【ココヘル572】心のファイルは「上書き保存」できる?

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 572号 2012.3.20
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 今日は、私がセラピーの中で、
 最近よく相談者さんに伝える話を書きます。
 
 実はこのメルマガ原稿は、macで書いているのですが、
 macでフォルダを開くと(まあwindowsでも話は同じなんですが)
 
 ファイルが並んでいて、詳細表示にすると、
 日付が書いてあります。
 
 10年前の日記がもしそこにあったら、
 その後いじっていなければ、10年前の日付になっていますね。
 
 さて、ここで問題です。
 
 その、10年前の出来事が書いてある、日記のファイルは、
 どこにあるでしょうか?
 
 
 別にイジワル問題じゃありません。
 
 
 そう、今ここにおいてあるmacの中にあります。
 
 
 では、今度は、人間の話。
 
 10年前の思い出って、どこにあるでしょうか?
 
 
 そう。同じように考えれば、
 今ここにいる、自分の中にあるわけです。
 
 自分がいなくなったら(死んじゃったりして)、
 その思い出も、一緒に消滅するわけです。
 
 
 ただ、思い出の場合は、PCのファイルの場合と違って、
 感覚的には、過去の世界に置いてある感じがしませんか?
 
 だから、過去は変えられないとかいう、
 考え方をしてしまうんです。
 
 過去そのものは変えられないですが、
 過去の思い出という、
 現在の自分の中にある記憶は、
 
 macのファイルと同じで、
 適切にアクセスして、書き直して、上書き保存すれば、
 
 書き直せるんです。
 
 
 さて。
 
 人間は、過去に思い残しがあると、
 それを現在の生活の中で取り戻そうとします。
 
 たとえば、幼少期にスキンシップが少なくて寂しかった。
 すると、恋愛で異常にべたべたしたがったり、
 
 ふれあいを過度に求める同士で、
 濃密な(だが未熟で傷つけ合う)恋愛にはまってしまったり。
 
 
 先ほどのファイルの話で言うと、
 
 過去に、暗い内容のファイルがあって、
 ・・・私はよく「黒いファイル」と呼んでいるんですが・・・
 
 現在の生活の中で、取り戻そうとしている。
 
 まあ、恋愛がなんとかうまく行っているときには、
 つかの間の安心は得られるでしょう。
 
 「あぁ、ようやく触れあえる。安心できた〜〜〜♪」
 
 
 ところが。
 
 それでは、根本的に解決しないんです。
 
 
 実は、大人になって、過去の埋め合わせをしたつもりでも、
 過去のファイルは、黒いままです。
 
 そして、新しい日付のついた、
 明るい内容の思い出が、記録されます。
 ・・・私はそれを「白いファイル」と呼んでいます・・・
 
 
 黒いファイルはそのままに、
 白いファイルを作り続けている。
 
 
 実は、特に男性は、ですが、
 大人になってから経験した感情は、
 半年ぐらいするときれいさっぱり忘れてしまう。
 
 そうなると、どんなに彼女とべたべたして、
 スキンシップ飢餓を癒したつもりになっても、
 
 半年もすれば、白いファイルの方は消えてしまい、
 黒いファイルだけがずーーーーーーっと残り続ける。
 
 
 だから、どれだけやっても、満たされない。
 まさにこれが、愛情のざる状態なんですね。
 
 
 さて、では、ここで疑問がわいてきますね?
 
 過去の黒いファイルに、足りなかった愛情を書き加えて、
 「上書き保存」することは、可能なのでしょうか?
 
 そして、できるとしたら、その方法は?
 
 
 それは、次回をお楽しみに!
 
 
 あ、前回、傷つきにくい心の育て方で、
 次の回があるような終わり方をしましたが、
 書いてみたら結構難解だったのと、そろそろ次のテーマが
 書きたくなってきたので、
 あのシリーズは、おしまいにしました。
 あしからず〜〜
 
 
 
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◆編集後記
 
 そうそう、また、珠帆美汐さんがやってきます。
 今度は、5月です。
 
 5/25(金)の夜のセミナーと、
 5/26(土)・27(日)のタロット占い講座。
 
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 一度は会っておいて損はない人ですよ〜〜
 
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 今週末はいよいよ、交流分析士1級の試験…
 終わったら、広島(妻の実家)に帰省です。新車で〜♪
 
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【ココヘル571】傷つきにくい心の育て方14 裏のある言い方はこじれやすい。

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 571号 2012.3.15
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 ちょっと配信間隔が空いちゃいましたね。
 その間に、
 
 確定申告を終わらせて(といっても作業の8割は税理士さん)
 
 ホワイトデーのスイーツを作って、
 
 4/1のセミナーの準備をして ←これが面倒だった(汗)
 
 なんて感じで過ごしていました。
 
 
 
 前回に引き続き、
 「なぜ、浮気を疑っているときに、妻が夫に、
  『どこに行っていたの?』と聞いてはいけないのか?」
 
 というテーマについて、
 対話分析を使って考えてみたいと思います。
 
 (前回の話を忘れちゃった、って方は、
  まぐまぐのバックナンバーページでおさらいしてください)
 http://archive.mag2.com/0000164141/20120306180115000.html
 
 
 さて。なぜ聞いちゃいけないんでしょうか?
 
 
 その妻は本当は、別のことが言いたかったんじゃないでしょうか。
 
 たとえば、既に発覚したことがあって、
 
 「またなの!もうイヤ!」
 という気持ちを持っていて、でも、
 
 「大人げないから、冷静になろう、冷静になろう」
 と、自分の気持ちを抑えつけて、
 
 「どこに行ってたの?」
 と、聞いた、というような。
 
 その場合、本音の部分では、
 「もうイヤ!助けて」とか
 「ものすごく悲しくて不安!」
 という気持ちの表れかもしれません。
 
 まるで子供が親に助けを求めているように。
 
 
 そうです。
 
 女  男
 P ⇒P
 A  A
 C⇒ C
 
 (矢印がつながってなくてごめんなさい、なのですが、
  本当は彼女のCから彼のPに向かって斜めに矢印を書きます。)
 
 このように、
 彼女のCから彼のPに向かってのメッセージが、
 言外に隠されているわけですよね?
 
 もしかすると、もう少し別の気持ちも、あるかもしれません。
 
 「ほんとだらしがない。ちゃんとして。」
 
 
 浮気というのは、道徳観念に照らして、
 正しくない行動に当たりますから、それをやめるべき、
 という気持ちが働いているかもしれません。
 
 親が子供を叱るときのように。
 
 女  男
 P⇒ P
 A  A
 C ⇒C
 
 また矢印がつながってなくてごめんなさい、なのですが、
 今度は彼女が、親の役割で、
 子供を叱るように彼を叱ろうとしている。
 
 そういう構図が、言外に隠されているわけです。
 
 
◆ 含みのあるメッセージ
 
 こんな風に、表面的には、客観的で合理的なメッセージ
 なのに、その裏には、別のメッセージがある。
 
 そういうこと、ありますよね?
 
 人によっては、そういう「含みのある」コミュニケーションが
 日常化している、ということもあるんじゃないでしょうか。
 
 
 前回出てきた、「ワインおいしいね!」の会話のように、
 含みがなくて、一方が発したメッセージをもう一方が受け取って返す。
 その会話がかみ合っているものを、
 
 相補交流と呼びます。
 
 気持ちよく続く会話は、相補交流の割合が非常に高いんです。
 
 
 それに対して、含みのある会話のことは、
 裏面交流(りめんこうりゅう)と呼びます。
 
 まあ、裏があるってことですね。
 
 裏のある言い方だから、こじれやすく、
 相手に精神的負担をかけやすい。
 
 だから、
 「浮気を疑っているときに、妻が夫に、
  『どこに行っていたの?』と聞いてはいけない。」
 という話になるわけです。
 
 
 次回もう少し、詳しくお話しします。
 おたのしみに!
 
 
 
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 ホワイトデーは、手作りがいいってリクエストだったんで、
 いもようかんと、抹茶アイスを作りました。
 めっちゃ、和、ですな。
 
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【ココヘル570】傷つきにくい心の育て方13 なんで相手を怒らせちゃうの?

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 570号 2012.3.6
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 さて今日は、
 私の交流分析士1級の試験対策を兼ねて、
 
 「何で私は、普通に会話しているのに、
  相手を怒らせてしまい、傷つくはめになるんだろう。」
 
 というテーマについて、
 「対話分析」という分析法を使って説明してみたいと思います。
 
 
 メルマガなので、図が書けないのが残念なのですが。
 (3/16のセミナーでは図を書いて説明しますね!)
 https://www.556health.com/sp/rightaway6/
 
 図の代わりに、こんな感じでP、A、Cを書いて
 雰囲気だけ説明しようと思います。
 
 P⇒P
 A A
 C C
 
 Pというのは「親」的な心の働きです。
 
 さらに細かく分けると
 CP(支配的な親)と言われる、道徳、規範の意識を受け持つ部分と、
 NP(養育的な親)と言われる、相手の感情を受け止める部分と、
 からなっているのですが、対話分析ではまとめてPと表現します。
 
 Aというのは「成人」の心の働きです。
 
 親と成人って何が違うの?なんて思ったりもしますが、
 交流分析では、客観的で合理的な思考の部分だと思ってください。
 
 Cというのは「子ども」的な心の働きです。
 
 さらに細かく分けると
 FC(自由な子供)と言われる、自由な感情・欲求の働きと、
 AC(順応した子供)と言われる、他人に従い、顔色をうかがう
 そういう働きとに分かれるのですが、対話分析ではまとめてCと表現します。
 
 
 さてここで、
 「なぜ、浮気を疑っているときに、妻が夫に、
  『どこに行っていたの?』と聞いてはいけないのか?」
 
 というテーマについて、
 対話分析を使って考えてみたいと思います。
 
 
 上の質問は、妻のP、A、Cのどこから、
 夫のP、A、Cのどこに向かって発せられているでしょうか?
 
 …っていきなり聞かれても分からないですよね?
 
 
 では、まず、
 まあ普通にうまく行っているカップルでの会話を例に、
 対話分析に慣れていただきます。
 
 彼女「このワインおいしいね!」
 彼氏「ほんとだ。おいしいね!」
 
 女 男
 P P
 A A
 C⇔C
 
 彼女の「自由な子供」と、彼の「自由な子供」の対話です。
 
 
 じゃあ次。
 彼氏「このお店のワインは、温度管理が適切で、素晴らしいね。」
 彼女「そうね。デキャンタで空気に触れさせる時間も完璧。」
 
 男 女
 P⇔P
 A A
 C C
 
 彼の「支配的親」と、彼女の「支配的親」の対話です。
 第三者やものを、自分の価値観、基準で評価する会話です。
 ワインに対する感想でも、心の別の部分を使っているわけです。
 
 
 さて。
 「どこに行っていたの?」
 という質問自体は、
 
 実は、客観的事実を問う質問ですから、
 
 客観的で合理的な、
 A(成人)の働きなんです。
 
 だからもしも、ちょっと別の状況を想定してみますが、
 彼が落とし物をしたという状況で、
 今日の足取りを、把握する合理的必要性がある、
 
 そこで彼女が、
 「今日はどこに行っていたの?」
 そして彼が、
 「池袋の○○に行って、それから△△で、…」
 と答えたのなら、
 
 女 男
 P P
 A⇔A
 C C
 
 成人と成人の情報交換。客観的な会話なんです。
 
 
 でも、そう、話は、浮気を疑っていたんですよね?
 しかも、その日もちょっと怪しい兆候があったとします。
 
 妻としては、純粋に情報交換の意図じゃないですね?
 
 
 そういう場合に、どう表現するのか、
 そしてそれは、どう分析されるのか?
 
 それは次回のお楽しみ。
 
 
◆編集後記
 
 会計業務は大体終わりました。ふぅ。
 
 あのね。
 ちょっと前に、抜歯のあとから大出血したって言ったでしょ?
 
 あれでかなり、精神的にへこんだみたいで、
 気づいたら同じ話を、幸恵ちゃんに3回ぐらいはしていました。
 あ、自分、同じ話を何度もしてるな、と。
 
 同じ話を何度もする人の気持ちがちょっと分かった。
 
 それで、幸恵ちゃんは受け止めて聞いてくれるんですが、
 三回目ぐらいだったかな、なんか「終わった」んです。
 心の中で「この件は終了」って感じになったわけ。
 
 それ以来、精神的エネルギーが大復活しました。
 特に、デスクワークのスピードが速くなりました。
 
 潜在意識ってやっぱり未知の宇宙だ?
 
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【ココヘル569】傷つきにくい心の育て方12 彼と「親密」になるには?

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 569号 2012.2.28
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 さて全回、プラスの承認で心を満たすために、
 「時間の構造化」という概念に照らして、
 
 得られる承認の種類と密度についてお伝えしました。
 ざっとおさらいですが、
 
1.引きこもり
2.儀式・儀礼
3.雑談・気晴らし
4.活動・仕事
5.心理ゲーム(ネガティブ)
6.親交・親密
 
(交流分析協会の分類。区分けの異なる考え方もあります)
 
 引きこもりは文字通り、他人との交流を持たないこと。
 会議中、夕ご飯のことを考えているなんてのも含みます。
 
 儀式というのは、決まりきったやりとり。
 朝会ったら「おはよう」なんてのはまさにこれ。
 
 雑談というのは軽い話題。特に活動目的のない、
 お互いの関係を保ち、確認するための会話です。
 
 活動・仕事というのは、何か目的を持って時間を使うこと。
 仕事上の会議・議論などは典型的にこれです。
 
 心理ゲームはこじれた会話のことですが、
 正面から取り上げるとこれだけで本一冊になります。
 
 そして、親交・親密というのは、
 女性の言葉で言うと、心を開いて、心の通じ合う会話をした、
 というような感じ。
 男性の言葉で言うと、腹を割って話した、という感じ。
 
 本音を言い合い、受け止めあって、
 分かり合った、という時間のこと。
 
 
◆ 人が求めているのはストローク(承認)だ。
 
 さて、交流分析のエリック・バーンによれば、
 人は何を求めて生きているか、それはストロークだ、と。
 
 ストロークというのは、わかりにくい言葉なので、
 ココヘルでは、他人から認められること、承認、と言い換えて
 お伝えしています。
 
 厳密にはイコールではないのですが、
 大きく意味を取り違えることはないと思いますので。
 
 
 そう、人は、承認を求めて生きる存在なのだ、ということ。
 
 誰でも、です。
 
 
 まあ、人生のどこかの時点で、
 思い通りに他人が自分を承認してくれないので、
 
 すねてしまって、
 
 「他人なんて当てにしない!」
 
 と、決めてしまった人もいるかもしれませんけど。
 
 
 それでも、エリック・バーンによれば、
 
 人はストローク(承認)を求めて生きる存在だ、
 ということなんです。
 
 
 交流分析を学べば学ぶほど、こういう概念を着想した
 エリック・バーンはすごい天才じゃないかと、心から思います。
 
 あ、でも、分析しても解決策が出てこないような、使いにくい
 概念も結構ありますんで、仕事にするなら、セラピースキルなど
 の解決のためのスキルを学んだあとに、取り組んだ方がいいと
 思います。
 
 
 あ、脱線しましたね。
 
 
 それで、一番の承認が得られるのが、
 親交・親密、という時間なんですが、
 
 これは、本音をさらけ出し合って、それを認め合うという、
 
 たとえて言うなら、心の服を全部脱いで、
 お互いを全部見せ合うみたいなことですから、
 
 そう簡単に、手に入ると考えてしまうと問題なんです。
 
 
 特に、女性の方が、男性に対して、
 心を開いてくれない、壁を感じる、つながっていない感じがする、
 
 と思ってしまって、場合によっては、それを理由に別れてしまう、
 という問題さえ起きています。
 
 私にいわせると、もったいない限りの行動です。
 
 
 確かに、男性は自分の心を裸にすることに関して、
 女性が裸身をさらすことに匹敵するぐらいの抵抗があります。
 
 
 女性同士で、お互いに秘密を話し合って、親密さを確認するよう
 に、好きな彼とも、それをしたいと思ってしまうのは、無理から
 ぬことではありますが、
 
 男性は、女性と同じルール・感性で生きているわけではないので、
 そこに無理が生じてしまうわけです。
 
 
◆ 男性が心を開くステップ
 
 男性が女性に心を開く(弱さも自己開示する)ためには、
 女性側の視点で表現すると、
 
・男性がやってくれることを選り好みせず、受け取る段階
 (彼がくれるモノ・コトを受け取り「わーい、ありがとう」)
 
・女性が男性に、自分の望みを言葉にして伝える段階
 (頼み事をし、かなえてくれたら「わーい、ありがとう」)
 
 を着々と、順調にクリアして、
 
 
 その次の段階で、たとえば仕事が大変になった、病気になった、
 家族の問題が起きた、など、男性側で助けが必要な状況が来た
 とき、
 
・男性が弱さを見せて、女性がそっとサポートする
 
 という順番が必要だ、とされています。
 (これはジョン・グレイの説をあづま的に解釈したものです)
 
 順番を飛ばすと、うまく行かないことがあります。
 
 
◆ 今日のまとめ
 
 ということで、今日のまとめですが、
 
 傷つきにくい心の育て方、というテーマではありましたが、
 
 前回から、傷つきにくい心にするには、
 プラスの承認で心を満たしておくことが大事。
 
 そして、一番プラスの承認を得られるのが「親交・親密」と言わ
 れる時間の使い方、という流れを受けて、
 
 
 時間の構造化における「親交・親密」を得たい相手というのは、
 恋人や結婚相手であることは、非常に自然なことですので、
 
 ではどうしたら、彼とそうなれるのか、というお話をしました。
 
・男性がやってくれることを受け取る
・女性が男性に、頼み事をする
・男性が弱さを見せて、女性がそっとサポートする
 
 という順番で進めていくのが、
 心理的に親密な関係を得るために有効。
 
 というお話でした。
 
 
 そんなこと言ったって、そういうプロセスを経ずに
 もう結婚しちゃったよ!という方の場合…
 
 今からでもいいので、男性が差し出してくれるものに、
 感謝の気持ちを表現することを始めてみませんか?
 
 彼が変化してくるかもしれませんよ。
 
 あと、老婆心ながら付け加えておきますが、
 人生のどこかの時点ですねちゃった彼の場合、
 
 弱さを見せる段階で、素直に弱さを自己開示できずに、
 怒りの表現などをすることがあります。
 
 そのような場合、それも含めて受け止めてあげられる強さが、
 女性に求められるわけです。
 
(なので、男性の皆さん、弱さは、素直に自己開示しましょう)
 
 
 次回もお楽しみに!
 
 
◆編集後記
 
 いま、苦手な会計業務です…
 8割は税理士さんにやってもらっているんですが、
 嫌いなものは嫌いです・・・
 
 まあ、期日までには何とかなるかな…
 
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【ココヘル568】傷つきにくい心の育て方11 本当の望みに気づこう

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 568号 2012.2.24
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 さて、今回は、前回の、プラスの感情で自分を満たそう、
 の続きで、では具体的にどんなことをしたら、自分を満たす
 ことになるのか。
 
 それを書いていきます。
 
 え!?
 
 自分が欲しているものなんて、自分が一番分かっているよ
 というあなた。
 
 果たしてそれは、本当でしょうか?
 
 
 次の話をちょっと読んでみてください。
 
 子供は自分の欲求に素直に従って生きていますが、
 しかし、自分の本当の欲求を分かっているとは言えません。
 
 私は、朝は果物なのですが、
 私がグレープフルーツを食べていると、
 下の子が「食べたい!」というわけです。
 
 食卓で少しずつ切ってあげていると、
 結構うれしそうに食べていました。
 
 また別の日、妻が気を利かせて予め小さく切って出したら、
 全然食べなかったんですね。
 
 まあ、いろいろな解釈はあるでしょうが、
 状況から判断して、きっと、かまってほしかったんだろう、
 
 と、私は解釈しました。
 
 
 本人は、そのグレープフルーツが欲しい、
 とは思っただろうけど、
 
 グレープフルーツがほしいのは、本当はかまってほしい
 欲求があるからだ、とは、
 
 分かってないわけです。
 
 
 こんな風に、表面的な「欲しいもの」と、その「象徴的意味」
 の関係は、自分をよく見つめない限り、なかなかわからない
 ものなのです。
 
 大人でも、本当に分かっているかというと、
 そうでもないと思います。
 
 
 それで、今日は、人がどんな風に承認を欲しているか、
 その話をしたいと思います。
 
◆ 時間の使い方で、不足している承認が分かる!?
 
 交流分析では、人がどんな時間の使い方をしているかを、
 「時間の構造化」という概念で説明しています。
 
1.引きこもり
2.儀式・儀礼
3.雑談・気晴らし
4.活動・仕事
5.心理ゲーム(ネガティブ)
6.親交・親密
 
(団体によって、区分けの異なる考え方もあります)
 
 引きこもりは文字通り、他人との交流を持たないこと。
 会議中、夕ご飯のことを考えているなんてのも含みます。
 
 儀式というのは、決まりきったやりとり。
 朝会ったら「おはよう」なんてのはまさにこれ。
 
 雑談というのは軽い話題。
 特に活動目的のない、お互いの関係を保ち、確認するための 会話です。
 
 活動・仕事というのは、何か目的を持って時間を使うこと。
 仕事上の会議・議論などは典型的にこれです。
 
 心理ゲームはこじれた会話のことですが、
 正面から取り上げるとこれだけで本一冊になります。
 
 そして、親交・親密というのは、
 女性の言葉で言うと、心を開いて、心の通じ合う会話をした、
 というような感じ。
 男性の言葉で言うと、腹を割って話した、という感じ。
 
 本音を言い合い、受け止めあって、
 分かり合った、という時間のこと。
 
 
 そして、相手からもらえる「承認」の種類で考えると、
 
 1.儀式・3.雑談・6.親交は、
 能力や結果に関わらず、存在を認めてもらった、
 という【無条件の承認】を交換しあえるんですね。
 
 4.活動・仕事は、
 結果にもとづいて、肯定的な評価を得たり、
 否定的な評価を得たりするという、
 【条件付の承認】を得られるんですね。
 
 
 日常の活動で、
 無条件の承認と、条件付きの承認、
 どっちを得る時間が多いか、
 セルフチェックしてみましょう。
 
 もうひとつ大事なことは、
 数字が1?6と増えるに従って、
 交換する承認(ストロークといいます)の密度が濃くなる
 んですね。
 
 親交・親密の時間が一番、交換する承認が濃くて、
 満たされる度合いも高いんです。
 
 そういう時間を持っているか?
 それもセルフチェックしてみましょう。
 
 
◆ 一人の時間はどう考えるの?
 
 一人の時間も、大事な時間ではあります。
 でも、人が傷つくのは、他人との関わりにおいて。
 
 プラスの感情で自分を満たせば、
 傷つきに強くなる、という前回の話と、
 関連づけて言えば、
 
 プラスの承認を、他人からもらって自分を満たせば、
 マイナスの評価や、ネガティブなコミュニケーションが
 あっても、傷つきに強い自分でいられる。
 
 と、言えると思います。
 
 
 傷ついたその瞬間のことだけを考えるのではなく、
 生活全般が、プラスの承認が多く、バランスがとれているか、
 そこに、目を向けてみてくださいね。
 
 ではまた!
 
 
◆編集後記
 
 今日はイブニングセミナーです。
 恋愛感情の話を話してきます。もうすぐはじまります。
 
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“【ココヘル568】傷つきにくい心の育て方11 本当の望みに気づこう” の続きを読む

【ココヘル567】傷つきにくい心の育て方10 プラスの感情の大切さ

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 567号 2012.2.17
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 さて。
 
 これまで、テーマが「傷つくこと」だったので、
 ネガティブな感情について書いてきましたが、
 今回は、ポジティブな感情の役割について書きます。
 
 シリーズの中で、過去の未解決のネガティブな感情があると、
 傷つきやすい状態になるという話を書きましたが、
 
 それ以上に、今日のメインテーマである
 「ポジティブな感情で心を満たしておくこと」は
 重要であると言えます。
 
 
◆ こんな経験、ありませんか?
 
 彼に「お前太ったな」と言われた。
 
 あまり良い言い方ではありませんが、
 まあ、そういう会話、あると思うんですね。
 
 
 ◇ある日の自分は…
 
 直前に、仕事で表彰されて、すごく元気いっぱい。
 さらに、20年来の友達と食事する機会があって、
 とても楽しくて、心のエネルギーが十分チャージされていた。
 
 そこに、彼のその一言。
 
 あんまり、うれしいひと言ではないけれど、
 とりあえず、それほど問題にせず、笑ってスルーできた。
 
 
 ◇ところが…別の日。
 
 直前に、仕事で自分のミスが大ごとになってしまって、
 身の縮む、とてもつらい思いをした。
 さらに、雨が降っていて、靴はびしょ濡れ。気持ち悪い。
 
 なんか、心のエネルギーが枯渇している感じ…
 
 そんなときに、彼の
 
 「お前太ったな」
 
 が来てしまった!
 
 
 弱っているときだったので、
 「ぐさっ」と来てしまった。
 
 
◆ 受け取り方は、出来事の前に経験したものの影響を受ける
 
 実は、受け取る側の心の状態によって、
 できごとの印象って、ものすごく変わってくるものなんです。
 
 だから、
 プラスの感情で心を満たしていれば、傷つきに強くなるし、
 マイナスの感情で心が占められていれば傷つきやすくなります。
 
 ・・・って私が力説するまでもなく、ご存じですよね?
 
 
 今日のメインは、その先の話です。
 
 
◆ 感情の「貯金」は10年単位で考えるもの。
 
 上に挙げた例は、体験として、記憶に残りやすい、
 一連の出来事、数時間内の出来事の話です。
 
 でも、実は、感情の貯金というのは、
 もっともっと、長い期間でも起こっていることなのです。
 
 
 たとえば、結婚して、なんだか窮屈な生活だと思ったけれど、
 別れるのも怖かったので、我慢して生活を続けてきた。
 
 あるときから、急に神経症的症状が出はじめて、
 ちょっとしたことでも、過敏に反応するようになってしまった。
 
 
 こういう場合、プラスの感情の貯金が、
 10年単位で考えたときに、次第に枯渇してしまった、
 ということもあるわけです。
 
 
 本当は、もっとさかのぼると、
 子供時代にまでさかのぼることになります。
 
 
◆ 感情の貯金ぐせ、借金ぐせ。
 
 実は、同じできごとを経験しても、
 楽しかったことに目が向くポジティブな人と、
 イヤなことばかり気になるネガティブな人がいます。
 
 これは、言い換えると、
 
 感情の貯金ぐせがある人と、
 感情の借金ぐせがある人、
 
 という風にも言えると思います。
 
 
 そしてこのクセがどうしてできるのかをひもといていくと、
 子供時代にまでさかのぼることが多いのです。
 
 
◆ 人は、ストロークを得るために生きている。
 
 交流分析のエリック・バーンによれば、
 
 「人は何のために生きるか。それはストロークを得るためだ。」
 
 つまり、人はストローク(存在認知)を得るために
 生きているのだ、とされています。
 
 
 ストロークというのは、
 「おはよう」と言うのもストローク。
 子供の頭をなでるのもストローク。
 (そもそも「ストローク」という単語は「なでる」という意味)
 
 ほめるのもストローク。
 けなすのもストローク(否定的なストローク)。
 
 自分で自分をほめるのも、ストローク。
 
 
 感情の貯金ぐせというのは、
 自分がどんなストロークを欲しているか、
 自分でちゃんと分かっていて、
 
 自分で自分にも肯定的なストロークをあげられて、
 (自分で自分を喜ばせ、気持ちよくさせることができて)
 
 他人からも、上手にストロークを求め、受け取ることができる。
 
 そういう行動の習慣のことなんです。
 
 
 詳しくはまた、次回以降!
 
 
◆編集後記
 
 いや?テレビに映ってましたね?
 なんか恥ずかしいです。
 テレビ映りは、あんまり良くないですよね?
 まあそういう商売じゃないですから仕方ないですけど。
 
 この週末は、
 人間関係力向上セラピスト養成講座
 去年の10月からの期の最終回です。
 
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【ココヘル566】傷つきにくい心の育て方8 心の強さのレベル

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 566号 2012.2.14
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 世間ではバレンタインデーだというのに、
 まったく季節感のない原稿を書いているのが、
 ココヘルらしいと言えばらしいですね(苦笑)
 
 でもこのノリは変えられませ?ん(>_<)        今日は、いったん基本に戻って、傷つきやすさにもレベルがある、  という話をしたいと思います。    今日の主題はどういうことかというと、    私には問題があるのか、ないのか。  そういう考え方の限界についてです。    結論から言うと、心理的ストレスのレベルによって、  心の問題を解決しなければいけないレベルも変わる、  ということです。      生活や仕事の環境が穏やかで、責められることも感情を逆撫でされ  ることも少なければ、過去の心の傷が多少あっても、  それなりに平穏に暮らしていけるものです。    逆に、常に批判にさらされる立場であったり、競争の激しい環境に  いたり、時間的にゆとりがない中で人間関係が険悪になりやすかっ  たりすると、過去の心の傷や愛情不足の影響が表面化してしまう  ものなんです。    まあ、古傷にたとえてみると、分かりやすいですかね。    肩をどーんとぶつけてしまうと、よく「脱臼する」って言いますが、  よく起きるのが肩鎖関節っていう肩胛骨と鎖骨を結んでいる腱が伸  びてしまう状態。    私も以前、つるっつるに凍った路面で、すごく気をつけていたのに  すべって、これ、やっちゃったことあるんですよね。    それで、幸い私の場合は、腱は切れなかったんですが。  三本あるうちの一本ぐらい切れちゃうことがあるんですよね。    そうすると、日常生活はできるんだけど、スポーツをやるとなると、  手術した方がいいよ、となる場合もあるんだそうです。    話が長くなりましたが、  心の負荷というのも、同じようなものだと思います。     ◆ 批判の矢面に立つという大変さ    この例が分かりやすいかどうかはわかりませんが、  大阪市長の橋下さん。批判も脅しも(もちろん応援もですが)  たくさん受けているようです。    こんな激しい環境では、やはり、過去の傷があったり、愛情不足が  あったりすると、その影響が表面化しやすいでしょう。    話しぶりや雰囲気、志から見ると、橋下さんは、精神的にはとても  成熟した(過去の傷などはしっかり乗り越えている)人に見えます。  だから務まっているのでしょうね。      仮に、レベルをつけてみるならば、    ◇レベル0 とても傷つきやすいレベル  日常の、相手がこちらを傷つけようという意図もない言動であっても、  ちょっと自分から関心が離れてしまった程度で傷ついてしまう。    ◇レベル1 ようやく自分を確立したレベル  私は私、あなたはあなた、ということを基本に生きられる。  でも、面と向かって批判されると、やっぱり傷つく。    ◇レベル2 不安定な他人にも対応できるレベル  私は私、あなたはあなた、が基本だが、  それが今できない状態の人を理解し、思いやり、育てられる。  面と向かって批判されても、一つのメッセージだと捉えられる。    ◇レベル3 非常にメンタル体力の高いレベル  レベル2までのことは、きちんとできる。  加えて、大勢の人から批判されても、それをメッセージだと思って  受け止められるだけの、メンタルの強さがある。    と、なるでしょうか。      始めの話に戻りますが、  「私の心には問題があるのでしょうか?」    そういう問いに、あまり意味がないことが、  わかっていただけたでしょうか?      あなたが目指している自分が、上のレベル1なら、今の自分でOKでも、  状況的にレベル2が必要になった瞬間、心の課題が表面化する。    あるいは、自ら責任の重い立場や心理的にプレッシャーのある生き方を  選んだ瞬間に、心の課題を解決する必要が出てくる。    そういうものなのです。    だから、問題があるか、ないか、ではなくて、    今の自分で、どの程度の心理的ストレスに耐えられるのか。  そして、そういう自分に満足しているのか。    満足していないなら、何か取り組んで成長したいのか?    そんな風に考えることが大事なのです。      私ですか?    まあ、仕事でレベル2ぐらいは大丈夫かな、と思っています。  少なくとも家庭内はレベル1でも対応できるぐらい平温なので。    レベル3に対応できる人は、すごいですよね。大変ですよね。  パブリックに批判を受けるような立場の人。     ◆ 今日のポイント    心の課題を解決すべきレベルは、  自分が背負っていく心理的プレッシャーのレベルと相関する。    今の自分でOKかどうかは、自分がどこまで耐えられる人間に、  成長したいかで、自分で決めるべきもの。      世界に対するイメージのお話は、  次回以降でお伝えしますね。      続きは次回!     ◆編集後記    そうそう、16日にテレビ出演します。  フジテレビ系の「とくダネ!」で、最近はやっている「街コン」  ってどうなのよ、というテーマで専門家としてコメントします。    9時台の放送だそうです。  私のオフィス(兼寝室、笑)で収録したので、  あづまさん、こんな部屋で仕事してるんだ?  ってところが、見られちゃう(恥ずかし?)    ちなみに後ろに映っているPC画面は買ったばかりのmacです。    って、まだ映像ができあがっていないので、  どんな風に映るか、私もわかりません。    見てね?。  あ、でも恥ずかしいからあんまり見なくてもいいです。  あ、でもでも、あんまり見られないのも寂しいので...  そっと見てやってください。   ┏━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┓  応援ありがとう!まぐまぐ殿堂入り! 祝!20000部  ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学  ◆ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信!  ・頂いたメールは、事前確認なく掲載することがあります。  ・お名前はイニシャルにします。  ・メール相談は行っていません。また、多数のメールを頂くた   め、個別の返信はできないことがございます。  もっと幸せな恋愛・結婚生活・人間関係を求める方に情報提供  をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。  ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)  ◆自己紹介はこちらです↓(声の自己紹介があります!)   https://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html  ◆登録・解除: http://www.mag2.com/m/0000164141.html  (解除依頼は受けていません。ご自分でお願いします)  ◆ウェブサイト https://www.556health.com/  このメルマガは自主的な登録によってのみ登録になります。  違法なアドレス収集は一切行っていません。  ★ご友人への転送は歓迎です。メルマガ全文をお願いします  ★このメルマガの著作権は発行者であるあづまやすしに属します。   無断転載を禁じます。転載は【事前に】お申し出下さい。 ┗━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┛ “【ココヘル566】傷つきにくい心の育て方8 心の強さのレベル” の続きを読む

【ココヘル565】傷つきにくい心の育て方7 過去の感情をスッキリ!

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 565号 2012.2.8
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 おさらいですが、
 感情の仕組みは、こうでしたね。
 
 1.外部からの刺激がある
 2.その出来事を解釈し、感情が生まれる(自動反応)
 3.感情が溜まる
 4.感情を感じて、浄化する
 
 
 セルフイメージと同様に、ワールドイメージとも言うべき、
 世界に対するイメージというものを、人は持っている。
 
 ということを、ここ数回で、書いてきました。
 
 
 今日は、ではその「ワールドイメージ」は、変えられるのか、
 という話を書いていきたいと思います。
 
 (まあ、書くからには変えられるという主張なのですが)
 
 
◆ 傷ついたとしても、感情を出せれば解決する
 
 実は私たちは、ずいぶんと昔のことに、潜在意識レベルでは
 こだわっているものなのです。
 
 子供の頃のことだとそれが顕著で、
 それこそ、誕生日のケーキが希望と違っていたとか、
 眠っている間にお母さんがコンビニに出かけていて、
 ハタと目覚めて「捨てられた!」と勘違いしてしまったとか、
 
 まあ、大人の判断力がつく前ですから、
 極端な判断をすることが結構多いわけです。
 
 
 とは言え、機能不全家族という言葉もあるように、
 子供が健やかに育つには向かない環境というのもあります。
 
 そして、どんな親も完璧ではありませんし、
 子供の個性と相性がピッタリ合った親なんていませんから、
 
 何かしらの傷つき体験を、育つ過程で子供はするわけです。
 
 
 そのときに、
 
 その傷ついた気持ちを吐き出す場があれば、解消していきます。
 
 つまり、感情のしくみでいうと、
 
 4.感情を感じて、浄化する
 
 が適切に機能していれば、子供時代に傷ついたとしても、
 ちゃんと解消していくのです。
 
 
 考えてみると、子供って、本当に良く泣きますよね。
 あれは、感情を解消するための大事なプロセスなんですね。
 
 
 子供が、犯罪に巻き込まれたり親のケンカをいつも目の当たりに
 したりなどの、必要のない傷つき方をしないよう気をつけるのは、
 もちろん親の務めだと思いますが、
 
 最低限のところを気をつけたら、そこから先は、
 
 子供が傷つかないように気をつけることよりもむしろ、
 傷ついたときに気持ちの整理をつけるサポートをすることの方が、
 大事なのかな、と思っています。
 
 
 そうやって、その都度、感情を解消していく。
 宵越しのネガティブは持たない、ぐらいの勢いで。
 
 
◆ 傷つくほど人に優しくなれる、のウソ。
 
 よく、傷ついた経験をするほど人に優しくなれる、
 なんて言い方をする人がいますが、それはウソだと思います。
 
 (ミもフタもない言い方ですいません)
 
 真っ赤なウソ、というほどでもないんですよね。
 でも、真実をまっすぐ表してもいません。
 
 ひどい扱いを受けて、人間不信になることだってあるわけですし、
 傷ついた経験をしたから優しくなれる、わけじゃないですよね。
 
 
 私はこうだと思っています。
 
 傷ついたときに、人に支えられた経験をするほど、
 他人にも優しくなれる。
 
 これが正解でしょう。
 
 
◆ 感情は、過去の感情を呼んでくる
 
 よく、女性で、悲しいことがあると、
 始めはそのことだけだったのが、悲しかった出来事が
 次々に思い出されてきて、
 
 次第にいったい何が悲しかったのか分からないけど悲しい、
 という状態になる、という方がいらっしゃいます。
 
 男性は感情を記憶する器が小さくて、半年たつと忘れちゃうので、
 そういう人は少ないようですが。
 
 過去の感情が、わ???っと出てくるということは、
 そのときの感情がまだ解決していない、
 吐き出してスッキリしていないということなのだというように、
 私は理解しています。
 
 一旦は収まったとしても、
 潜在意識の中では、まだ生きているわけです。
 
 
 感情の90対10の法則というのは、
 ジョン・グレイ博士が主張されている法則なのですが、
 ある経験をしたときに感じる心の痛みを100としたときに、
 
 90に相当する分は、実は過去に感じて未解決になっている感情。
 たった10だけが現在感じている感情、というものです。
 
 逆にいうと、過去の感情をスッキリ解決すると、
 過去の感情を呼び出してしまうことがなくなりますから、
 
 今まで心の痛みを激しく感じていた(もちろん怒りも含みます)
 状況で、十分の一ぐらいしか感じなくなる、という話なのです。
 
 
◆ ひとりでできる解決法はこれ。
 
 自分にとって、なんだか特につらい、
 痛みを感じるという状況があったら、同じ感情を感じた、
 過去の出来事は何かあっただろうか、と探ってみましょう。
 
 そして、その、
 過去の出来事の感情をしっかり味わって、できれば、話を聞いて
 くれる誰かがいたら、その人に気持ちを話すとよいでしょう。
 
 そうやって、過去の感情を掘り起こして解決するきっかけに
 なれば、今起きたつらい出来事も、癒しのよいきっかけとして
 活用することができます。
 
 
◆ 出来事が大きすぎる場合は、大人でも傷つく
 
 もちろん、肉親の死などの、とても大きな出来事の場合、大人の
 心であっても、激しく痛みを感じるものですから、大人になって
 感じるつらさの全てが、過去の感情というわけではありません。
 
 でも、周りの人を見ていて、私ってなんだか傷つきやすいな、
 結構小さいことでグサッと来るなぁ、なんて思う場合、
 
過去の感情が未解決である、
 という線をまずさぐってみるとよいでしょう。
 
 
 一人で探るのが難しいという方は、
 恋愛セラピーで一緒に探しましょう。
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◆ 今日のポイント
 
 傷ついても、感情を吐き出して整理することができれば、
 立ち直ることができる。
 
 大人になった今でも、それは大事だし、
 子供の頃にも、本当はそれがきちんと行われるべきであった。
 
 大人になってから、過去の未解決の感情を探る方法として
 有望なのは、つらい出来事が起きたときに同じような感情を
 過去に味わったことがないか探ってみること。
 
 その出来事を思い出せて、そのときの感情も味わって解消すれば、
 つらい出来事すら癒しのよいきっかけにできる。
 
 
 で、そのことが、世界に対するイメージと、
 どう関連していくの?
 って話は、次回以降でお伝えします。
 
 
 続きは次回!
 
 
◆編集後記
 
 新車が来ました♪
 フィットシャトル ハイブリッド仕様です。
 
 乗りたくて「今日は幼稚園の見送りについていく」と言ったら、
 「なら送っていって。ついでに買い物もしてきて」と言われて
 しまいました。
 
 ま、用事もそうやって楽しくできたらオッケーってことで♪
 
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【ココヘル564】傷つきにくい心の育て方7 問題の深さ

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 564号 2012.1.31
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 傷つきにくい心の育て方シリーズを続けています。
 
 前回は、2の、
 出来事を解釈し感情が生まれる(自動反応)部分で、
 
 自分が心の中に持っている世界に対するイメージが
 重要な役割を果たす、ということを書きました。
 
 おさらいですが、
 感情の仕組みは、こうでしたね。
 
 1.外部からの刺激がある
 2.その出来事を解釈し、感情が生まれる(自動反応)
 3.感情が溜まる
 4.感情を感じて、浄化する
 
 
◆ これまでの話はつまり…
 
 では、子供の頃についてしまった、
 「世界に対するイメージ」は変えられるのでしょうか?
 
 その答えは、Yes。
 
 希望のある話じゃないですか。
 
 
 これまでの話をまとめると、
 
 子供の頃の環境から、
 物事を解釈する、ある心のクセがついて、
 そのために、すぐ「ぐさっ」と来てしまう、
 そんな私になってしまった。
 
 ということが、あったとしても、
 
 セルフイメージと共に、
 世界に対するイメージを変えてゆき、
 物事を解釈するときの心のクセが変化すれば、
 
 大人になった今からでも、
 傷つきやすい心を変えていける。
 
 という話なのですから。
 
 
◆ 問題の深さによって、解決の取り組みも変わる
 
 交流分析の考え方によれば
 (詳しくは「チーム医療」編纂の成書「脚本分析」を参照)、
 
 心理学的な問題を「インパス(行き詰まり)」と表現するの
 ですが、そのインパスには第一度から第三度まであります。
 
 第一度のインパスは、偏った考え方などによるもので、
 原因となる出来事は、たとえば中学生の時に親に言われたこと
 だったりします。
 
 本人も精神の土台が出来てきてから受けた影響なので、
 カウンセラーや先生の「指摘」や「アドバイス」などで
 気づくことができ、
 
 それをきっかけに「考え方を変えよう」「捉え方をポジティブに
 しよう」などと、自らの意識的な努力で変化できます。
 
 過去を思い出すことが必要な場合もありますが、
 催眠などは不要で、質問をされれば思い出せる、
 そういうレベルです。
 
 本やメールマガジン、ウェブサイトの記事などを読んで、
 気づいて行動や捉え方・考え方を変えられた人は、
 第一度のインパスであった、ということになります。
 
 こうして解決できた人は、気づけば人は変われる、などと、
 自らの体験から信じているものですし、
 
 友人にもそうアドバイスするかもしれませんが、
 まあ言ってみれば敵が弱かったので
 簡単に倒せました、という幸運な要素があったわけです。
 
 
◆ もう少し根が深い場合、取り組みも力が必要です。
 
 ところが、第二度のインパスというのは、精神の土台が
 出来る以前に、幼少期の環境やそのころの親の偏った考え方、
 感じ方などの影響を受けてしまっている状態です。
 
 このレベルの行き詰まりを持っている人は、気づいて
 変わりましょう、なんて他人から脳天気なことを言われても、
 
 頭では分かっているけれど体が動かない、
 というような問題を抱えて悩みます。
 
 これは、子供の頃の未熟な精神が、
 なんとかその環境で必死に生き延びようとして
 身につけてしまった考え方・捉え方・感情・信念などが、
 手放せなくなってしまっている状態です。
 
 
 先ほどのチーム医療の書籍によれば、
 その当時の意識状態に戻らなければ、このような深さの問題は
 解決できない、とされています。
 
 
 第三度のインパスというのはもっと深いわけですが、
 私自身、そこまでの問題にがっぷりよつで対応したことは、
 ほとんどありませんし、
 
 恋愛の問題というより、このレベルの場合は既に病気という扱い
 になっていると思われますので、
 (私の力量を超える問題だと考えていますので)
 
 ここでは割愛します。
 
 
 恋愛やカップル間の問題の多くは、
 第一度のインパスに属するものだと考えています。
 
 頭で考えても、何度もアドバイスをもらっても、頑固に解決しな
 い、そのレベルの問題の場合、おそらく、第二度でしょうか。
 
 
◆ まずは、問題の深さに対応した解決策を考えること
 
 中学生以上など、ある程度大人の自我が発達してからの影響は、
 普通にカウンセリングをしている中で、気づきが起きれば、
 かなり解決していきます(第一度のインパス)が、
 
 4,5歳頃の影響は、子供の自我状態で受け取っているので、
 その状態に戻る工夫をしないと、なかなか解決しないんですね。
 (第二度のインパス)
 
 そこで、催眠療法やゲシュタルト療法などでは、
 過去の意識に戻る工夫をして、解決を図っています。
 
 
 次回以降、子供の頃に大きな影響を受けていて、
 それが問題の根本になっている場合の具体的な解決策について
 書いていきたいと思っていますが、
 
 ここでは、問題の深さに応じた解決方法を、
 適切に採用しないとうまく解決しないよ、という話だけまず、
 頭に置いておいてください。
 
 ではまた、次回。
 
 
◆編集後記
 
 なななんと、ここ数年、そんな風邪引いてないよ、という、
 とんでもなく苦しい風邪を引いてしまいました。
 
 土日は交流分析の一級講座を受講していたのですが、
 帰ってきて、なんか調子が悪いな、と。
 月曜日は8度5分の熱。それより何より、体が動きませんでした。
 あと、どんなに着込んでも寒いわけ。
 
 で、検査の結果、インフルエンザではないとのこと。
 普通の風邪薬をもらって…とりあえず今、こうして原稿を書いて
 います。落ち着いてきたので、ただの風邪のスーパーひどいヤツ、
 だったようです。
 
 かぜ、恐るべし。
 
 まあこのあとは治っていくことでしょう。
 
 
 しかしなぜ、こういうときにもメルマガが出せるかというと、
 原稿をが??っと書きためておいて、事務局の山本に、
 横30文字に整形してもらって、それを配信するという方式に
 しているからなんです。
 
 他の人に任せられるところは徐々に任せていこうとしています。
 ま、それもまた、結構難しい作業なんですけどね。
 
 ではでは。
 
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【ココヘル563】傷つきにくい心の育て方6 世界に対するイメージ

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 563号 2012.1.27
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 さて、前回、
 
 自分ってこんな人、という「セルフイメージ」と同じように、
 
 自分を取り巻く世界ってこんなところ、という
 「ワールドイメージ」とでも言えるイメージを、
 人は持っている、という話をしました。
 
 今日はそれについて少し具体的にお話しします。
 
 
◆ 世界に対するイメージのでき方
 
 どうやって、そういうイメージが形作られるのでしょうか。
 
 たとえば、母親がとても依存的で、
 娘に対して自分が大変でしんどくて、こんなに頑張っていて、
 しかもそれはあなた(娘)のためで…
 
 といった重たい空気をまとったり、あるいは実際に言葉で
 その手の愚痴を言って迫っている、
 
 というのが、日常だったとしますね。
 
 こういう家庭環境で育ったその娘さんは、
 どんな「世界のイメージ」を持つでしょうか?
 
 子供というのは、家で起きたことを、世界の標準のように
 拡大解釈するものですから、
 
 世界中の人は、自分に対して愚痴を言うのだと。
 自分をお荷物扱いするのだと。
 人はすぐに不機嫌になるのだと。
 
 それに対して、
 自分は常に一生懸命ご機嫌取りをしなくてはいけないのだと。
 
 そんなワールドイメージを持つかもしれませんね。
 
 ※ワールドイメージという言葉は今私が考えた言葉で、
  心理学用語じゃないので注意してくださいね。
 
 
◆ 自分に課している負荷が高すぎてしまう。
 
 このような環境で育った場合、そもそも、依存的な母親の
 精神的な世話をするのが日常になっていますから、
 
 この世界は、精神的な世話をしながら生きていくところだと思い込み、
 常に周りの機嫌を気にしながら生きるようになるかもしれません。
 
 そこまで極端でなくても、
 
 人が2人集まったら、その場の空気を作るのは誰の感情なのか、
 という問題が必ず現れます。
 
 感情をよく出すA子さんと、感情を抑え気味のB子さんがいたら、
 その場の空気はA子さんの感情が作るわけです。
 
 それが、幼少期に母親が場の空気を作る(逆にいうと他の人が
 場の空気を作るのを許さない)人だったりすると、
 そのそばにいる子供は、自分の感情を出す場をもらえません。
 
 そして、自分の感情を出すことを、
 いつしか禁じてしまうわけです。
 
 (交流分析では、この禁止は幼児決断といって、幼少期に、
  まだ十分な判断力のない状態で、自ら決めてしまうのだと
  考えられています。)
 
 
 心理セラピストの中には、こうした「禁止」を
 解けばいいと短絡的に考えている人もいるようですが、
 私はそれだけではうまく行かないと考えています。
 
 なぜなら、自分の感情を出すことを禁止した背景には、
 周りの人が感情をどんどん出すから自分は感情を禁止せざるを
 得なかったという「世界」がそこにあったわけで、
 
 その「世界に対するイメージ」自体が変わらなければ、
 禁止を解くこと自体が、怖くてできないはずだからです。
 
 次回に続く。
 
 
◆編集後記
 
 いよいよ、新車がやってくる日が近づいてきました。
 わくわくしますね。昨日チャイルドシートのカバーを外し、
 幸恵ちゃんが洗って、今朝つけました。
 車が凍り付くほどで、寒かった?
 
 今日は小田原で恋愛セラピーです。
 ではまた!
 
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