夫婦関係の話を聞いていると、夫が妻の心を放置していることが、問題の本当の原因であると感じることが結構あります。
妻の側の意見を聞くと、夫はちゃんとやっているつもり、であることも結構多いんです。
夫は自分の果たすべき役割をちゃんと果たしていると思っている。
でも、妻がほしいものは、それではない、という寂しさ。
夫の側が、
・家にお金を入れている
・子供の面倒を見ている
・家事を分担している
というような、物質的なこと、現実問題にはちゃんと対応していたとしても、
・妻が寂しいときに、話を聞き、ちゃんとコミュニケーションを取る
・妻がイライラしているときに、話を聞く
・妻が自分を責めているときにこそ「頑張ってるね」とねぎらいの言葉をかける。
※一文字違いですが「頑張ってね」の励ましは逆効果です。
・勝手に不機嫌になったり殻にこもったりせず、自分の不満や不安を言葉にする(自己開示)。
・自己開示が難しくて、殻にこもりそうなときはせめて、「戻ってくるから」と一言言ってからにする。
こうした、妻の【心】に水をやるみたいな部分を怠っていると、結局自分(夫であるあなた)がその結果を収穫することになります。
具体的にはどういう現象となって現れるかというと、
・セックスを拒まれる
・話を聞く妻の態度が冷たい
・妻が夫よりも友達や仕事などを優先する
・妻の、子供に対する叱り方が(精神的に余裕がないので)キツくなる
そして、こうした問題行動について、
・指摘すると極端に不機嫌になったり逆ギレする
と、なります。
妻の中で、愛情のタンクが空になっていて、夫からの言葉を受け止めるゆとりはもうない、というサインが出ているわけです。
ここで、指摘すると余計こじれるからと、指摘しないという行動に出ると、まさに、夫婦間の溝が深まるという罠にはまります。
もちろん、指摘しても、妻が自分の心を殺して、プチうつになりながら夫に従うか、あるいは、もう限界だからと家を出るか、そういう結末しかありません。
上に挙げたような、妻の心に水をやるみたいな行動をまずしっかりやってみて、それから問題行動の修正について話し合った方が良い結果を生むと思います。
やせた土地に植えておいて、なんで花が咲かないんだ、と言われるのでは、咲く花も咲きません。
まずは、土地(妻の心への水やり)を豊かにすることが、大切なのです。
もしかすると、(この記事は男性向けに書いていますが)あなたのお父様は、心の水やりという役割で妻(あなたのお母様)に接することはなかったのかもしれません。
時代と共に、夫婦関係に求める幸せのレベルは高くなっています。
生活のために結婚するしかない時代もありました。
結婚前には恋愛をしてから。でも結婚したあとは生活優先、という時代もありました。
そして、現代は、結婚したあとも、夫婦の心の絆、愛情を大切にするという時代になっています。
世代を経るごとに、「夫の役割」も変わっているのです。
妻の心への水やり。
こういう役割も、重要なものだという意識を持つところから、始めていきましょう。
>これを読んだ、男性の皆さまへ。
花に水をやるように、妻の【心】に水やりを。