バジルに付いたハダニの対処法

さて、こんな風に今年もハダニがやってきたわけですが、
来ました!ハダニ登場です|ハダニの見分け方

では、ハダニが付いてしまったら、
どう対処したらよいのでしょうか。

私も、バジル初心者の頃は、ネットで検索して、色々な人が書いているブログの対処法を参考にしてみました。

効果のない「都市伝説的風説」と私が考えているもの…
・水を毎日かけてあげるといい、とか、
・「粘着くん」で固めればOK、とか、
・手でつぶす、とか。

まず、私が去年、ガッツリ観察して分かったことがありますので、ハダニの性質から。

・葉の裏の成虫を完全に洗い流しても、半日から一日後にはまた成虫が現れる
したがって、以下のことが推測できます。
・1日から2日程度で、卵→成虫→卵、というサイクルが回る
・成虫を洗い流したつもりでも、卵は付着しているまま
・葉の裏に糸を張って体を固定するので、じょうろの水程度では流れない

こういう性質がありますので、

「水をかける」といっても、
×水をじょうろで全体にかける
○水鉄砲のような勢いで、全ての葉の裏を洗う
という話になります。後者のようにすれば、確かにハダニは地面に落ちますし、落ちたハダニはどうやら戻ってこられないみたいですので、それはそれで、一定の効果はあります。

但し、卵が成虫になるまでの期間が約一日と短いので、
×2、3日に一度、徹底的に葉の裏を洗う
○一日2回、徹底的に葉の裏を洗う
という話になります。昨年、実際試してみたのですが、徹底的に葉の裏を洗ってから、半日後ぐらいですと、赤い成虫が復活してはいますが、体が小さいです。つまり、まだ十分育ってないってこと。この時点でさらに洗い流せば、卵を産む前に駆除できると思いますので、効果はあるでしょう。
実際、これをしばらくやってみたところ、だんだんハダニの数が減っていくのが分かりました。
しかし、しかしですよ。たとえば仕事で数日そういう細やかな面倒が見られない時がある。すると、どうなるか。もう大変です。また元のように、ハダニの大復活です(最悪)。
一日二回、全ての葉の裏を徹底的に洗う、って普通の社会人には不可能です。

また、卵はなかなか洗い流せない、という点も厄介です。

成虫は水鉄砲ぐらいの勢いで洗えば落ちるわけですが、卵は見えないので、落ちたかどうか確信を持てません。
そして、例えば「粘着くん」で固めて駆除する、という方式にしても、成虫には一定の効果があるかもしれませんが、「粘着くん」が乾いたあとに孵化してきたやつには、多分効果はないでしょう。したがって、粘着くんを使う場合も、
×一度「粘着くん」を使えばダニが一網打尽
○何度も何度も「粘着くん」を使って、とにかく産卵前の成虫を倒し続ける
ということになると思います。実験してないので、あくまで推測ですが(試す気もないが)。

そんなわけで、
巷では色々な風説が囁かれているわけですが、
私は色々自分で試してみた結果、葉の裏に付いている、本物のハダニがついてしまったときは、殺ダニ剤を使うしかない、と考えています。

殺ダニ剤として、とりあえず、お勧めしたいのは「ダニ太郎」です。
ダニ太郎

コロマイトなど、プロ好みの別の薬剤もあるんですが、
素人には、ダニ太郎が使いやすいです。

理由は、成虫をすぐに駆除してくれるからです。

実は、ハダニの駆除で本質的なことは、卵をいかに効果的に殺すか、ってことなんです。
成虫は寿命が短いので、薬剤がある程度残留していれば、そいつが産んだ卵が死ぬ。で、そのうち成虫も死ぬ、ということになるわけ。

でも、素人的にはね、すぐにいなくなってほしいでしょ?
いくら、卵には効果あるから、って言われても、成虫がすぐにいなくならないと、不安になりますよね?
ちょっと関係ないけど、以前、ゴキブリを殺す殺虫剤で、殺虫効果は完璧で、既にゴキブリは死んでいるんだけど、死後硬直的な反応で、足がピクピク動くのが続いていたんだって。すると、素人的には「まだ生きてる!」って思って、規定量を超える、大量噴射をしてしまう。
で、殺虫効果の薬だけじゃなくて、筋肉を麻痺させて動きを止める薬を入れたところ、素人的にも「動かなくなった」→「死んだ」と認められて、大量噴射する人が少なくなった、という話を聞いたことがあります。

プロは慣れているので、目先のことにとらわれず、本質的に効果のあるものを選ぶと思うんですけど、年に何回もハダニ駆除をするわけではない、我々アマチュアは、やっぱり、成虫にいなくなってもらって「目で見て分かりやすく駆除できたという結果」を得たいもの。

まあそういうわけで、ダニ太郎をオススメします。

それで、希釈するのが難しいのね、これ。
というのも、1500倍に希釈して使うことになっているんですが、1cc量ったら、1500ccつまり、1.5Lのペットボトル一本分も薬剤の液が出来てしまうわけです。そんなに使わないし。

私がやっている方法は、こうです。
但し、メーカーの推奨している方法ではないので、あくまで自己責任でやって下さいね。

まず、水と同程度の表面張力&比重の液体を、一滴、滴下すると、それってどのぐらいの容積になるか知ってますか? 大体ね、0.05ccぐらいです。
したがって、こいつを1500倍から、まあ薄い方に間違う分には、農薬食べ過ぎてヤバイって事もないでしょうから(効果が出ないとそれは困りますが)、ざっくり2000倍にすると考えて、0.05×2000=100cc。

まあ、一滴垂らして、100ccに希釈する。
そうやって私は使っています。これだと、大体使い切れるので、そういう意味でもやりやすいです。

希釈液を作ったら、霧吹きに入れて(というか霧吹きのタンクの中で希釈液を作ってますが)、噴霧します。噴霧した霧は、吸い込まないように注意します。また、洗濯物に付いたり、手に付いたりしないように気をつけましょう。私はベランダで育てているので、洗濯物があるときは一旦室内に避難させ、手も、ゴム手袋をして噴霧しています。

あとは、風が強いとか、風向きが悪いとき(自分の方に向かってくるとか)は、噴霧しないようにしましょう。

殺ダニ剤、ダニ太郎の場合、収穫の三日前まで使っていいことになっています。
まあ、余裕を見て、ダニ太郎をまいた場合、一週間ぐらいは収穫しないようにしています。
そしてまた、数日して、ダニがいなくなったら、葉の表裏にたっぷり水をかけて、残留農薬を少しでも洗うようにしています。

水をかけて成虫を洗い流す、という方法では、本当に、埒のあかないダニ退治。
さすがに、殺ダニ剤は、一発で効きます。忙しい社会人でも、これならできます(笑)

ダニをなめてはいけません。
コイツだけは、しっかり気を引き締めて対応。

バジル育成で、大事なポイントのひとつです。

バジルに付いたハダニの対処法」への2件のフィードバック

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