【ココヘル818】脱オレサマを目指す女子(4)|恋愛ドクターの遺産第八話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 818号 2017.7.5
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
2017.7.29 13:30-19:30 於 東京都北区 滝野川会館
ゆるゆる亭ーヨガ・瞑想・セラピー盛り合わせ体験講座
https://www.556health.com/sp/relux/
 
 
先日「食べる瞑想」の会で講師を務めて下さった、
金田絵美さんと、こんどはあづまも積極的に講師をしますので、
ふたりでコラボのワークショップです。
その名も「ゆるゆる亭」
ヨガ・瞑想・心理セラピーからいいとこ取りをして、
日頃、緊張の中で生きている自分をゆるめるための時間。
申込受付中です!
 
また、それに関連しまして、金田絵美さんに、
ヨガ・瞑想Q&A集「マインドフルな生き方のコツ」への、
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今なら、また、質問受け付けています!(無料)
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では、メインコンテンツに行きたいと思います。
現在第8話を配信しています。
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、作品を書いています。
フィクションですが、症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて創作し、
プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
 
また、解説を「ココヘル+」の方で書いていますので、
そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
 
第八話 脱オレサマを目指す女子
  こちらにもアップされています。
  https://556health.com/consultant/
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
 順子(よりこ)・香澄(かすみ) ゆり子の友人
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
(今回の登場人物)
 淑恵 毎回「オレサマ」とばかり恋愛している。
   ここ2年ぐらいは、それに気づき、お断りしているのだが、
   相変わらず「引き寄せている」。
 
 
【恋愛ドクターのレガシーとは?】
有名な恋愛カウンセラーだったゆり子の祖父の手記なのだが小説風に
書いてある。段ボールにノートの束として突っ込んである。
ゆり子の父が受け継ぎ、そして今、ゆり子が受け継いだ。
悩んだらランダムに一冊選んで読むと、今の悩みにピッタリのテーマが
そこに現れるという・・・不思議なノート。
 
 
 
第二幕 振り回された日々 つづき
 
「ええと・・・」なつをは椅子に座り直し、姿勢を正して言った。
「では、『オレサマ1号』『2号』『3号』で行きたいと思います。」
「はい、お願いします。」淑恵はすっかり笑顔になっている。
「では淑恵さんが『1号』と別れたあと、当然、『もうこんな経験は嫌だ』
 と思ったと思うんですよね。次につき合うときに、何か自分でやってみた
 対策や、友達に聞いて取り入れた対策などはありますか?」
「はい・・・実際のところ効果はあまりなかった気がするのですが・・・」
淑恵はなつをの表情を伺うような様子でそう言った。
「ええ大丈夫です。すでにやった対策を、ドクターがまた提案しないように、
 うまく行かなかったことも含めて、お聞きしているのです。」
「ああなるほど、そうなんですか。」
(実は、本当は少し違うんだけど・・・)なつをは心の中でそう思っていた。
どんな対策をしたかを聞くのは、クライアントがどんな対策を思いつきやすい
人なのか、どんな対策に頼りがちな人なのか、その偏り・クセを知るためなのだ。
 
人はワンパターン化した、偏った対策を使い回す傾向がある。それでうまく
行っているうちは、同じパターンで対応できるわけだからある意味効率がいい
のだが、うまく行かなくなっても、同じパターンを繰り返してしまうことがある
のだ。その傾向は、自分では気づきにくい。だから第三者が客観的な視点で見て
みることに、意味があるわけなのだ。でも、今の時点でそれを説明してもさらに
意味が分からないだろう。だから先生からこうして「事実を聞いておいてくれ」
「どんな対策をしてみたかを聞いておいてくれ」と頼まれたときには「先生が
同じ提案をしてしまわないように」という方便を使うことにしている。これは
間違いではないが、一番本質を突いた表現でもない。昔はこういう方便が、
不正直な気がして本当に苦手だった。最近は、全てを正しく表現しようとする
ことだけが、誠実というわけでもない、ぼかしたり、方便をうまく使うことも、
相手のためになるのだ、ということを少しずつ学んだ。私も大人になったなぁ、
と、時々思う。
「さて、どんな対策をしてみたんですか?」なつをは訊いた。
「まず、よく見るようにしました。」
「なるほど。よく見るようにした、と。
 たとえばどんなところを見るようにしたんですか?」
「ええと。私と一緒にいないときの様子も観察するようにしました。」
「と言いますと?」
「たとえば、『オレサマ2号』とは職場で出会ったんですが、職場で高圧的な
 物言いをする人は避けるとか、そんな風に、自分以外の人への接し方も、
 よく観察するようにしました。」
「ああなるほどね。これからモノにできるかもしれない女性の前では、紳士に
 振る舞っていても、素の自分を出しているときには、オレサマかもしれない。
 それをチェックしよう、というわけですね?」
「はい。でも結局『2号』もオレサマで、彼とはすぐ別れてしまったんですが、
 このやり方はあまり有効とは言えないと思いました。」
「なるほどなるほど・・・」なつをはメモをしながら話を聞いている。
なつをはここで、先生の教えを思い出していた。以前、こんなことを言われたのだ。
「なつを君、相手の話のどこが『事実』で、どこが本人の『解釈』なのか、
 それを整理しながら聞いて下さい。解釈が多い人の話の場合、
 『具体的にどんなことが起きたんですか?』などと聞いて事実を聞き出すように
 します。逆に、自分の解釈を述べる自信がない人の場合など、延々と事実を
 事細かく話す人もいます。そういう場合は
 『それであなたは、そのことについてどう思ったんですか?』など本人の解釈も
 きいてください。」
要するに、事実と解釈と、きちんと分けた上で、どちらも大切にする、という
ことだ。このことは何度も何度も言われて、先生から叩き込まれた、話の聴き方の
基礎だ。それで、この場合は、どっちだろう。一瞬考えて、具体的なこと、つまり
事実をもう少し聞いておくことにした。
「あの、淑恵さん。『2号』さんは、職場で、そして、淑恵さんに近づいてきた
 ときに、どんな態度だったんですか?」
「はい。すごく親切にしてくれました。色々やってくれて、デートも計画して
 くれて、ごちそうしてくれて・・・ただ、今思うと、ですけど、初めて
 『あれっ?』って思ったのは、ある日、行く予定だったお店・・・それは
 露店だったんで定休日とか事前に分からなかったんですね。そのお店が
 お休みだったんです。そうしたらみるみる表情がこわばっていったことが心に
 引っかかりました。そのときは結局何もなかったので、そのまま交際する
 ことになったんですけど、彼は計画がちょっとでも狂うと、いきなり表情が
 こわばる人でした。」
「なるほど。そうだったんですね。いわゆる完璧主義、という感じですかね?」
「うーん。分かりません。デートの計画に関してはそうだったかもしれません。」
こんな調子でしばらくなつをが話を聞き、大事だと思う部分はメモを取って
記録を残し、という形で淑恵への事前カウンセリングは終了した。
「淑恵さん、」なつをは言った。
「はい。」
「次回はドクターが帰ってくることになっています。ただ、時間的に微妙だと
 言っていたので、間に合わないかもしれません。その場合、もう一度、今回の
 内容を踏まえて、私がセッションを担当させて頂きます。」
「はい、分かりました。」
「今日はありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
 
 
 
(つづく)
 
オレサマタイプに言い寄られやすい人の場合、
こういうセッション、多いんですよね。
 
気をつけているのに、パターンが変わらない、という。
すごく頑張って、相手を遠ざけようとしているのに、
なぜか、オレサマタイプの人は、次から次へと寄ってくる。
 
それを必死で、見極めて断ろうとして疲れてしまう。
という展開。
 
 
これね、根本的に、取り組み方を変えないと解決しないです。
 
 
どんな風に?
それは、今後のドクターの采配に期待しましょう。
 
 
次回もお楽しみに!
 
ではでは!
 
 
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
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★恋愛・人間関係コンサルティング(旧名称:恋愛セラピー)はこちら。
 
 個別に丁寧に、問題を紐解き、解決策を提案しております。
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◆ココヘル主催のワークショップ・セミナー一覧はこちら
 https://www.556health.com/work.html
 
 
◆あづまの著書「あなたの恋愛がうまくいかない本当の理由」
 出版から数年経っても、未だに「読んで良かった」との
 感想を頂きます。感謝 m(_’_)m
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◆編集後記
 
いまセッションを終えて新幹線の中です。
PCひとつあればどこでも仕事できるって、
すごいことですよね。
 
ではまた!
 
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 ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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