【ココヘル738】性癖を直す(2)|恋愛ドクターの遺産第二話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 738号 2016.12.26
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
★あづまの個人セッション
 起きている現象をよく観察し、それにより問題を「見立て」、
 適切な解決の指針を立てる。個人セッションならではのメリット。
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 電話セッション
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 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
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★「阿妻式恋愛眼力トレーニングDVD」
 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 まいくん 今回のクライアント ある性癖の持ち主
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
第二話 性癖を直す
 
第二幕 
 
「先生、ほくろフェチなんて、治るものなんですか?」
なつをは相変わらず、恋愛ドクターAに
食ってかかるような口調で質問していた。
「それはまだ分からない。」
 
「性的な嗜好は変えられない、と、先生が薦めてくれた
本に書いてありましたよ!」
「だからまだ、分からないと言っているじゃないか。
そもそも、君はいつも、クライアントを見ていない。
本の内容ばかり振りかざす。その姿勢はダメだと、
前も言ったばかりですよ。」
「いや・・・だから・・・その・・・」
 
なつをは口ごもった。また言ってしまった。どうしても
自分は思ったことを口に出さずにいられない。自分だって
先生が言っているような、まだハッキリとは分からない、
ということは、分かっているはずなのに、先生の態度を
見ているとどうしても口を出さずにいられなくなる。
そして毎回先生とこういう不毛な議論になるのだ。
 
 今回のクライアントは、先生が「まいくん」と呼んでいる
男性だ。舞鶴研一。研くんとか研ちゃんのほうが普通の
呼び名のようだが、苗字が珍しいせいか、昔からまいくんと
呼ばれているらしい。親しく呼ぶのが好きな先生は迷わず
「まいくん」と彼のことを呼んでいる。「くん」付けだが、
彼は50代半ばだ。短く刈っている髪にはだいぶ白いものが
混じっている。
 まいくんも、妻と離婚しそうだということで相談に来た。
まいくん自身が浮気をしてしまったため、妻と別居中との
ことだった。
 
 実はまいくんの妻は、浮気自体には、比較的寛容な考えの
持ち主だ、ということがまいくんの話から分かった。
もちろん、家庭を壊すような浮気は困るけれど、いっときの
気の迷いや、夫婦二人でずっと向き合い続けていく息苦しさ
から、一旦外に目を向けるようなことは、積極的にしようとは
さすがに思っていないが、必要悪、ぐらいには捉えている
ようだった。
 にもかかわらず、まいくんが離婚の危機に直面している
理由は、まいくんの、ある、性的な嗜好にあった。まいくんは
「ほくろフェチ」なのだ。女性の鎖骨のあたりにほくろが
あると、とても興奮して、その女性と関係を持ちたくなって
しまう(し、実際にそうしたことで、今の問題が起きている)。
逆に、鎖骨のあたりにほくろがない女性には、あまり魅力を
感じないのだ。
 
「先生、ほくろフェチを治そうなんて、本当に出来るんですか?」
なつをは先生に向かって、そう質問した。
 
「はぁ・・・」ドクターはため息をついた。
 
「前も君には言いましたが、『ほくろフェチ』について君は
どれだけ分かっているのですか? 問題がどういうものなのか
分からないうちから解決策を考え始めて、いい案が出てくる
わけないでしょう? まいくんのほくろフェチとは、どういう
感覚の症状のことを言うのか、君は、どれだけ理解している
のですか?」
 
 また言われてしまった。なつをは思った。そうなのだ。
私は単に鎖骨のあたりにほくろがある女性を好きになるという、
まいくんのパターンだけを見て、分かった気になっていたのだ。
でも、実際まいくんがどんな感覚でほくろのある女性を見て
いるのか、逆に、どんな感覚でほくろのない女性を見ている
のか、全く知らなかった。
 
「知らないことは罪ではない。」これは以前先生に言われた
言葉だった。そう、どんなに性格が似ていても、どんなにそれ
までの人生経験が似ていても、他人は他人。他人の考えや感じ方が
分からないことは、ある意味仕方がない。でも、無知である
ことを認めて、知ろうと努力をすることが大事なのだ、
と先生は常に言う。全くその通りだと思いながらも、
いつもまた、こうして先生に指摘される展開になる。
 
「全然分かっていません。でも、どうしたら分かるんですか?
 私、なんとかフェチとか、自分にはあまりないと思うんです。
だから、なんとかフェチの人の気持ちが分かりません。」
 
「訊けばいいんですよ。本人に。訊けば済むことを勝手に推測
するなんて、百害あって一利なしです。」
 
 なつをは以前、自分の悩みが深かった頃、色々なカウンセラーの
ところにも通ったし、スピリチュアル系のいわゆる「ヒーラー」と
名乗る人にもお世話になったし、占い師の先生も何人もはしごした。
その結果、色々な相談業を比較できるほどの経験を得た。
 
その中で、ひとつ言えることがある。この先生は、本当に、占い師
的な「天の啓示が降りてくる」的なことを一切しないのだ。
占い師は、相談者には見えない何かが「見え」て、それを教えて
くれる人、というイメージがある。全ての占い師がそういう意識
なのかは分からないが、少なくとも受けに行く側は、自分には
見えない何かを見てもらうという意識があるだろう。
カウンセラーやセラピストと名乗る人にも、そういった、自分は
「見える」ということを標榜し、受けに行く側もそれを期待して
いる、という人は多い。でも、先生はどこか、そういった「見える」
ことを見下している感じを持っている。以前「それで?見えたから
どうだというんですか?」と明確に否定していた。そして今回も、
本人に訊けばいい、と。
 
 
 そろそろ今日も、まいくんが来る時間だ。
 
(つづく)
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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 個別に丁寧に、問題を紐解き、解決策を提案しております。
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◆編集後記
 
スタバのプリンが入手困難、らしい・・・
私は奥さんと入ったスタバでたまたま食べられたので、
(それに一人で入るときはプリン食べないし)
全然知りませんでした・・・
プリン狙ってる皆さん、頑張れー (^^ゞ
 
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【ココヘル737】性癖を直す(1)|恋愛ドクターの遺産第二話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 737号 2016.12.22
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
 https://www.556health.com/selfcare/
 
★「阿妻式恋愛眼力トレーニングDVD」
 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 まいくん 今回のクライアント ある性癖の持ち主
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
第二話 性癖を直す
 
第一幕 メール
 
ゆり子は、手元にプリンターから出力した「資料」を1センチメートル
ぐらいの厚みに積み上げていた。夫との関係を修復するために、
インターネット上から情報収集したもののうち、役に立ちそうだと思った
記事をプリントアウトしたものだ。
 
(厳選したけれど・・・それでもこんなに沢山あるのか・・・)
 
この「資料」は、A4サイズの紙で、脇から色とりどりのふせんがはみ
出ている。ゆり子は、一度は「もう無理」と思って夫との関係改善を
あきらめたけれど、恋愛ドクターのノートを読んでいるうちに、ふと心が
軽くなって、夫にしがみつく気はないけれど、やるだけやってみるかな、
という気持ちになっていた。
 
ゆり子は、夫宛に、久しぶりに長いメールを書いた。これまでは
「ごはんいる?」「何時?」みたいな、メールと言うよりチャットの
ような短文や挨拶文だけのメッセージが多かったので、少し時間がかかった。
 
幸雄さん
 こんにちは。最近会話がなくなってしまったから、こうしてメールを
書くのも少しヘンな感じです。今日もお仕事大変ですね。お疲れさま。
いつも、家族のため、そして社会のために働いてくれてありがとう。
 今日は、さくらが、お友達と一緒に遊ぶときに、上手にリーダーシップを
発揮していた、とリナ先生に褒められました。親にとってはいつまでも
小さい子ども、と感じるけど、少しずつ成長しているみたいです。
 ごはんは、いつも通り用意しておきます。体に気をつけて、今日も頑張ってね。
 
 
さくらは幼稚園児。ゆり子たち夫婦の一人娘だ。ゆり子はこのあとさらに、
過去の楽しかったこと・・・具体的には幸雄さんと一緒にディズニーランドに
行った思い出や、一緒に行った温泉の話など・・・を続けて書いていたのだが、
なんとなく違和感があって、今回は送らないことにして削除した。ネット上の
「男女関係修復のテクニック」の中には、「ふたりが楽しく過ごした頃の思い
出の話をする」というアドバイスもあった。そのページには何枚もふせんが
貼られ、蛍光マーカーで線が引かれていた。
 
(でも・・・)
ゆり子は、マニュアル通りに行動することに、なぜか違和感を感じていて、
結局今現在の、夫への感謝の言葉と、さくらの近況報告だけを送ることに
したのだった。
 
 幸雄からは、1時間ほどして返事が返ってきた。
 
ゆりちゃん
 メールありがとう。仕事は相変わらず多忙です。今日も遅くなります。では。
 
 
「はぁ・・・」ゆり子はため息をついた。
(メールを送ったらすぐに何か変わるわけじゃないよね・・・)予想はして
いたけれど、やはりがっかりした。こちらはあれこれ考えて、資料まで積み
上げて、それで送ったメールなのに、幸雄はそんなこと、まったく気づいて
いないだろう。
 
 そもそも、夫婦のすれ違いから、ゆり子が夫に離婚の話まで切り出したのは、
夫の幸雄があまりに共感力のない人だからだ。ディズニーランドに行った
思い出を文章にしてメールで送ろうとしてためらった理由も、ここにある。
確かに楽しい時間も過ごしたのは事実だったが、ゆり子が歩き疲れて「休もう」
と言ったときに、夫は事前に立てた計画のことを話し始めた。
 
つまり、この時間にあれとこれに乗って、そのあとなんちゃらパスを取って
おいたあれに乗って、そうすると一番効率的に回れる、みたいな話。確かに
夫の言っていることは理屈としては正しいし、事前にそういう計画を二人で
立てたのも事実だった。
 ただ、ここには楽しい時間を過ごすために来ているのに、しんどいと
言っている妻の気持ちよりも、計画の遂行が優先という思考回路に、
ゆり子は激しく違和感を感じ、ショックを受けてもいた。
 ディズニーランドの出来事は氷山の一角で、とにかく、毎日毎日、
些細なことかもしれないけれど、この、幸雄の共感力のなさ、配慮のなさに、
ゆり子は小さな傷を受け続けてきた。
 
 恋愛ドクターの遺産(レガシー)は、父がゆり子に渡してくれたノートだ。
祖父は有名なカウンセラーだったらしい。恋愛や結婚生活の悩みに対して、
明快でかつ独創的な解決策を提示することで、数々の夫婦の危機を救ってきた
そうだ。ゆり子が小さい頃に祖父は他界しているが、その祖父が残した手記が
「恋愛ドクターの遺産」だ。ノートをそう名付けたのは父だ。
 
(また読んでみようかな・・・)ゆり子はノートを前にしてそう考えていた。
実は先日「恋愛ドクターの遺産」を読んで、色々な変化を経験したゆり子は、
そのことを父に報告した。父は自分と同じような体験をした仲間が増えたことが
嬉しいらしく、今度はまとめて段ボールで送ってきたのだった。
ノートは何十冊かある。前回は、ゆり子の状況に合わせて、一番内容がピッタリの
ノートを父が選んでくれたのかと思ったが、父も「適当につかんで渡した」そうだ。
 
「このノートの使い方はな、悩んだら、適当に一冊選ぶんだ。そしてその内容を
読む。すると、不思議なことに、なぜか今自分が直面している課題に役立つ話が
必ず書いてある。お父さんも、そんなはずはない、理屈から言えば、関係ない
内容が書いてあることだってあるはずだ、と何度も考えた。まあ人の悩みなんて
結局みんな根っこは同じ、ということかもしれないけど、とにかく、こうやって
『エイヤっ』と一冊選んで読んでみると、今の悩みに適切なヒントが必ず書いて
あった。ゆり子もそんな風に使ってみるといい。」
 
父から箱が送られて来てゆり子がかけた電話で、ゆり子の父はそう説明した。
 
「えいっ」ゆりこは、先日読んだノートとは別のノートを一冊つかんだ。やはり
表紙にはAとだけ書いてある。
 
(どのノートも表紙には識別する記号すらない・・・おじいちゃんは、このノートを
書いたあと、自分で内容を読み返したいとき混乱しなかったんだろうか・・・)
ゆり子はそんなことを考えながら、ノートを読み始めた。
 
 
そこには、「『鎖骨にほくろフェチ』の男性が、性癖を治療しに来た」と書いてある。
そんなこと、変えられるのかしら、ゆり子はそう思いながら、ページをめくっていった。
 
 
 
(つづく)
 
 
こちらにもアップされています。
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ご相談のご用命は、こちらから。
 
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◆編集後記
 
今日は暖かいですね。とても12月とは思えない・・・
 
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セミナー「性格は食事が決める」

 

azuma_face.jpg
 
 
こんにちは、あづまです。
 
来る2/11(日)13:30より、
 
いつものノリとは違いますが、
「健康に生きるために、何を食べるべきか」
に関するセミナー、題しまして、
 
「性格は食事が決める」を開催いたします。
 
 
えー。
今まで散々、心理学的な内容を「大事だ」「大事だ」と
提供しておいて、いきなり「性格は食事が決める」だなどと、
急に方針転換じゃないか、と思われるかもしれませんが、
 
・過去の感情を癒す
・いま問題になっている心理学的原因を見つける
・考え方を変える
・ものの見方を変える
 
などなど、心理学的なことは、それはそれで、大事なのです。
 
・・・ですが、心の土台には、脳というか、体があります。
体が健康であってこそ、心も健康に機能するのだと私は考えています。
 
 
心理学的な取り組みをずっと続けてきて、
なんだか、解決しない。
なんだか、パッとしない。
 
そのような場合、断定はもちろん出来ませんが、
もしかすると、身体的なアプローチ、主に、
栄養面からのアプローチが、実は有効かもしれません。
 
たとえば、本講座でお伝えすることのひとつは、
【タンパク質をちゃんと摂ろう】
ということなのですが、
 
タンパク質不足から、うつ病のような症状が出ることもある、
ということが、すでに分かっているんですね。
 
同じ考えがぐるぐるするような人は、
それが、単なる思いグセの可能性ももちろんありますが、
タンパク質不足によって引き起こされている可能性もあるのです。
 
 
一昨年から、タンパク質の積極摂取をしようと、
あづまは、食生活を変えるようにしました。
 
昨年あたりから、低糖質のスイーツを色々作っているのをご存知の方もいらっしゃると思いますが、じつはあれも、低糖質が主目的なのではなくて、スイーツでタンパク質を摂りたい、というのが目的なんですね。卵に牛乳、良質のタンパクを摂れますよね、本来。でも砂糖の害の方が大きい。小麦粉で糖質を取り過ぎるマイナスの方が大きい。そこさえクリアしたら、優れた食品のはずなのですよ。
 
まあそういう理由で、結果的にいわゆる「低糖質スイーツ」を作っている私ですが、実は主目的は、タンパク質の摂取だったんですね(知ってました?)。
 
タンパク質の摂取の目的はもちろん、体の健康の維持でした。
 

心の健康にも栄養が極めて重要

 
ところが最近知ったのですが、タンパク質が十分でないと、脳内ホルモンが作れないということが分かりました。たとえば、セロトニンという、有名な脳内ホルモン、ありますよね? うつ病だとこれが少なくなるという。セロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸から体内で合成されます。そしてトリプトファンは肉には多く含まれ、植物性タンパクには少なめであることが知られています。
 
ちゃんと肉を食べないと、うつになる。
 
まあそこまで言ったら言いすぎですが、気分や性格といったものさえも、栄養と関係しているわけなんですね。
 
 
何が言いたいかというと、心理、心理、とそちらばかり考えていた人は、自分のメンタルな弱さや課題を、少し、栄養面からも対策してみると良いのでは? 心理学以外にも、解決の手段、引き出しを持ってみては? ということです。
 
決めつけず、幅広く解決の手段を持ってみようよ、ということですね。
あとは、試してみて、効果があったら続けてみたら良いのです。
 
 

ここに気をつけよう。重点課題はふたつ。

私が今、問題意識を持っているポイントはふたつ(とおまけひとつ)。
 
ひとつめは、今挙げた、タンパク質の摂取。
意外と難しいと思いますよ。健康食志向の人ほど陥りやすい落とし穴があります。実はタンパク質が足りていない人、特に女性には結構多いと思います。
 
・タンパク質の摂取量
・タンパク質の「質」
・タンパク質の「種類とバランス」(プチアレルギー問題)
 
このポイントについて、お伝えしたい。
 
 
ふたつめは、血糖値の問題。
血糖値の問題というと、血糖値が高いことの問題だと思いがちですが、実はここで問題にしたいのは、低血糖の問題です。
 
血糖値というのは、食事で糖質(デンプンを含む食品・あとは文字通り糖を含む食品)を摂取すると、上がっていき、理想的にはゆるやか下がって、空腹時の血糖値に戻るものなのですが、これが、人によっては急上昇して、急降下することがあります。
 
食後3、4時間ぐらいして眠くなったり、気分が悪くなったりする人は、低血糖の症状が出ているかもしれません。
 
血糖値が安定する、とくに急に上がって急に下がるようなジェットコースターにならないことが、とても大事なのです。そのためには、
 
・精製されたデンプン質をなるべく摂らない
 (白米や、小麦粉製品は避ける)
・食物繊維と共に摂り、吸収をゆっくりにする
・デンプンの代わりに○○○でエネルギーを得る
・○○値を参考にして、食品を選ぶ
 
まあそんな気をつけるべきポイントが、いくつかありますので、当日お話しします。
 
 
さいごの「おまけ」は、健康面で言えば決してオマケではないのですが、食物繊維の話です。日本人に一番欠けている栄養素が実は、食物繊維です。
 
「食物繊維なんて、栄養ないし、摂っても摂らなくてもあんまり関係ないよね?」って思っていませんか? 確かに、タンパク質のように筋肉になるわけでもないし、ビタミン・ミネラルのような機能があるわけでもない。お通じが良くなるかな?ぐらいに思っている人が多いんじゃないでしょうかね。
 
短期的にはある意味、そうかもしれませんが、病気との因果関係を示すデータがあります。脳卒中などのリスクは一日24gの食物繊維を摂ると、十分下がると考えられています。それ以下の摂取量だと、リスクが上がる、というわけです。
 
ちなみに日本人の食物繊維の摂取量は一日平均14gぐらいだそうです。ものすごく足りていない状態なんですね。
 
私は、食物繊維の摂取を、最近ではかなり重視しています。
その理由は・・・当日お話ししますね。自分の体験談が中心になりますが。
 
 

雑談・クイズ・診断 の構成です。

 
本講座の構成ですが、
私がこのテーマで話すことが初めてだということもありまして、
雑談調で、ざっくばらんにお話ししたいと思います。
説明に必要な資料は揃えていきますが、がっちり作るというよりは、質問が出たら脱線するみたいな感じで、気楽に行きたいと思います。
 
テーマは、ここまで、上に書いてきたようなテーマになります。
 
 
そして、要所要所では、クイズ形式で、ポイントを明確にしていきます。
 
たとえば、
体重60kgのAさん。
朝食はトースト1枚とゆで卵1個 と、たっぷりのサラダ
昼食はパスタ(ペペロンチーノ) と、温野菜のサラダ
夕食はステーキ150g! と、たっぷりのサラダ
(野菜は足りているとします。また、サラダに肉類は入っていません)
 
さて、タンパク質は(1)摂りすぎ (2)丁度いい (3)足りない
どれ?
 
たとえば、
食物繊維とは、人間の酵素で消化できない炭水化物のことである。
では、食物繊維のエネルギーは
 
(1)もちろん0kcal (1)0kcalではない
 
どっち?
 
 
たとえば、
最近、トクホのお茶で「糖や脂肪の吸収を抑える」といううたい文句の
ものが出ています。そのお茶を飲むと、食べた糖質は、
 
(1)一部が吸収されなくなる (2)基本的に全部吸収される
 
どっち?
 
さらに、食べた脂質は、
 
(1)一部が吸収されなくなる (2)基本的に全部吸収される
 
どっち?
 
 
答えは当日。
他のクイズも出しますのでお楽しみに♪
 
 
そして、これも初の試みですので、
どこまで切り込んで良い答えが出せるか、未知数のところもあるのですが、
 
数日間の食事の写真を撮って、持ってきてください。
たぶん、全員の診断は出来ないと思いますが、
 
どなたかの食事をピックアップして、
こんな感じの食事だと、何が十分で、何が足りないのか、
よりリアリティーのある議論が出来るのではないかと思っています。
 
あらかじめ、お断りしておきますが、
栄養の総合診断ではありません。
 
メンタルヘルスに大きく影響する部分について、重点的に考えますので、
・タンパク質の量 タンパク質の質
・食物繊維の量 食物繊維の質
・糖質の量
 
このあたりについて、しっかり考えることになる予定です。
あと、全部暗記はしていないので、本などを見たりという「カンニング」をするかもしれませんが、そこはご容赦。
 
 
 
 

講師紹介

azuma_face_s.jpg
心のコンサルタント|恋愛セラピスト あづまやすし
 
米国NLP協会(TM)認定 NLPマスタープラクティショナー。
日本交流分析協会会員 交流分析士
神奈川県横浜市生まれ。東京大学卒。工学博士。
 
自身の離婚経験より、これからの時代はもの作りよりも、男女の仲が社会を豊かにすると実感し、恋愛セラピストとして起業。セッション数のべ3千人以上。
 
潜在意識を変容させることで自然に行動が変わり、結果的に恋愛がうまく行くという解決方法を得意とする。
だめんずを好きになってしまう、付き合いが深まると相手に振られたり浮気されたりする、不倫が多い、なかなか彼氏ができないなどの、パターン化した恋愛の悩みには、潜在意識が関わっているため、このような問題の解決を最も得意としている。
 
また、アサーティブ、交流分析など、数多のコミュニケーション心理学を取り入れて問題解決に当たっている。
 
2008年に著書「あなたの恋愛がうまく行かない本当の理由」(毎日コミュニケーションズ)出版。2009年には雑誌ananや日テレ、2010年にはTBS、2012年にはフジテレビにも取材を受けるなど、その活動がメディアからも注目されている。
 
最近は趣味で、タンパク質を摂れる低糖質スイーツのレシピ開発に余念が無い。
 
 
 

日時・場所・料金等

tokyostatn.png
 
■日時 2017年2月11日(日) 13:30〜15:00
 ※終わったあとにお茶会(15:30より)があります。(下記)
 
■場所 ウィズスクエア日本橋 ウィズビジネスセンター5F ROOM3
  会場の地図: http://www.wissquare.jp/access/
    最寄り駅は東京駅(八重洲口)・東京メトロ日本橋駅です。
 
■料金 3240円(消費税込み) ※お茶会参加は別料金(1000円、事前予約・当日現金払)
 
■申込方法・申込確定条件
  下のリンクの申込フォームから必要事項記入。その後案内に従って、
  銀行振込またはカードで決済。申込後一週間以内にお支払いください。
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  2/9(木)15時(入金)を以て最終〆切とします。
  満席の場合、早く締め切ることがございます。
 
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■会場について
  会場は椅子席です。できるだけ快適な温度になるよう、
  心がけますが、空調の関係で肌寒いことがあるかもしれません。
  調整できる服装、ご用意があるとよいと思います。
 
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 本講座は入金後のキャンセルにつきましてはご返金いたしません。
 
■お茶会
 講座は大体15時頃終了しますが、終了後、お茶会を行います。
 ざっくばらんに、折角集まったので、お茶を飲みながら色々お話しましょう。
 当日の講座内容と関係ない質問も歓迎します。
 但しあくまで「お茶会」なので、セラピー的な突っ込んだ話が必要な場合など、
 あなたの過去を根掘り葉掘り聞きづらいですので、十分な答えが得られない
 こともあるかと思います。その場で扱いづらい質問については、
 「個人セッションでお願いします」等のコメントをすることもありますので、
 その点、ご了承くださいませ。
 
 お茶会の会場は、講座と同じ部屋です。
 お茶会のお茶菓子は、あづまが手作りしていきます。
 予定はチョコレートケーキかなぁ・・・と思っていますが、当日のお楽しみで!
 チョコレートケーキが出来た場合、レシピも持参します。
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【ココヘル736】恋愛ドクターの遺産第一話(8)現実と夢

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 736号 2016.12.20
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
 https://www.556health.com/selfcare/
 
★「阿妻式恋愛眼力トレーニングDVD」
 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
今回はクライアントのこばやんのセッション最終回間近、こばやんの側の
原因には「仕事ストレス」からの「罪悪感」や「無力感」があり、
ゆるしのワークで解消。そしてドクターはこばやんの妻の側の愛情飢餓を
指摘。こばやんがサンドバッグになるという行動課題を提案。
そしてその結果、奥さまが帰ってくるという奇跡が起きた。
そしてノートを閉じたゆり子は・・・
 
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(8) 現実と夢
 
こんな時間か・・・ノートを閉じて時計を見たゆり子は、
時間が随分経っているのに気づき、少し慌てた。
(幼稚園にお迎えに行かなきゃ・・・)
 
 お迎えの自転車を漕ぎながら、ゆり子はまだノートの中の
話を反芻していた。自分もサンドバッグになるイメージをして、
相手の話を聞いたら、修復できるのだろうか・・・
少し想像してみて、あまりに苦しいのですぐにやめた。
 
(あのこばやんという人は、
とりわけ意志の力が強い人なんだよね、きっと。)
ゆり子はそう思って、自分とは関係ない世界の話にしようと
したが、ゆり子の意思に反して、ノートの中の出来事はずっと
心に引っかかっていた。
 
「さくら、お待たせー。」
 
 さくらはゆり子の一人娘だ。幼稚園の黄色いスモックを着て、
髪はふたつ結びにしている。最近の子らしく、ドラえもんに出て
くるしずかちゃん、というよりは、どこか初音ミクっぽい結び方だ。
子どもを家に連れて帰る途中も、どうしてもノートの中のことが
引っかかっていて、「ママ、今日ね・・・」と話しかけてくる
さくらの話も、どこか上の空で聞いていた。
 
「・・・ママ、ママ、起きてよ!」
 
 さくらの声で目が覚めた。
(もう4時半か・・・)ゆり子は壁の時計を見てそう思った。
どうやら帰ってきて寝てしまったらしい。2時間ほど寝ていた
計算になるか。でも、ゆり子は不思議な感覚に包まれていた。
 
(私、本当に寝ていたの・・・?)
先ほど、さくらに起こされたとき・・・いや、起きたというより、
別世界からこちらの世界に「呼び戻された」という感覚だったが・・・
ゆり子は、ドクターのセッションルームにいた。
 
いや、そんなはずはないから、ドクターのセッションルームにいた
夢を見ていた・・・と、一般的には言うのだろう。
(でも、リアルだった。生々しかった)
 
どうやら、夢の中で、あの世界に行ってきたみたいだ、とゆり子は
思った。目の周りが濡れていた。どうやら、夢の中で涙を流したらしい。
 
そう、先ほどまで、ゆり子が体験していたのは・・・
 
 
・・・
 
「ゆり子さん、肩の力を抜いて、ゆっくり呼吸してみましょう。」
ゆり子はドクターの言う通り、力を抜いて、ゆっくり呼吸をしてみた。
「そうです。そうしたら、目の前に、
中学生の時のあなたをイメージしてみてください。」
 
中学生の時の私・・・
 
ゆり子の顔が曇る。ドクターはおかまいなしに誘導を続けていく。
「中学生のあなたは、どんな服を着ていますか?」
「制服です。」
「髪は長いですか、短いですか?」
「ツインテール、というか、ふたつに結んでいます。」
「どんな表情をしていますか?」
「重く、沈んだ表情をしています。」
 
ドクターは続けていく。
「では、こちらの世界から、あの頃の、あちらの世界に入っていき
ましょう。現在のゆり子さんは、椅子を立って、向こう側の、
中学生のゆり子さんの目の前まで行ってください。」
ゆり子が中学生の自分の前まで行くと、
ドクターは例の「ゆるしの言葉」をゆり子に言わせた。
 
「ゆりちゃんは、悪くないんだよ。」
「よく頑張ったね。」
「ゆりちゃんは、優しい子だね。」
 
それぞれ、言うたびに、抵抗があった。心のどこかで、
自分は悪い子だ、自分はダメな子だ、自分は冷たい子だ、
と思っていたようだ。自分のことを否定しているほど、
これらのゆるしの言葉を言うときに抵抗がある。
反応が出る、涙も流れる。
 
それは、昼間に読んだノートの中に出ていた話だ。
出てきていたが、自分事としては考えていなかったな、
ゆり子はそう思った。
 
ワークは進んで、ドクターはゆり子にこう促した。
「では、確認のために、過去の世界にもう一度入ってみましょう。」
「はい。」
ゆり子が向かい側の椅子に座ると、ドクターが続けた。
 
「世界の明るさは、明るいですか?」
「さっきよりは、明るくなりました。」
「空気の温度は、温かいですか、肌寒いですか?」
「ふつうです。さっきより良くなりました。」
「空気の重さは・・・さきほどとても重いとおっしゃい
ましたが・・・今はどうなっていますか?」
「あ、全然軽いです。重さは感じません。」
「では、元の世界に戻ってきてください。」
 
・・・・・ママ、ママ、
 
・・・そう、ここでさくらに起こされたのだった。
 
このノート、何かの催眠術か何かをかけてあるのかしら、
とゆり子は一瞬思ったが、そんなまさか、と思い直した。
そんな魔術のようなものがこの世界にあるわけがない。
 
真っ直ぐに解釈すれば、ノートの世界の出来事が、
あまりに印象が強かったし、自分の現在抱えている問題と
オーバーラップするものだったので、夢の中に出てきた、
ということなのだろう。でも、夢で片付けるにはあまりに
リアルで、本当に不思議な体験だった。
 
そして、心が軽くなっているのを感じた。
 
(やっぱり、このノートには、すごい効果があるのかも
しれない・・・)ゆり子はそう思った。
 
ただ、体はなんとなくだるかった。でも、悪い感じじゃない。
運動をして温泉に入って、だるい。そんな感じだ。
 
ふと、ひとつの考えがよぎった。
私がサンドバッグになる・・・つまりノートの課題をその
まま真似る・・・のではなくて、実は幸雄(夫)にも、
どうにかしてゆるしの言葉を届けてあげたらよいのではないか。
 
自分の感情が落ち着いてきたら、ゆりこには、夫の幸雄も、
実は自分自身を責めて苦しんでいるのではないか・・・
実際ノートの中に出てきたこばやんと同じように働き過ぎの
傾向があるのは事実だ・・・そんな考えが浮かんだ。
 
(でも、唐突に「あなたは悪くないんだよ」なんてメール
しても、面食らうだけだろうな・・・)
ゆり子は、少し作戦を考えることにした。そこで、スマホを
取り出して「夫 罪悪感」「夫 自責の念」など、世の旦那
さま方が陥りやすい、自分を責めてしまうパターンについて、
情報収集を始めた。
 
まだ問題は解決していないけど、何かやることがあると気が
紛れるな・・・それに、希望が持てる。スマホを操作する
ゆり子の顔は、どこか明るかった。
 
 
第一話 終
 
 
 
(つづく)
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
https://556health.com/consultant/
 
 
 
 
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 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
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 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
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 https://www.556health.com/work.html
 
 
◆編集後記
 
昨日はウェブサイトの作り方、集客の仕方についての
セミナーに出席していました。サイトはあれこれ手を入れながら
運営しているのですが、まだまだやることがあるなぁ、と
感じました。これからもしっかり手を入れていこう。
 
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 をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。
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【ココヘル735】恋愛ドクターの遺産第一話(7)サンドバッグの結論2〜3

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 735号 2016.12.15
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
 https://www.556health.com/selfcare/
 
★「阿妻式恋愛眼力トレーニングDVD」
 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
今回はクライアントのこばやんのセッション最終回間近、こばやんの側の
原因には「仕事ストレス」からの「罪悪感」や「無力感」があり、
ゆるしのワークで解消。そしてドクターはこばやんの妻の側の愛情飢餓を
指摘。こばやんがサンドバッグになるという行動課題を提案。
そしてその結果は・・・?
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(7) サンドバッグの結論2〜3
 
次のこばやんのセッションは、劇的だった。
 
「先生、報告があります!」こばやんが開口一番、
これまでで一番大きな声を出して言った。
「どうしました?」ドクターはいつも通りの調子だ。
「カミサンが帰ってきました!やり直そう、いうことになってます!」
「おー、それはおめでとうございます・・・というか、多分色々あった
と思うんですが・・・頑張りましたね。」
「えぇ、ほぼ先生の予言通りでした。」
 
予言通り、と言われて、ドクターは少し得意げな表情うかべた。
しかし、すぐに優しげな表情に変わって、こう続けた。
 
「常に、現場で頑張る人が一番大変です。こばやん、これは、あなたが
起こした奇跡ですし、あなたの成果です。胸を張って、人生の貴重な
「武勇伝」にできます・・・あ、言い過ぎですかね?」
こばやんとドクターはふたりでわはは、と笑った。
 
「でも先生、ようやく再びスタートラインに立ったぐらいじゃないかと
思うのですが。」こばやんが真顔に戻って言った。
「そうですね。でもまずは、ちゃんとスタートラインに戻って、再出発の
準備が出来たことを喜びましょうよ。」
「賛成。」
「何が効果的でした?ちょっとその、成功の秘訣を教えてくださいよ!」
先生は無邪気な子どものように、興味津々、という雰囲気で尋ね始めた。
 
なつをは以前、先生のこの、「興味津々モード」について質問したことが
ある。先生はときどき、子どもみたいに興味津々で色々質問をすることが
あるけれど、それは、興味本位なのか、それとも演技なのか、と。
先生の答えはこうだった。まあ、ある程度自分が興味を持つ範囲をセッション
の時には決めている、と。クライアントの問題解決に役立つことに興味を
持つように、自分自身を持っていく、とかそんな感じだった。ということは、
ある意味演技とも言えるのかな、となつをは解釈していたのだが、こうして
無邪気に尋ねる先生を見ていると、とても演技には見えなかった。
 
(これを天職というのかもしれない・・・)
なつをはそう思った。
 
こばやんは、しばらく考えて、こう答えた。
「いや、ほんま、先生に言われた通りですわ。サンドバッグになる、
いうイメージを持て、て言わはったんで、その通りにしました。」
「やってみて、何か気づいたことはありましたか?」
「そうですね。今までは、自分が責められてる、自分が悪いと言われてる、
と、そこしか考えられへんかったんです。せやけど、サンドバッグに
なってカミサンの話を聞いてみたら、なんだか、怒っている、私を責めて
いるというより、救いを求めているように見えたんです。」
ドクターは深く二度うなずいた。
 
「そうですか。」
あぁ、もう、卒業だな、となつをは思った。目の鋭さが消えていたからだ。
先生が「これから解決してやるぞ」と、心の腕まくりをしているときは
・・・「心の腕まくり」とは本人が時々実際に使う言葉だ・・・優しい
口調、優しい表情をしているときでも、独特の鋭い眼光がある。
心の奥底まで見透かすような、洞察眼だ。でも今の先生は、
本当にリラックスしているように見えた。
 
「たぶん、もう解決に向かっていくとは思うのですが。」
ドクターは続けた。
「念のため、より確実にするための行動課題を
提案させて頂きたいんですが。」
 
「いいですよ。でも、その前に、ええ話ですんで、
ぜひ先生にも聞いて頂きたいんです。」
「それは失礼しました。ぜひどうぞ。お願いします。」
 
「実はカミサンから、こんなことを言われたんですわ。
『私は子供時代から、不安で、私を愛してくれる人はいない、と感じて
育った。でもゆうさん(こばやんは奥さまからそう呼ばれている)と
出会って変わった。でも、仕事が忙しくなったりして、どうしても
「ゆうさんも私を見放すのか!」って想いが強くなって、家で一人で
考えていると、どんどんそう考えていって、自分でも止めようがなく
なってしまった。ゆうさんに当たるのはお門違いって分かっていても、
止められなかった。ゆうさんが怒鳴ったとき、もうあとは絶望しかない、
私の人生は、って思ってしまった。こんな自分が嫌いだ。』と、
こんな感じの話でした。」
 
「なるほど・・・奥さまも、感情的になるのを抑えられない
自分自身を、自己嫌悪されていたのですね。」
「そのようでした。でも、そうやって話を聞いていたら、
突然抱きつかれたんですわ。」
 
「おぉ!それはおめでとうございます。」
 
なんて脳天気なんだ、となつをは思った。奥さんが苦しんでるのに、
抱きつかれておめでとう、って。
しかし、こばやんには響いたようだ。
 
「そうなんです!ありがとうございます!」
 
「それで、奥さまは何て?」
「泣きながら、『もう一度やり直したい。』て。」
 
「そうですか。それはよかったですね。」
ドクターは握手の形に、右手を差し出した。こばやんもその手を握り、
ふたりで固く握手を交わした。
なんか、男同士のノリだな、となつをは思った。女性からすると、
まだ完全に解決していないのに、ちょっと喜ぶのが早すぎるし、
ノリが軽すぎると感じるが、一方で、うらやましくもあった。
 
「でも先生、これでスタートラインだと思っているんですが。」
「まあそうですね。希望の人生への、スタートラインですね。」
ふたりはわはは、と笑った。
 
「では、私の考える、この変化を確実なものにする、
行動課題を発表します。」
「お願いします!」
 
なんだか、深刻な悩み相談のはずだったのに、盛り上がってきている。
なつをは不思議な感覚で見ていた。以前先生から「別に暗くなれば解決
するってものではないから、明るく解決できるのなら、それが一番いい。」
と聞かされていたが、それにしても明るすぎる。こんなにわはは笑いを
しているセッションは、他では見たことがない。
 
「奥さまに、謝ってみましょう。」
「わかりました。サンドバッグですね。」
 
「いや、それとはちょっと違います。もうサンドバッグみたいにされる
ことは、そんなにないでしょうし。」
「そうかもしれないですね。」
 
「具体的な方法の前に、少し原理を説明します。まず、目的ですが、
奥さまの過去の痛み・・・この場合は幼少期に愛されなかったという記憶
・・・を解決する、和らげる、というのが目的です。」
「分かりました。」
「そして、癒しを起こす、原則を説明します。」
 
そこでドクターは、ホワイトボードに図を書き始めた。ドクターの説明は
こうだ。人の心の中には、過去の自分がいる。その過去の自分は、その当時
の痛みを、未だに持っていることがある。でも、人は日頃はそれにフタを
していて、気づかないようにしている。過去に「愛されなかった」体験を
した人は、人一倍「愛されたい」と思ってしまったり、フタをしていても、
ごまかしきることは出来ず、心の奥底の思いはじわじわとにじみ出てくる
ものだ。これを癒すためには、
(1)当時の記憶を思い出す
(2)同時にプラスのエネルギーを感じる、
というふたつの要素が必須で、どちらが欠けてもだめだ。
 
「奥さまは、愛されたかったが、叶わなかったという幼少期を過ごされて
いたわけです。そこで、たとえばこんな風に言ってあげてください。
 『キミがずっと愛情を求めていた、というのは、子供の頃の話を聞いて
知っていたのに、さらに、寂しい思いをさせてごめん。これからは、
とにかく、大事にする。』そんな感じで。」
 
こばやんは、メモを取りながら復唱していた。
「分かりました先生。これでカミサンの痛みが癒されるわけですか。」
「えぇ。少しだけ、過去のことに言及して、そうすると、過去の記憶を少し
思い出します。どっぷりがっつり思い出すとコントロールが難しくなるので、
そっと触れるぐらいがいいでしょう。そして、そこにこれからは大事にする、
というプラスのエネルギー、承認のエネルギーをあげる。こういう関わりを、
コツコツ、じわじわと実践していくと、奥さまの子供時代の愛情飢餓も、
次第に埋まっていくと思います。」
 
「分かりました先生! 必ず実践します。」
「はい。信じてますよ。大丈夫です。」
 
 
(つづく)
 
 
こちらにもアップされています。
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◆編集後記
 
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12月もすでに半ば。今年もあと半月ですね。
良いお年を〜(まだちょっと早い、笑)
 
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 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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【ココヘル734】恋愛ドクターの遺産第一話(7)サンドバッグの結論1

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 734号 2016.12.14
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
 https://www.556health.com/selfcare/
 
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 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
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作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
今回はクライアントのこばやんのセッション最終回間近、こばやんの側の
原因には「仕事ストレス」からの「罪悪感」や「無力感」があり、
ゆるしのワークで解消。そしてドクターはこばやんの妻の側の愛情飢餓を
指摘。こばやんがサンドバッグになるという行動課題を提案。
そしてその結果は・・・?
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(7) サンドバッグの結論1
 
第五幕 サンドバッグの結論
 
こばやんが帰り、なつをとドクターが議論をしていた。
 
「先生、どうして奥さまの愛情飢餓が原因、
ということが分かるんですか?」
「それが分からないようじゃ、まだメインカウンセラーとして
この仕事を任せるわけにはいかないな。」
「意地悪言わないでください。」
「別に意地悪を言っているわけじゃない。もっとレベルを上げて
もらわないとお客さんの前には出せない、という経営判断を言って
いるだけです。本当に、レベルを上げてください。」
 
先生は仕事のクオリティーについてはかなり厳しい。クライアントに
接するときの柔らかい感じとは全く違う厳しい一面を見て、なつをは、
毎度の事ながら軽く当惑した。
 
「でも、どうしてなんですか?」なつをは尋ねた。
 
ドクターは視線を斜め左上に移して、しばらく考えているよう
だった。そして言った。
「いくつか、そう推測するに値する状況証拠がある。たとえば、
彼の話から、学生時代、そして仕事の責任がまだ軽かった頃、
子供もいなかった頃・・・これは言い換えるとふたりで過ごすヒマが
十分あった頃と言い換えられる・・・その頃には関係はうまく行って
いたと分かる。彼の奥さんは、自分のために時間を使ってもらいたい
わけだ。」
 
「それって、女なら大抵そうじゃないんですか?」
 
「君は、同時に一個のことしか考えられないのか? それだけで決め
つけたわけではない。」ドクターは少しいらだった様子でそういった。
そして、続けた。
「それから、関係が悪化していった経緯です。健全に育ち、心が健康
で大人の女性の場合、相手が自分のために時間を使ってくれなくなっ
たら、それは寂しい。寂しいのは当然の反応だが、それをある程度受け
入れ、自分を満たす別の方法を見つけて、相手への期待を少し手放す。
それができるものだ。『亭主元気で留守がいい』という言葉は、面倒
くさいから居ないでほしい、と解釈されることもあるようだけど、
忙しくて一緒に居られないが、それをある程度手放した妻の強さを表す
言葉とも解釈できる。」
 
「はぁ。」
 
「そして、たとえば、ダンナの忙しさの波が少し去ったら、一旦棚上げ
したダンナへの期待を、もう一度復活させて、相手に期待する、つまり
『寂しい、かまってよ。』という意味のことを言えるものだ。」
 
「あ、そういえば私も、彼が忙しいときは、一人で過ごす方法を色々
覚えたけど、また一緒に過ごせるようになったら、彼と一緒に出かける
ように、生活を変えました。」
「そういうこと。こばやんの奥さまは、そのあたりの、自分をうまく
コントロールするスキルが未熟に見える。ある程度まで我慢して我慢
して、ある日突然、『あんたにはもう期待しない!』ってなる。」
 
「確かに。言われてみれば、そういう傾向はありましたね。」
ドクターは、やっと分かったか、と言いたげな様子で、
二、三回うなずいた。
 
「これは、愛着障害、という概念で考えると理解できる。幼少期に
親との愛着に問題があると・・・色々なパターンがあるが、そのひと
つの類型としては・・・べったり愛着して、相手がかまってくれなく
なったり自分のことを少しでも否定したりすると、途端に「ぷいっ」
と離れる・・・この「ぷいっ」を専門用語で「デタッチメント」と
いうんだが・・・そういうことを起こすんだ。彼の話から、奥さまの
反応がこのデタッチメント的だと考えたわけだよ。」
 
「なるほど・・・ここまで言われると納得です。」
「もうひとつ、これは参考程度かもしれないけれど、この仮説を強化
するような状況証拠があります。それは、こばやんの性格です。
彼は、何かがあると、自分を強く責める。そして何か問題があると、
自分が行動して解決しなくてはいけない、という発想をする人ですね。」
 
「はい。男性的・・・というか、そういう面、ガチガチでしたよね?」
 
「そうだ。実は、自分を責める傾向の強い男性には、依存的な女性が
カップルになる傾向がある。これは経験則だけれど。そして、表面的に
依存的な部分が出ている女性の中で、愛情飢餓を持っていて、
愛着障害の傾向もある、という女性は、それなりに、いる。」
 
「なるほど・・・前の二つに比べると、ちょっと弱い証拠、
という感じですね。」
ドクターは、そういうこと、という感じで、小さく複数回うなずいた。
 
しかし、先生、これだけのことを毎回、相手の話を聞きながら考えて
いるのだろうか、となつをは感心半分、自分に出来るだろうかという
不安半分で考えていた。事実、先生の仮説はこれまで、ほとんどの場合
正しかった。よくこれだけ間違わずに判断をくだせるものだと、
なつをは感心、というより畏敬の念で、帰り支度を始めたドクターの
後ろ姿を眺めていた。
 
 
・・・
 
次のこばやんのセッションは、劇的だった。
 
「先生、報告があります!」こばやんが開口一番、これまでで一番
大きな声を出して言った。
「どうしました?」ドクターはいつも通りの調子だ。
「カミサンが帰ってきました!やり直そう、いうことになってます!」
 
 
(つづく)
 
 
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◆編集後記
 
幸恵ちゃんが大根と玉子を煮てくれました。
おでんみたいな感じでね。それが、広島で仕入れてきた
アゴだし(トビウオのだし)の味付け。
これが相当うまい。コンビニおでんには勝ってます(*^_^*)
 
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【ココヘル733】恋愛ドクターの遺産第一話(6)変化4

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 733号 2016.12.13
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
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現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
今回はクライアントのこばやんの数回目のセッション、ドクターは
「仕事ストレス」からの「罪悪感」や「無力感」を夫婦不仲の原因と推定。
ところがセッションの終わりに、なつをに対して否定したはずの
愛情飢餓説を再び口にしたのだった。ドクターの意図はいったい・・・?
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(6) 変化ー4
 
 
「いや、実はそうではないかもしれない、と思っているんです。
 幼少期の愛情飢餓問題。そのことで、少し相談があるんですが。」
 
(えっ! なんと!)
 
なつをは心底驚いた。先生がなつをに対してあれほど明確に否定した
愛情飢餓説を、クライアントを前にして堂々と言ってのけたのだ。
 
(そんな・・・やっぱり、自分が言うのは良くて、私が言うのは
許さない、ということなの・・・?手柄を独占したいってこと?
 尊敬できる先生かと思ったけど意外に器が小さいのかも・・・)
なつをの脳裏に、以前一度浮かんだ疑念がまたよみがえってきた。
 
 
「幼少期の愛情飢餓。私にはそういう問題がある、
ということでしょうか?」
こばやんが尋ねた。ひとつ課題をクリアしてスッキリしたばかりで、
また次の課題があると言われて、戸惑っているようだった。
しかしドクターは全く動じることもなく、いつも通りの調子でこう言った。
 
「いや、そうではありません。愛情飢餓の問題を持っているのは、
奥さまではないかと考えているのです。」
 
「えっ?」
「えっ?」
こばやんとなつをは同時に声を上げた。ドクターはなつをの方を
チラッと見た。助手は静かにしていなさい、という意味だった。
なつをは心の中で「すみません」といいながら軽く頭を下げた。
 
「さきほど、こばやんの課題については、一番大きいものが、会社の
危機に十分力を発揮できなかったと自分を責めていたことによる罪悪感・
無力感、と申し上げましたが、それは、それでよいと思っています。
但し、ご夫婦の関係がうまく行かない原因として一番大きな要因、
ということになりますと、実は奥さまの側の問題・・・幼少期の愛情飢餓
の問題・・・が、こばやんの課題よりも少しだけ大きいのではないか
という印象を持っています。」
 
「えっ?そうなんですか?」
 
「えぇ。でも今日は、色々ワークもしましたし、全部こと細かく説明
する時間もありません。そこで、この仮説は私を信用して頂いて、
ひとつ試して頂きたいことがあるのですが。」
 
「はい。先生の仮説なら、信じて進める気がします。」
 
「奥さまは、ときどきご実家にお帰りになっているのですよね。
その奥さまに、毎日メールか電話をする。そして、ここが大事なところ
ですが、あえて、サンドバッグ役になって電話してください。変な話
ですが、たとえばご自分が本物のサンドバッグになって、奥さまの
パンチやキックを受け止める、というイメージを頭の中で作ってから、
メールをする、電話をする、ということを、一ヶ月ぐらい続けてみて
ください。」
 
「・・・はーぁ。なるほど。これ、結構キツイ修行やね。」
「そうですね。ただ、今のこばやんなら、ある程度頑張れるかもしれない、
と思うので、提案しているんです。」
 
「先生はどうしてそう思われるのですか?」
 
ドクターは質問には直接答えず、さらに話を続けた。
「以前険悪になった頃には、奥さまから色々言葉で責められたことが
あったのではないかと思うのですが。」
「えぇ。ありました。あれはキツかったですわ。」
 
「もし、奥さまがお家に帰っていらっしゃった場合、それと同じように、
奥さまの言葉を受け止めることを、またやってみてほしいのです。」
「はい。頑張ります・・・でも結構しんどいかもしれません。」
 
(いきなりこんな大変な宿題を出して大丈夫なんだろうか・・・?)
サンドバッグになれ、とかなり精神的にキツイ行動課題を、平気で
出している先生に対して、なつをはそう思った。
 
「まあまあしんどいとは思いますが、実は以前ほどじゃないと思いますよ。」
 
怪訝そうな顔をしているこばやんに対して、ドクターはさらに続けて言った。
「では、奥さまが以前のように、こばやんを責め立てる、という
場面を想像してみてください。」
 
「・・・はい。」
少しだけ、こばやんの表情が曇る。
 
「今どんな感じですか?とてもしんどくて耐えられない感じ?」
 
こばやんは、意外そうな顔をしながら答えた。
「いや、意外と出来るかもしれへん、と思いました。前はほんまに
しんどかったのに、なぜなんでしょう?」
 
「詳しくは、そのうちお話ししますよ。でも、人は、目の前の出来事から
直接影響を受けるわけではないのです。それを心の中で解釈して、それで、
どんな気持ちになるかが決まる。
こばやんは、以前は、ご自身を責めていらっしゃったわけですよね?」
 
「そうですねぇ。」
 
「ということは、同じように責められても、以前の方が、自分で自分を
責めて苦しくなる、という度合いが大きかったわけです。自分を責めるのが
止まった今、以前より、他人から責められることに、強くなったわけです。」
 
「はぁ・・・そういうもんですか。いつも勉強になりますわぁ。」
 
そろそろ時間だ。セッションは終わり、こばやんは、先生ありがとう
ございました、と言って、深々と頭を下げて帰っていった。
先生も同じぐらい深々と頭を下げていたのがなつをには印象的だった。
 
(つづく)
 
 
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◆編集後記
 
昨日今日は家でゆっくり休んでました。
今日は山に登る予定だったんだけどなー。
ギリギリいけそうな気もしたんですが、喉の痛みが
朝は少しだけ残っていたので、大事を取って、
山はお休みしました。
 
でも、小説は結構筆が進むんだよな〜
(筆じゃなくてキーボードで打ってますが)
 
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【ココヘル732】恋愛ドクターの遺産第一話(6)変化3

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 732号 2016.12.12
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
 https://www.556health.com/selfcare/
 
★「阿妻式恋愛眼力トレーニングDVD」
 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
今回はクライアントのこばやんの数回目のセッション、前回までで
ドクターは「仕事ストレス」からの「罪悪感」や「無力感」を夫婦不仲
の原因と推定。その方向でセッションを組み立ててきた。
いよいよ解決のためのワークを実践・・・なのだが・・・
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(6) 変化ー3※
※メルマガではブログ配信の2記事分を一回で配信しています。
 番号を合わせるため、このようになっています。ご了承ください。
 
 
「当時の世界に入ってみて、どんな感じがしましたか?」
ドクターは過去の世界から戻ってきたこばやんに質問している。
 
「えらいびっくりしました。ものすごい暗くて、重苦しゅうて・・・
当時の感覚が全部よみがえってきましたわ。」
 
 
「では今度は、現在のあなたのまま、当時の世界に入っていく、
とイメージしてみましょう。椅子を立って、向かいの椅子にいる、
当時のあなたに近づいていってください。」
 
先生が誘導すると、こばやんが椅子を立ち、向かいの椅子の前に立った。
 
「私がこれから言う言葉を、今実際に声に出しながら、
当時のあなたに伝えてあげてください。」
 
「はい。」
 
「呼びかけの言葉は『こばやん』でいいですか?」
ドクターが確認した。
「はい。」
 
「では、いきます。『こばやんは、悪くないでぇ』」
ドクターはこのときだけ、関西弁になってそう言った。
 
こばやんは、すぐには言葉を発しなかった。言おうとしているが
言えない、そんな感じだ。頭が小刻みに、不規則に震えている。
しばらくして、はぁ、とため息をついた。
 
「言えないもんですねぇ。」
 
なつをは、あぁ、ゆるしのワークを実践しているんだな、と思った。
空椅子を置く「エンプティーチェア」のワークは一般的なセラピーの
技法だが、いま先生は一般的なエンプティーチェアのワークを
しているのではない。
 
形だけエンプティーチェアの形式を借りているが、ゆるしのワーク
という別の技法だ。「悪くないんだよ」とゆるしの言葉を、
自分を責めてしまっている過去の自分に対してかける。
これは先生が編み出した技法だそうだ。
 
「もう一回やってみたら、言えるかもしれません。」
ドクターは続けた。
「こばやんは、悪くないでぇ。」
 
「こばやんは、悪くない・・・。」
こばやんの喉から、うっうっ、と嗚咽が漏れる。このワークは、
自分を強く責めているほど、例のせりふを言うときに反応が出る。
こばやんはどうやら、自分を無意識にかなり責めていたようだ。
 
「次は、この言葉を言ってあげてください。『よう頑張ったな』」
「よう頑張ったな・・・ほんと、よう頑張った。よう頑張ったな。」
 
こばやんの目から涙が落ちた。
ふとみると、表情が随分穏やかになっている。というより、
笑っているようにも見える。大きな心の負担を抱えて苦しんでいた
人が癒されていくとき、独特の明るい表情を見せる。以前、先生が
「多くの人は負の感情を怖がって感じないようにするが、
ため込んでいた負の感情を出すというのは、喜びに近いものだ」
と言っていたのをなつをは思い出した。
 
そのあと、同様にいくつかのせりふを言ってもらって、ゆるしの
ワークは終了した。初めのせりふが一番の反応を引き出したようだ。
感情が激しく動くと疲れるものだ。
こばやんは少しぼうっとしているように見えた。
 
「最後に、確認のために、もう一度最初のように、当時のあなたに
なったとイメージしながら、そちらの椅子に座ってみて下さい。」
 
「はい。」
 
「当時のあなたになってみると、
世界の明るさは、明るいですか暗いですか?」
「明るいです。」
「空気の温度は、暖かいですか、肌寒いですか?」
「ふつうやけど・・・少しぬくいです。」
「空気の重さは、軽いですか?重いですか?」
「あっ・・・重くないですね。軽いですわ。」
最後の質問に答え終わったあと、こばやんは「にっ」と笑った。
 
「先生・・・不思議ですね。あんなに重うて苦しかったのに・・・
消えてしまいました。」
 
「そうですね。もう終わったことなので、
こういう問題は解決が早いです。」
「そういうもんですか。」
 
ドクターはそれにはあまり答えず、まとめに入った。
「今日のセッションのポイントなんですが、これは、会社の危機に
対して、十分に力を発揮してそれを救うことが出来なかったという
罪悪感や無力感が、ずっと心にのしかかっていて負担になっていた、
ということだと思います。」
「確かに、それはありました。ずっと不安で、苦しくて、
でも業績は一向に良くならんし。ほんまに苦しかったですわ。あの頃は。」
「その時期に、みんなの期待に応えられず、十分に力を発揮できず、
会社を救えず・・・となっていた自分自身を、徐々に責めるように
なってしまったのだと思います。」
 
「そうですね。納得です。その通りだと思います。」
こばやんは、セッションに納得していたようだった。
そして、大事な質問をした。
「先生、私のこのストレスが、夫婦仲がうまく行かなかった
原因だった、ということなんですね?」
 
こばやんはそう尋ねた。なつをが「あぁ、このセッションも
これでまとめに入るのだな」と思ったそのとき、
ドクターが意外なことを言いだした。
 
「いや、実はそうではないかもしれない、と思っているんです。
 幼少期の愛情飢餓問題。そのことで、少し相談があるんですが。」
 
(えっ! なんと!)
 
なつをは心底驚いた。先生がなつをに対してあれほど明確に否定した
愛情飢餓説を、クライアントを前にして堂々と言ってのけたのだ。
 
 
(つづく)
 
 
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◆編集後記
 
先週の答え合わせ。
なつを=NATSUWO・・・なのですがUはちょっとよけて、
NATSWO これならわかるでしょ?
 
え?分からない?難しかった?
 
はい、並べ替えまして(アナグラムと言いますが)
WATSON
まあ「助手」と言えばワトソン君でしょ。
 
WATSON→NATSWO→なつを
そんなわけなんです。
 
 
週末、講座で頑張ってきたら・・・風邪ひいたー(>_<) もう、だいぶ回復してきたけど。。。 ┏━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┓  ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学  祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)  ◆ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信!  ・頂いたメールは、事前確認なく掲載することがあります。  ・お名前はイニシャルにします。  ・メール相談は行っていません。また、多数のメールを頂くた   め、個別の返信はできないことがございます。  もっと幸せな恋愛・結婚生活・人間関係を求める方に情報提供  をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。  ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)  ◆自己紹介はこちらです↓(声の自己紹介があります!)   https://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html  ◆登録・解除: http://www.mag2.com/m/0000164141.html  (解除依頼は受けていません。ご自分でお願いします)  ◆ウェブサイト https://www.556health.com/  このメルマガは自主的な登録によってのみ登録になります。  違法なアドレス収集は一切行っていません。  ★ご友人への転送は歓迎です。メルマガ全文をお願いします  ★このメルマガの著作権は発行者であるあづまやすしに属します。   無断転載を禁じます。転載は【事前に】お申し出下さい。 ┗━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━◇━━┛         “【ココヘル732】恋愛ドクターの遺産第一話(6)変化3” の続きを読む

【ココヘル731】恋愛ドクターの遺産第一話(6)変化1〜2

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 731号 2016.12.9
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
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現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
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前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
中では、なつをとドクターの見解が割れていた。なつをは「愛情飢餓」
ドクターは結局「仕事ストレス」を原因と推定。気持ちを明るくする
行動課題を提案した前回。今回はいよいよセッションも佳境に。
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(6) 変化(1〜2※)
※メルマガではブログ配信の2記事分を一回で配信しています。
 番号を合わせるため、このようになっています。ご了承ください。
 
 
 
「最近いかがですか?」
先生が尋ねた。今日はこばやんがまた来ている。
 
「そうですね。相変わらず苦しいときはあります。」
「まだ、一番の問題が未解決ですからね?」
「そうですね。そのことを思うと、やっぱり気持ちが重くなります。」
「そうですよね・・・こういう状況の時は、どうしても心に負担がかかります。」
 
「はい・・・あ、でも、例のごほうび付きのウォーキング、最近はよく
やるようにしています。歩いているときは結構忘れていられるというか、
むしろ元気に歩けますね。」
(その言葉、さては気に入ったな)なつをは思った。
こばやんは今日は「ごほうび付きのウォーキング」という言葉をすらすらと
言った。おそらく前回のセッションで気に入って、自分の中でも、
この言葉を何度も使っていたのだろう。
 
「そうですか。それは何よりです。一番しんどかった時を0点、
何もかも良くなった時を100点としたら、今は大体何点ぐらいですか?」
 
「そうですね・・・40点ぐらいじゃないでしょうか。」
「なるほど。40点。それって何の40点分なんでしょうね。
何があるから、40点なのですか?」
 
出た!スケーリングクエスチョン。なつをは思った。
先生はこの質問を使うことが結構多い。今何点ですか、と状況を聞きながら、
同時にポジティブなことに目を向けさせるという、
カウンセリングの高等テクニックだ。
 
以前、なつをは初めてこの質問を教わったとき、ドクターに「その質問、
私もよく使います」と生意気な発言をして・・・例によってダメ出しを
もらったことがある。なつをが言及したのは、例えばフィギュアスケートの
演技を終えた選手に「今日の出来は何点ですか?」と訊くような、あの質問だった。
 
点数を数字で表すなんて、よくあること、と、知ったかぶりをしたのだった。
今でもそのときの、ドクターのがっかりした顔が忘れられない。
「その質問とは似ているが本質的なことが違う。たとえば90点と答えたら、
なぜ100点じゃないのか、減点したのは何なのかを訊くことが一般には多い。
減点法だ。でも、カウンセリングでは絶対にそれをしてはいけない。完璧主義で
自分を苦しめているクライアントも多いが、その質問をすればますますその傾向を
強めてしまう。そうじゃあなくて、『何があるから○点なんですか?』と、
あるものに意識を向ける、加点法の質問をすることが大事なんだ。」
 
 そう、加点法で「何があるから・・・」とあるものに意識を向けさせるような
質問をするのが、このスケーリングクエスチョンのコツなのだ。ドクターは質問の
達人だ。さりげないが、大事なポイントは絶対に間違えない。
 
 
「えぇと・・・最近は、美味しくご飯が食べられることが多くなりました。」
「それは何よりです。」
「それから、例のウォーキング。歩いているときは、
わりと清々しい気持ちになっている気がします。」
「そうですか・・・そんなところですか?」
 
「あと、意外と職場の人・・・あ、実は、離婚の危機かもしれない、ということを
同僚に話したのですが、男性の同僚はもちろん、女性も結構味方になってくれて、
親身に話を聞いてくれたりして、ここのあたりが固くギューっとなっていたのが
ほぐれたというか、温かくなったというか・・・」
 
こばやんは胸のあたりを手のひらで示した。そして続けた。
 
「とにかく、味方が結構多いと感じたことは大きかったですね。
人って優しいな、というか。」
 
「それはきっと、こばやんのお人柄ですね。今までの仕事や人付き合いで、
良い関係を築いていらっしゃったんですね。」
 
「あぁ・・・ありがたいことです。」
 
こばやんは、はっとした様子で顔を上げて、ドクターを見て言った。
「あ、なんか、65点ぐらいな気がしてきました。」
 
「ほう、65点! 結構いい線行ってますね!」
「そうですね。なんか、結婚の問題は、まだ解決していないですけど、
支えてくれる人もたくさんいるし・・・と思ったら元気が出てきました。」
 
何も基礎知識がない人がふたりの会話を見たら、何気ない会話、何気ない質問と
回答を繰り返しているように見えるかもしれない。でも、こんな短時間で、
明らかにこばやんは気持ちが明るく変わっている。やっぱり先生はスゴい、
なつをは思った。
 
「なつを君。椅子を用意してください。」
「え・・・あ、はい。」
突然こちらに話しかけられて咄嗟に返事が出なかった。なつをはいつもドクターの
セッションを観客みたいな気持ちで聞いてしまうのだ。
 
なつをが椅子をもうひとつ持ってくると、ドクターは立ち上がり、その椅子を
自ら持って、こばやんの横に、こばやんの方を向けて置いた。
「こばやん、こちらの椅子の方を向いていただけますか? 椅子ごとお願いします。」
 
こばやんが椅子の向きを変えると、ちょうど、こばやんが座っている椅子と、
新たな椅子とが向かい合った状態になった。なつをは知っていた。
これはエンプティーチェアという、カウンセリングの技法だ。
ドクターはこれからそれを実施するのだろう。
 
しかし、それから10分間ぐらいの先生の質問、そしてこばやんとのやりとりは、
なつをにはよく理解できなかった。先生は色々ホワイトボードに絵を描いて質問
したり、こばやんに何かを言わせたりしていたが、それが何を探るためのもので、
結局何を探し当てたのか、よく分からなかった。
 
しばらくして、空の椅子を手のひらで指し示しながらドクターが言った。
「ここに、そうですね。仕事のストレス・・・そうですね。会社がもしかして
立ちゆかなくなるかもしれない、というストレスが最大だった頃のあなたが
いるとイメージしてみてください。」
 
「はい。」
 
 なつをは、こばやんの表情がみるみるこわばってきたことに気づいた。
心理セラピーにおけるワークは、想像の世界で、ある意味、虚構の世界ではあるが、
それが本人にとっては、相当のリアリティーのあるものだったりする。この場合も、
すでに過去の出来事なのに、その当時のような緊張感がよみがえってきている。
 こばやんの表情がこわばるにつれて、その場の雰囲気もピリピリと張り詰めた
ようになってきた。そんな中でもドクターは特に表情を変えることなく、
相変わらず、穏やかな調子で指示を出していく。
 
(こういうところ、ホント先生はスゴイ・・・)
 
「こばやん、当時のあなたは、どんな服を着ていますか?」
「えと・・・スーツ姿です」
「髪型はどんなですか?」
「今と近いですけど・・・すこしボサボサな感じです。」
 
こばやんは髪のボリュームのあるタイプだ。髪が少しカールしているせいかも
しれない。なつをにも、そこにはいないはずの、少し髪がボサボサな、
当時のこばやんが見えたような気がした。
 
「どんな表情をしていますか?」
「かなり張り詰めた感じです。深刻そうな表情をしています。」
 
「では、当時のあなたになってみましょう。実際に椅子を移動して、
そちら側に座ってみてください。」
 
ドクターが手で、向かいの空椅子の方を示して、こばやんを促した。
こばやんが椅子に座る、絶妙なタイミングで、こう続けた。
 
「その椅子に座ると、当時のあなたになる、とイメージしてください。」
 
(意外とすんなり座るものだな・・・)
 なつをは、以前このワークを勉強のために実践したことがある。大抵、
向かいの空椅子には、自分にとって心地よくないものを座らせるため、
空椅子に移動するときには、ものすごく心理的抵抗がある。なつをは一度
「できません」と断ったことがある。その時も誘導役はドクターだったが、
「そっかー、できないよねー。何か抵抗あるみたいだねー。」「はい。」
「あ、でも、もう一回やってみたらできるかも。」「えっ!・・・」
こんな感じで押し切られて、「えいっ!」と座ったのだった。座ってみると
先ほどまでの抵抗感は急に消えていた。あれは本当に不思議な体験だった。
 でも、こばやんは、はた目には、特に抵抗もなく、すんなり座ったように
見えた。それがなつをには意外だった。
 
 こばやんは、相変わらず厳しい表情をしている。ドクターは質問を続ける。
 
「世界の明るさはどうですか?」
「全体的に、薄暗く、グレーな感じです。」
「空気の温度は、温かいですか?肌寒いですか?」
「ふつう・・・ですかね。」
「空気の重さは、軽いですか?重いですか?」
 
 これは先生必殺の質問法だ。空気の重さをきくと、その本人の持っている
罪悪感の重さが分かるのだ。そもそも、罪悪感は非常に重たく、感じることに
苦痛を伴う感情なので、人間は罪悪感を感じないように生きている。
 先生は「罪悪感は感じない感情です」とよく言っている。感じないからない、
のではなくて、感じないけど、潜在的にはそこにある感情、と禅問答みたいな
ことを言われたことがある。
 その、なかなか感じなくて、捕らえどころのない罪悪感を、質問一発であぶり
だすことができる、先生の発明が「空気の重さは?」なのだそうだ。
以前「どこの心理学の教科書にも書いてないけど」と自慢げに説明してくれた時の
先生の得意げな表情を、なつをは今でも鮮明に思い出せる。実は友達が自分を
責めて落ち込んでいるようなとき、なつをはこっそりこの質問を使っている。
 
「空気は・・・重いです。」
 
空気だけではない。こばやんの表情も、体も、全てから「重い」感じがにじみ出ている。
 
「ほんと・・・重そうですね。」
 
こういうとき、先生は、驚くほど軽い言い方をする。なつをには、その軽さが、
クライアントの深刻さとミスマッチなようで、いつも気になる。先生自身が重い
空気感に呑み込まれないために意識的にやっていることなのか、それとも、
これも何かの、セッションの効果を高めるための「発明」なのか・・・
一度聞いたことがあるが、そのときは適当にはぐらかされた。
 
「では一度、現在のあなたに戻ってきてください。」
 
ドクターは、先ほどまでこばやんが座っていた方の椅子
・・・現在は逆に空椅子になっている方・・・を手のひらで指し示した。
こばやんがゆっくりとそちらの椅子に戻る。
 
「当時の世界に入ってみて、どんな感じがしましたか?」
「えらいびっくりしました。ものすごい暗くて、重苦しゅうて・・・
当時の感覚が全部よみがえってきましたわ。」
 
(つづく)
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
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★「阿妻式恋愛眼力トレーニングDVD」
 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
ご相談のご用命は、こちらから。
 
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 個別に丁寧に、問題を紐解き、解決策を提案しております。
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◆ココヘル主催のワークショップ・セミナー一覧はこちら
 https://www.556health.com/work.html
 
 
◆編集後記
 
助手の「なつを」ですが、なぜこの名前なのか。
もし由来(ちょっと言葉遊びですが)が分かった方は、
ネタバレOKなので、こちらのブログにコメントしてくださいね。
 
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“【ココヘル731】恋愛ドクターの遺産第一話(6)変化1〜2” の続きを読む

【ココヘル730】恋愛ドクターの遺産第一話(5)セッション

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 730号 2016.12.8
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
 https://www.556health.com/selfcare/
 
★「阿妻式恋愛眼力トレーニングDVD」
 21日間のトレーニングで学ぶ 潜在意識レベルの変容を目指した、
 セラピースキル満載の恋愛パターンの改善プログラムです。
http://bit.ly/12X06ZC 
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(5) セッション
 
(クライアントを前にすると、先生、迫力が違う)
 なつをはいつもそう思う。別に怖い顔をしているわけではない。
あくまで優しく話し、穏やかに聞いている。それが先生のスタイルだ。
時には談笑もし、冗談も言う。はた目から見たら、ただの雑談にしか
見えない、そういう瞬間だってある。
 でも、何かが違うのだ。それは、鋭さ、というひと言で表現するには
軽すぎる「何か」だ。クライアントが話す話の、本当に些細なひと言や、
場合によってはまぶたの小さな動きさえも、先生は確実に拾う。
 
「本当に綱渡りだったんです。」
わずかに震えているような声で、こばやんは言った。
「会社の売上が減って、新規顧客を開拓する取り組みも、失敗続きで。
社運をかけて営業に行った大手の取引先との交渉も、相手の担当者が
ポーカーフェイスというか、本当にどう考えているのか腹の内を見せ
ない人で・・・結局はこちらが少し折れて値引きをする形で交渉は
成立したんですけど、最後の最後まで冷や汗ものでした。」
 
話しているうちに、いく分落ち着いてきたのか、
最後は声の震えもなく、淡々と語った。
 
「その頃、こばやんは、気晴らし、というか、何か自分の心身の元気
補給のための取り組み、というか活動は、何かされていましたか?」
 
(あ、ここ、大事なところなんだ)なつをはそう思った。
 
今日先生が積極的に質問したのはこれが初めてだ。先生はクライアント
がどんなに力説しても、そこは問題解決と関係ないと思ったら、
丁寧には聞くが、その後、その話題に触れることすらない。
華麗にスルーするのだ。
 
 逆に、ここが核心、というポイントにさしかかったら、獲物に食らい
ついた猛獣が噛みついて離さない、ぐらいの強い意志で、絶対に離さない。
食いつくところと流すところのメリハリがはっきりしているのだ。
 
 いや、食らいついて離さない、というのとは、ちょっと違う。なつをは
思い直した。以前先生が言っていた。クライアントは、核心に近づくと
ジタバタすることがある。その話題が動揺の元なので、無意識に話題を
変えようとしたり、関連していそうだが微妙に関係ない話題を滔々(とうとう)と
まくし立てたりして、核心に触れられることを避けようとすることがある。
 
 そんなとき、クライアントが進もうとする方向に、無理せず従って
いくことが大事なのだそうだ。関係ない話題だと分かっていても、
しばらくその話題につき合うのだ。たとえば、今日のクライアントでは
ないが、先日は、離婚するかしないかの話だったのだが、結婚生活の
どこが決め手になって離婚を考えたのか、という話題になったら、
その女性のクライアントは、新婚当初に、彼と一緒にベッドを買いに
行ったときの話をし始めた。
結局その話は現在の悩みと関係ない話だったのだが・・・
 
 こんなとき、先生はクライアントの流れに逆らわず、しかし、
確実に大事なポイントは押さえて会話を進めていく。まるで一旦捕らえた
獲物に縄をつけて放し、しばらく自由に走らせたあと、再びたぐり寄せて
確実に仕留める、といった感じだ。先日の女性クライアントの時は、
しばらくベッドの話題、つまり脱線につき合ったあと、夜の生活が離婚を
考えた原因ですか、と核心を突く質問をしてクライアントを驚かせていた。
ベッドから連想したにしても鋭すぎる、となつをは思った。
 
 今日のクライアントは、なつをが前回のセッションの時に「愛情飢餓」
ではないのか、と先生と議論になった、その、こばやんだ。でも先生は
愛情飢餓説には全く興味を示さない。そして、初めて積極的に質問をしたのが
・・・つまり先生が「食いついた」ということなのだが・・・
会社の危機からくる仕事ストレスの話だった。
 
「いえ、特に何も・・・仕事でいっぱいいっぱいで、気晴らしや運動など、
本当にする時間も余裕も無かったですから。」
 
「そうですか。こばやんは、会社で、次第に、些細なことに過敏になっ
たり、あるいは、周りの人から『最近扱いづらくなった』みたいに言われる
事はありませんでしたか?」
 
「えっ!? どうして分かるんですか? 確かに、会社の危機が続いて、
仕事に没頭して・・・とやっている頃、だんだん、周りの人がデスクで
立てる音が気になって注意したり、それでも気になって、耳栓をしたり・・・
周りの人から『最近変だよ』とは時々言われてました。」
 
「そうですか。なるほどね・・・やはり、仕事上のプレッシャーというか、
会社がどうなるか分からない、どうにかしなくてはいけない、という危機感、
責任感、重圧、そして、焦りみたいな物も感じていらっしゃったかも
しれませんね。」
 
「いや、その通りです。焦りです。重圧もありましたが、自分がこの状況を
打開できるだろうかという不安と、打開できなかったら会社はどうなって
しまうのだろうという焦り・・・今思い出しても気分が悪くなります。」
 
「本当に大変でしたね。家族を守るためのお仕事で、神経をすり減らす
ことに・・・そして会社まで守らなければならないという重圧・・・
お察しいたします。」
 
なつをの目から見ても、この瞬間、クライアントがふっと肩の力が抜けて
いくのが分かった。表情が急にゆるんで、目にうっすら涙が浮かんだ。
こんな変化があったときは、クライアントの問題は一気に進展していくことが
多い。
 
今日も先生のセッションはスゴいのひと言だ。
 
やはり核心は幼少期の愛情飢餓問題ではなかったのだ。仕事からのストレスに
パッと光を当てて、簡単な質問で、クライアントの「分かってもらいたい」
ポイントにたどり着く。
 
「ところで、こばやん、もし、タイムマシンに乗って当時・・・つまり
ストレス度がマックスだった頃に戻ってやり直せるとしたら、元気補給や、
健康維持のための、どんなことをしたいですか?」
 
「そうですね・・・食べ歩きですかね。」
「食べ歩き!?」
 
こばやんは、絵に描いたような中年太りのおじさんだ。決して不健康そう
ではないが、少し小太りだし、あごもうっすら二重あごだ。そのこばやん
から、健康のために食べ歩きをする、と聞いて、なつをは心の中で
「おいおい」とツッコミを入れた。
 
先生も同感らしく、ちょっと驚いている様子だった。
 
「いや、そうですよね。ウォーキングの方がいいですよね。でも、
ただ歩くだけ、と思うとモチベーションが続きません。それやから、
しっかり歩いたら、美味しい物を、食べ過ぎないようにしながらですけど、食べる。
それを『食べ歩き』と称して、彼女とつき合っていた頃・・・あ、彼女いうのは
今のカミサンですけど・・・よくやっていたんです。」
 
「ああ、なるほど。終わったあとに美味しい食事のごほうび付きの、
ウォーキングね。」
 
「そういう言い方をすると、心身に良さそうに聞こえますね。」
ふたりは楽しそうに笑った。
 
「いいと思いますよ。あ、でも、奥さまと一緒にされていたんですよね?
 新婚当初とか?」
 
「はい。でも、カミサンと険悪になってからは、次第にやらなくなりましたね。
たべある・・・いや、ごほうび付きのウォーキングは。」
 
「今からまた、美味しいごほうび付きのウォーキングを再開することは
出来ますか? 奥さまを誘うのは今すぐだとハードルが高ければ、
お一人でも、お友達を誘ってもいいと思うので。」
 
「はい。結婚後もそうやってひとりで歩いたりしたこともありました。
本当は気持ちよかったんですが、いつの間にか忘れていました。
ええ、またやってみます。」
 
「では、今回はこんなところで・・・ご相談ありがとうございました。」
 
「こちらこそ、ありがとうございました。」
 
 
 
 
(つづく)
 
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◆編集後記
 
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