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バジルに必要な土とは。

今日は、バジルに必要な土作りについてお話ししたいと思います。

ネットで検索して調べると、
ミネラル分が多く、
水はけがよく、
石灰岩質で、
養分が多くて、
アルカリ性の土壌を好む。

といったことが書いてあります。

こういうことは、鵜呑みにしないことが大事です。
なお、植物によって、
酸性土壌に対する耐性がないもの
アルカリ土壌に対する耐性がないもの
があるようです。

ちなみに、酸性土壌の問題は、
土中のアルミニウムが溶けて、植物の成長を阻害する、
ということが、主な原因として知られているようです。

逆に、アルカリ土壌の問題は、
土中の鉄があまりに溶けなくなり、植物が鉄不足に陥る、
という原因があるようです。

酸性土壌に強い植物は、アルミニウムに対する耐性を持ち、
アルカリに強い植物は、鉄を効率良く吸収する根の仕組みを持っている。

そういうことのようです。

 

で、バジルですね。
バジルは、アルカリ性を好む、と書いてあります。

それでね、私、pHメーターを購入しまして、
image
バジルが元気に育っている土のpHを測定してみました。

去年もやったし、今年もまた測定しましたが、
結果は6.5。ほぼ中性ですが、わずかに酸性側。

園芸店の方にきいてみると、
pHが6.5とかって表示してある花や野菜用の培養土で、
バジルは普通に育つとのこと。

アルカリ性必須、というのは、ウソみたいです。

但し、経験上、夏頃になると、液肥をあげているのですが、次第に土壌が酸性化するようです。昨年はpH6.0ぐらいになりました。すると、元気がなくなる。
苦土石灰を入れると、また元気復活するので、

マグネシウム分が必要なのか、
酸性側に傾くと弱るのか、

そのどちらなのかは、判別できませんが、
苦土石灰を入れて、
ミネラル分豊富な、酸性に傾かない土にしておく。

これはどうも、必須のようです。

それから、いつか詳しく書こうと思いますが、
バジルは、梅雨時に、根腐れして枯れちゃう、
という悲劇を起こしやすい植物です。
これが起きると、一気に逝ってしまいます(経験談)。
水はけも、重要なのは間違いないです。

そんなわけで、私は、バジルを育てる時に、
プランターの底に、軽く石を入れて(水はけのため)、
底の方は、赤玉土を多めに入れながら(水はけのため)、

メインの土は、野菜や花用の培養土に、
赤玉土と、化成肥料と、苦土石灰を適当に混ぜて、
その土で育てています。

バジルの芽が出ました\(^o^)/

先週の金曜(5/16)にバジルの種をまいて一週間弱。

ようやく、小さな芽が出てきました。
写真は拡大して写してますが、実物はまだ2mmぐらい。

NEX-5R 005b

 

3月末にまいた種は全滅でしたが、
やはり、暖かくなってからだと、ちゃんと芽が出ますね。

写真はないですが、買ってきた苗も、苦土石灰(※)入れてミネラル豊富にしてある土に植えてあげたので、葉っぱがぐんぐん濃い緑になってきました♪

※マメ知識
苦土石灰:炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムを含む鉱物です。苦土=マグネシウム。植物の葉緑素(クロロフィル)の活性中心にはマグネシウムイオンが入っていて、従って、マグネシウムは植物にとって必須の微量元素。光合成するのに必要なんです。バジルはこの苦土石灰を入れておかないと元気がなくなることが多いです。

苦土石灰は、消石灰などと同様、土壌を酸性からアルカリ性に変える性質がありますが(但し実際測定してみたんですが、酸性が弱まる程度で、なかなかアルカリ性までは行きません)、消石灰と比べて、炭酸塩のため、効きがマイルドです。急激に反応しないので、既にバジルが植わっているときに上からパラパラと撒いても、悪影響は出ません。逆に消石灰は水酸化物で、強アルカリなのでそういう使い方はできません。
また、マグネシウム分の供給という意味も、もちろんあります。この目的で使えるのは苦土石灰しかないですね、実質的に。
なお、初めて買う人は園芸店に行く前に「苦土石灰」という言葉をきちんとメモしてから行きましょう。なんとか石灰って種類が結構あって、お店で分からなくなります。バジルに必要なのは「くどせっかい」です。