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バジルへの梅雨の時期の水やりは要注意

こんにちは。

バジル、元気に育ててますか?

うちは、こんな感じで元気に育っています。

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つやつやしていますね♪
それを見ていると、
にやにやしてしまいますね。

ちょっと分かりにくいのですが、いま、土の表面が乾いてきています。
寄って撮ってみたのがこちら。

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乾いてますね(*^_^*)

水やりの基本は「土の表面が乾いたらたっぷりやる」なのですが、梅雨の時期は、それを少し我慢して、水やりのタイミングを遅らせ気味にした方が、失敗が少ないです。

というのも、この時期のバジルは、まだまだ株が小さく、当然吸水量も少ないので、表面が乾いてきたタイミングでは、まだ土の奥の方はびちょびちょ(というとちょっと大げさですが)。

そこに水をやる、というサイクルを繰り返すと、深い方の土壌は、常に水浸しです。

というわけで、本当に水が涸れてくると、バジルの葉っぱが「てれっ」としてくるので、そこまで我慢して待つ。てれっとして来たら、土が下の方まで乾いてきたサインですから、いよいよ、たっぷり水をやりましょう。

今さらながら、水やりの基本ですが、水やりとは、水をあげるためだけにするものではありません。水を補給するのも、もちろん大事な意味ですが、それ以外にもうひとつ。

植物は、根から色々な老廃物を排出します。それ以外にも、土壌に老廃物が溜まっていきますから、それを「洗い流す」という意味もあります。

なので、やるときには、たっぷりあげて、下から水が流れ出るように。

逆に、水やりをしないときには、しばらく我慢して、ちゃんと下まで少し乾くのを待つ。バジルは根っこが水浸しだと枯れてしまう植物なので、その辺のメリハリが特に、重要です。

ではまた!

バジルにハダニが!今年は早いぞーo(`ω´ )o

まだ、本葉が数枚、ようやく摘心して、今年初のカプレーゼを作ったばかりというのに、


↑これね♪

もう敵がやってきました。お約束のハダニです。

葉っぱの色がまだらになっていたので、


気になってめくってみたら、いました!


今年は「バロック」をまきました。殺ダニ剤としては、かなり人体などへの毒性が低い部類に入るようです。(昨年書いたバロックに関する記事はこちら)

ダニの卵や幼虫に割と効くものです。逆に、ダニの成虫にはあまり効かないので、素人受けは悪いかもしれませんね。

この記事を書いているのは撒いてから2日経ってますが(写真は撒く前のもの)、まだ成虫はいますので…ちょっと不安になります。本当に効いているのか…

まあ、まだ、そんなにダメージを受けてないので、今年もいい育ちが期待できそうです(^o^)/
ではまた!

バジルに「オオタバコガ」が付きました。

最近、バジルを育てていても、大体経験済みのことが多くて、害虫も「あ、またお前か。対策は目をつぶっててもできるぜ」的な感じになって、目新しさがなくなってしまっていたんですが、

このブログに書いたことのない害虫が、ひっさびさにやってきました。
それが、どうやら、「オオタバコガ」。ホーリーバジルの穂の部分に付いていました。

マクロレンズでかなり寄っているので、大きく見えますが、まだ小さいやつです。幼虫の上に見える葉っぱみたいなもの(比較的水平な部分)が花の「がく」です。穂じその実の部分とサイズは一緒です(同じシソ科だし)。大きさのイメージがつかめたでしょうか。

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もう一匹がこちら。

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背中に縦じまがあります。(バジルによく付く、二列の黒斑点がある、「ベニフキノメイガ」とは異なっています。)
オオタバコガは花や実を食害することがよくあるようです。トマトの実などを食害されるのが典型的な被害。今年は長女が学校で育てていて持って帰ってきたミニトマトが隣に置いてあるので、そちらに産卵したついでに、ホーリーバジルにも卵を生んでいったのかもしれません(ミニトマトにも同種の幼虫がいた)。

オオタバコガの食害を発見するコツは、やはり、糞を見ること。そして、花を食べることがあるので、花の周辺をよく観察すること、でしょうね。

幸い数は多くなかったので、ピンセットでつまんで「ぽいっ!」として駆除しました。

7月、8月のバジルは、土壌の酸性化に注意。

さて、自動灌水を無事生き延びたバジルですが、次なる試練がやってきました。
この時期はどうしても仕方ないことなんですが、土壌の酸性化です。

ほとんどの(有機も含め)肥料は、pHを酸性側に動かしてしまいます。

別にすぐに枯れそうとか、そういう深刻な状況では、全くないのですが、なんとなく、葉っぱの元気がなさそうに見えたので、土のpHを測定してみました。
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えー。見事にpH6.0まで酸性化していますね。
このpHメーターは、0.5刻みでしか表示してくれない、まあ少し測定が粗いものではあるんですが、何度測っても、大体同じ値になるので、安定はしています。

経験上、このpHメーターで測定して6.5や7.0の場合はOK、6.0だとちょっと調子が悪くなることが多い気がしています。そんな微妙な話なのに、測定が0.5刻みでしかできないというのはどうかと思いますが(研究者時代なら上司に怒られているパターンでしょう)、家庭用だと精度の高い装置を維持管理するのは現実的でないので・・・

それで、今回は苦土石灰をたっぷり撒きました。

そのあとのpHはどうなったかというと、6.5まで上がりました(*^_^*)

あ、そうそう、他のサイトを見ると「バジルはアルカリ土壌を好む」「アルカリ土壌で育てるべき」などと好き勝手なことが書いてありますが、それ書いた人、本当に土のpHを測定したことあるんですかね?

日本で土を買ったり、日本の畑の土を利用した場合、pHが7以上の本当の「アルカリ土壌」ってほとんどないと思います。基本的に日本は酸性土壌の国なんです。上のpH調整後だってpH6.5。つまり弱酸性です。

でも、経験上、弱酸性でもバジルは育ちます。pH6.5ぐらいまでは。pH6.0になるとちょっと微妙な感じがしてきますけど。
アルカリ土壌が好きな植物は、酸性に対する耐性がないことが多い。つまり弱アルカリ性・中性・非常に弱い弱酸性(バジルの場合pH6.5ぐらいまで)までは生きられるが、そこよりも酸性になるとダメージを受けてしまう、ということなのだと理解しています。
(ちなみに酸性で生きられなくなる理由は、土中のアルミニウムイオンが溶けて、それを吸収してしまうからのようです。で、アルミニウムイオンは植物にとって細胞毒、らしいです。酸性土壌に適応している植物は、この悪影響をブロックする何らかの機構を持っているのだそうです。)

ちなみにpHは数字が1減ると、水素イオン濃度(←酸の正体は「水素イオン」です)が10倍になります。pH7.0の中性から、pH6.0になると、水素イオンが10倍の濃度になっている、ということなので、数字は1しか変わりませんが、環境は結構変わっていると考えて良いのかもしれません。

参考記事:
植物はなぜ、土壌の「酸性」「アルカリ性」が大事なのか?
バジルの葉が黄色(黄土色)になる理由の診断チャート

バジル、7月、8月の水やりのコツ

バジルの水やりのコツは、
梅雨時までと、梅雨明け以降で、全く変わります。

このギアチェンジがうまく行かないと、枯らしてしまったり、葉が固くなってしまったりします。

梅雨時までの水やりのコツは、とにかく、本当に水が切れてくるまであげないこと、です。
土の表面が乾いても、内部はまだ湿っているので、あげすぎると根腐れして一日二日で一気に、腐るように枯れてしまいます。参考:梅雨時のバジルの水やりのコツ

一方で、梅雨明けして、7月・8月ともなってくると、毎日暑いですし、バジル葉からの蒸散もかなりの量になります。土の中の水も、根がぐんぐん吸い上げて、あっという間にカラカラになります。

この時期の水やりのコツは、とにかくたっぷりと、です。

しかも、4月から5月頃、土を作った頃に比べて、保水力も落ちてきます。
腐葉土などは朽ちて、栄養分になり、その分土の体積が減るわけです。土が陥没しないのは、土の体積が減った分は、バジルが根を張っているからです。

つまり、見た目の、鉢やプランターの体積は変わらなくても、中身の「保水できる土」の量は減ってきます。(何リットル水をあげたら、下から水が出てくるかを毎日観察して、保水力が落ちていることを確認したことがあります)

暑くなり、水をどんどん必要とするようになる。
しかも、
土の保水量は落ちてくる。

と、くれば、水が切れてバジルがダメージを受ける危険性が高くなってきます。

そもそも、植物は、涼しくなってきた時間帯から、水をしっかり吸って、そして、昼間光合成したエネルギーを使って、成長するものです。要するに成長する時間に、水がないと、そこがうまく行かないわけ。

だから、水やりは朝じゃなくて、夕方がいいんです。

特に暑い日は、私はこんな風にしています。

昼間でも、すでに「てれっ」としていたら、水をやる。
夕方には、必ず水をやる。
夕方「てれっ」としている状態で水をあげた場合、バジルが吸い上げた水の分だけ、プランターの中の水が少なくなっているはずなので、朝、少しだけ(夕方の1/4ぐらい)水を足しておく。

この、3番目の、朝補充することをしておくと、水が切れて「てれっ」としてくるのが遅い、つまり、水の持ちが良くなります。

土の保水力が足りなくなってきて、かつ、毎日暑いときは、試してみてもいいと思います。
(くれぐれも、この方法は7月、8月の方法です。梅雨時には絶対にやらないで下さいね)

バジルの葉が黄色(黄土色)になる理由を診断するチャート

 

バジルの葉が黄色く(黄土色に)なったときの、原因を究明するための診断チャートを提供します。バジルを育てていると、他の方のブログなどは参考になるのですが、原因のワードぐらい分からないと検索のしようもない。ということで、症状から引けるチャートを作ってみました。

まずは、葉が黄色くなったときに、どう考えるか。
始めに、いい状態の色はどんな色なのか、参考記事:「バジルの健康チェックは葉の色で。」を見てからチャートをやりましょう。

バジルの葉が黄色くなる理由の診断チャート

最初に大事なのは、黄色いのが全体にわたっているのか、それとも一部の葉なのか、ということ。全体にわたっている場合は、肥料・水・土壌の酸性度など、植物全体に関係する原因が疑われます。逆に、まばらに存在する場合は、個々の葉っぱに固有の事情が(その葉だけに害虫がいるとか)原因であることを疑うべきでしょう。

チャートをたどって頂いて、それぞれの答えにたどり着いたあと見るべき、解決策を順に紹介しておきます。

同じ「葉が黄色い」と言っても、原因は様々です。他の状況証拠と合わせて判断し、正しく対応しましょう。

葉の老化: その葉は摘んで捨てましょう。
      今後は、こまめに葉を収穫し、若いうちに使いましょう。
日照不足: 程度問題ですが、緑が薄い程度なら日照を改善する。
      かなり黄色い場合は、摘んで捨てましょう。
      今後は、葉を間引くことが有効です。この記事が分かりやすいと思います。
ハダニ: その葉は摘んで捨てましょう。薬剤散布も考えた方がいいです。参考記事
アザミウマ: その葉は摘んで捨てましょう。薬剤散布も考えた方がいいです。
       参考記事1参考記事2
水やりが悪い: 既に黄色くなった葉は元へは戻らないと思います。
        今後は、水が涸れないよう、十分に水やりしましょう。
        参考記事「バジル、7月、8月の水やりのコツ」が分かりやすいと思います。
土の酸性化: 基本的に、苦土石灰を撒きます。
       参考(苦土石灰を追加しました苦土石灰の粗悪品に注意
       植物はなぜ、土壌の「酸性」「アルカリ性」が大事なのか?
肥料切れ: 窒素系の肥料や、液肥を与えます。参考:7月の課題は、肥料切れ。
Mg切れ: 苦土石灰を撒きます。(酸性化と対策は同じです)

という感じです。
ご参考になれば。

 

今年もバジルの種まきをしました。発芽写真あり。

今年も、バジルの種まきをして、いよいよ、育て始めます。
もちろん、種からやります。

バジルの種を発芽させるポイントは、
水、温度、光、酸素、です!

バジルの種は、光が好きなので、暗いと発芽しません。土に深く埋めてしまうと発芽しないってことです。また、水が必要なのは当然として、温度が結構大事。

よく言われているのは、25℃ぐらい必要、ということ。
但し、最高気温の25℃、だけでは十分でないようです。
最低気温が16℃以上ないと発芽しないと、あちこちの園芸サイトには書いてあります。
去年は、3月頃から種をまいたのですが、まだ寒かったみたいです。

あ、いま、「気温」と書きましたが、厳密には「気温」ではなく、バジルの種が経験している温度で、土にまいた場合は「地温」ですね。そんなに変わらないでしょ? と思うかも知れませんが、基本的に土は湿っているので、水分の蒸発によって温度が少し低いんですね。だから、気温を測って、発芽温度にぎりぎり足りるか足りないか、ってときは、ちょっとまずいわけ。

あと、去年は、こんな風に、覆ってしまったのですが、酸素が足りないのも、だめみたいです。
(わがままなやつだなー)

それで、今年は、
どこかのサイトに書いてあった方法を試してみました。

それは・・・

バジルの種を水に浸して、
お風呂の残り湯に浮かべておく
というやつ。(もちろん容器を浮かべるんですよ)

温度を測ってみると、夜中でも湯の温度が30℃ぐらいはありました。
朝、バジルの種の周囲の温度も測ったんですが、26℃ぐらい。
これなら十分です(*^_^*)

で、一晩では、あまり変化はなかったんですが、
これもサイトを色々調べてみて、
どうやら、二晩水につけておくと根が出てくるらしいと知り、
二晩つけてみました。

で、いよいよバジルの発芽写真公開!!!

二晩目の夜中に見てみると、小さな根が出ています。
バジル発芽写真。水につけておいたら根が出てきた。
写真がぼけているように見えるのは、水につけてある状態なのと、バジルの種がゼリー状のものを出して、ぷるぷるになったからだと思います。東南アジアの方ではバジルの種が入ったドリンクが流行っているとか(飲んだことあります!)。

あと、写真だとアサガオの種ぐらいの大きさに見えますが(笑)、拡大写真なので、実物は元の種が水を吸って少しふくれて、写真の状態で小さめの黒ごまぐらいの大きさです。

そして、バジル発芽写真その2
二晩あけて、朝になると、もっと根がハッキリ見えています。
二晩目ももちろん、風呂の残り湯に浮かせておきました。温度は似たようなもの。
バジルの発芽写真。二晩明けて朝。根がだいぶ出てきた。
バジルの種を水につけた状態で発芽させるメリットは、目で見て確認できることだと思います。

いきなり土にまいてしまうと、中でバジルの種がどういう状態なのか分からなくて、不安になります。とくに、すぐ発芽しないときなどは。

今年は、温度を測りながら、水につけた状態で根が出ることを確認できたので、随分安心感があります(*^_^*)

で、プランターにまきました。乾いた種を指でパラパラまくのと違って、スプーンでぷるん!ちゅるん!ってまくので、それもまた、ちょっと楽しかったりして。

あとは、薄く土をかけて、お水をたっぷりあげて・・・
ふたばが出てくるのを待つだけです。

バジルとホーリーバジルの種まきをしました@プランター

ちなみに、右半分が普通のバジル、左半分は、ホーリーバジル(タイバジル、トゥルシーとも言います)をまきました。

「苦土石灰」の粗悪品に注意されたし

バジルの育成にほぼ必須の「苦土石灰」。
土壌の酸性を弱め(アルカリ性にまでは、なかなかなりません)、
重要なミネラル分である「マグネシウム」を補う。

そんな大事な苦土石灰ですが。

先日、粗悪品を見かけてしまいました。

本来、苦土石灰というのは、
炭酸苦土石灰と言いまして、
炭酸カルシウム CaCO3 と、
炭酸マグネシウム MgCO3 との混合物。

一方、園芸用品のお店に売っている「石灰」と名のつく商品は色々あるんですが、その中で最もメジャーなものが、消石灰、です。これは、化学式でCa(OH)2 化学的に正式な名称は「水酸化カルシウム」です。

なお、ブログなので表現できていませんが、化学式内の数字は全部下付き文字で、本来は小さく、下の方に書くのが正式です。

それで、粗悪品を買っても、薬にもならないが、毒にもならないのなら、わざわざ記事にもしないんですが、

間違えて使うとまずいかもしれないので、
書いておくことにしました。

100円ショップにも、園芸用品のコーナーがありますよね?
そこをぶらぶら歩いていたとき、「苦土石灰」と書いてある袋を見つけました。
しかし、今までDIYショップ等で見かけた苦土石灰とは、見た目(粒状とか)がずいぶん違います。

変だなぁと思って、
これは、化学屋さんの習性ですね。
裏側の、成分のところを見てみました。

すると、袋の表には、堂々とデカイ字で「苦土石灰」と書いてあるにもかかわらず、袋の裏には「消石灰」と書いてあったんです。

おそらく、安い消石灰を主成分として、そこにマグネシウム分を含んだ何かを、ちょろっと混ぜて、苦土(=マグネシウム)を含んだ、石灰(この場合は消石灰)として売っていたんだと思います・・・・・が、

が・・・・!!!!!!!

これは許せない!

毒にも薬にもならないのなら、100円ショップだし、大目に見るんですが、

園芸上、消石灰と苦土石灰は、全然使い方が違うんですね。
消石灰は強アルカリ性。
苦土石灰は弱アルカリ性。
間違えて使うと、植物を枯らしてしまうことがあるんですね。

だから、混同するような「偽装」は、許されないと思うんです。

 

苦土石灰は、炭酸塩になっていますので、弱アルカリ性で、かつ、溶解度も低いので、少しずつ溶けて、効いていきます。
したがって、こいつを、バジルをもう育てている真っ最中に、鉢にパラパラとまいても、じんわりと効くので、安全です。

一方で、消石灰は、水酸化物(水酸化物イオン=アルカリそのもの)ですので、強アルカリ性で、かつ、溶解度も比較的高いので、即効性があります。強烈に効きます。
したがって、こいつを、植物の根っこの近くに撒いてしまうと、最悪植物を枯らしてしまうことになるんですね。だから普通は、土作りの段階で混ぜ込んで、混ぜてから二週間ぐらい置いて、それから目的の植物を植える、という段取りを踏みます。

このぐらい、使い方が違うものなんです。

ちなみに、プロの農家なら、劇的に効くが、値段も安い消石灰をうまく使いこなすのも、必要な技術だとは思いますが、趣味の園芸の場合、多少高くても(といっても大した値段じゃない)、酸性土壌の中和にも、マグネシウム補給にも、どっちも苦土石灰を使っておけば、間違いない、と思っています。
苦土石灰なら、間違えて、多少多めに入れてしまっても、弱アルカリ性なので、効果はマイルドで、それで植物が枯れることはまずないでしょうから。(消石灰はやりすぎるとやばい)。

 

で、このぐらい性質が違うものなので、
本来、取り違えのないように注意しなければいけないんですが、

こともあろうに、

弱アルカリの苦土石灰と、
強アルカリで使用に注意が必要な消石灰を、

わざわざ混同させるようなラベルをつけて販売するとは、

マジで、ひどい話です。

ちなみに、その100円ショップとは、
あの有名な、最大手の「ダ◎ソー」です。

安く上げようと思って、
100円ショップで苦土石灰を買おうとしている方は、
良くご注意くださいませ。
もちろん私は、そこでは買わずに、別の店に行って買いました。

ではでは!

ハダニの産卵の瞬間を見てしまいました。

いま、ホーリーバジルが元気に育っているんですが、

今日、ふと見たら、ホーリーバジルに、ハダニがいました。
「あちゃー。また出たかー。」

また薬を撒いて駆除するのも、色々(残留農薬とかを考えちゃうので)面倒だし、
と、考えていて、

せっかくなので、
久しぶりにハダニの写真を撮ってみようと思いました。

写真を撮れば、肉眼では見えない卵も見えるし。
ハダニのいた葉っぱを三枚摘み取り、写真を撮りました。

まず一枚目。

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ハダニは一匹でしたが、すでに卵がみっつ。
油断も隙もありませんね。

そして、次の葉っぱを観察しようとファインダーをのぞいたとき、かなり決定的な瞬間を見てしまったようなのです。

まずは、これ。
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明らかにハダニですが、なにか白くて丸いものがついているように見えます。

そして、しばらくダニが歩き回ったあと、同じ場所の写真を撮ったのがこちら。

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コントラストを上げて、見やすくした関係で、色がちょっと変になっています。

そう、なななんと、さっきの写真は、ハダニの産卵の瞬間だったようなんです。

見たくないもの見ちゃったーーーーーー。

 

そしてさらに、三枚目を見たとき、
もっとがっくり来るものを見てしまいました(まだそれ以上があるのか?って? それが、あるんですよ)

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↑この赤で囲った部分に、白いカスみたいなものがついていて、なんとなく、卵に感じが似ているけれど、なんか、中身がなくなっているみたい。割れてるし。

で、

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肉眼ではとても見えないぐらいの、形はハダニ(というか蜘蛛みたい)である極小サイズの虫が、歩き回っていました。

ふ化したてのハダニだorz

というわけで、
ハダニのふ化(瞬間ではないが)も見てしまいました。

ま、あまり気分が良いものではありませんでしたが、
これで、ハダニの成虫だけ指でつぶしたりして、駆除したつもりになっても、あとからあとからハダニが湧いてくる理由が、よく分かりました。

葉っぱにハダニが一匹いたら、
その葉には、卵とか幼虫も、見えないけれどいるに違いない、
そう考えて、葉っぱごと切って捨てるか、
あるいは、卵にも効く薬剤で駆除するか、
そういう話になるのだな、と結論が出ました。

いろいろなウェブサイトを見ていると、
ハダニの駆除法として、上から水をよくかけるとか、
まあ、いい加減なことが書いてありますが、
それはやっぱり、無責任発言だと思いました。

肉眼で見えない、卵までちゃんと駆除できる方法じゃないと、意味がないですからね。それが改めて確認できたのが、今回の観察の、一番の収穫でした。

いろいろ、バジルのキレイな写真なども撮りましたが、
やはり、害虫の生態に迫った、という「有用性」を評価して、
ハダニの産卵の瞬間の写真を、

誠に勝手ながら、今年の、
「バジル育成フォト・オブ・ザ・イヤー」に認定します!!!!

(要するにこのブログの写真の中で、今年一番って意味ですけどね)

ではまた!

秋雨の頃の対策

今日は、散歩に行ったら土砂降りの雨に降られましたorz
妻に助けに来てもらって、帰宅。

この写真は、雨が降る前の、のどかな時間のもの。

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夏よりは、少し葉っぱを間引いたこともあって、若干葉の茂りが寂しくなっていますが、この時期はこういう感じに、必然的になります(手前の背丈の低い元気そうなやつは、8月末に植え替えた「ホーリーバジル」です)。

8月の、日差しもいっぱい、気温も高い、という時期には、毎日夕方に必ず水をやる、というサイクルで育てるのが、一番育つわけですが、9月に入り、とくに雨がちな天気が続いたときは、モードを切り替えないと、一気にバジルが弱ったり、枯れたりしてしまいます。

この時期の問題は、実は色々あるのですが、
一番大きいのはふたつ。

ひとつが、日照不足。
もうひとつが、根腐れ。

根腐れの方から、対策を書いていきますね。
参考:バジルの根腐れ問題、発生か?

本質的で根本的なことを書くと、
「根に、水と、空気の両方を十分供給すること」
と、なります。

まあつまり、水をあげすぎて、(特に鉢底近くの環境が)水ばかりになって、空気が足りなくなると、根腐れが起きるリスクが高まる、という訳です。逆に空気ばかりで水がないとすぐ枯れるのは、まあ、誰でも分かる話。

実際的には、では、空気が十分供給されているのかは、どうやったら分かるのか、という話になるわけですが、私は水分量計を持っているので、不安なときはそれを挿して底の方の水分量を測定しています。

それよりもうちょっと簡単な方法は、日頃から鉢を持ち上げる習慣をつけておくと、鉢の重さで、水がどのぐらい残っているのか、大体分かるようになります。

それよりさらにもうちょっと簡便な方法は、梅雨時と、9月に入ったら、バジルが「てれっ」としたら水をやる方式に切り替える、というもの。9月は惰性で8月のモードで水やりをしがちなので特に注意すべきです。

 

さて、この時期のもう一つの問題は、
「日照不足」です。

こちらは、さらに対策が厄介だと思いますが、
日を改めて、書きたいと思います。

ではまた!