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農薬は悪、薬は善、て本当か?

私は、自分が食べるバジルにも、農薬を使っています。

思うに、農薬を避けている人って、イメージで避けている人が多いんじゃないでしょうか。本当に自分に毒なものを避ける、という合理的な行動では、たぶんない。

急性経口毒性のLD50(mg/kg)だけで毒性の全てが語れるわけではありませんが、
一般的な風邪薬によく含まれている、イブプロフェンのLD50がマウスで800~900、ラットで1200程度。
それに対して、バロックの有効成分であるエトキサゾールは5000以上(「以上」、というのは、ざっくり言うと、投与してもラットが死ななかったので数字が求められない。但し5000未満でないことは分かった、という意味)

LD50というのは、体重1kgあたり、当該物質を何mg摂取したら死ぬか、という指標です。同じ量の物質を摂取しても、体が大きい方が薄まるので、体重当たりで考えます。で、50がついてるのは、50%つまり半数が死ぬということ。考えてみるとなかなかかわいそうな実験の末に、データが取られているわけですね。合掌。
ちなみにLD50(mg/kg)で1000てことは、体重1kgあたり1gてこと。マウスやラットと解毒力が同じだったらという仮定ではありますが、体重60kgの人なら、60g食べたら、半々ぐらいの割合で死ぬよ、という感じ。そんなに薬を(しかも錠剤の重さじゃなくて、有効成分の重量なので!)大量に飲むことは、普通はないですね。だから市販薬として薬局でも売れるわけです。

 

さらに、
積極的に摂取する風邪薬の成分と、
基本的には散布後洗い流されていき、残留した分だけ摂取する農薬。

※イブプロフェンの例を出したからといって「イブプロフェンを含まない風邪薬なら大丈夫」とか短絡思考しないでくださいね。たとえば同様に風邪薬によく入っているアセトアミノフェンなどは、より毒性が高いです。

ここで、合理的思考というのは、こういうことです。

もしも、自分は体に悪いものは摂らない、という方針を大事にするなら、
明らかに、風邪薬の方が毒性が高いわけだから、風邪薬の方こそ、飲むのをやめなければいけない。従って、無農薬を望むなら、風邪薬もやめるのがスジ。

一方、必要な化学物質は、リスクも考慮しつつ、摂取もやむなし、と考えるなら、
程度問題にはなりますが、(1)エトキサゾール含有の「バロック」は許容するが、イブプロフェンはやめておく(つまり農薬OKで風邪薬NG)、(2)どっちもOK、という選択肢はあり得るが、
(3)バロックはNGで、風邪薬はOK ←これは、ありえない、となります。

私も、農薬を使うにあたっては、
色々調べているんですね。
ダニ剤だけは、効果的なものが化学的に作られた薬剤しかなくて、よく調べた上で使っているんですが、イモムシ毛虫系のは、化学薬剤がパーキンソン病の原因になるという懸念がもたれていたりして、それは避けて、生物由来の、より安全なものを使うようにしました。

 

それで、言いたいのはこう言うことです。

一般の人が「農薬」に悪いイメージがある、大きな理由は、
かつてリン系の、毒性の高い農薬が使われていた時代に、農薬を飲んで自殺を図ったりなどの、衝撃的なニュースが流れたことがあって、そのようなバッドイメージがしみついているから、じゃないでしょうか?
要はマスコミが作ったイメージって事です。
それに踊らされてませんか?ってことが言いたいの。

農薬にも、もちろん色々ありますが、今回使ったバロックと、風邪薬、有効成分のみの比較ではありますが、圧倒的に風邪薬の成分の方が毒性が高いという事実、知っていて、薬飲んでるんですかね?そもそも、「薬の成分=役立つ効果もある毒」、ですからね。

いま、比較して「高い」と言いましたが、風邪薬の方だって用法・用量を守って使うなら、十分「安全」と私は思いますけど。

あ、ちなみに私は、薬は「なるべく飲まない派」ではありますが、熱が出ていたりしてしんどいときは、風邪薬も飲みます。

それから、私も時々思うことがあるのですが、農家の人の中に、レベルの低い人が混じってるかもしれない、というのは心配です。用法を守って、必要以上に使わないことを心がけているプロ意識のある農家さんが農薬を使っていても、私は原則肯定的に見ているのですが、勉強不足で、希釈濃度も守らず、大量にまいてしまうみたいな、レベルの低い農家の人、中には居そうな気がするんですよね。毛虫系の農薬で私が避けたものなんかも、無頓着にどんどん使っちゃう人とか。そういうのは調べようがないので、確かに困りますね。

まとまってないですが、この辺で。では。

今日のバジル

昨日こんなものを作りました。
トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ。
相変わらず、我ながら美しい・・・

バジルが結構育ってきたので、少し間引いたんですね(写真は間引き後) 

右側の方に生えているのは「ホーリーバジル」です。
別名「タイバジル」。タイ料理にはこっちを使うのが正式。なかなか、お店では葉っぱが売っていないので、去年から、自分で育てることにしています。 タイ料理店でもホーリーバジルが入らないのでスイートバジル(普通のバジル)を使っているところもあるそうです・・・

間引いてみて気づいたのですが、今年初の「ハダニ」がついていました。
来たよ今年も。敵襲が。

今回は「バロック」という殺ダニ剤を使いました。
これは、比較的安全性の高い成分だそうですが、ダニの脱皮を邪魔する物質なのだそうです。したがって、しばらくは生きているんですが、脱皮できないので、育つことができず、いずれは死んでいくそうです。

脱皮の必要が無い成虫には、あまり効果が無く、したがって、歩き回る成虫を見て、撒き直しなどをしないように、との注意書きがありました。なるほど・・・
それでも、薬剤を吸収した成虫から生まれた卵は、孵化しにくくなるそうで・・今回はその効果を信じて、少し見守ってみようと思います。

しばらく効果が持続するので、逆に言うとしばらく収穫して食べるのはためらわれます・・・10日ぐらいは我慢しないと・・・かな。まあその頃には随分大きくなっているでしょう。

家庭で育てていて、農薬を使うとき、少ない量で使うのが難しいのが困ったところです。1000倍から3000倍に希釈して下さい、と書いてあったら、原液を1ml使ったら、1リットルから3リットルの完成液ができてしまう。そんなに撒けません!ってハナシ。

少し誤差が出るのは承知の上で、一般的に1滴が、液の表面張力にもよりますが、大体1/20mlぐらいなので、2000倍に希釈したら100ml、ということで、今回はそれで行くことにしました。

パクチーの料理!?

今日のパクチー 

昨日は、パクチーが育ってきたので、少し収穫して(写真は収穫後)、パクチーの料理を作ることにしました。

Cookpadでレシピを検索して、パクチー・大根・ポン酢・ごま油・ナンプラーを使った和え物的なものがあるのを見つけて・・・

これだ!

と決めて、少しアレンジすることにして、必要な材料を買いに出ました。
もやし、マイタケ、あと豚ひき肉を入れることにして・・・

材料を全部揃えて、いざ、もう一度レシピを見たら、
・・・火を通さないレシピでした(爆)

生肉とか無理だし(爆)

で、結局、ごま油でひき肉を炒め、マイタケ、もやし、大根の順に入れて、もやしと大根は少ししんなりするぐらいまで、軽く炒めて・・・
最後に火を止めてからパクチーを入れ、ポン酢とナンプラーを加える、という、

間を取った料理になりました(笑)

いや、でもね。
結果オーライで、おいしく仕上がりました。

ま、新しい料理が生まれたと言うことで。

バジル、ホーリーバジルの本葉が育って来ました。

 一時期はヤバかった、今年のバジルですが、ようやく落ち着いてきました。こんな感じ。

本葉が育ってきました。

なかなか育たなかった理由は肥料過多だったのでは?と推測しています。

緩効性肥料を入れたんですが、しかもその肥料には、微生物などの作用で肥料分が少しずつ出る的なことが書かれていて、結果的にはそれを信じたのが間違いだったかな、と。

双葉の頃はまだ根も未発達で、肥料を十分吸収できないのでしょう。そこに、少しずつとは言え肥料分が放出されて蓄積してしまったのでは…

水やりの時に、1.3から1.5倍ぐらいあげて、プランターの下から余剰の肥料分を洗い流すようにしました。

↑水やりの頻度は高くしないようにして、根ぐされしないように気を遣いながら、水やりする時には多くあげて洗い流す。なかなか気を遣いましたが、乗り切ったみたいです。

こっちはやたら元気です↓。

  
パクチーがわさわさ育ってます(^^)