★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 813号 2017.6.21
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
7/29(土)13:30〜
「ゆるゆる亭」
ヨガ・瞑想・セラピー盛り合わせ講座
自分をゆるめるための一日。
先日「食べる瞑想」の会で講師を務めて下さった、
金田絵美さんと、こんどはあづまも積極的に講師をしますので、
ふたりでコラボのワークショップです。
その名も「ゆるゆる亭」
ヨガ・瞑想・心理セラピーからいいとこ取りをして、
日頃、緊張の中で生きている自分をゆるめるための時間。
現在、講座の募集準備中です(告知はもう少し待ってね)。
そこで、それに関連しまして、また、金田絵美さんに、
ヨガ・瞑想Q&A集「マインドフルな生き方のコツ」への、
追加質問をお願いしました!!!
今なら、また、質問受け付けています!(無料)
みんなで知識をシェア、という形にはなりますが、
おひとりずつ、丁寧に回答してくださっています。
前回タイミングを逃した!という方もぜひぜひ!
http://bit.ly/2pjkedM
6/24(土) 「教え方・学び方研究会」
心理セラピーのスキルを学ぶと、自分を見る目「メタ認知」が
育つんですね。実はこれは、人に何かを教えたり、学んだりする
ときに、かなり威力を発揮することを、経験的に感じています。
そこで、
毎回テーマを決めて(6/24はPCスキル)、
苦手な人と得意な人の違いについて学んでみよう、という研究会。
スキルだけでなく「学び方」そのものも研究する。
そんな講座です。
・苦手な人は純粋に教わりに来てもOK。
・得意な人は自己観察を通じてよりレベルアップを目指しましょう。
もう直前なので、お申し込みはできれば今日中でよろしく!
→→ http://bit.ly/2qEbNWS
では、メインコンテンツに行きたいと思います。
現在、第7話を配信中です。
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、作品を書いています。
フィクションですが、症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて創作し、
プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
また、解説を「ココヘル+」の方で書いていますので、
そちらも合わせてご活用ください。
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
第七話 霞の向こうの神セッション
こちらにもアップされています。
https://556health.com/consultant/
【登場人物】
(現在の人物)
ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
順子(よりこ)・香澄(かすみ) ゆり子の友人
(ノートの中の人物)
恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
なつを ドクターの助手
(今回の登場人物)
ユミコ 彼との関係で相談に来た。
【恋愛ドクターのレガシーとは?】
有名な恋愛カウンセラーだったゆり子の祖父の手記なのだが小説風に
書いてある。段ボールにノートの束として突っ込んである。
ゆり子の父が受け継ぎ、そして今、ゆり子が受け継いだ。
悩んだらランダムに一冊選んで読むと、今の悩みにピッタリのテーマが
そこに現れるという・・・不思議なノート。
第五幕 「理想人間」対「感情人間」 つづき
「彼は、おおらかで、小さなことにもキリキリしてしまっていた
ユミコさんを優しく包んでくれたんですね。」
「はい、当時、そう感じていました。」
「そのおかげで、ユミコさん自身も、少し自分をゆるめることが
出来るようになった・・・のですか? あ、勝手に推測して
しまいましたが。」
「え、あ、はい。その通りです。彼がいてくれるおかげで、
何でもきちんとやり過ぎず、『まいっか』みたいな心を持てる
ようになったと思います。」
「彼のおかげで、自分をゆるめることを覚えた。
これは、実は必要な成長の段階なので・・・」
「そうなんですか?」ユミコはちょっと驚いたような調子で言った。
「ええ。そうです。」相変わらずドクターは、いつも通りの調子で
応えている。「子供時代から、学童期まで、とにかく、もっと、
もっと、と毎日、毎週、毎月、毎年、以前よりも成長した自分を
作っていきます。まあこれは、人間として必然的なことです。
でもどこかで、成長のアクセルをゆるめるときが来るのです。
そのタイミングが来ているのに若い頃と同じようにずっと
アクセルを踏み続けると、おかしくなってしまうんですね。」
「私、おかしくなりかけてました。」
「そのときに、ゆるめてもいい、ゆっくりしてもいい、
『もっともっと』と頑張らなくてもいい、と、自分をゆるめることが
できるというのが、逆説的ですが、この段階での成長なのです。」
「なるほど・・・成長期とは違うのですね。」
「そうなんです。そういう意味で、ユミコさんの場合、彼と出会った
ことが、いい成長のきっかけになったのだな、という風に、私には
見えました。」
「ああなるほど。そう考えると、私と彼の出会いも、意味があった
気がします・・・でも・・・」ユミコはまだ少しばかり腑に落ちない
といった表情をしている。
「でも・・・?」
「彼が、同じように成長の段階を踏んで、自分をゆるめることが
出来るようになった、とは思えません。」
「ははは。なるほど。なかなか厳しいですね。」
「あ、すいません。」
「いやいや、男性を甘やかさない女性、歓迎ですよ。そうあるべきです。」
ユミコは少し照れた様子で黙っていた。
ふう、と一息ついて、ドクターが口を開いた。
「そうですね。確かに彼が、今のまま、もっとゆるんでしまったら、
社会生活を送る上で必要な能力が足りないまま、『まいっか』
『これでいっか』となってしまいそうですね。」
「そうなんです。それって、そのままではダメですよね?」ユミコは
少し不安そうな調子で訊いた。
「ここは、なかなか難しいところです。上から目線で『いい』『ダメ』と
判断するような権利は誰にもないと思うんですが、実際、生活を共に送る
ことを考えると、ちょっと無理、という相手はいると思います。こちらに
十分なゆとりがあれば、彼のゆっくりペースの成長につき合ってあげる
ことも可能かもしれませんが、仕事もあるし、子供も欲しい、その中で
自分自身の楽しみも必要だし、将来に向けての学びも必要だし、貯蓄も
・・・と考えていくと、『あなたとはムリです』という結論を出すことも、
立派な決断だと思いますよ。」
「そうですよね・・・」ユミコは納得しているようだったが、それでも何か、
まだ少し引っかかるものがあるようだ。
「ところで、今私が考えた用語ですが『理想人間』と『感情人間』という
考え方を、ちょっと持ってみませんか?」
「『理想人間』と『感情人間』ですか?」ドクターがヘンな表現をしたので、
ユミコはちょっとクスッと笑った。
「ええ。何かを決めるときに、自分の感情・・・まあ簡単に言えば
『快』『不快』で決めるのが感情人間。それに対して『筋が通っている』
『価値観に合う』『道徳的』『そうあるべき』といった、理想を掲げて、
それに沿っているかどうかで決めるのが『理想人間』です。」
「あっなるほど。彼は感情人間、私は理想人間の方だと思います。」
「そうですよね。そして、お互いに、自分の持っていない要素ですから、
相手に惹かれるわけです。」
「ああなるほど。そうかもしれません。私、自分の感情をあまり感じて
いなかったから、感情豊かな彼に惹かれたのかもしれません。」
「そうですね。そして、お別れするときのポイントですが・・・」
「はい!ぜひお願いします。」
「相手に期待していた要素を、ある程度、自分のものとして身につける
ことが大事です。このように、自分が持っていない要素を相手に求めて
始まった恋愛の場合、相手の持っている要素を自分のものに出来たとき、
依存や執着をせずに、相手との関係を終わらせることが出来ます。」
「はーーーー・・・・」ユミコは、わかったーという顔をして、しばらく
「はー」と言い続けた。そして、続けた。「そっか、それで私は、彼と
離れることに、何だか抵抗があったんですね。まだ、自分ひとりで、
感情を大切にしたり、理想ばかり追求せずに自分の気持ちベースで
『まいっか』と判断したりする自信が、ないんだと思います。」
「だから、イライラしながらも、彼をそばに置いておこうとしてしまう、と。」
「そうです。」
「それなら、彼がいなくても、自分の中に、感情を大切にして物事を判断
する基準というか、人格というかが育ってくれば、彼を手放しても
大丈夫、という気持ちになれると思いますよ。」
「そうなんですね!まだ実感はないですけど、その方向でやってみたいです。」
「あの・・・横から口を挟んですみません。」私なつをはどうしても気に
なることがあって、つい口を挟んでしまった。
「確か、夢の中のセッションでは、彼氏さんとは別れる方向で考えている
けれど、何か踏ん切りが付かなくて、その理由が、完全に別居するまで
居候させてもらうのが気が引けるとか、そんな感じでしたよね?」
余計なことを言って先生に突っ込まれるかとドキドキしながら先生の方を
見たら、先生は納得した様子でうなずいていた。
「ああ、なつを君、良いポイントですね。いつそのことを訊こうかと考えて
いました。そう、確か、夢の中では、彼氏とは別れるけれど、何ヶ月か
住まわせてもらうことに対して、良心がとがめる的な動機だったんですよ。
こうして話していてたどり着いた動機と違っているので、どっちが本当
なんでしょうね、という話をしたいと思っていました。」
「ああ・・・なるほど・・・両方ある気がします。ただ、自分の中に
『感情人間』の要素が少なくて、彼を失うと、それを失ってしまうことが
抵抗があったんだな、という、今先生が話して下さった原因の方が大きい
と思います。」
「そういうことですか。なるほど、納得です。」
ドクターはそう言ってなつをの方をちらっと見た。
「あ、はい。私も納得しました。話の筋は通っているし、これで進めていい
と思います。」先生に意見を言うのはいつも緊張する。
先生も今回は納得したようで、私の言葉をうなずいて聴いてくれた。
(つづく)
夢の中で出てきた「気が引ける感覚」
これが彼に悪いから、と、あとで解釈したのだけれど、
こうしてセッションが進んでみると、
それも確かにあるが、「自由な感情を生きている彼」を
失うことで、自分の大切な一部を失うような不安を感じていた。
それの方が大きいと、ユミコさんは気づいたんですね。
こんな風に、自分の本当の動機を、自分で誤解していることって、
実際、よくあります。
もうそろそろ、第7話もおしまいです。
次回もおたのしみに。
ではでは!
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◆編集後記
今日は知花の誕生日。実家で一足早くお祝いはしたけれど、
今日はようやくプレゼントをもらえる日(知花にとって)。
こういう思い出って大事ですよね。
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◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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・メール相談は行っていません。また、多数のメールを頂くた
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◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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https://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html
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