投稿者: あづま

　精神的に成熟した男女は、自分の心は自分で面倒を見られるものです。でも、そうでないケースも散見されます。知識や技術、社会的地位などは十分高いレベルにある人間でも、精神年齢が十分高いかどうかは分かりません。また、行動が立派だからと言って、心の中まで十分に成長しているとも限らないのが難しいところです。
　自分を大切に思えるということが、精神的な成熟の証です。自分の中にある愛されたい欲求を自分自身で満たすことができ、かつあふれる愛情を他人に注ぐことができるのが成熟した大人です。この場合、本人は無理をしていないという点が重要です。
　一方、小さな頃から親に支配されてきて、自分の自由な感情を出せない、自分の欲求を満たすことがかなわない環境で育った場合、自分自身の愛されたい欲求、甘えたい欲求が大人になっても十分に満たされていない状態になることがあります。このようなケースでは、他人のために愛情あふれる行動をしているように見えても「そう行動しなければならない」から行動しているわけで、心理的にはかなり無理をしていることになります。もちろん、親密な関係になると急に本性が出て甘えはじめるケースもこのタイプに含まれます。
　本人は甘えたくて仕方がないわけですから、自分の欲求に素直なら甘えん坊のマザコン男になりますし、逆にその欲求を抑え込む状況が続けば、神経症になるケースもあるし、その頑なな心は結局周囲の人間も分かるものです。あなたが男性なら、まずは、自分で自分を幸せにすることが出来る人間になる。それを目指すことが大切です。
　あなたが女性なら、他人を変えることは難しいですから、やはり精神的に大人の男性を見抜く目を養うしかありません。ただ、チャンスはあります。相手の男性を立てて、頼って、信頼し、応援する。常にそばにいてエールを送ること。自分の力で人生を切り開ける、自分が周りの人を幸せにできる、そういう自信がつけば自分から変わってゆきます。でも、見切りをつける必要がある場合もありますから、冷静な目を持ってください。
　関連記事として、「相手を変える」たったひとつの方法と恋愛・結婚生活がうまく行く秘訣?自分を許すことは参考になると思います。

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　失恋して復縁できないかと思うことは多いと思う。自分の心の一部を相手のために割いていたわけだから、食事の時、運転するとき、家に帰ってきたとき、相手のことを思い出して、失恋の痛みを感じるわけだ。復縁できたら、と失恋した直後に一度くらいは思うだろう。
　大抵の場合、関係が壊れるまで行ってしまったら復縁は難しい。一緒にいると安らげない関係であったわけだから。復縁してもまたいがみ合うことは目に見えている。
　この、復縁を願う心、心理学的には「執着」と言い表すことができる。もう完全にダメだ、別れるしかないと認めてしまったら自分の価値が著しく下がるように思えてしまい、それを心が認められない状態である。だから、いつまでも復縁の可能性にこだわってしまう。
　今回の恋は、終わってしまった。でも次がまたあるし、自分の価値が下がったわけでもない。一つ大人になった。そうやって「執着」を手放すことができれば新たな出会いに向かって前向きに進むことができる。
　
　このときに、決して自分を責めないこと。色々後悔することがあってもいい。それはいい勉強になったと思えばいい。人生のらせん階段を一周登っただけだと。自分は、これからもっともっと幸せになっていいんだ。前の相手よりもっといい男（いい女）と出会えるチャンスがやってきた。
　
　でも、そうやって気持ちを切り替える前には、思う存分泣いてもいい。泣くことで心の澱が洗い流される。人によってはやけくそでもいいから笑うことが心の浄化になることもある。自分のタイプを知ることだ。
　
　いずれにしても、復縁を願っても相手が嫌だと思っている限り絶対にろくなことはない。せいぜい便利な女（男）として使われるのが関の山。もう、失った恋に執着するのはやめましょう。

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