと思います。
もちろん、生活費を稼ぐため、
というのは土台として当然あるのですが、
では、十分なお金を持っていたら、
「おせんにキャラメル」といった生活をしたいのか、
というと、絶対違うと思います。
もし、お金だけを追うのだったら、
もっと即金になる仕事もあると思いますし、
今の仕事を選んでいるのは、
生活のためのお金目的、
だけではないです。
では、何を目指しているのか。
もしかすると大げさかもしれないけど、
世界が崩壊するのを防ぎたい
みたいな想いですね。
大げさですねやっぱり(照)
以前、「文明はなぜ崩壊するのか」
という本を読みました。
共感するところ大だったんですが、
私が理解した範囲で要約すると、
社会が複雑化していくと、
次第に、
人間の(トレーニングを積まない素での)感覚では、
対応しきれなくなってくる。
すると、不安を煽ったり、怒りを煽ったりする、
そういうことを仕掛ける人に、
皆が乗ってしまう。
そうなっていくと、
政治もいわゆる「衆愚政治」になってしまって、
機能不全に陥っていく。
まあそういう話。
ひとりひとりが、
自分の感情に責任を持ち、
かつ、
自分自身も、自分の感情に振り回されることなく、
必要な判断を下すことが出来る。
そういうことが必要なんですが、
なかなか、難しいですよね。
たとえば、原発の是非なども意見が割れる
ところではありますが、
震災の直後には、原発はやっぱり必要、
という意見はとても言えなかった。
感情的に反発を食らっただろうから。
いや、反対なら反対でいいんですよ。
でも、感情的な反応として言うのが良くないって話です。
もちろん、
感情というのは、
生きる意味を感じる上で、大事なものですし、
実は、理性的に見える「決断」という行為にも、
感情に関連する脳の部分(大脳辺縁系)が深く関わって
いることが分かっています。
つまり、
人生の喜びを感じることも、
人生の意味・意義を感じることも、
感情と切り離せないこと、なんですね。
だから、
「感情に振り回されない」ことは、
「感情を無視して理性的になる」ことではない。
振り回されないけれど、
大事にする。
その微妙なバランスを取れるようになる。
そういう話だと思っています。
ほかに、気になるテーマは色々あるのですが、
たとえば、社会が変化してきた結果、
少子化になっています。
それを直接解決するほどの力は、
私にはないですが、
ひとつのポイントとして、
「ぶっちゃけ、若い女性に負担が行きすぎだろ」
問題があると考えています。
・30代までは仕事に没頭しろ(職業人として自分を育てろ)
・早く結婚して子供を育てなさい
・(特にお子ちゃま夫だと)夫の面倒を見なきゃいけない
仕事、夫、子供の全部の面倒を、
全力でみなさい、的になってしまうんですね。
「勝手に言ってろ」的に他人からの雑音を突き放し、
達観できる人はいいんですが、
まじめな人ほど全部聞いてしまおうとするので、
大変になってしまう。
実はその、負担が多い問題、
ほんとは若い女性だけではないと思ってます。
男性(オジサン)にも負担が結構行っていて、
その原因をどんどんさかのぼっていくと、
日本がこれだけ先進国長いことやってるのに、
脱工業国化がうまく図れず、
クリエイティブな高収益の産業が育っていない
ことが事の根本的な課題だとは思ってるんですが。
(だから既にやや稼ぎにくくなった工業にしがみつき、
みんなで「もっと頑張ろー」とやりがちになって、
お父さんが早く家に帰ってこられないわけです)
まあそういう問題については、
私が直接どうこうできないので、
未来の社会に向けた問題意識を持った経済学者を
見つけたら応援のために本を買ったり、
その人の記事をSNSでシェアしたりといった、
間接的な関わりにとどまっています。
えと、話が大きくなりすぎました。
話を戻しますと、
私がコンサル(セラピー)で大事にしていることの
ひとつは、
「その思い込み、本当に未来でも通用する?」
「その道徳、過去の遺物になってない?」
その通りの言い方はしないですが、
こういうことを、問いかけることです。
よく、「女の敵は女」って言いますよね?
もうちょっと冷静に表現すると、
女の敵は、
古い価値観に染まって、
不本意ながらそれを生きてきた、
先輩の女性、
(あるいは不本意ながらそう生きている同輩の女性)
という意味です。
昔の価値観に染まったお母さん
昔の価値観で生きてきたお局様
など。
子育ての悩みを一番相談してはいけないのは、
「子育てはイヤだけど、私は我慢してやってきた。
だからアンタも忍耐強くやりなさい」
って押しつけてくる、
既に子育てが終わった先輩の女性。
あなたの気持ちや、価値観を大切にしてくれる
人は敵じゃないですよ、念のため。
で、押しつけてくるひと、というのは、
自分の恨みを深く抑圧しているから、
他人にも同じ痛みを味わわせようとしてくる。
実はこれはかなり厄介です。
相手は善意だと思ってるから。
男性の場合、似たような構図は、
こういうのがあるかもしれません。職場で、
「あれほど上の批判をしていたのに、
自分が上に立ったら、かつての上司と、
同じになってしまった」
みたいな現象、経験している人、多いと思いますが、
(私は会社員生活が10年足らずだったので、
そこまで変化を肌で感じる時間がなかったですが)
その変化の一部は、
管理職になって、下にいたときは見えてなかった
ものが見えるようになり、
結局同じような考えに至った、という
至極まっとうなものだと思いますが、
自分が押さえつけられてきたので、
今度は、やり返してしまうという、
まあ恨みをやり返した的な要素が、
絶対ないかと言われたら、
きっとあります。
こんな風に、
人が、自分の感情や価値観に、
責任を持たないと、
「そう感じるから正しい」
「私の感情がそう言ってる」
という感情絶対主義に陥ったり、
自分の価値観が、
単なる上の世代からの刷り込みなのに、
そのことに、無自覚で、
あとの人にそのまま押しつけてしまったり、
そういう問題が起きてきます。
その問題に、
気づく人を少しでも増やしていきたい。
これなら、私の今の立ち位置から、
微力ですが、
世界を崩壊から救うために(相変わらず大げさ)、
力を発揮することが出来る、
と、考えています。
私の大もとの動機が、
そういうところにあるので、
(この仕事を始めてから、徐々に気づいたのですが)
私の基本的な活動方針は、
「一人一人がパワーアップすることで、社会が良くなる」
と、こうなるわけです。
すると、どうしても、個人セッションなどで、
本人の利益のため、以上のことも、
求めてしまうことがある。
(もちろん基本は本人の利益、なんですけどね)
たとえば、
「しょーもない浮気症のだめんずと結婚してしまった」
こういう状況が見えたとしますね。
世界を崩壊から救うために、
この仕事をしていますから、
基本的には、相談に来た女性が、
パワーアップして帰ってくれることが、
一番になります。
問題点をちゃんと整理して、
相手の問題は相手に返す。
自分で背負いすぎないように、言う。
「あなたと結婚してなくても、
彼はやっぱり似たような問題を起こしたと思います。」
↑
こういうコメント、私、結構言いますね。そういえば。
共感とか、
セラピーの時間で涙を流すとか、
そういうことも、
必要なら、大事にします。
感情の置き場があれば、
また立ち上がって、頑張れますから。
そして、ここが、一番私らしい方針だと
勝手に思っているところなんですが、
「別れるなら別れるで、私はその決断を応援します。
ただ、別れるその日までは、誠実に相手に接しましょう。」
こういうことを、言います。
それは、
本人の姿勢を整える、とか、
パートナーがひどい奴でも、同じ穴のムジナにならない、とか、
そういった、
本人のため、という意味も、もちろんありますが、
実は、
もうひとつの意図として、
「一度関わった相手なのだから、
少しでも、愛情のある関わりをして、
もしその関わりの中で、彼の課題が少しでも良くなる
助けになれば、それは立派な社会貢献だ」
というものがあるからです。
能力やエネルギーに限界がある、
生身の体を持った私たち人間には、
限界というものがあります。
だから、
無限時間、無限責任、無限エネルギーで、
誰かを救うことは不可能です。
でも、
ちょっとでも関わったなら、
ほんとに、
ちょっとでいい。
その関係から、自分も、相手も、
ちょっとだけ、良くなる方へ
ちょっとだけ、成長する方へ、
変化した、
そういう変化を作り出そうと努力する。
それが、大事なことだと考えています。
だから、
別れるその日までは、
相手には、愛情のある誠実な接し方をしよう。
それが、人として、あるべきあり方だ、
というアドバイスになります。
別に、それをしたからといって、本人に特段得が
あるわけではないと私は思っています。
もうどうせ別れるだけの相手なのだから、
ぶっちゃけ、適当にあしらっても、
その後の自分の人生に、そんなに変わりはない、
と、実は割と本気で思っています。
それでもね、
人として、ちゃんと生きようよ、
という理由で、
相手には誠実に接しよう、と言っているんです。
でもね。
この話、
この、メルマガの号だけを読んでいると、
私が相談者さんに説教している感じに
読めるかもしれないけど、
そうじゃないから。
私の自慢のひとつでもあるんだけど、
私のところに相談に来る相談者さんたちね、
こういうことをおっしゃるんです。
(複数の方からこの意見は聞きました)
「しょーもない浮気症のだめんずと結婚してしまった」
こういうケースの話をしていますよ。
で、
「夫と別れたら、また別の女性を苦しめるんじゃないかと思って」
えらい!えらすぎる!
自分のことだけじゃなくて、
他の被害者を出さないように、って考えている。
えらい!
素晴らしい!
しかも、その懸念、的を射てると思うし。
・・・ただ、ちょっと、背負いすぎ。
なので、
その方向に沿いつつも、
もうちょっと軽くしてみない?
って提案をする。
すると、
別れるその日までは愛情のある誠実な接し方をしよう。
そして、あなたといたことで、
彼の課題が少しでも軽くなったら、
それは、すごいことなんだよ。
いや、既にここまででも、
彼は○○××の点で変化したんだよね?
それってあなたの成果だよ。
すごいことじゃん!
(本気で思ってます)
で、あとは、
私にはもう無理です、って思ったら、
別れていいんですよ。
そういう言い方になるわけです。
一人一人が、社会に何か貢献をする、
社会というと大げさだと思うなら、
身近な他人でもいい、何か貢献をする。
そういうことを、
大切にして生きていきたい、
と思ってます。
まあそういう考え方の中で、
私ができることってなんだろう。
そう考えたとき、
人が、
自分の軸を持ち、
感情に振り回されず、
正しい選択が出来る。
そういうことの、お手伝い、
これなら、私も多少のことは出来る。
そう思ってます。
社会が崩壊するのを防ぐ、
とか言った割には、
やっていることは、小さいけれど、
方向はね、そっちなんです。
私の仕事上の、
大事な価値観ね、それが。
今日は長くなった・・・
比較的、
同じ内容が配信されることが多い、
ココヘル(まぐまぐ版)と、
ココヘル+(独自配信)ですが、
今回は内容がとても長くなってきたので、
続きは、ココヘル+で配信したいと思います。
(まだ続きがあるんかい!)
そっちもよろしくね!
ココヘル+ 登録はこちら。
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今日はココまで。
次回もお楽しみに!
ではまた!
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◆編集後記
昨日は次女の友里椛の卒園式でした。
もう小学生ですよ・・・小さくて丸顔なので、
ほんと、いつまでも赤ん坊の時のイメージが残ってるんですよね。
ところで、この原稿は3/11に書き始めたものです。
私はあの日ちょうど、広島に帰省していて、
カタッとも揺れませんでしたので、
地震そのものは、テレビで見た経験でした。
ですので、あの頃に感じた事を思い出すと、
自粛ムードを早く解消すればいいのに、ということ
でしたね。歌舞音曲禁止、みたいな空気になってしまって。
でも、
災害が起こったときに、浮かれてるから禁止、というなら、
日頃から禁止するべきだし、
逆に、日頃からそれを許可するなら、ちゃんと仕事に対する
社会的な意味を考えて、誇りを持ってプロ意識を持って、
災害後にも、そのエンタメ的仕事をしっかりやればいい。
まあしばらくしたら、野球やサッカーや、音楽なども、
プロたちは、「自分の出来ることをする」と言って、
活動を始めたので、それで少し安心しました。
というわけで、この時期になると、
仕事の意義、仕事の意味について考えることが、
多くなりますね、私は。
ではまた!
┏━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┓
◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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